東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成21年度活動ブログ

平成21年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

≪ Prev   |  Next ≫

2014.03.07

第3回サイエンス・インカレに参加してきました

こんにちは、卵OG・東北大学工学部3年の邉見(へんみ)です。

卵を卒業してもうすぐ4年が経ちますが、ここに投稿するのは初めてです。

OBOGとの懇談会や全国発表会に顔を出していたので、何人かの方はご存知でしょうか?


さて、今回は3/1()3/2()2日間参加してきた"サイエンス・インカレ"という研究発表会について少し紹介したいと思います。

サイエンス・インカレは全国の大学や高等専門学校などで自主研究を行っている理系学生を対象とした研究発表会で、数物・化学系、工学系、生物系、情報・融合領域系の4分野に分かれて発表を行います。

そのほとんどが卒業研究に関連しない研究で、みなそれぞれに研究室に教えを請いに行ったり、自分で実験器具の手配をしたりと、アイデアも研究手法も大変自主性に富んだものばかりでした。

 (きっと将来のサイエンス・インカレでは卵から孵ったみなさんが発表していることでしょう...)


この発表会の大きな特徴として、自分の発表を聞くのはその分野とは関係のない、いわゆる"素人"である、という点が挙げられます。

通常の学会では、専門分野が似た人の集まりである上、聞き手は経験や知識が豊富な大学院生、大学教員であることが多いため、細かい基礎知識の説明はたいていの場合不要です。

しかし、サイエンス・インカレでは微生物の研究をしている人が超伝導物質の話を聞く、といった具合に専門の全く異なる人同士が発表し合うのです。

 

背景知識のない人に対して自分の研究の意義や魅力を伝えるのは本当に難しいことです。

自分が研究の中で「あたり前のこと」として扱っている事柄ですら、他分野の人には通用しません...

これって結構大変なことなのですが、ふと科学者の卵の発表を思い出してみると、高校生の皆さんは様々な分野の人に対し発表し、またそれを聞きあっていますよね。

大学に入ると、自分の専門にいい意味でも悪い意味でも"染まってしまう"のかもしれないなと思い、もっと柔軟性をもてるようになりたいなと感じました。

 

「人にものごとを伝える力」って、これから科学者を目指す人にとって本当に大事な力です。

どんなに素晴らしい研究成果が出ても、それをアピールする力がなければ実用化してもらうこともできません...

3/15()の発表会では、たくさんの人に研究の魅力が"伝わる"発表が聞けることを楽しみにしています!


邉見 ふゆみ


P.S.

私は"卵"時代は基礎コース生だったので、実際に発表をしたことはありませんでした。

いい発表にはいい質問がつきものです。基礎コースの皆さんも是非積極的に質問して、有意義な発表会にしてくださいね!


≪ Prev   |  Next ≫

PAGE TOP