東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成21年度活動ブログ

平成21年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

2009年8月の記事一覧

2009.08.24

発展コース;堀井研究室(医学) *9/29追記

 医学系研究科の堀井研究室での発展コースの様子を

医学系研究科広報室より取材いただきました。

是非、記事をご覧ください。

http://www.med.tohoku.ac.jp/index.php/article/show/id/407

 

記事より引用

「がんのメカニズムやその脅威、遺伝子レベルでの説明などの実験・講義を受けた3名の高校生は、がんという病気を今までより身近に感じ、科学者の視点で見られるようになったそうです。」


ーーー9/29追記ーーー


堀井先生よりコメントをいただきました。(協力:医学系研究科広報室)


Q1.100名の定員に対し、418名(内:女子が229名)ものご応募をいただきましたが、この関心の高さをどう思われますか。

昨今の理系離れが危惧される中、文科省が「未来を担う科学技術系人材を育てることをねらいとして、理数系教育の充実を図る取組」として、全国にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)を指定したことは聞いていましたが、その実態は良く知りませんでした。受け入れた3名のうち2名がSSHの高校生でしたので、色々と知る機会となりました。全国に106校が指定され、様々な取組みがなされていること、宮城県では残念ながら1校も指定されていないことなども知りました。

今回の「科学者の卵養成講座」に、多数の高校生が応募したことは、サイエンスに興味を持っている高校生が多数いることを示していると思いますが、SSHの存在も応募者数が多かったことでは後押ししていたと思います。このプログラムを進める上で、今後、これらの高校生達の興味をどのように発展させるかが問われると思います。

「科学者の卵養成講座」は今年度から開始されたプロジェクトですが、何を目標として取り組むのか、大学全体としての取組み方、さらには、どのように発展させるのか、などが問われると思います。講義に加え今回のような「発展コース」を設けて研究室で実験させることは未来の科学者の養成に極めて重要なことと思います。

Q2.参加された高校生には今後どういったことを期待されますか?

今回受け入れた3名はいずれもサイエンスの様々な領域に興味があり、優れた視点で身の回りにさまざまな疑問を見つけ、自分の力で考えて解決しようという姿勢がみられました。

これからも、この姿勢に磨きをかけてもらいたいと思います。

なお、高校生ですから大学受験という関門があり、それを大いに意識していました。各自、自分の夢もあるようですので、成績という大きな要素もありますが、チャレンジ精神を持ち続け、夢の実現に向けてベストを尽くすことを願います。

 

Q3.最後に、今回の講座を振り返っての感想をお願い致します。

今回の受入は、高校1年生1名と2年生2名でしたが、「応募する」という強い気持ちを持った418名(この時点で既に第一段階のセレクションが済んでいるはず)の中から選ばれた100名の中からさらに選ばれた18名中の3名でしたので、極めて優秀でした。受け入れて指導すること自体は時間とエネルギーを使いましたが、教える方も非常に楽しむことができ、終わったあとは心地よい疲労でした。「日本もまだまだやれる」が正直な感想です。この高校生達が今後どのように伸びていくのか、とても楽しみです。

同時に、今回の高校生達と同じような思いで高校時代を送ったであろう現在の医学部の学生さんたちも多いと思いますので、彼らにも大いに期待したいと思いました。

 

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実行委員

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2009.08.18

発展コース(理・天文):高校生コメント

発展コースを担当された理学研究科の天文の秋山先生を通して高校生からのコメントが届きました!ここに転載します。

高校生:

今回の4日間で望遠鏡の仕組みについて理解することが出来て良かったです。また私たちが学んだことのない範囲で大変だったけれど、公式の原理の証明や性質を知ることはそれだけ価値のあることであったと思います。また宇宙を調べることの大変さがわかり、まだ多くの解明されていないことを調べたいと思いました。しかしながら今回作成した反射望遠鏡で夜空の天体を観ていなので、是非機会があれば、観測してみたいと思いました。そして、4日間同じ班で研究した仲間たちの各県の特色や謎の生命体(ケサランパサランetc.)について知ることができ、貴重な体験となりました。これからもこのような体験を通して、科学についての興味、関心を高めると同時に、さまざまな地域から来ている人たちとの交流を深めていきたいと思いました。


秋山先生より:

高校、地方によってもそれぞれ雰囲気がだいぶ違ったので

そういう意味でもいい刺激になったようです。

まとめたPPTファイルを用いて、2名の高校生が文化祭でまず発表するそうです。


関連記事:

http://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/activity/2009/08/07230901.php


基礎コース、発展コースに限らず、高校生の皆さんの声をブログとおしてぜひ発信してみてください。直接の投稿が難しい場合は、スタッフまでご連絡ください。

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2009.08.13

8月10日特別講義@川内萩ホール

今年から開始した東北大学「科学者の卵 養成講座」には、400名を超える応募がありました。その中から、100名を選抜し、実に4倍を超える競争倍率となりました。実行委員会としては、法外の慶びでしたが、300名を超える生徒さんに不採用の手紙を書くことには、心苦しいものがありました。

そこで、この採用できなかった生徒さんたちを対象として、特別講義を企画・開催しました。このように多くの生徒を収容できる大学のスペースとして、一昨年、改装した「萩ホール」があり、そこの音響効果は国内でも有数ということであることから、この「萩ホール」を設計に係わられた、本学電気通信研究所の鈴木教授に講義をお願いしました。さらに、その音響の良さを実感して頂くために、本学学友会の吹奏楽部の学生さんたちに、特別編成で4曲の演奏をお願いしました。

当日は、あいにく台風による雨の中の開催となりましたが、遠方から参加してくれた高校生もたくさんいました。遠くは、沖縄、京都、北海道などからの参加もあり、企画した実行委員会としては、うれしい限りでした。

本プログラムの代表であり、副学長でもある木島教授から開講式での挨拶をまずいただきました。続いて、鈴木教授から、音響工学の歴史、工学的側面など、まさに様々な学問領域の融合から、こうしたホールができていることを講義頂きました。講義のあとには、多くの質疑応答があり、時間の関係ですべてに応えることができなかったことは、申し訳ないことをしました。さらに、吹奏楽部の演奏時には、音響効果が座る座席の位置により、異なるということを実感して頂くために、吹奏楽部の方には、2曲目で演奏を中断して頂き、座席の移動をして頂きました。多くの生徒さんが、上段の席に移動され、その音響効果を実感できたのではないかと思っています。

来年以降も、ぜひ、こうした特別講義を継続できればと、強く実感できた1日でした。


木島副学長より開講式の挨拶  

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鈴木先生による音響工学の講義      質疑応答

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東北大学吹奏楽団による演奏     2階に移動して音の聞き比べ体験

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 (写真はクリックすると拡大表示されます)

高校生のコメント:

「昨年は東北大理学部のオープンキャンパスに参加した。将来、大学で数学を 学びたいと思っている。(科学者の卵に)落選してしまったのは残念だったけ ど、今回の講義に参加できて良かった。」 (岩手県立高校2年 )


「(講義を聴いて)最初は難しかったが、グラフや数値を使って分かりやすく 解説してくれたことで理解することができた。雨は大変だったけど面白かっ た。」 (岩手県立高校2年 )


「(学友会吹奏楽部の演奏の聞きくらべについて)最初は2階、その後桟敷席 で聴いた。2階でも音が綺麗で、とてもまろやかに感じた。桟敷席では奏者に 近いこともあって、生の音を感じることが出来た。」 (仙台育英学園 秀光 中等教育学校4年:高校1年)


「ホールの壁の模様が飾りではなく、ホールの形や壁の模様など全てが、音響 を良くするために全て計算して作られていることにびっくりした。今回参加し てみて音響に興味を持った」 (仙台育英学園 秀光中等教育学校4年:高校 1年)


「とても勉強になった。ホールの形にも音響を良くするための理由があったこ とが興味深かった。」 (仙台育英学園 秀光中等教育学校4年:高校1年)

写真&インタビュー協力:理学研究科広報室(記事リンク

なお、当日の参加者は、

・対象高校生(定員100名の選に漏れた生徒)・・122名(選に漏れた生徒は318名)

  なお、各県別の参加者の内訳は、

北海道  2    青森  9  秋田  2  岩手 29
山形   8  宮城 40  福島 24  群馬  2
栃木   3  千葉  1  京都  1  沖縄  1

・上記以外の高校生・・・・・・・・・・・・・・・・・5名(4名は、科学者の卵参加者)
・保護者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12名
・学校関係者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1名
・報道関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2名
・その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25名 

でした。ありがとうございました。(実行委員一同)


PS. 関連記事が以下のサイトにもありますので、ぜひ、ご覧ください。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/cgi-bin/prg/watanabe/labdiary/index.cgi


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