医学系研究科の堀井研究室での発展コースの様子を
医学系研究科広報室より取材いただきました。
是非、記事をご覧ください。
http://www.med.tohoku.ac.jp/index.php/article/show/id/407
記事より引用
「がんのメカニズムやその脅威、遺伝子レベルでの説明などの実験・講義を受けた3名の高校生は、がんという病気を今までより身近に感じ、科学者の視点で見られるようになったそうです。」
ーーー9/29追記ーーー
堀井先生よりコメントをいただきました。(協力:医学系研究科広報室)
Q1.100名の定員に対し、418名(内:女子が229名)ものご応募をいただきましたが、この関心の高さをどう思われますか。
昨今の理系離れが危惧される中、文科省が「未来を担う科学技術系人材を育てることをねらいとして、理数系教育の充実を図る取組」として、全国にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)を指定したことは聞いていましたが、その実態は良く知りませんでした。受け入れた3名のうち2名がSSHの高校生でしたので、色々と知る機会となりました。全国に106校が指定され、様々な取組みがなされていること、宮城県では残念ながら1校も指定されていないことなども知りました。
今回の「科学者の卵養成講座」に、多数の高校生が応募したことは、サイエンスに興味を持っている高校生が多数いることを示していると思いますが、SSHの存在も応募者数が多かったことでは後押ししていたと思います。このプログラムを進める上で、今後、これらの高校生達の興味をどのように発展させるかが問われると思います。
Q2.参加された高校生には今後どういったことを期待されますか?
今回受け入れた3名はいずれもサイエンスの様々な領域に興味があり、優れた視点で身の回りにさまざまな疑問を見つけ、自分の力で考えて解決しようという姿勢がみられました。
これからも、この姿勢に磨きをかけてもらいたいと思います。
なお、高校生ですから大学受験という関門があり、それを大いに意識していました。各自、自分の夢もあるようですので、成績という大きな要素もありますが、チャレンジ精神を持ち続け、夢の実現に向けてベストを尽くすことを願います。
Q3.最後に、今回の講座を振り返っての感想をお願い致します。
今回の受入は、高校1年生1名と2年生2名でしたが、「応募する」という強い気持ちを持った418名(この時点で既に第一段階のセレクションが済んでいるはず)の中から選ばれた100名の中からさらに選ばれた18名中の3名でしたので、極めて優秀でした。受け入れて指導すること自体は時間とエネルギーを使いましたが、教える方も非常に楽しむことができ、終わったあとは心地よい疲労でした。「日本もまだまだやれる」が正直な感想です。この高校生達が今後どのように伸びていくのか、とても楽しみです。



実行委員