1/24-25に積もった雪が13cm。暖冬の影響か、1/27には日陰に残る程度。気がついたら、1月も残り4日。修士論文発表会も来週は予定されており、気がついたら、2月が・・・。
1/27(土):兵庫県立豊岡高等学校 「豊高アカデミア~探究活動・課題研究発表会~」・助言者、SSH 第2回運営指導委員会
そうした中、兵庫県立豊岡高等学校の課題研究発表会の助言者とSSH運営指導委員会。発表会では、現地とリモートを結んだハイブリッド形式。また、卒業した大学生が発表に参加。高校生にはよいロールモデルになったのではないかと。さらなる拡大を楽しみにしています。
引き続いて、運営指導委員会。多様な立場の委員が参画し、多角的なコメントがあり、次年度の発展につながるだろうと。内容についてはご容赦を。2月には多くのSSH実施校の現地、リモートで参加しますので。
2/3(土):福島県立安積高等学校「SSH探究活動発表会」
翌週末は、福島県立安積高等学校「SSH探究活動発表会」。前日の午後からも発表会だったのですが、諸事情で土曜日のみのリモート参加。ポスター発表、口頭発表など。卒業生が支援するというサポーター制度も。II期目で全校体制での課題研究への取組はさすがだなと。次年度も楽しみにしております。
2/6(火):埼玉県立熊谷西高等学校・SSH運営指導委員会
今年度の学位審査が終わったのが1/31(木)。その前後から、SSH運営指導委員を引き受けていることから、課題研究発表会、運営指導委員会が目白押し。詳細は省略しますが、2月の最初の運営指導委員会は埼玉県立熊谷西高等学校。今季の振り返りと次期に向けての方策を検討。各学校の戦略もあることから、詳細は省略。次期につながることを祈念しております。
2/7(水):山形県立東桜学館高等学校・SSH成果発表会、SSH運営指導委員会
翌日は山形県立東桜学館高等学校。午前の発表会にリモートで参加。発表会当日に海外の交流高とzoomで繋いで発表と質疑応答。かなり高度なことにチャレンジしていたと実感。午前の発表会のところで、渡辺から講評。評価できる点、もう少しチャレンジしてほしい点などをコメント。次年度に活かされるだろうことを期待して。
午後からは引き続き、運営指導委員会。前日の熊谷西高と同じように、今期と次期を踏まえての検討会。あらかじめ、運営指導委員に問いたいことを準備されるところがこの学校の特徴。こちらのコメントが次年度の発展になることを祈念しております。
2/8(木):青森県立五所川原高等学校・特別講義「高校での理数探究が、大学・大学院での研究につながる」
その翌日は、久しぶりの現地での出前講義を青森県立五所川原高等学校で、実施。次年度から理数科になる1年生向けに何故、課題研究である理数探究の時間があるのか、そこではどのような研究を行うのか、どのように考えるとよいのか、研究を行うグループでの立ち位置はなど、実際に研究を始めたら、問題となるであろう事象についての講義。後半はそれを踏まえて、課題研究を行うことで、将来を見すえたキャリアパス、キャリア形成を考えてほしいということで、渡辺の事例を紹介。講義の最後は質疑の時間。最初は質問をすることをためらっていましたが、講義時間をオーバーするようなたくさんの質問が出たのは何よりでした。昨年の11月は課題研究の発表会に伺うことができなかったですが、今年の11月には、講義の内容を踏まえた発表会になるのを期待しています。
また、講義の前には、今年度から着任された大瀬校長先生、福士教頭先生とSSHへの挑戦、課題研究のあり方などについて、deepに議論する時間を頂きました。五所川原の自然を活かした活動になることを期待しております。不思議なご縁だったのは、福士教頭先生とは「科学者の卵養成講座」のコンソーシアム会議に参加頂いており、こうした形での再開となったことに驚きと不思議なご縁を。ありがとうございました。
PS. 五所川原高校のHPに講義の記事を見つけました。ありがとうございました。
2/14(水):福島県立安積高等学校・SSH運営指導委員会
SSHの運営指導委員長を仰せつかっている高校の1つが、福島県立安積高等学校。SSHがスタートした時点で最初の採択があり、そのあと、長い年数をおいての2期目。ほぼゼロからのスタートに近いプログラムを起動し、5年間を終え、3期目への挑戦。今年度の活動、次年度の方向性を見ると、多くのSSH実施校から評価されている「シニアサポーター制度」。母校の後輩たちを指導する、先輩に指導してもらう。とてもよい仕組みだと思います。3期目はその形がさらに発展することを祈って。
わたなべしるす
【アウトリーチ活動】兵庫県立豊岡高等学校・豊高アカデミア、SSH運営指導委員会、福島県立安積高等学校・SSH探究活動発表会、埼玉県立熊谷西高等学校・SSH運営指導委員会、山形県立東桜学館高等学校・SSH成果発表会、SSH運営指導委員会、青森県立五所川原高等学校・特別講義、福島県立安積高等学校・SSH運営指導委員会(1/27, 2/3, 6, 7, 8, 14追記)
2024年1月27日 (土)
2023年を振り返り、2024年を迎えて。。(1/12)
2024年1月12日 (金)
1月1日(月) 16:10に起きた令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)での出来事を思い出し、石川県の加賀地方の方に連絡し、無事を確認でき、ほっとしたことを思い出しています。何かできないのかと、自問自答する日々です。1日も早い復旧を祈るばかりです。
2023年を振り返りたいのですが、ここではこの件についての筆を置き、2024年向けて、ということで書き記しておきます。2005年4月1日に、本研究科に着任しましたので、20年目の節目の年になります。常に新しいことにチャレンジし、教育研究成果を1つでも多く発信できればと思います。明確に何をということを書くことができないですが、元旦に起きた災害に思いを馳せ、精進したいと思います。
わたなべしるす
【非常勤講師講義】大阪教育大学「生物課題研究プロジェクト」(12/19)
2023年12月19日 (火)
大阪教育大・学部3年生向けの「生物課題研究プロジェクト」の非常勤講師講義は今年で4年目。リモートシステムもversion upして、ビデオカメラで講義室内が見えるようにして頂き、話している側としては、かなりの臨場感を持って、対応できました。ありがとうございました。講義は例年通り、渡辺の自己紹介、受講生からの紹介からスタート。前半は今年で15年目になる「科学者の卵養成講座」の紹介。大学側から高校生などを教育するプログラムの実態。後半はその講座で話をしているキャリア形成について。学部の3年生ということで、これからの進路の参考になったのであれば、幸いです。
今年度も最後の30minは、講義担当の鈴木先生がfollowしてくれながら質問を受けたり、その質問を発展させたような点について、議論を深めることができたのは、こちらも刺激を頂ける講義でした。今年度も受講生からのfeedbackがあるということで、それもこの講義の楽しみ。ありがとうございました。最後にちょうどよいタイミングで、「東北大学の研究第一」のPodcastが公開されていることもあり、そちらも参考にして下さいと。講義の振り返りになり、深めることになりますので。
わたなべしるす
【アウトリーチ活動】愛媛県立丹原高等学校・特別講義、今治市立九和小学校・ふるさと出前授業、ふくしまサイエンスフェスティバル、兵庫県立豊岡高等学校・STEAM概論、福島県立安積高等学校・SSH特別講義、福島県立安積高等学校・SSクラス先進地域研修(12/4, 7, 9, 13, 14, 22追記)
2023年12月 4日 (月)
12月2週目。今週の天気予報も最高気温は高め。最低気温との寒暖差が20oC近い日もあるらしく、少し冬らしくなったとはいえ、日中の気温は15oCくらいで、冬というよりは晩秋くらいの気温。植物の生長にはちょうどよい気温。様々な事案の合間を縫って、リモート、現地でのアウトリーチ活動。
12/4(月):愛媛県立丹原高等学校・特別講義「植物の多様性を理解する-ダイズ品種をモデルとして-」
福島大、農学部との共同研究を行っている「愛媛県立丹原高等学校」。ダイズの収穫がほぼ終わろうとしているこの時期に、今年度の活動を振り返るという意味で、「遺伝的多様性」、「品種」、「種子の重要性」について、圃場と室内での実習を交えての特別講義。担当の別府先生がnetを繋いで頂き、双方向性の確保。これも共同研究での生育調査、サンプリングなどで培ったシステム。ありがたいことです。ダイズ以外に栽培されているダイズ、トマトなども観察対象に。トマトがこの時期でも枯れずに緑体であるのは愛媛県の暖かさの賜物。
ちょうど、種子の収穫時期であったことから、多様な品種を扱っているときに、品種間で種子が混ざらないようにすることなど、種子の扱い方についても。最後の質問の時間も講義、実習のことなどを踏まえたよい質問でした。
12/7(木):今治市立九和小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
今年の「ふるさと出前授業」もこの日の九和小学校で最後。研究室のスタッフに手伝って頂き、プレゼンとホワイトボードを切り替えで使えるように設定。できるだけ、現地で講義をしている感じを出せるように、工夫を。単にプレゼンと話をするだけよりは理解が進むだろうと。ところが、最初の接続のところでトラブル発生。スタート時間が10minほど遅くなっての授業開始に。申し訳ありませんでした。
で、講義の内容は、花が形成されてから受粉、受精に至る過程でどんなことが起きているのか。その内容をリンゴをモデルに考えるという講義。現地で行っていた当時は、玉川中、鴨部小との合同でしたが、リモートの利点を活かして、今回は九和小に。理科の教科書では「受精」を学習するのは「動物であるメダカ」をモデルに。では、植物は受粉はするけど、受精はどうなのか。そんなところを入口に。最後は自家不和合性についてもその意義をしっかり考えてくれました。また、最後の質問、感想のコーナーでもしっかりとした内容でした。これからも頑張ってください。ということで、今年のふるさと出前授業のシメにふさわしい講義でした。ありがとうございました。次年度は半数くらいを現地でできればと思います。
PS. そういえば、月曜日の12月4日の出前講義でお世話になった先生の母校が九和小学校だったような。こうして記事が並ぶのも不思議なご縁かなと。
12/9(土):ふくしまサイエンスフェスティバル
コロナ禍のリモートでの実施を含んで、今年で12年連続の参加となる「ふくしまサイエンスフェスティバル」。「バナナ」からDNAを取ってみようという毎年恒例の企画。科学に興味がある子供たちに「科学の楽しさ」を伝えるこの講座。渡辺の講座を含めて、福島高、橘高、福島東高、福島大から10余りのイベントがあり、1日いて、それぞれのイベントを楽しむ時間があればよいのにと思ったくらいでした。
今年はtotal 5回の実施でしたが、100人を超える皆さんに実験の意図は伝わったのではないでしょうか。また、今年も福島高校の1年生にお手伝い頂きました。ありがとうございました。去年のお手伝い頂いた生徒さんとは、またひと味違った生徒さんたちで、とても頼もしい限りでした。お世話になりました。
12/13(水):兵庫県立豊岡高等学校・STEAM概論「身の回りの不思議を実感し、なぜと思う心を醸成する」
兵庫県立豊岡高等学校へのアウトリーチ活動は今年で12年目。途中、コロナ禍での中断がありましたが、出前講義、研究室での実習、リモートでの講義など。今年度も昨年度と同じように、前半を農作物の可食部の観察と分類。後半は植物の生殖とキャリア形成についての講義。トマト、オクラ、ズッキーニなどに加えて、沖縄からトウモロコシ、スイカも取り寄せて頂きました。トウモロコシは各班ごとに解剖できるくらいの数。いつもなら可食部を覆っている葉(ハスク)と絹糸(シルク)を無造作にむしり、ゆでると思いますが、その部分が雌蕊の先端部分であり、受精に重要であることを理解してもらえたのではないかと。これも「本物」の力だと思います。ありがとうございました。分類は生き物を学ぶ上での基礎になるものです。豊岡の自然をしっかり観察して、そうした点を身につけてほしいと。そんな植物の生殖については、本学のPodcast「東北大学の研究第一」で聞くことができますので。是非、振り返りなどに活用ください。
後半のはじめに、果実ができるまでの受粉などに関する講義をしたあと、渡辺をモデルにしたキャリア形成についての講義。将来を考えることにつながっていることを実感できたでしょうか。いろんなきっかけが身の回りにありますので。それをしっかりつかんで、これというものにして下さいと。最後の質問の時間。とても積極的で。その力を次年度からの課題研究に活かして下さい。もちろん、発表会も楽しみにしていますので。
12/14(木):福島県立安積高等学校・SSH特別講義「将来に向けたキャリア形成と『考える基礎』となる課題研究のあり方」
仙台も冬らしい気温になりそうで、明日の金曜日は最高気温が6oCとか。一方で、今日14日、明後日の土曜は12oCが最高気温。体調管理がかなり大変な今年の冬。この程度の寒さで終わると思えないし、雪らしい雪も振っていないので。緊張感を持った年末になりそうな2023年12月。前日はリモートで兵庫県立豊岡高等学校への出前講義。今日は福島県立安積高等学校へ。伺うことを計画していたのですが、事案の重なりなどがあり、リモートでの講義をお願いすることに。前日の豊岡高校もそうでしたが、安積高校も1クラス向けの講義。クラス全体の雰囲気がわかり、1学年という単位だと雰囲気がつかみにくいですが、その点はコロナ禍を受けてよい形で準備頂きました。ありがとうございました。
講義の内容は前半に「課題研究の意義とその実施」。後半は「渡辺のこれまでのキャリアを踏まえての進路選択というか、キャリア形成」をどのように考えるかという講義。リモートであっても可能な限り、双方向性を維持するために、質問をして答えてもらう、挙手してもらうなど。また、渡辺のしゃべりの時間はできるだけ削減して、質疑応答の時間を長めになど。ある程度、臨場感があったのではないでしょうか。また、このクラスは昨年末に研究室見学で渡辺の話を聞いてくれていたのも、効果的だったのも知れないと思いつつ。質疑応答の時間、結構シビアな問題、議論に発展したのは普段から将来の自分のあり方を考えているからだろうと。そんな思いを大切にして、課題研究、受験に向けた1年間を頑張ってください。今日の講義の振り返りには先週から公開されているPodcastの「東北大学の研究第一」を明日の金曜日、来週の金曜日とあわせて聞いて見て下さい。
PS. 来週には、1年生が研究室見学にという予定。楽しみにしております。
12/22(金):福島県立安積高等学校・SSクラス先進地域研修
コロナ禍も何とか実施し続けた福島県立安積高等学校「SSクラス先進地域研修」も今年で4年目。課題研究を行う上で、1つステップが上の大学の研究室などを見て、研究に対するイメージを持ち、大学の教員などとの議論を目的とした「SSクラス先進地域研修」。3つのグループに分かれて、工学部、農学部と生命科学研究科を見学。理工系と生物系に分けると、生物系が被るので、片平キャンパスという研究の歴史遺産があるところを重点的に、最後は渡辺の研究も見てもらうように。
大学の正門、樹齢200年のイチョウ、アブラナ科植物の多様性、実学を研究することの意義、多様性ある人材の受入等、これからの研究を考えるヒントはいくつかあったのではないでしょうか。来年、講義をするときにも、今回のことを是非、イメージしてください。
わたなべしるす
【アウトリーチ活動】仙台市立将監中央小学校・特別講義、みらい型科学者の卵養成講座・特別講義、今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業、山形県立東桜学館高等学校・SSH特別講義及びSSH特別研究指導(11/22, 11, 29, 30追記)
2023年11月24日 (金)
11月とは思えないような暖かさかと思えば、この週末は最低気温が0oC近くになるとか。初秋と冬を行ったり来たりの今年の天候。植物、農作物への影響もあるようですが、例年のようにゆっくりと冬にならない「秋のような天候」、こんなに体にこたえるとは。。。そんな11月の4週目は仙台市内の小学校へ。
11/22(月):仙台市立将監中央小学校・特別講義「環境問題を多角的に考える」(楽しい理科のはなし2023--不思議の箱を開けよう--主催:河北新報社、協賛:東京エレクトロン)
2015-2019年にコラボで実施していた「楽しい理科のはなし」。コロナ禍を受けて、4年間の中止期間を経て、2023年の今年度から復活。仙台市内、大和町内の小学校へまずは1回ずつの出前講義ということで、2023年度は将監中央小学校へ。この過酷な環境変動を考えるということで、「環境問題を多角的に考える」と題した講義。
環境問題というと、もちろん、地球温暖化などありますが、もっと身近なところに「環境問題」はあるのだということを実感してもらい、地球温暖化、動植物への影響など、いつもの理科とはちょっと離れるかもしれないですが、色々な角度からの環境問題について考える時間になったと思います。最後に挨拶をしてくれた代表の児童の方、講義の内容をしっかり理解して、環境問題を考えることができると思います。みんなの地球です。身近なところから考えて、少しでもよい環境にできればと。
11/11(土):みらい型科学者の卵養成講座・特別講義「教授の進路選択アドバイス-人生を戦略的に考える-」
本来なら記事の順番が逆なのですが、11日前の「みらい型科学者の卵養成講座」での特別講義の記事を記すのを失念。ちょっとこの間が慌ただしかったなどあり。。。順序が逆ですが、簡単に。今年で15年目の科学者の卵養成講座。毎年、渡辺の研究である「植物の自家不和合性現象」とこれまでの歩みである「キャリア育成」の講義を。
小学校時代に始まり、渡辺が何を考え、行動したのかなど。15年にもなるので、世代のずれが大きいのではないかと言うことも、講義のあとの取材で実感。ただ、「コスパ」「タイパ」などと言う言葉が今の若者では言われているようですが、時間がかかったことから学ぶこともあると。レポートを拝見して、こちらの意図は伝わっているのを実感でした。
11/29(水):今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業「自分の将来を考えて、どんな職業でがんばるか考えて見よう!」
今年のふるさと出前授業も残すところ、常盤小と九和小。今日は常盤小学校の5年生に、渡辺がこれまで歩んできた道をお話しして、小学校の頃はみんなと同じような子供時代を過ごし、植物の研究の道に進んだことをお話。それらを通じて、児童のみなさんが自分たちがこれから積み重ねるキャリアであったり、職業を考えるヒントになればという講義。リモートでしたが、対応頂いた白石先生をはじめ、関係の先生方がたくさんのカメラで体育館の情報を送ってくれて、とてもスムーズでした。
こちらからの問いかけにもしっかりとした自分の考えていること、思っていることを表現できていたのはniceです。また、5, 6時間目の間の休み時間もひっきりなしに質問に来てくれた方々の熱意もとてもよかったです。最後の質問の時間は、予定の時間をoverするくらい、今日の講義の感想、質問などあり、それでも時間が足りないくらいでした。今治で出前講義をするきっかけを頂いた常盤小学校で、こうしたふるさと出前授業ができ、こちらもほっとです。来年は予定を合わせることができれば、現地に伺いたいと思います。
11/30(木):山形県立東桜学館高等学校・SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」
この冬一番の寒気が入り、仙台市内でも雪が舞い、昼間の気温が6oCくらいが最高気温。北風も冷たい。そんな11月最後は山形県立東桜学館高等学校へ。峠筋は真っ白に積雪。もちろん、山形県側の方が仙台よりも一段と寒い状況。外気温だけで、室内は暖かいので、講義に問題ないわけですが。
コロナ禍だったり、会議・講義の重なりなどがあり、現地での講義は3, 4年ぶりのような。とはいえ、リモートであっても現地であっても、講義内容は同じというか、質量ともに変わらずにやることが要諦。「課題研究」を行うためにどのような心がけが必要か、また、そのテーマを決めるとき、どの様な過程を踏んで実験系などを構築するのかということについて、Research Question(RQ)という言葉を使って、実際に「花」を使った実験例を紹介することで、どんなことをやるのか、イメージを持てたのではないでしょうか。
講義の後半は、課題研究で身につけた考え方は、大学、大学院、社会人としても大事なこと。そうしたキャリアを積み重ねる過程でも大事にしてほしいということで、渡辺の歩みを紹介しつつ、どんな問題点に接して考えたのかについても。これからの課題研究、さらにキャリア形成のヒントになればと。最後の質疑の時間もしっかりした質問が多く、課題研究発表会を楽しみにしております。また、現地の講義風景を写真で頂きました。ありがとうございました。
11/30(木):山形県立東桜学館高等学校・SSH特別研究指導「データをどう考え、どのようにプレゼンテーションを行うのか?」
講義のあと、課題研究を行っている2年生のチームから、現状までの研究成果をまとめたものを準備いただき、プレゼンを拝見しながら、データに対する考え方、どの様なストーリー性を持たせるのか、結果として何を結論にするのか、など、研究室にいても学会発表、学位審査などで問われるような点について、議論をしつつ、研究指導を行いました。
生徒さんたちにとっては、これが限界という形でプレゼンを作ったようでしたが、こちらからのコメント等で、ずいぶんと実験に対する考え方も変わったようでした。実験をまとめる時、今回と同じように考えるようにしてみて下さい。また、今回の研究指導を他のグループにも展開して頂ければと思います。
わたなべしるす