東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

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【著書増刷】「エッセンシャル植物生理学-農学系のための基礎-」、第2刷完成!!(6/30)

2023年6月30日 (金)

 昨年の10月20日に出版した「エッセンシャル植物生理学-農学系のための基礎-」。それからほぼ8ヶ月の6月15日に、好評につき、増刷となり、第2刷が完成しました。第1刷ができたときと同じように、何か別のことに追われていて、気がついたら月末。慌てて、紀事をuploadと思いまして。

20230630130642-f4351610779479e51530fdb0a594a18d81ad58bd.JPG 第1刷ができたあと、直接、間接的にいくつかのミスをお知らせ頂き、校正の甘さを実感。数ヶ月たったところで、講談社のHP正誤表をつけて頂いたのですが、それもお知らせできておらず、失礼しました。これらの修正を含み、修正した第2刷の出版となったのでした。手元の書籍の中には、40年で第31刷という教科書も。40年とはいかないまでも、農学系の植物生理学といえば、この書籍、といわれるように、これからも精進したいと思います。ありがとうございました。よろしくお願いします。

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わたなべしるす





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【お知らせ】第12回学生懸賞論文募集(クミアイ化学工業)(6/17)

2023年6月17日 (土)

 昨日までのジメジメした天気から一転、この週末は仙台も30oCを超えるとか。40年近く前に仙台に来たときより明らかに梅雨の気温が上昇しているような。そんな天候の今日この頃。

 で、「クミアイ化学工業株式会社・第12回学生懸賞論文募集」というお知らせを頂きました。今年のテーマは、「『食料と農業の未来』-持続可能な社会を実現させる為に-」。昨今の食糧自給率、SDGsとの関連ではないかと思いますが、持続的な発展のために多様な方策が取り上げられているような。。。学生という立場で自由に語るのは大事なことかと思います。

20230617145845-aad59b12b504801856c769ea6931414607135d56.JPG「『食料と農業の未来』-持続可能な社会を実現させる為に-」というテーマで「学生懸賞論文」を募集

 ・応募資格:大学、大学院、農業大学校、短期大学、専門学校、に在籍する学生(グループによる共同執筆も可)
 ・応募期間:2023年5月15日~10月31日(当日消印有効)
 詳しいことは、募集のHPをご覧ください。

 昨年は3人の先生方と「エッセンシャル 植物生理学-農学系のための基礎-」という書籍を出版し、農業がいかに人類の発展というか、食糧問題に寄与してきたのか、改めて理解できたのでした。学生の皆さんも是非、食糧という言葉を振り返って考えてみるのにはよい時期かと。多くの方のチャレンジを楽しみにしています。

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 わたなべしるす




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【研究成果】RBDウィルスが種子伝播をしたり、そうでなかったりするからくり「Arch. Virol.」(4/13)

2023年4月13日 (木)

 学生時代、植物病理学の講義の中で、ウィルスは接触であったり、害虫などを通じて伝染することがほとんどで、種子伝播することは極めて稀であると。一度、ウィルスに感染すると、その種子由来の植物はウィルスに感染したままになる訳なので。生殖のステージで何らかの障壁というか、防御するシステムがあるのだろうと。

 そんなことを考えたままだったのですが、コロナ禍がスタートする前に、岩手大・農にいた当時、色々なことを議論したり、21-COEプログラムをご一緒した磯貝教授からRBDV(Raspberry bushy dwarf virus)というウィルスは感染した花粉を受粉すると、種子を介して感染すると。。。そんな時、学生の時の講義を思い出して、生殖のところで何が起きているのかをうまく観察できればよいのではと。。。ところが、コロナ禍になり、思うように交流もできず、落ちつて来た昨年から改めて再スタートした共同研究の成果が今回、Archives of Virologyの5月号に論文として掲載(Isogai et al. (2023) Seed transmission of raspberry bushy dwarf virus is inhibited in Nicotiana benthamiana plants by blocking embryo invasion of the virus through the infected embryo sac and endosperm. Arch. Virol. 168: 138.)されました。

 普段、花粉と雌ずいの相互作用ですが、植物とウィルスの相互作用からも学ぶことは多いのだと。これからも継続的なコラボになりますように。

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【研究成果】先達の大量調査dataをGWAS解析に活かす「Plant Physiol.」(4/13)

2023年4月13日 (木)

 植物は芽生えが起きた場所で生育する。当たり前といえば当たり前。ただ、逆に考えると、その芽生えが起きた場所の環境に適応しているということ。同一作目の同一品種を栽培しても、寒冷地と西南暖地では生育、開花、結実、果実の食味などが異なる。試験場などでは長年に亘り、こうした植物側の生育data、気温などの環境変動のdataを取っている。そのdataとゲノムdataを突合できたら。。。そんな話を聞いたとき、確かに先達の苦労が忍ばれるというのではなく、宝物になるのがすぐに理解できた。

 そんな解析をやってみようと誘って頂き、福島大学食農学類附属発酵醸造研究所の菅波博士、東北大・農、名古屋大・生物機能、福井県大・生物資源、明治大・農の方々との共同研究により、Plant Physiol.の3月号に論文が掲載(Suganami et al. (2023) Effective use of legacy data for GWAS to improve the credibility of QTL detection in rice. Plant Physiol. 191: 1561-1573.)されました。pdfはfree downloadですので、是非、ご覧下さい。2022年は著書を発表することができましたが、原著論文はなく、2021年の9月以来です。引き続き、よい形でのコラボができればと。

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 PS. 福島大でプレス発表された資料のpdfがあります。あわせて参考にして下さい。




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【お知らせ】日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナー「じゃがいもの芽の色について」への回答(4/10)

2023年4月10日 (月)

 今週も仙台の気温は高め。ガラス室で咲いているアブラナの花は種によっては満開。ちょっと困ったなと思うこの頃。一方で、週末には寒気が入り、東北、北陸地方では雪、みぞれ、霰など。農作物への被害が出なければよいのですが。。。

 そうした中、昨年は2回の回答する機会を頂いた「日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A」。今年最初は、「じゃがいもの芽の色について」。ジャガイモの育種が進み、地下茎であるイモの横断面は黄色、紫色など多様に。そんなことを知ってはいても、実際に作付けすることがないので。こんな時に助けてもらったのが、大学時代の同期で普段から現場を見ている方。とても貴重な議論の時間でした。寒暖の差が激しい今年の特徴なのだろうと。

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