今年の夏は、仙台でも37oCを超えるなど、記録ずくめだったので、秋ももう少し遅くなるのかと思っていたら、意外とそうでもなく、朝の気温が15oC近くまで下がり、おまけに秋雨前線の影響と思われる雨も多く。。。稲刈り、秋作のできばえなどが気になる訳です。農家をやっているわけではないですが、学生の頃に、何かの講義で、「実験材料の作物を農家と同じレベルで育てて、その形質を評価しないといけないと。。」。もちろん、研究内容がすぐに現場にという研究内容ではないですが、どこかで育種に貢献するとなれば、栽培技術というのは、重要なことなのだろうと。。。 そんな栽培を講義としてやってみようとして計画したのが、5年前の基礎ゼミ。それを後期の展開ゼミに発展させて、今年で5年目。記事を書きやすいシステムにすることもできて、というのが現状かと。。。で、今年度は何をさらに発展させようかと言うことで、歴史をひもとくのがその1つのあり方かなと。。渡辺のポストを遡ると、多分、戦前に設置された附置研の「農学研究所」の水島宇三郎助教授になるのだろうと。水島先生が農林省農事試験場で仕事をされていた当時の上司が後に「禹の三角形」を発表する「禹長春博士」。試験場での研究のあとは、京都にあるタキイ種苗の附属農場の場長として、品種改良をされていたと。。。そんなご縁もあり、今年度からタキイ種苗とのコラボというか、今流行りの言葉で言えば、「タキイ種苗プレゼンツ」とでも。。。「プレゼンツ」の中身については、また、HPを介してと言うことで。。。
講義が10月から開始の後期枠。早くにシラバスなどを見た方は、早くから申し込んでくれていて、現在、3名。HPでの双方向のやりとりをする関係で、人数は20名限定に。昨年度は、宮城県教育委員会とのコラボで、高校生2名が参加してくれていたのですが、今年度は久しぶりに参加がないということで、大学生に20名の枠を。
秋から春にかけての野菜を手元で栽培してみたい方。栽培を通じて、観察力を養成したい方。さらには、それを情報発信して、文章力を身につけたい方。もちろん、この全ての習得ができれば、こちらはありがたいわけですが。詳細は、渡辺のHP、4月の記事に記してあります。そちらをご覧下さい。もちろん、シラバスにも記してあります。シラバスにも書いたとおり、双方向のやりとりを行うため、事前に渡辺に申し込み、受講可能というmailを受け取った方のみ、受講できます。少し煩雑ですが、ご了解下さい。今年もまた、栽培でおもしろい記事を書いてくれる受講生をお待ちしております。
わたなべしるす
【お知らせ】学部講義・展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう」は、10月4日(木)スタートですが、事前の申込を。。(9/21)
2018年9月21日 (金)
【受講者募集のご案内】TEA's English 2018年度後期学期内プログラム(9/21)
2018年9月21日 (金)
9月になってから、急に涼しくなり、おまけに雨模様。。。関東の気温の方が、仙台よりも涼しいようで。。。こんな環境下でも、植物が育つには、太陽光がほしいところですが。。。また、余りに涼しくなると、実験で栽培している「菜の花」の生育も心配。。。久しぶりに、この秋には、交配実験をやってみようかと。。。ずいぶんやっていないので、腕が落ちてないか、心配なのですが、。。。いずれ、気温、降水量など、全国的不安定なこともあって、屋根がない球場は、9-10月で連戦とか。。。平均的にいろいろなことができるのがよいと思いますが、お天道様だけにはというところでしょうか。いずれ、試合がきちんと消化されることを祈りつつ。 定期的なお知らせになりますが、渡辺が全学教育の講義(レポート、生命科学B、展開ゼミ)を行っていることから、いつも英語のお知らせ。。。最低限の英語ができるのは、マナーと言うことだとすると。渡辺はかなりマナー違反かもしれないですが。。。木、金は、週刊の科学雑誌に目を通すのですが、AIというか、自動翻訳というか、そんなものの力を借りているわけで。。。ただ、やっぱり、基本がきちんとしていることは大事だなと。。。話なれている海外の研究者とはOKなのですが、初めての方になると。。。。そんな渡辺が推薦しても説得力がないかも知れないですが、だからこそ、渡辺のようにならないように。ぜひ、チャレンジしてみてください。まずはやってみることだと思います。考えて見れば、渡辺が少し話をできるようになったのも、助手になって2年目くらいでしょうか。マレーシアの大学からサバティカルで10ヶ月ほど来られていた教授の実験をサポートすると言うことで、否応なしにしゃべることがあったのがよかったのかなと。いずれ、習うことも大事。でも、慣れることも大事かなと。
わたなべしるす
以下、頂いた文面を転載。
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Tohoku University English Academy(TEA) TEA's English事務局でございます。TEA's Englishプログラムは、2015年に開始以来、のべ1,200名以上の東北大学学部生および大学院生が受講し、大変好評をいただいている課題英語学習プログラムでございます。(※授業料無料、教材費のみ別途必要)
海外の大学・大学院への留学や研究および国際社会での活躍を見据え、アカデミックな英語を身につけたい学生を対象に、全米最大の留学・英語教育機関であるELSの指導メソッドを利用し、東北大生専用のプログラムをご提供しております。
また本年度プログラム受講生には、受講前後に無料でTOEFL iBT公式オンライン模試を受験いただける機会を設けております。受講前後における英語能力やその伸長の度合いの把握、プログラム後の継続学習の計画の作成、及びTOEFL iBTスコア向上のために受験を推奨しております。(※定員あり)
以下の日程にて募集説明会を実施いたします。多くの学生の説明会参加をお待ちしております。
【日時および場所】
以下の日程にて募集説明会を実施いたします。
【日時】
①2018年9月28日(金) 12:10~12:50
②2018年10月2日(火) 18:30~19:30
【場所】
① 川内南キャンパス 附属図書館 グローバル学習室
② 川内北キャンパス 講義棟A棟 A101教室
教職員の方々の説明会見学も可能でございます。(※お席は学生優先となります。)
詳細は、以下グローバルラーニングセンターのホームページをご確認くださいませ。
http://www.insc.tohoku.ac.jp/japanese/global/tea/teas-english/
2018年度前期学期内プログラムの受講者満足度は96%と高い満足度でございました。過去の受講者からは、受講後アンケートにて以下のようなお声をいただいております。
「英語を話すだけでなく、プレゼンやディスカッションやエッセイ作成など、自分が考えていた以上に英語をアウトプットする経験ができた。」、「今までとは違って、会話やエッセー等の英語の力が身についたと感じている。」、「ネイティヴの英語に触れ、英語を話すことが求められ、自然と英語になじめた。」
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転載ここまで。
PS. 今週末の連休は東北地方は稲刈りシーズンに。天候がどうなのか。少々の雨でも、穂発芽することはないと思いますが、品質への影響はあるでしょうから。。。なんとか、おいしいお米が今年も頂けますように。。。 PS.のPS. 10月開始の展開ゼミ。まだ、十分に空きがあります。受講を希望する方、HPあるいは、シラバスを見て、渡辺まで必要事項をお知らせ下さい。お待ちしております。
【お知らせ】テルモ生命科学芸術財団・生命科学DOKIDOKI研究室に「植物のたくみな生殖戦略「自家不和合性」」が掲載(9/5)
2018年9月 5日 (水)
台風21号は、日本海を北上して、今日の午前中に温帯低気圧に変化したとか。ただ、台風が通過した分、仙台でも32oCを超えるような気温で。。。また、夏が帰ってきたのかなと。。。週明けには、最高気温も25oCくらいに落ち着くのでは。。。秋の開花に向けて、植え替えをするアブラナもこの高温はちょっとこたえるような。。。このくらいのことでへこたれているようでは、台風被害が大きかった関西地区を考えれば。。。というか、1日も早い復旧を祈るばかりです。 そんな9月最初の水曜日。7月の終わりに、「科学者の卵養成講座」の受講生5名に講義をしたことが、テルモ生命科学芸術財団・生命科学DOKIDOKI研究室の記事に。この中には、5つの企画があり、「生命科学の基礎と再生医療」、「脳の不思議を考えよう」、「中高校生が第一線の研究室を訪問「これから研究の話をしよう」」、「この人に聞く「生命に関わる仕事っておもしろいですか?」」、「いま注目の最先端研究・技術探検!」。その中で、渡辺のことを取り上げて頂いたのは、これまでのアウトリーチ活動のこともあり、「中高校生が第一線の研究室を訪問「これから研究の話をしよう」」。お題は、第4回「植物のたくみな生殖戦略「自家不和合性」」。おもしろく、植物の生殖の話、自家不和合性の話にまとまっていますので。ご笑覧頂ければ、幸いです。
取材があった当日は、13:30-17:30くらいだったでしょうか。いつものように、渡辺がしゃべるだけでなく、観察などをしながら、考える講義。どんな講義をしたのか、議論をしたのかについては、ぜひ、上記の記事をご覧頂ければと思います。4hr近い話をきれいにまとめていただき、ありがとうございました。また、図版作成を頂いた研究室スタッフ・増子さま、また、写真提供を頂いた今治市立乃万小学校・村上校長先生をはじめとする関係の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。何より、こうした企画ははじめてのこと。戸惑いもありましたが、また、こうした機会を通じて、社会に貢献できればと思います。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. この中高校生が第一線の研究室を訪問「これから研究をしよう」は、渡辺の記事が第4回。第1回から第3回までの記事を拝見していましたら、第1回目の藤原先生の出身地が渡辺と同じ「今治市」。というか、少なくとも高校の5級先輩になる方。驚くというか、世間は狭いというか。。。5級先輩は、今治でのふるさと出前授業でもたくさんお世話になっている先生方も。。。不思議なご縁を活かして、よりよいコラボができればと。よろしくお願いします。 PS.のPS. 記事を読んだ財団の方から身近な植物に「自家不和合性」があるのだなと。家庭菜園などで、果樹が結実しないとき、不和合性を疑って頂くのがよいかと。。。
【お知らせ】東北大学ポケットガイド・テクルペに、2015年8月掲載の仙台放送ニュースアプリ「遺伝学から見た食卓革命」が掲載(8/20、8/27追記)
2018年8月20日 (月)
先週末から少しずつ気温が秋らしくなったなと思っていたら、今日はまた、30oC近い気温に。湿度も上昇して。。。日本に近づいている台風19, 20号のおかげとか。。。予定よりは遅くなったり、仙台を外れるコースになっているので、少しほっとかな。。。世の中的には、明日で夏の甲子園も決勝戦。白河の関を超えるのか。。。第1回の決勝と同じく、東北 vs. 近畿という組合せが。。歴史が繰り返されるのか、新しい歴史になるのか。。。 そんな月曜日。週末にかけて、いくつかの案件が飛び込みで。迅速に片付けているつもりでも。。。高速化されず。。。そんな中で、2015年8月に、仙台放送ニュースアプリの「東北大コラム」に「遺伝学から見た食卓革命」と題したコラムを5回に分けて、掲載して、そのあと、どうなったのだろうと、気になっていたところ。。。ふとしたことで、スタッフの方が発見。ちゃんと、「東北大学ポケットガイド・テクルペ」というところに継承されていて、その当時は、アプリがなければ、読むことができなかったのが、今回は、web版になっているので。改めて、紹介できるわけです。ありがたいことです。
で、中身は、
第1回「江戸時代の遺伝学」
第2回「ゲノム情報の光と影」
第3回「すごい『トウモロコシ』の作り方」
第4回「食卓に並ぶ農作物のクローン技術」
第5回「農作物の自殖と他殖」
それぞれのlink先を読んで頂ければ、原稿を書きすぎた部分を研究室のHPに記していた部分へのlinkも問題なく動いていますので。当時、読んで頂いた方。当時は、アプリをdownloadできずに、残念と思っていた方。是非、お時間のあるときに、ご一読を頂ければと。。。
わたなべしるす
PS. 8月もあと10日。今週、来週でできるだけの宿題を片付けないと。。。小中高校の頃であれば、宿題に追われていたような。。。
PS. テクルペのQRコードつきのカードを本部広報室前で見かけたため、ゲットしてきました。東北大、各キャンパスの魅力が伝わるページになっていますので、是非ご覧くださいね。
【お知らせ】生命科学セミナー「植物細胞壁ペクチン生合成と植物の陸上進出」を8月27日(月)に開催(8/19)
2018年8月19日 (日)
生命科学セミナー「植物細胞壁ペクチン生合成と植物の陸上進出」を8月27日(月)に開催します。今回は、立命館大学生命科学部・石水毅准教授にお願いしました。学位を取るまでは、大阪大・蛋白研の崎山先生のところで、バラ科自家不和合性の制御遺伝子、雌ずい側S因子であるS-RNaseの決勝構造解析などをされていました。PDの時代には、6月にお呼びしたPenn. StateのProfessor Kaoのところで、研究をされていたこともありました。その後は、植物の糖鎖・細胞壁の生合成について研究を展開されておられます。
石水准教授にセミナーをお願いするのは、2008年以来ですから、10年ぶり。10年間の集大成である、細胞壁ペクチン生合成遺伝子の解析をNature Plantsに先日発表されました。今回は、その遺伝子の同定・解析にいたる大変さなどの実際面もお話し頂けるのではと思っております。なお、今回は、翌日から開催される第37回日本糖質学会年会に参加されると言うことで、東北大にも来て頂き、セミナーをお願いした次第です。
↓クリックでポスターのPDF版がダウンロードできます(size=130kb) ちょうど、1週間ほど先になり、少し慌ただしい日程調整を頂くかも知れないですが、8月27日(月), 16:00~18:00に、生命科学研究科プロジェクト棟・講義室B (片平キャンパス)で行います。たくさんのご来場をお待ちしております。
わたなべしるす