東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

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平成21年度活動ブログ

平成21年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

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2009.08.13

8月10日特別講義@川内萩ホール

今年から開始した東北大学「科学者の卵 養成講座」には、400名を超える応募がありました。その中から、100名を選抜し、実に4倍を超える競争倍率となりました。実行委員会としては、法外の慶びでしたが、300名を超える生徒さんに不採用の手紙を書くことには、心苦しいものがありました。

そこで、この採用できなかった生徒さんたちを対象として、特別講義を企画・開催しました。このように多くの生徒を収容できる大学のスペースとして、一昨年、改装した「萩ホール」があり、そこの音響効果は国内でも有数ということであることから、この「萩ホール」を設計に係わられた、本学電気通信研究所の鈴木教授に講義をお願いしました。さらに、その音響の良さを実感して頂くために、本学学友会の吹奏楽部の学生さんたちに、特別編成で4曲の演奏をお願いしました。

当日は、あいにく台風による雨の中の開催となりましたが、遠方から参加してくれた高校生もたくさんいました。遠くは、沖縄、京都、北海道などからの参加もあり、企画した実行委員会としては、うれしい限りでした。

本プログラムの代表であり、副学長でもある木島教授から開講式での挨拶をまずいただきました。続いて、鈴木教授から、音響工学の歴史、工学的側面など、まさに様々な学問領域の融合から、こうしたホールができていることを講義頂きました。講義のあとには、多くの質疑応答があり、時間の関係ですべてに応えることができなかったことは、申し訳ないことをしました。さらに、吹奏楽部の演奏時には、音響効果が座る座席の位置により、異なるということを実感して頂くために、吹奏楽部の方には、2曲目で演奏を中断して頂き、座席の移動をして頂きました。多くの生徒さんが、上段の席に移動され、その音響効果を実感できたのではないかと思っています。

来年以降も、ぜひ、こうした特別講義を継続できればと、強く実感できた1日でした。


木島副学長より開講式の挨拶  

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鈴木先生による音響工学の講義      質疑応答

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東北大学吹奏楽団による演奏     2階に移動して音の聞き比べ体験

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 (写真はクリックすると拡大表示されます)

高校生のコメント:

「昨年は東北大理学部のオープンキャンパスに参加した。将来、大学で数学を 学びたいと思っている。(科学者の卵に)落選してしまったのは残念だったけ ど、今回の講義に参加できて良かった。」 (岩手県立高校2年 )


「(講義を聴いて)最初は難しかったが、グラフや数値を使って分かりやすく 解説してくれたことで理解することができた。雨は大変だったけど面白かっ た。」 (岩手県立高校2年 )


「(学友会吹奏楽部の演奏の聞きくらべについて)最初は2階、その後桟敷席 で聴いた。2階でも音が綺麗で、とてもまろやかに感じた。桟敷席では奏者に 近いこともあって、生の音を感じることが出来た。」 (仙台育英学園 秀光 中等教育学校4年:高校1年)


「ホールの壁の模様が飾りではなく、ホールの形や壁の模様など全てが、音響 を良くするために全て計算して作られていることにびっくりした。今回参加し てみて音響に興味を持った」 (仙台育英学園 秀光中等教育学校4年:高校 1年)


「とても勉強になった。ホールの形にも音響を良くするための理由があったこ とが興味深かった。」 (仙台育英学園 秀光中等教育学校4年:高校1年)

写真&インタビュー協力:理学研究科広報室(記事リンク

なお、当日の参加者は、

・対象高校生(定員100名の選に漏れた生徒)・・122名(選に漏れた生徒は318名)

  なお、各県別の参加者の内訳は、

北海道  2    青森  9  秋田  2  岩手 29
山形   8  宮城 40  福島 24  群馬  2
栃木   3  千葉  1  京都  1  沖縄  1

・上記以外の高校生・・・・・・・・・・・・・・・・・5名(4名は、科学者の卵参加者)
・保護者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12名
・学校関係者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1名
・報道関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2名
・その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25名 

でした。ありがとうございました。(実行委員一同)


PS. 関連記事が以下のサイトにもありますので、ぜひ、ご覧ください。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/cgi-bin/prg/watanabe/labdiary/index.cgi


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