東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

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平成21年度活動ブログ

平成21年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

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2010.02.08

他大学での「未来の科学者養成講座」その2 (2/7)

昨年、12/21に他大学での「未来の科学者養成講座」の実施状況などの報告がありましたが、昨日、2/7には今年度から採択された東北大学を含めた、九州大学、愛媛大学、広島市立大学、福井大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、北海道大学からの発表がありました。東北大学から発表会に参加したのは、工学研究科の安藤先生と渡辺の2名でした。以下にそれぞれの大学の特徴を概略しておきます。

 

DSCN1614.JPG 

(1) 九州大学
 公募数に対して、応募者を集めることに苦労されていましたが、退官した教授を専任講師として、講義などをみっちりやっている。東北大とは少し違った形式でした。また、これまで福岡県教育委員会と連携がきちんとできていたのを基盤として、このプログラムができていることも、優れていた点です。
 それから、何より「優秀な修了者に対して、大学入学後の単位認定を確保しており、来年度から、実施予定」という点です。この点については、ぜひ、東北大でも実施したい点です。受講生の皆様からのご意見もお願いします。

(2) 愛媛大学
 自宅学習という新規な取り組みをしていました。実際には、DNA抽出キットを渡して、自分たちでDNAをブロッコリーなどから抽出している点。また、netで質問を書いたり、それに答えたり、かなり活発でした。東北大の科学者の卵でもHPがありますが、十分に浸透していません。その点については、今週末の会議で、皆さんにもお尋ねしますので。

(3) 広島市立大学
 ここの取り組みは、小学生高学年対象。情報科学ということで、工場見学をしたり、保護者と一緒に考えるという取り組みは、興味深いものでした。小中高という流れの先に大学があり、こうしたことを考えるためにも、将来的には東北大も考えるべき点です。

(4) 福井大学
 生命科学、基礎医学分野をベースに行っており、県内のSSH高などとの連携もできており、全国レベルのコンテストなどに参加し、受賞歴があるという点は、受講生の皆さんもぜひ、発展コースの内容を多くの学会で発表してください。

(5) 慶応義塾大学
 特色的なこととして、全国で講座ができるように様々な私立大の医学部と連携して、プログラムを実施している。こうした連携は、東北大でも考えたいですが、。。。。

(6) 早稲田大学

  応募ポスターの配布には、私立大学ならではのチャンネルを使って、様々なところに送っている点は、次年度公募に向けて、考えさせられました。このあとにも記述しますが、「未来の科学者養成講座」のプログラム間連携というか、発表会を企画していました。

(7) 東京大学
 東京大学でもそうですが、東北大では行っていない、学校推薦というが、ずいぶんありました。ただ、科学をやりたいという気持ちは、生徒さん自身が持つということが大切だと思いますので、東北大としては、来年度も自薦で応募を行うことにしたいと思います。
(8) 北海道大学
 東京大学のところで書きませんでしたが、北海道大学でも、出前講義であちこちの高校などを訪問していました。これも新しい形態だと思います。ただ、東北大学では、現時点での実施体制では少々難しいかと。

 

DSCN2756.JPGまとめになりますが、どこの大学も少数精鋭の先生方ががんばっておられ、また、その研究室の大学院生などが。このあたりは、評価委員の先生方からも、大学として、こういうアウトリーチ活動を評価し、また、オーソライズすることで、支援して頂きたいという耳の痛い言葉をいただきました。

今年の活動もあと、2回となりました。来週の大学院生との討論会、来月の発表会を楽しんでください。


わたなべしるす

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