東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成29年度 活動ブログ

平成29年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.09.13

BEYOND THE FUTURE

 こんにちは。岩手県立一関第一高等学校2年の佐藤暢です。9月9日の第4回科学者の卵養成講座に参加した感想を述べたいと思います。

1. 英語交流サロン

 今回初めて英語交流サロンが開かれ、私は以前からこのサロンの開催を非常に心待ちにしていました。私の参加した班の留学生の方は、ベトナム出身とパキスタン出身のお二人でした。二人とも私たち卵が緊張しないように笑顔で和やかな雰囲気を作ってくださったので、全く緊張することなく楽しいトークタイムを過ごすことができました。私たち卵は主にベトナムの生活環境や学校制度についてお話を伺いました。

 そのお話の中で私が最も驚いたのは、ベトナムではピンクだけでなく黄色の桜花が咲くということです。桜は日本との結びつきが強いイメージですが、ベトナムにも咲くということに親近感を感じました。また、ベトナムの学校の始業時間は日本に比べて2時間も早く、終業時間も2時間早いそうです。赤道付近に位置するため日照時間が長いことを利用した上手な時間の活用方法だと感じました。

 サロンの中でThaoさんに「あなたはどうして英語を学んでいるのか、その目的は何か」と質問され、回答を導くまでに時間が掛かりました。これまで漠然と英語を学んでいたということを自覚し、目的意識を持って学ぶことの大切さ、バーバルコミュニケーションの大切さを改めて感じました。また、今回のサロンでは卵と留学生の一対一のコミュニケーションが多く、日本人同士での英語を用いたコミュニケーションが少なかったように感じたので、次回から増やしていきたいと思います。

2.「理論計算機科学への招待~数学を使った実世界の問題解決~」
 数学はどのように実生活に生かされているのか、これからどのように生かしていくかということについての講義でした。私はそれまで数学という学問は専門性が高まれば高まるほど実際にその知識を生かす場面は少なくなると思っていました。しかし、第二次世界大戦でドイツ軍が用いたエニグマ暗号やトランプの賭け事に関する儲けの計算など、数学は歴史にも大きく関わるほど私たちの生活に密接に結びついている学問だということ、また、今私が机上で向き合っているパソコンやスマートフォンの情報管理にも決して欠かすことのできない存在だということに改めて気付くことができました。更に、講義の中で出題されたクイズを通して、柔軟な発想の大切さを実感しました。徳山先生、ありがとうございました。

3.「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」
 植物の自家不和合性、和合性によるメリット、デメリットに関する講義でした。自家不和合性と品種改良との関連性のお話しの中で自家不和合性が品種改良に影響していることを初めて知り、非常に関心を持ちました。自家不和合性植物は自殖がほとんど行われないために近しい遺伝子で交配せず、多様性が保たれるということは種の発展の上で大きなメリットであると考えます。それに対して、自家和合性植物は自己の花粉を用いて子孫を残すことができるので、環境の変化などによって風や虫などの媒体が無くなった場合にも種の生存が保たれるということがメリットであると考えます。いずれも、メリットは相対する性質を持つ植物においてはデメリットになり得ます。植物は長い進化の過程で自己にとってより有利な生殖方法を選択する性質を持つように進化し、環境の変化にも柔軟に適応してきました。植物の賢さに感心するとともに、人間活動によって種の多様性が失われる事態を招いてはならないというメッセージを植物から受け取った気がします。渡辺先生、ありがとうございました。

 

投稿者:事務局 |個別ページ

2017.09.10

第四回科学者の卵養成講座に参加して

こんにちは。秋田県立能代高等学校2年の佐々木円花です。第四回科学者の卵養成講座に参加しての感想を書きたいと思います。

1. 英語交流サロン
今回から行われるこの英語サロンを私は非常に楽しみにしていました。私の参加した班の留学生の方は、アメリカ出身のJennaさんとマレーシア出身のKhairulさんでした。アメリカとマレーシア、そして日本の教育のシステムや食べ物などについて話しました。
 アメリカでは高校が4年間で、大学と似たようなシステムをとっているそうです。といっても、専攻を決めて勉強するということではなく、飛び級などがあり、例えば数学であれば数学の能力に応じてクラス分けがなされるそうです。つまり、成績が良ければ1年生であっても4年生と同じ教室で、同じ授業を受けるということです。能力があれば評価されるので、自分の得意なことを伸ばすのにはとても最適な環境だと思いました。
マレーシアでは、高校にあたる教育課程が1年ないし2年あって、そこでは物理学、生物学、経済学など、かなり専門的に専攻を決めるそうです。高校生のうちから進路をそこまで細かく絞っていくのは人生の中でとても大きな決断だと思いますが、分野を限定することでより深い学びが実現できるのだと思いました。
また、もう一つ日本とアメリカの違いで驚いたのが、日本では高校から直接大学の医学部に入学しますが、アメリカでは一度普通の大学に入った後に、医科大学に入学するというシステムだということです。
国によって教育システムが全く違うのだなと思いました。
また、食べ物についてですが、マレーシアではドリアンがとても有名だそうです。他の国で売られているものより、マレーシアで売られているものは2倍以上大きいとのことでした。(ドリアンを冷やすとアイスクリームのようになり、とてもおいしいそうですよ!)マレーシアではコーヒーも有名なのだそうですが、ほとんど自国で消費されているため、私たちにはほとんど馴染みがないようです。コーヒー豆をひいてコーヒーを飲む、ということが一般家庭でも普通に行われているそうで、コーヒーが大好きな私にとっては本当にうらやましい限りでした。
国が違えばいろいろなことが違って、その違いを知るのは本当に興味深いことでした。また、お二人とも本当に優しくて、私たちの緊張をほぐしてくださり、「英語を話すことを恐れないで。」というアドバイスもいただきました。確かに、私は事前に準備していた自己紹介にとらわれすぎて質問に柔軟に対応しながら話すことができなかったうえ、声量も小さく、聞き取りにくくなってしまいました。Jennaさんがおっしゃるには、「英語を第二言語とする人の数のほうが、英語を母語として話す人よりも多い。だから、完璧な英語を話せない人のほうが多いのだから、自分の英語を完璧にしなければいけないとはおもわなくていいよ。」とのことでした。そう励まされてから積極的に質問をすることができ、とても有意義で楽しい英語サロンとなりました。次回は初めから失敗を恐れず話していきたいと思います。

2.「理論計算機科学への招待~数学を使った実世界の問題解決~」
数学をどのように生活に活かしていくかということについて学びました。インターネットも、軍事暗号も、ギャンブルにまで数学が役立っているということを知り、自分の今学んでいることはただの机上の学問ではなく、世界を動かしているものなのだと思い、学ぶことの意味を再認識しました。講義の中でいくつかパズルのような問題が出てきたのですが、私自身は全く解くことができず、解き方を聞いて感心するばかりでした。特に、帽子パズルでは、私は50人より多くもらえる方法を思いつくことができませんでしたが、正解の方法では確実に99人、うまくいけば100人全員が自分の帽子の色答えることができていて、発想の柔軟さに鳥肌が立ちました。エニグマ暗号やトランプの儲けなど、一見歯が立たなそうだったり、不確実に思えたりするものでも、解く方法は必ずあるのだということ、そしてそのようにして生活の中で使われてこそ、学問は意味のあるものなのだということを学ぶことができた講義でした。徳山先生、ありがとうございました。

3.「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」
植物の自家不和合性については、この講義を受けるにあたって調べてみるまでは全く知識がなかったため、植物が自己と非自己を識別できるということに非常に驚きました。自家不和合性によって自殖がほとんどなされなくなるため、個体の多様性が保たれ、結果として種の生存に貢献するというのは植物が生きていくための非常に賢明な方法であると思います。その一方、自殖性を持つ植物は自分の花粉のみで子孫を残していくことができるので、もし、気候の影響や環境の変化などがあったときに、媒介する存在がなくなることで他殖性植物が受けるようなダメージが、自殖性植物にはないという点で、自分の生存が他の存在に左右されないというメリットがあると思いました。植物が子孫を残す方法には多様なものがありますが、
どれにも自分の種が生き残っていくための工夫があり、様々な進化の道筋をたどってきた植物たちの生存の努力が見えるような気がしました。渡辺先生、ありがとうございました。

投稿者:事務局 |個別ページ

2017.09.10

第四回科学者の卵養成講座を終えて

皆さん、こんにちは。宮城県仙台第一高等学校1年の栃木陽太です。

昨日、今年度四回目の飛翔型「科学者の卵養成講座」が行われました。午前中は待ちに待った英語交流サロンで、私たちのグループはインドとインドネシアからの留学生の方とお話ししました。思った通り、留学生の方は話すスピードがかなり早く話についていくのが大変でした。また、事前に考えていた自己紹介も緊張してうまく話せませんでした。しかし、私の拙い英語でも、理解してもらえたことから話を広げていただいたりして、伝えられる楽しさを感じました。また、留学生の方も最初は英語ができなかったと聞いて驚きました。高校生の時に猛勉強したそうです。私ももっと自分のことを伝え、相手のことを分かるようになるために、沢山勉強しなければならないと思います。

午後の1つ目の講義は、徳山豪先生による理論計算機科学についてでした。数学の歴史や、実生活に結びついている様々な例を知ることができました。エニグマなどの暗号の話はかなり複雑で難しかったですが、普段使っているWEB検索やギャンブルの話は数学が身近に感じられました。将来的にビッグデータから未来を予測できるようになるかもしれないというのはとても夢のある話だと思います。

2つ目の講義は、渡辺正夫先生による植物の自家不和合性についてでした。植物には自分の花粉で受精しない種類のものがあるということは知っていましたが、生殖システムが他殖から自殖へ変化する事があるということや、栽培されている植物はその原理を用いて自殖できるようになっていったということには驚きました。講義の中でシロイヌナズナを人工的に自家不和合性に戻せるという話がありましたが、他の個体の花粉で何世代にもわたって受粉させ続ける方法で自家不和合性になることはないのでしょうか。まだわかっていないことも多いようなので、これからさらにいろいろなことが解き明かされていくのが楽しみです。

次回の講座も頑張りたいと思います。

投稿者:事務局 |個別ページ

2017.09.09

生活につながっている科学

 秋田県立大館鳳鳴高等学校の金谷理利果です。
前回の大雨に続き、昨日秋田県では震度5の地震があり、科学者の卵に参加するのがとても不安なまま仙台までいきました。道中、新幹線のドアが開いていたらしく新幹線の到着が遅れ、さらに不安でしたが無事秋田まで戻ることができ次回は何もなければいいなと願っております。そんな中、第4回科学者の卵に参加し道中の不安をかき消すほどの楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

 まずは午前中の留学生との交流会についでです。私のチームの留学生は、韓国出身の留学生とケニア出身の留学生との交流でした。英語を得意になるためには、経験が大事だということや英語はたくさんの人とコミュニケーションをとるためにある、と言ったことを学びました。
 午後の講義についてです。まずは、「理論計算機科学への招待~数学を用いた最適化と高速化~」 について、数学はさまざまな教科や生活にも結びついているのだと思いました。講座の最中に、エニグマ暗号を用いたパスワード設定などの技術に生かせないのだろうかと考えました。
 最後に「ダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」について、新しい品種を作るためには、コツコツと努力し見極めることが大切だと思いました。接ぎ木と台木について、まだまだ、知りたいことがたくさんあるので自分で詳しく調べてみたいと思います。
 また次回皆様とお会いできることを心から楽しみにしています。

投稿者:事務局 |個別ページ

2017.09.09

第四回科学者の卵養成講座に参加して

 こんにちは。仙台二華高等学校一年の梶川友寧です。今日、科学者の卵養成講座第四回目の講義に参加しました。
 最初の活動は、英語交流サロンでした。私達の班では、インドネシアからいらっしゃった留学生の方と、神奈川県からいらっしゃった大学生の方とお話することができました。他の班とは違い留学生は一人でしたが、色々なお話を伺うことができました。留学生はとても気さくな方で、私達一人ひとりに質問してくださり、私達の質問にも快く答えてくださいました。その中で英語を使っていく際、言いたいことをどう言い表せばわからない時、大体の同じ意味の単語を組み合わせて話してみたところ、私が言いたかったことに言い換えてくださったりしていただきました。具体的には、私が化学部で行っている炎色反応についての研究について説明する時、「炎の色が金属と反応することによって変化する」ということを英語で表そうとした時、"flame"(炎)、"color"(色)、"metal"(金属)、"reaction"(反応)、"change"(変化する)など簡単な単語の組み合わせになってしまいましたが、うんうんと頷いてもらえたので拙いながらも伝わったのではないかと思います。このことを通して、うまい表現が見つからなくても、黙り込んだりせずにまずは言葉にしてみるということが大切なのだと思いました。一回では理解してもらえなくても、考えてみて言葉を言い換えた際に「こういうことを言いたかったのか」と理解してもらえれば、それに応じてコミュニケーションも活発になるでしょう。
 午後の最初の活動は、徳山教授の「理論計算機科学への招待~数学を用いた最適化と高速化~」という講義でした。講義を受ける前に予習していたときは、コンピュータに利用されていると聞いて、難しい計算をたくさんするのではないか、高校一年生の私にも理解できるのだろうかと心配でしたが、正方形の作図や、赤色の帽子と青色の帽子の子どもたちの例、トランプのカード当てゲーム、エニグマ暗号、ギャンブルで確実に利益を得る方法など、面白い具体例をもとに説明してくださったので、大きな興味がわきました。コンピュータに利用されている方法として、質問でYESとNOで答えるのと同じように二進法を利用し、二分の一を繰り返していくことで答えにたどり着けるようにするなど、予想よりもわかりやすい方法で利用されていることを知り、面白いと思いました。個人的に暗号の方に興味を持ったので、黄金虫の方の暗号解読に挑戦してみました。(以下軽いネタバレが含まれます)まだ最後までは解けていないのですが、"north"、"through"などそれらしい単語が出てきたので、もしこれが当たっていれば答えが見えてくるのではないかと思います。頑張って解き明かしたいと思います。
 次の講義は渡辺教授の「ダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」でした。 これも前日に予習してみて、自家不和合性によって自家受精ができない植物は成長に不利なのではないかと思っていましたが、講義の中で、その性質はちゃんと活かされているのだとわかりました。私達が日頃口にしているトマトも、もともと野生のトマトは小さくて硬いものだったと聞いて、今ある大きくジューシーなトマトのイメージとは違うことに驚きました。とうもろこしやだいこんの成長についてもその性質が活かされていることを知り、ただ自家受粉するだけの植物と違い、親の世代の良いところを組み合わせることで私達の生活などにも影響を与えるのだと思いました。
 今回の活動でもたくさん役立つことを学ぶことができました。次回以降の活動にも積極的に参加したいです。ここまで読んでいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

投稿者:事務局 |個別ページ

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