学力テストでは理科離れが顕著とか。。。また、学力の底上げというか。そんなことも。写真で見たというようなことではなく、本物を見て、実感して、その中で失敗しながら、学ぶと言うことが、どこかかけているような。。。というのは、簡単でそれを完遂するのは難しいことなのですが。。。
米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス(研究室見学, 8/1)
7/12(木)に、SSH異分野融合サイエンスということで、米沢興譲館高等学校へ。その時のメンバーが東北大のオープンキャンパスにあわせて、研究室見学に。講義の時に、話をしたように、実際にものを見てみることは、大事ですから。渡辺の講義を取ってくれたメンバーは、皆さん、農学を目指しているとか。ということで、渡辺も農学部の卒業なので、それぞれのコースというか、昔で言う学科がどの様なことかを説明。そんな中で、昔のことを思い出して。渡辺の学部時代のノートを。今とは違って、アナログなので。。。ただ、書くということは、やっぱり大事なことだと。そうそう、もちろん、研究科、大学院という存在は、こんなところというのを概要を使って。大学院は先かも知れないですが、改めて、考える機会になれば。 後半は、TAとしてM2の佐藤さん、引地さんに研究室内の見学を。これまでもたくさんの見学対応をしてもらっているので、生徒さんたちも楽しんで見学してもらえたのでは。また、当日が、仙台の最高気温を更新するという気温だったこともあり、ガラス室ではなく、人工気象器を見学に変えて。。。そんな設備もあるのだと。いかがだったでしょうか。こんなところで研究してみたいという気持ちがでてきたのであれば、よいことではなかったかと。
最後になりましたが、実施に当たり、山口先生をはじめとする関係の先生方には、大変お世話になりました。本物の研究室を見てもらい、研究の実感を持ってもらえたところで、来週、また、講義に伺います。科学と歴史という接点を求めて。。。
PS. 講義のあと、TAの引地さん、佐藤さんたちを囲んで、片平キャンパスの食堂で交流会を。大学とは、研究とはなど、議論をしながらのお昼になったのでは。。。お二人には最後までお世話になりました。ありがとうございました。
仙台市教育センター「環境教育研修」特別講義(8/1)
午前中の米沢興譲館高校に続いて、午後からは、仙台市教育センターでの教員向け「環境教育研修」の講義。タイトルは「身の回りはいろいろな環境ということを児童生徒に気づいてもらおう」という理科的でないような話もたくさん含んだ形の講義を。 これまでは、小学校などの環境の出前講義に使ったスライドが多かったのですが、今年は心機一転。クワガタムシ、ワカメ、クズ等を例にした新しいスライドを追加して。。こんな「環境」、あんなことも。というような事例を挙げて。。。いつものペースで話しすぎだったような。。。研修に来られた先生方の年代による「環境」に対する考え方も違うと思いますので、何かの刺激には、なったのではと。
あまりにheteroだったこともあり、質疑の時間が十分でなかったのは、申し訳ありません。夏休み明けからの児童生徒の皆さんへのよもやま話のideaの1つになってもらえれば、仙台で最高気温を更新するという劣悪「環境」の中、研修に来て頂いたのは、収穫になったのではと。。。また、出前講義の中身についても、お話ししたとおりです。仙台市教育センターと相談頂き、リクエスト頂ければ、幸いです。
最後になりましたが、今回の企画を頂きました、仙台市教育センター・志賀指導主事をはじめとする関係の方々にお礼申し上げます。酷暑という環境の中、講義をする上では、とても快適な環境を準備頂き、ありがとうございました。こうした機会があるようでしたら、さらに、研鑽して、よりよいもので伺うようにしますので。今後とも何卒よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 講義のあと、センター企画情報班の大友主任指導主事に貴重な議論の時間を頂きました。何より、人のつながりのありがたいこと、また、企画をする上での外してはいけないポイントなど、これからの大学での教育研究にすぐにでも活かせる知恵を頂きました。ありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。これからは、さらに発展させて、小中高大で縦串を刺したような連携ができればと思います。何卒よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【アウトリーチ活動】米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス(研究室見学), 仙台市教育センター「環境教育研修」特別講義(8/1)
2018年8月 1日 (水)
威力、主導権、農園(7/31)
2018年7月31日 (火)
通常、天気は西から東へと変化する。なので、情報を見ていると、左から右へとなる。週末に通過した台風12号は東から西へ。記録を取り始めてから初めてのことだとか。偏西風があることを考えると、極めて不思議な現象であった。このことと関係があるのか、台風の風は反時計回りに吹き出しているので、西から東への移動の方が威力は大きいような。。。物理を厳密に理解してないので、感覚の世界であるが。。。こんな不思議な進路になったことを予想できたのも、ある種の計算機のおかげ。コンピューターといえばよいのだろうか。プロ野球などのdata解析等で、その技巧は遺憾なく発揮されている。さらには、スポーツ全般にもらしい。そんなコンピューターというかAIというか、そんなものと動物が交流できるというのは、そこまでAIが近づいたと言うことなのか。いずれ、痛恨の極みとならないように、こうした技術をfollowしておかないと。。。 大学に入った頃、植物に遺伝子導入などと言うことは、想像もできなかった。そのうち、できるようになってきたが、研究材料のアブラナ科植物ではやっぱり困難を極める。一方で、遺伝子組み換え作物(GMO)の社会からの風当たりは強い。そんなで、究極の奥義ともいえる「遺伝子編集」がどう扱われるのか、日本と欧州で主導権争いというのか、方向性の違いなのか。いずれ、農作物を扱うものとしては、研究からその先の実際のものへの応用という点では、判断がどの様になるのか、気になるところである。いずれ、新しい技術に果敢に挑戦することが大事なのであろうが。。。遠き将来を見すえて。。。
台風12号の話をしたが、農業への打撃は今回も甚大である。季節ものと言うこともあるが、やり直しがきかないというか、。。収穫前の秋の果樹農園。ナシ、ブドウ当たりであろうか、どうなるか、心配なところがある。被害が最小限であったことを祈るばかりである。そんなものを改善することにつながるのであろうか。通常の作物でなくて、藻類からタンパク質、ビタミン類を摂取すると。。。運営のしようによっては、威力は絶大であろう。この藻類農園の運営にもAIとの融合はできるであろう。ただ、本当の主導権を握るためには、さらなる柔軟性のある異分野の「技巧」が必要になると思う。それが何なのか、それを探すことが要諦なのであろう。そんなことよりも大事なこと。7月になってからだろうか。仙台でまともに雨が降っていない。街路樹もかなり厳しそうである。出穂期に当たるこの時期、水田にも水が必要に。。。雨乞いでもしないといけないのではないだろうか。。。台風のような威力はなくてよいが、それなりの降水があることを祈りつつ、7月を終わることにする。というか、残されている宿題を片付けないと。夏休みが。。。やばくなりそうである。
わたなべしるす
PS. 紙面を飾っている写真。ここ数日での頂き物。ありがとうございました。ごちそうになります。明日はまた、猛暑日になるという仙台。脳みそを一服させる清涼剤になるかと。。。ありがとうございました。
PS.のPS. 7月31日, 17時42分頃, 福島県沖(M5.4)の地震がありました。久しぶりの仙台市青葉区が震度3という搖れでしたが、研究室内外で、特に被害はありませんでした。30minほど前まで、オープンキャンパスの帰り道に、昨年度の重点コース受講生だった後藤さんが研究室に来てくれていました。写真を撮り忘れて、。。失敗、反省。
【教養講義】「大学生のレポート作成入門-図書館を活用したスタディスキル-」レポート最終稿へのコメント, 表彰(7/23, 24, 25追記)
2018年7月23日 (月)
週末日曜の仙台の最高気温が36.7oC。いわゆる、猛暑日。空気が体温と変わらないというのは。。さすがに、この日ばかりは、自宅で避暑していたわけですが、。。。あけて、月曜は朝から気温が下がりっぱなし。雨でも降れば、もっと、心地よくなると思うわけですが、人工降雨というわけにもいかず。。。もう少しバランスよく、降雨を制御できれば。。。そんな仙台とは異なり、関東では、41.1oCというこれまでの最高気温を更新したり、東京都内でも40oC越えとか。。。さわるもの全てが暑いのでは。。。 そんな先週半ばから週末にかけて、5月に講義を行い、6月に初稿のレポート提出のコメント・採点などがあった「最終稿」の評価。いつもであれば、評価が終わったところですぐにという分けなのですが、先週はあれこれとイベントがあって。。。前回の記事にも書いた通り、いかにおもしろい流れのレポートにするのか。そんなこともあって、ストーリー構成を変えてみるなどを前回コメントしておきましたが、それらを踏まえて、よく改訂されているのもあれば、ある種の自己主張として、自分の主張を通そうとするために、Defenseした方も。。。どちらがよいとか、そうでないかというのはありますが、どちらを行うにしても、論理的に問題がない論旨になっていることは、大事なこと。それから、個別のコメントにはあまり書かなかったですが、最初のイントロに対して、最後の結論というか、落としどころをどこに持っていって、なるほどと思わせるのか。そのためには、改めて、タイトルを見直すと言うことも、大事なポイント。ある意味、全体のバランスと言うことにもなるでしょうか。今は、レポートとして文章を書いて、どうかと言うことの段階。3年もしたら、卒業論文というレポートとは異なる自分の主張をどの様に入れるかという「論文」を閣ということにチャレンジするはず。その時、最初と最後のバランス、論理展開、なるほど、読んでおもしろいなと思わせるイントロなど、今回のレポートの講義で学んだことは、たくさんのことがあると思います。それらを活かして、レポート、論文、報告書、申請書などにチャレンジしてみて下さい。
なお、当日は、渡辺の評価基準の世界で、表彰をしたいと思います。「もらっておごることなく、もらえなくてへこむことなく。」ということで、これからも文章書きに精進して下さい。そのうちまた、どこかで。。。
わたなべしるす PS. 7/24(火)、レポートの講義も、この日が最終日。例年のごとく、レポートの講評。あわせて、「渡辺賞」なるものを、学部のバランスを取りながら、「○○で賞」というような表彰を。。。ちょっとしたことでも、表彰されるというのは、うれしいことではないかと思います。渡辺が学生時代には、そんなことはなかったですので。。。
講義が終わったあと、この講義に限られたことですが、受講生との懇談会。次年度に向けての意見交換の場であったり、様々な情報交換の場になるかと。今年度から、講義を担当されるというか、主担当者の附属図書館副館長・柳原先生は、文学部の方。関西の文系の先生方との科研費を行っており、不思議なご縁を感じた、懇親会でした。ありがとうございました。
PS.のPS. 7/25(水), 19:30。昨日の講義の最後のところで紹介した、渡辺の展開ゼミのお知らせは、こちらからです。興味のある方、mailで必要なことをお知らせ下さい。お待ちしております。
激戦、悲願、理(7/20)
2018年7月20日 (金)
猛暑という言葉を超える言葉というのだろうか、酷暑という言葉を見かけるようになった。身の危険を感じるような暑さと言えばよいのだろうか。。。日暮れ当たりに一雨あれば、少しは気温が下がるのだが、地面などの温度は放射冷却だけでは、下がりそうもない。まだ、4, 5日は続くとか。。。もちろん、関東以西では仙台とは比べものにならない「酷暑」であり、西日本豪雨からの復旧に向けて、物資の代替ルートでの輸送がなされているようであるが、大動脈ともいえる山陽本戦が11月くらいまで部分的ではあるにせよ、つながってないのは大きな痛手である。1日も早い復旧を願うばかりである。そんな「酷暑」の中での作業とは、次元が違うものの、先日の棋聖戦。通算100期というタイトルをかけたものであったが、達成できなかった激戦。その結果、八大タイトルは8名の棋士が。この状態が未来永劫、続くとは思えないが、さらなる激戦で複数のタイトル保持者が出るという淘汰が生じるのであろう。いずれ、平成から次の時代へと言うところで、大きな局面の転換期なのだろう。 処暑というのだろうか、暑さを凌ぐのを。。。絶滅が危惧されている「ウナギ」。土用の丑の日は、来週あたりとか。クロマグロは、世代を完全に回せる「完全人工養殖」の系があるが、ウナギはかなりの困難らしい。ただ、どこかでそれを打破できなければ、この時期の風物詩もなくなる。まさに、悲願なのであろう。植物もその種類によって栽培条件が異なることがあるが、魚の場合、その理(ことわり)を理解するのは容易ではないのであろう。この技術が確立されたとき、まさに、感慨無量なのかも知れない。感慨無量と言えば、国産ジェットが初の展示飛行とか。。。これも悲願であり、達成されることを切に祈っている。
先週の米沢出張では福島経由で山形新幹線を山形県内ではじめて利用した。山間地を通ること、レール幅が通常の在来線より広いとはいえ、新幹線のスピードとは言い難い。。。。ただ、すべてを山形新幹線のようにというわけにもいかない。それを打破するシステムとして、トライしていたのは見かけたことがあるが、現実には難問が山積らしい。地元にとっては、まさに悲願なのであるが。。。技術の力不足なのかも知れない。あるいは、理が十分に理解されてないというのだろうか。この難局を何らかの形で、突破することは必要なのであろう。先の西日本豪雨の雨の量が多くなった理が解明されつつあるとか。。。酷暑という局面を乗り越えて、ここで激戦を一閃突破して、秋の実験につながるようにしないと。。。祖先の叡智を理解しつつ。。。できることを限界までやってみるしかないのであろう。暑さに負けることなく。。。
わたなべしるす
【アウトリーチ活動】米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス, 清真学園高等学校・SSH特別講義, 東桜学館高等学校・SSH講演会(7/12, 13, 17, 18, 23追記)
2018年7月14日 (土)
一昨日の伊藤さんの記事ではないが、梅雨明け前から夏のような暑さ。そんなことをいっているからか、土曜日には、梅雨明け。。。それも、仙台とは思えないような「高湿度」。日差しがあると、30oCとは思えないような暑さ。湿度が高いことが体感温度にこんなにも影響するとは。。。何事も五感で感じることが重要なのだと。西日本豪雨から1週間とか。それでも2,000人が孤立状態。。。1日も早い復旧を祈るばかりです。この豪雨の原因を探る研究も。何らかの方法で、大きく成長する前の積乱雲をばらばらにするとか。。。雨をまとめて、一定量以上は海に流れるようにするとか。。。空想の話と言われるかもしれないですが、そんなことをまじめに考えた方がよいような。。。 米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス(7/12)
山形県では現在、3つの高校でSSHを実施しているような。1つが山形県立鶴岡南高等学校。今年度は実施できなかったですが。。。2つ目が、山形県立東桜学館高等学校。昨年度、はじめて講義に伺い、今年度は来週、課題研究について、講義に伺います。3つ目が、山形県立米沢興譲館高等学校。科学者の卵養成講座では、これまで多くの受講生を輩出していることもあり、どこかで機会があればと。。。「異分野融合サイエンス」というこれまでのSSHでは、異分野融合の重要性はいわれるものの、こうした講義を行うのは、はじめて。1回目は、「バイオ産業科学と社会課題--アブラナ科植物における自家不和合性の基礎から応用--」ということで。本来は「モデルケースの人生を見えて、自分の人生を考える」という、キャリア教育も計画していたのですが、時間の関係で、8月10日の実施枠へ。そんなことになったも、今回の講義に、野菜、果実を用意していただき、実物を見て「考える」という新しい企画で行ったこともあって。 3hrの講義と言うこともSSHでは、初めての企画。6月末に今治での「ふるさと出前授業」で、野菜などの実物で、本物を見ることがインパクトがあるのは、こちらも理解していたので、最初の1hrを使って、野菜、果実などの横断面などを見ながら、その分類、多様性などを考えることに。オウトウ、モモ、リンゴがバラ科果樹ということは、果樹王国の山形県だけあり、開花したところをよく見ていたと思います。一方で、トウモロコシ、オクラ、ピーマンの果実からそれを分類する。少し難しかったかも知れないですが。。。身の回りの野菜・果物に対する理解が今までとは違ったのではないでしょうか。当たり前を当たり前と思わない心を醸成していただければと。。
後半は、植物の生殖、自家不和合性について。もちろん、この時にも、実物のオウトウ、トウモロコシなど、大活躍。オウトウも自家不和合性。では、佐藤錦の雌しべには、佐藤錦以外の例えば、ナポレオンなどの花粉を交配。これで、ちゃんとした、佐藤錦ができるのか。受精のしくみをきちんと理解できていればよいわけです。小中高で、動物のことは多く学ぶ機会が多い割に、植物のことを学ぶことが少ないことが影響しているのか。。。種子と果実の受精時の関係。改めて、考えるきっかけになったのでは。もちろん、自家不和合性を利用したF1雑種種子の育種とかも。少し難しい内容もあったかも知れないですが、山形の自然を改めて、見直す・観察する機会になってくれればと。。。最後に、代表の方から、今日の講義についての感想。育種に興味があり、これからしっかり自然の観察をしたいと。がんばって下さい。
講義を始める前に、横戸校長先生、海和教頭先生、熊坂先生を交えて、昨今の高大連携、SSHの実施など、多岐にわたり、お話しする時間を頂けました。ありがとうございました。今年度中にまた伺う機会もありますので、こうした場を、改めて、設けて頂ければ、幸いです。最後になりましたが、実施に当たり、今崎先生、熊坂先生をはじめとする関係の先生方には、大変お世話になりました。本物を見ることの大切さを改めて、強く実感できた3hrの講義でした。ありがとうございました。次回は8月の研究室訪問で、お目にかかることができるのを楽しみにしております。
PS. 7月も半分終わろうとしているのに、片付かないものが多数。時間を見つけて、山形県立米沢興譲館高等学校の歴史である「史料室」を拝見と思ったのですが。。。今回は、かなえることができず。。。是非、また、次回以降に拝見できればと思います。よろしくお願いいたします。
PS.のPS. 講義の翌日、担当の今崎先生から「何気ないことにも疑問が潜んでいること、ものの見方を変えることで新たな課題が見えてくるということが、身に染みて生徒へと伝わった」というようなmailを頂きました。ありがとうございました。今回の企画を他のSSHなどでも応用できると言うことを実感できました。ありがとうございました。
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清真学園高等学校・SSH特別講義(7/13)
前日の米沢興譲館高校に続いて、茨城県鹿嶋市にある、清真学園高等学校の1, 2年生が12名、研究室見学に。昨年に続いて、この時期、東北地区にある大学で研修をしているとか。前日は山形大・工学部へ。米沢市内にあります。米沢興譲館高校へ出前講義だった渡辺とすれ違いだったと言うことに。昨年度もこの時期に、研究室に来て頂き、2年連続。 講義の最初に、身の回り、自然を観察して、自分で考え、行動することの大事さを。manual通りに物事が起きることは、ほとんどないわけで、それに対して、しっかりした対応力をつけることの重要性を。渡辺が所属する大学院生命科学研究科について、また、渡辺の研究室についても概説を。続いて、先の考えながらということに重点を置いた企画。「バナナからDNAを」。プロトコールは、とても簡単に書いてあるわけです。それを見ながら、どのくらいでやってみるのか、自分の判断でやってみると言うこと。途中で失敗もいくつかありましたが、それも大事なこと。最近は、失敗をしないようにということで、色々なセイフティネットを張り巡らせることが多いだけに、それだけでも、新鮮だったのでは。。。予定よりも少し時間がかかりましたが、無事、皆さん、実験は成功。考えることの大事さについては、帰りのバスの中で、さらに、担当された先生方から、指導があったのでは。。
後半は、研究室の見学。はじめて見るようなものであったり、また、この時期に、まだ、菜の花がガラス室で咲いていること。また、アブラナの葉っぱの表面にワックスがあること。二倍体のB. rapa, B. oleraceaは自家不和合性で、B. napusが自家和合性と言うことも。30oCを遙かに超えるガラス室。ここは、短時間で。。。それでも観察の大切さは、理解してもらえたのでは。
最後になりましたが、今回の企画を頂きました、十文字先生、大録先生、紫谷先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。考えて、行動することの重要性を伝えることができるようなプログラムにさらに、発展させたものにしたいと思いますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。また、TAとして、準備から実験のサポート等をして頂いたD2・岡本君、M1・小川さんにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
PS.のPS. 講義の翌日、担当の大録先生から生徒さんのコメントを。「他人に指示されて動くのではなく、自分で考えて行動するということがとても大切だと分かりました。どうやったら実験が成功するか周りを見ながらよく考えたので楽しかったしとても勉強になりました。」
山形県立東桜学館高等学校・SSH講演会「SSH課題研究を始めるに当たって」(7/17)
先週末は「海の日」をはさんでの3連休。たまっていた案件をあれこれと片付けつつ、できるだけ休養も。。。子どもの頃であれば、30oCを超えても、さほどでもなかったのが、このところ、湿度は高く、30oCを超えられると。。。体力不足と言えば、それまでかもしれないですが。。。先週は、山形県立米沢興譲館高等学校へ、SSH特別講義。あけて、今週は、昨年度からSSHをスタートさせた中学校併設型の中高一貫校である山形県立東桜学館高等学校へ、「SSH課題研究を始めるに当たって」という講義を2年生向けに。仙台も昼過ぎに32oC近い気温を観測するような日。奥羽山脈を越えた山形県側は、もっと暑いかと思ったですが、さほどでも。。。学校への最寄りの「さくらんぼ東根駅」前には、代表的なサクランボ品種である「佐藤錦」、「ナポレオン」の樹が。自家不和合性を有しているので、相互に受粉樹として、機能していると言うのは、聞いたことあっても、ものとして、見るのははじめて。。。本物はやっぱり感動です。 前半は、課題研究を行う上での基礎的なこと。研究するときに、反復実験が必要であるということ、グループで研究をすることが一般的であることから、ノートにきちんと日々のdataをまとめると言うこと。まとまったところで、何を考えるのか。それが議論すると言うこと。こうしたことを踏まえて、論文の形にすること。論文を書くとき、実験をしたほどに、材料及び方法を書いておけばよいと言うこと。もちろん、結果も。その上で、議論を実験をしつつまとめて、それに見合うイントロを書くということ。もちろん、そうでない書き方をという、書物もあるかも知れないですが、慣れないとできないこと。この基本形をベースに、最後に、概要とタイトルをつけること。実験を始めたときと、最後の結論に至ったとき、タイトルは変わるというのが、一般的であること。こうした実験結果を場合によっては、ポスター等で発表するときも、研究の内容をしっかり理解した上で、話をすること。
後半は、渡辺のこれまでを振り返る「キャリア教育」。課題研究とは異なりますが、課題研究であったり、高校での色々なことに活かして頂ければよいかと。実験をするときも、いくつかの実験はできるかも知れないですが、1つの形あるものにまとめると言うこと。これからの高校生活、その先もどうやって、1つのよりよい方向に持って行くというのは、ある種の共通性もあると思いますので。講義が終わったあとの質疑の時間もdeepというか、課題研究のことをしっかり考えているのだなと言う質問がたくさん。多くの失敗を糧にたくさんのチャレンジをしてみて下さい。最後に代表の方からの挨拶も、課題研究の講義だったですが、それ以外のことにも活かしたいというのは、こちらの講義の趣旨でもありましたので。。。なによりでした。
講義が終わったあと、官校長先生、SSH担当・兼子先生とSSHの現状、今後の展開などについて、貴重な議論の時間を頂きました。1つのイベントを行うにしても、どのタイミングで行うのがよいのかなど。こちらも色々なことを考える時間になりました。ありがとうございました。最後になりましたが、官校長先生、SSH担当・兼子先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 講義が終わったあと、今年度の探求型「科学者の卵養成講座」に参加してくれる1年生の方が挨拶に。とてもしっかりしていました。最後まで休まず、がんばることかと思います。楽しみにしておりますので。
PS.のPS. 7/18(水)、当日の写真撮影をお願いするのを失念しており、渡辺の発表の様子を撮影したものをSSH担当の兼子先生から送って頂きました。ありがとうございました。そのmailの中に「文系の生徒も刺激を受けたようでした」。という文面を見つけて、今回の講義が、文理を問わず、有意義なものであったことを実感でき、ほっとできました。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS. 7/23(月)。先週の土曜日の21日に、科学者の卵養成講座が開講式と第1回目の講義だったのですが、裏番組として、科学者の卵養成講座の修了生の中から、5名を集めて、とある、企画もののイベントとして、渡辺の講義というか、議論というか、4hrほどの長丁場で。。。詳細は、9月にHPで公開できると言うことで、少しお待ち下さい。夏休み明けにと言うことで。。