仙台市内の小学校は基本、2学期制だとか。。。大学の前期と後期のようなものなのでしょうか。途中で数日、秋休みが入るというの聞いたことがあるような。大学も10月から後期がスタート。いつものように「展開ゼミ」がスタート。最初の出足を心配していますが、天気のよい日だけでなく、太陽の光を当てることは、大事なこと。室内での栽培は、容易ではないですから。。。また、10月は後期が始まることに加えて、「科学研究費」の書類書きの月でもあり。。。これを気合いと根性でgetしないと、次年度の研究を展開できないわけで。。。年々、そのシステムがシビアになるのは。。。という気がしますが。いずれ、そうした中で得た研究成果を社会に還元することも大事なこと。仙台市教育センターとのコラボでの3つ目の学校は、仙台市立七北田小学校。以前は、通年でNSPを行っていたのですが、忙しさが半端なくなってきたこともあって。今回も玄関先で、welcome boardがお出迎え。ありがとうございました。
10/15(月): 仙台市立七北田小学校・特別講義「花の不思議な世界」
講義は、5年生向けに「花の不思議な世界」。先月の北仙台小学校と同じ講義内容。リンゴをモデルに、開花、受粉、受精、結実ということの理解を。イントロを北仙台小学校とは、変えたのですが、いつもとは違うパターンだったようで。この記事を書く頃には、はて??何をしゃべったのか。。。年は隠せなくなりました。いつもイントロは、渡辺の出身の愛媛県今治市。今治タオルを使ってくれている方もたくさんいました。何かの折りに使ってみて下さい。 花の名前を考えるところ。ヒルガオということの理由を説明できるのに、ほとんど時間がかからず。これも、理科をしっかり学んで、考える習慣ができているからだと思います。「科」の分類。これも難しいと思いましたが、バラ科果樹。たくさんのものがでてきたと思います。普段からの観察を大事にして下さい。
受粉の電子顕微鏡と受粉反応の動画。高倍率のものと動きがあるというもの。さすがに感動だったようです。ただ、5年生で学習するのは、植物では、受粉まで。花粉管、受精というのは、中学生になってからのようです。受精というのは、「メダカ」で学習するとか。。。動物も、植物も新しい子孫を残すとき、「受精」が必要ですので。そんな話に続いて、リンゴの品種のことを話すのですが、どれくらい知っているか。最近は、赤いリンゴと黄色、青系のリンゴについて。真っ赤なリンゴばかり選ぶと。。。。校長先生くらいの年齢になった時、赤いリンゴが消えてしまうかも。。。そうそう、日本のリンゴは、摘果をするので、大きいですが、海外ではそんなことはできないほどの、粗放な農業。この大きなリンゴができる大事さというか、ありがたさも実感して下さい。
最後は、自家不和合性。さすがに、植物が自分と他人の花粉を識別できるというのは、驚きのようでした。では、なぜ、そんなことが必要なのか。遺伝子を混ぜること。それで多様性を保つということ。そんなことをしっかり身の回りの観察から学んで下さい。
講義の最初と終わったあとで、相澤校長先生と理科専科の先生と理科教育などについての議論を。10年くらい前にスタートした「NSP」のきっかけを作って頂いたのが、内藤校長先生の時代。また、今の教育センターとのコラボの話を頂いたのは、坂本校長先生が教育センターにおられた頃にお話しを頂き、今に至っていて。。。そんなで、長きにわたり、渡辺が来たと言うことよりも、その間、理科専科の先生を置いて、教育した効果だと思います。先日行われた、全国レベルでのテストで、理科の成績がずいぶんよかったと。やっぱり、その道のプロというか、しっかり準備して、授業をできる先生がやるというのが大事なことなのでしょうか。また、講義の翌日から、6年生は修学旅行とか。その席で、校長先生が去年の出前講義の話をして、リンゴのことなどを覚えていたと。。。ありがたいことです。また、次年度、そうした機会があれば、幸いです。最後になりましたが、相澤校長先生、理科専科の先生、5年生担任の先生をはじめ、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、次年度もお世話になる機会があれば、幸いです。 PS. 講義の最後に、リンゴの果実を切ることを。いつもなら、縦にしか切らないはずですが、横に切るということ。そんなことはしたことがないのでは。なぜなのか。。。とある歴史と関係があるとか。。。当たり前を当たり前と思わずに、やってみることです。
米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス(10/18)
今年度から始まった、山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス。今年度、7月、8月に実施。「バイオ産業科学と社会課題」というお題。1回目に、果実類を観察して、意外と気がついてないことが多いことをというか、観察することの大切さ、どこを見るのか、何を見て、考えるのか、それが何とつながっているのかなど。普段余り考えてないことを、考える機会に。2回目では、地域、世界の科学の歴史を振り返ってみるとそこに何あるのか、また、それを踏まえて、人生をどう考えるのか。ということでした。夏と秋での2つの異なる受講生にと言うことで、同じパターンの講義になりましたが、今回は、前半に当たる「アブラナ科植物における自家不和合性の基礎から応用」の部分を。用意いただいた野菜、果実が、夏から秋のものへと変化しており。。。そうそう、今週の初めの仙台市立七北田小学校が1,000回目の出前講義でしたので、今回は1,001回目。1,500回を目指して。 違いを見つけると言うことは、実は、物事を分類すると言うことからスタート。それが、分類学、形態学というの発展しただろうと思うわけです。で、用意頂いた、リンゴ、ピーマン、トマト、オクラ、ズッキーニ、メロン、イチゴ、モモ、トウガンを「科」という大きな仲間で分類。
今でこそ、DNA塩基配列で分類するわけですが、以前は、花の形態による分類。「科」の中の細かなところ、あるいは、「科」を超えたところで、どの「科」が相互に近いのかについては、確かにDNA塩基配列の方が正確なのかも知れないですが。。。ところが、この話に行く前に、キャベツと芽キャベツの違いと言うことで盛り上がって(どちらも、Brassica oleraceaで、品種改良で、それぞれが成立したのですが。。。)。。。あらかじめ、こうした野菜類の写真を用意しておかないといけないことを痛感。。。で、先の分類ですが、夏にやったグループとは、また違った発想で。。。ただ、大事にしてほしいことは、なぜ、その分類にするのか、その理由はということ。なぜ、ということを大事にすれば、考える習慣がつきますので。。。最近、そんなテレビ番組もありますので。。。そういえば、そんな話を小学校の出前講義でも話をしたなと。。。
後半は、植物の生殖、自家不和合性について。前半を2hr使ってしまったので、後半を1hrという駆け足になりましたが。。。自殖性、他殖性の違い。他殖性が重要であること、また、自殖を続けると、どうなるのかなど、今までの植物、花に対するイメージは違ったのではないでしょうか。ヨーロッパの中世のハプスブルク家の話をするのですが、1年生でも意外とたくさん知っているのは、感動でした。また、英国の陶磁器を作っている「ウェッジウッド」のことを知っている方も。意外なところで、サイエンスと接点があったりしますので。色々なことを結びつけて考えることができるようになって下さい。
最後とのところで、自家不和合性のからくりというか、種子と果実の関係を。。サクランボの時期には、外れていますが、リンゴはこれからが最盛期。そんなバラ科果樹においては、自家不和合性を有しているというのが、通常。なので、受粉樹が必要になるわけですが、そんなことをしたら、まともな果実ができるのか。雑種の果実にならないのか。。。その当たりは、教育指導要領というか、どこで何を教えるのか、難しいところですが、やっぱり、系統的に教えることの大切さを改めて。。。講義の最後には、代表の方から、今日の講義の感想とお礼の言葉を。その言葉を忘れずに、自然を観察して、違いを見つけて下さい。
最後になりましたが、実施に当たり、今崎先生、熊坂先生をはじめとする関係の先生方には、大変お世話になりました。本物を見る機会がある、米沢という環境の下で、それをどの様に実行するのか、ということの難しさを改めて、強く実感できた3hrの講義でした。ありがとうございました。次回は12月の2回目の講義になるかと思います。楽しみにしております。
わたなべしるす
PS. 学校から駅に戻る途中の畑に、アブラナ科野菜の、ブロッコリー、キャベツなど、たくさん見つけました。学校の周りを改めて、観察してみて下さい。意外に、たくさんの野菜の不思議を見つけることができますので。
PS.のPS. 次年度のSSHの計画、科学者の卵養成講座についても、意見交換の時間を頂きました。ありがとうございました。よりよい発展につながればと思いますので。何卒よろしくお願いいたします。
【アウトリーチ活動】仙台市立七北田小学校・特別講義「花の不思議な世界」, 米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス(10/15, 18追記)
2018年10月16日 (火)
出会いと別れ、ケーキ会
2018年10月12日 (金)
M2の引地です。記事を書くのは4月ぶりであり、随分とご無沙汰しております。
就職活動も全員なんとか落ち着き、気が付けば院生生活も半年を切ってしまいました。時が経つのは本当に早いものです。
院生生活を支えてくださる方は教授はもちろん、スタッフさんや先輩、同期や後輩、家族...と多くの方が関わっているのですが、
研究室アルバイトさんには中でも本当に助けられました。
ということで、10月は5日の1年生歓迎会に続き、11日には卒業するバイトさんを交えたケーキ会を行ないました!
バイトさんは、出会いもあればいつかはお別れのときが来てしまいます...。開催時期が遅くなってごめんなさい。
今回のケーキ屋さんは南町通りのカズノリイケダさん。いつもお世話になっております。
こんな感じで、見た目もお洒落なケーキが揃いました。
どれも美味しそうですよね。私は右上のカップスイーツ(名称は忘れてしまいましたが...)を頂きましたが、イチゴソースが本当に美味しかったです。
今回は参加人数が多かったため、ショーケースを指差して「端から端まで下さい!」という夢のような買い方をしてしまいました。
ケーキを前にバイトさんたちも大喜び。
今回卒業してしまうのは内野さん(一番右)と堀井さん(右から二番目)で、左の2人は偶然シフトが重なったので参加してくれました!
久々の集合で、バイトさんたちは農学部トークで盛り上がり...
学部生は専門科目や学生実験で大変そうだというのが伝わってきました。
大変な部分もコースによってそれぞれ違うみたいですね。
私も生化のような学科にいたので、少し共感しました。
みんな...頑張れ!自分に合った研究室に出逢えますように。
ケーキ会の後半には、2人へのプレゼント贈呈。
気になる中身は、ムーミンのキャラクターのマグカップです。
お家で使うもよし、研究室でもMyマグカップが必要になってくるので是非使ってください!
悩んで選んだ甲斐があり、喜んでもらえてよかったです!
後はなべ研一同からのメッセージを集めた色紙をお渡ししました。終わりごろになべさんからのありがたいお言葉がありました。
いつも美味しいケーキご馳走様です。そして堀井さんからもご挨拶。
(内野さんは用事で帰ってしまいました...!)
内野さん、バイトに来てくれる度に笑顔でいろいろなことをお話してくれたので、こちらも元気を貰えました。ショートカットにしたときはあまりにも似合いすぎて学生の間で話題になりました。演劇に実験に、頑張ってください!
堀井さんは、先日まで国体に行っていたようです!トライアスロンって本当に体力が要りそうでずっと続けられているのは尊敬します。これからも部活動に打ち込んでいってください!そして最後の挨拶で言っていた通り、1年生のうちから研究室の様子を知っているということは、今後も役に立つと思います。
お2人には時には過酷なお仕事(主に植物の管理)を任せてしまったこともありましたが、どんなお仕事も黙々とやってくれたのでどれだけ助けられたか...と思います。いい子達だったので、とても寂しいです。
本当にありがとうございました。今後はそれぞれのフィールドで活躍してくれることをお祈りしています!
たまには遊びに来てね。我々も買出し頑張りましたよのポーズ。(まあやさんも一緒に)
お疲れ様でした!
M2 引地
ようこそバイトさん!
2018年10月10日 (水)
こんにちは。ご無沙汰しています。M1のおがわです。
とっても久しぶりのダイアリー。全然投稿しておらずすみません...。
今回のテーマはバイトさん歓迎会!
去る10月5日、アルバイトの伊藤さんと八巻くんの歓迎ケーキ会を開催しました。写真は準備中の佐藤さんと高橋さん。いい顔すぎる。
今回のケーキは仙台の老舗洋菓子店すがわらで購入。お店まではマスコさんの車で送っていただきました。ありがとうございました!
見てくださいほら看板がもうかわいい。これはおいしいケーキが待ってる(確信)
......え?手前のクリニックに行きそう?いやいやどう見てもすがわらを前にうきうきの引地さんでしょう!素敵な笑顔ですね。
いろいろなケーキを用意していざ歓迎会!主賓のおふたり、けっこう急な連絡だったにもかかわらず予定を合わせて来てくれてありがとう!
みんなでわいわい盛り上がりました。主賓のふたりも楽しんでくれた、と、思います!
おいしいマロンシューにテンションの上がった私が一番楽しんでいたような...。それぞれ好きなケーキを食べて、にぎやかにおしゃべりをして、とてもいい時間でした。なべさん、今回もケーキを買ってくださりありがとうございました!
4月からバイトに加わり、前期の間もたくさん働いてくれた八巻くんに伊藤さん、ふたりとも働き者でとっても感謝しています。これからもどうぞよろしくお願いします (*'ω'*)
【お知らせ】展開ゼミ2018スタート(10/5)
2018年10月 5日 (金)
日中はそれなりに暑く、朝夕が少し涼しく。10月最初のノーベル賞weekも終わり。経済学賞の発表が残っているような。
さて、気がついている方は、ご覧頂いているかも知れないですが、これまでの基礎ゼミ、展開ゼミの活動を評価頂き、「全学教育貢献賞」、「総長教育賞」を頂いた「展開ゼミ」が、今年度も昨日の木曜日から始まりました。HPの右上のロゴマークも少し改変。その当たりは、是非、展開ゼミ2018の記事をご覧下さい。双方向で、タイミング逸しないで、コメントしていきますので。
わたなべしるす
PS. 今日の夕方には、研究室に今年から来てくれているアルバイトの学生さんのwelcome。遅くなったのですが。。。公式の記事は、また、学生さんが書いてくれると思いますので、今しばらくお待ち下さい。
【アウトリーチ活動】仙台市立長命ヶ丘小学校・特別講義、学校評議員会(10/3)
2018年10月 3日 (水)
台風25号が台風24号の外側を回るようなコースが予想されていることから、週末には、また、台風の影響が出るとか。。この1週間ほど、気温が13oCくらいから、29oCくらいが最高気温という状況。この気温の変化ではさすがに、体力が追いついていかず。。。何より、10月は大学人には、次年度予算の獲得に向けた「作文」の時期。。。〆切が迫る中、頭を抱える毎日なのも、体力が消耗するのかも知れないと。。。
10/3(水):仙台市立長命ヶ丘小学校・特別講義「ひまわりのお花の秘密」
で、今年度から「仙台市長命ヶ丘小学校」の学校評議員を仰せつかっており、その関係もあって、出前講義に。最近、仙台市教育センターから出前講義をお願いされていることから、複数の学校に行くようになり、こうした何か縁があるところは、別枠での出前講義を1回くらいはと。今日もwelcome boardが出迎えてくれました。ありがとうございました。5年生向けに「キャベツとブロッコリー」の講義で伺って以来。 リクエストは、3年生に「ヒマワリ」を使った講義。久しぶりで。。今週が「ノーベル賞week」とも言われるし、月曜日には、ノーベル生理・医学賞を京都大の本庶教授が受賞したことから、そんな話も。何よりも当たり前を当たり前に思わない心を。ということ。そんな心を醸成するテレビの番組、意外と人気で、。よく知っていました。これからも疑問に思ったことは、とことん質問すること。そうしたら、「ぼー」としていることはなくなると思いますので。。。で、今回のお題のヒマワリの花の真ん中は何なのか。「小花」の集合体になるのですが。。。よく観察して、花と言うことに気がつくことも。
で、それの数をまずは予想する。予想というのは、今までの経験値から考えること。考えることは、覚えることと同じくらい大事なことですから。しっかり理科の時間に身につけて下さい。で、10のグループに分かれて、1hrほどで、数えることを。意外と苦戦しているチーム。はやいチーム。このあたりは、チーム力、リーダー力など、色々なちからが問われますので、これからも是非、しっかり身につけて下さい。最後に実測値と予想値の差異を比較して、優勝チームには、渡辺の白衣を羽織るというLuckyを。昨年の5年生のように盛り上がりました。今日のことを活かして、学校、自宅の周りなどを観察してみて下さい。きっとたくさんの不思議がありますから。
10/3(水):仙台市立長命ヶ丘小学校・学校評議員会
午前中の講義に続いて、午後からは「学校評議員会」。年度2回目。1回目は春先の開催で、何かと重なっていて参加できなかったのですが。。。5時間目の授業を各クラスごとに、参観。3年生は、今日講義をした児童の皆さん。5, 6年生は、昨年、今年で「キャベツとブロッコリー」の講義をした世代。参観で待ってくるとは思ってなかったようで。。。そんな授業を聞きながら、難しいと思ったのが、「四角形」の定義。はて???と思ったり、存在する三角形の面積の倍の図形の作図。空間把握が難しいのだなと、改めて。。。授業中に「タブレット」が出てきたのは、時代背景でしょうか。デジタル黒板もあるとか。。一方で、「実物」・「本物」を見ることも大事なのではと思いつつ。というか、本物が持つちからは、本物でしか分からないことがあると思いますので。 渡辺の頃は、小学校で何か全国的なテストがあったのか、あったような気はするのですが、いまのような全国的な学力検査はなく。。。今は、毎年、学力検査があるのは、経年的な変化を集団・個人で理解する意味では大事なdataなのではと。。。ある種のbig dataになる分けなので。。
学校評議員を仰せつかるのは、3つ目の小学校(七北田小学校、片平丁小学校、長命ヶ丘小学校)。それぞれの地域性、環境など、これからのアウトリーチ活動などを考える上で、とても参考になりました。次回は、ちょうど学位審査の時期。うまく調整できればと思いますし、その前に、仙台市教育センターの講義で伺いたいと思います。最後になりましたが、板橋校長先生、清教頭先生、3年生の先生方をはじめとする多くの先生方にお世話になりました。ありがとうございました。年明けの環境の講義で伺えるのを楽しみにしております。
わたなべ 拝
PS. 昨年の5年生、研究室見学に来てくれたメンバーが、講義と会議合間に。ありがとうございました。まだ、どこかでお目にかかれるのを楽しみにしています。