東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

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【お知らせ】2020年度展開ゼミ(meets. (株) 渡辺採種場) 開講 (定員20名)

2020年9月 7日 (月)

 台風10号の被害が気になる月曜日の朝。停電など、どれくらいの影響が出るのか、暑さもあるので、少しでも早く回復してほしいと、祈るばかりです。もちろん、コロナ禍もありますので。

 今年で7年目になる学部講義・展開ゼミ・ meets (株) 渡辺採種場 「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」を後期の木曜日、5コマ目に開講します。例年であれば、web上での双方向の講義というのが、この講義の特徴であったのですが、コロナ禍を受けて、全ての講義がweb上へ。おまけにレポートもたくさんという状況というのも、とあるところから漏れ聞くこともあり。。。普通の講義の方がよい。それは、35年ちょっと前に、川内で教養部の学生をしていたので、よくわかります。

20200907120234-8a38763425f6a25b1885923e147710bda71e8afe.JPG そもそも、このような講義を始めたのは、基礎ゼミがきっかけ。ベランダが小さくても栽培をして、その変化を実感して、できたら、それを文章化する。観察、着眼点、その文章化。と言うことを講義にできたらと思ったわけです。なので、これ以上レポートを書くのは、敵わないという方は「スルー」で。そうでなく、ベランダをちょっと憩いの場にしてみようかなとという方。前期のwebでの講義とはちょっと違う講義があるなら、やってみようという方、昨年度までの受講生のpageを見てもらい、ご参加下さい。例年であれば、初回のみ、片平キャンパスの生命科学研究科に集合頂いたのですが、コロナ禍をうけて、三密を避けるという意味でも、今年度は、講義に必要な栽培セット、種子などを取りに来るのは、それぞれのペースで。もちろん、事前に来訪日程は、お知らせ頂くとして。全く、皆さんと顔を合わせないのも、両方にとってあまりよくないことと思うので、webで1-2hrくらい、講義のことなどを話す機会を設けようと思っています。これまでの講義形式については、昨年度までの展開ゼミブログを参考にして下さい。

 なお、2年前から種苗会社とのコラボを始めており、一昨年度がタキイ種苗株式会社昨年度は、株式会社トーホクにご協力頂きました。今年度は、宮城県にある株式会社渡辺採種場からの支援を頂き、【meets. (株) 渡辺採種場】を冠しました。すべて (株) 渡辺採種場の品種を使い、展開ゼミを行います。日本でハクサイの栽培が始まったのが、確か、愛知県と仙台市だったような。その仙台市の流れを組んでいるので、(株) 渡辺採種場の松島交配。と言うことになります。

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 本講義システム上、受講生の上限は【20名限定】とします。双方向でのコメントをと言うことになるので、これが最大人数であるとご理解ください。なお、以下に記した受講要件がありますので、確認の上、検討・申込をしてください。

 【受講要件】
(1) 【東北大学の学生】である方
 東北大生にとっては、本講座はTGLプログラム指定科目です。(例年は、高大連携事業の一環としていますが、コロナ禍を受けて、今年高校生を対象外としました。ご了解下さい。)

(2) 渡辺にメールで連絡し【受講可能】の返信をもらっている方
 まず、下記項目に記入の上、渡辺にメールでご連絡ください。当HPのお問い合わせフォームからご連絡頂いても構いません。

 必要な情報は、学部、学籍番号、名前、講義を受講するに当たっての抱負・受講理由です。こちらでmailを受信後、渡辺から【何番目の受講者であり、受講可能】である旨メールをします。(@ige.tohoku.ac.jpのドメインを受信許可にしておいてください)

 返信メールを必ず確認し、こちらからの来訪日程調整にご協力ください。尚、履修登録は渡辺への連絡後、別途必要ですので、忘れずにお願いします!数年に1回、忘れている学生さんがいます。登録をしないと、単位が出なくなってしまいます。ご注意を。

(3) 【初回のwebでのmeeting】にきちんと参加できる方
 初回webでのmeetingについては、都合などを聞きながら、調整します。詳細は頂いたmailに返信します。

(4) シラバスの内容を熟知して、【作物を積極的に管理・栽培しようという心意気】のある方
 シラバス(9/1に、それまでに公開していたものから、1回目に集まらないことなど、一部、修正)に詳しく記載していますが、当ゼミは作物を栽培し、その経験を自らの学びにします。そのため、作物をちゃんと育て・観察し・収穫する、という強い意志が必要です。これから寒くなる仙台、さらに鉢栽培。栽培難度は高めです。

 コロナ禍を受け、様々な制限があるとはいえ、サークル活動、バイト、友達付き合い、日々の講義とか色々あるけど、その分、工夫する余地がある、と捉えて、挑戦できる方お待ちしています。実家生の方は、かえって管理しやすい場合もあるようです。奮ってどうぞ。

(5) 栽培で学んだことを【展開ゼミブログにて報告】できる方
 栽培の様子は展開ゼミブログで報告頂きます(今年度ブログは近日中に立ち上げます)。ブログの管理画面を開き、自ら記事作成できる方。PCから投稿すること(マニュアルあります)。

 週1回それなりの文章量(写真つき)です(+中間報告と最終報告はもっとボリュームあり)。それが出来る・やってみたい方の参加を歓迎します。作物を客観的に観察し、それを他人に分かりやすく正確に伝え、そしてコメントをもらって次に生かす。これを定期的に行うことで、アウトプット力を鍛える訓練に繋がると考えています。

 一生を通じて他に無い経験だと思いますので、ポジティブに捉えて取り組んでみてください。もちろん、コロナ禍で、受講生が置かれている環境は、様々かと思います。川内での教養の講義は途中で放棄ができないとのこと。。。(渡辺が学生の時は、可能というか、何となく判断されていました。)。なので、上記のことを読んで、できそうという方、チャレンジをお待ちしております。

 ということで、今年も多くの皆さんとお会いできるのをスタッフ一同、楽しみにしています。

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 わたなべしする




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【研究成果】東北大学出版会会報「宙(おおぞら)」にエッセイ掲載(8/31)

2020年8月31日 (月)

 今日で8月が終わる。と言う朝、雨のおかげか、寒気の流入なのか。20oC近くまで気温が下がり、作業効率がずいぶん向上した。できれば、このまま、秋を迎えてほしいが、台風9号の北上に伴い、もう少しは暑さと付き合わないとだめらしい。

 そんな月曜日。春先に原稿をお願いされた東北大学出版会から、寄稿した原稿が第33号に掲載されたというお知らせが。。。涼しい中で、書き物の筆が止まるまで、そのままにしておいたが、ようやく、自分の原稿に向き合うことができた(渡辺正夫 (2020) γ星「菜の花」の教育研究から思うこと~道草、自家不和合性、アウトリーチ活動~. 東北大学出版会会報「宙(おおぞら)」33: 5-7.)。ちょうど、コロナ禍が大変なことになりそうな時期に書いたからであろうか、もう少しこんな表現もあったのではと思えるところもあちこちに。反省である。そんな文章でもOKという方、時間が許せば、pdfで公開してます。ご笑覧頂ければ、幸いである。また、執筆の機会を頂いた農学部農業経営経済学・伊藤(房)教授にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

20200831161337-8eb5ed8014c5001d59b43b84d57b3e300326b0c0.JPG さて、暑さが戻る前に、もう少し脳みそを使わないと。暑さが来たら、また、機能停止が起きそうな2020年の初秋なので。


 わたなべしるす

 PS. 2018年にとある賞を頂いたときに、ご一緒した先生も自書についてのエッセイを掲載。世の中、狭くできているものだと。。。

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【受講者募集のご案内】TEA's English 2020年度夏季集中・後期学期内プログラム(7/13)

2020年7月13日 (月)

 渡辺が仙台に来た1980年代の半ば。梅雨になっても6月中は晴れ間が。7月になると、気温が低くて、今日のような天気。あまり雨が降るというイメージがなく、数年前は、空梅雨だったような。日付けを見ると、7月中旬。梅雨明けが見えそうな日付けですが、西日本の雨の降り方を見ると、しばらく梅雨が続くのかと。というより、今回の「令和2年7月豪雨」。広範な地域で被害が出ており、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 明日からまた、雨模様。コロナ禍ということで、窓を開けた状態はちょっと湿度が堪える状況。それでもできることをやることが大事なのだろうと。書きかけの英語の論文もその1つ。英語は渡辺は苦手で、もう少し使えればと思うものの。なかなか。。若い方々、機会があれば、是非、チャレンジを。と言うお知らせを、以下に。そういえば、若い方より、若い方がチャレンジしている第61期王位戦第2局。今日、明日と熱戦が続くのだと思います。そんなことも気にかけながら。。。

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 わたなべしるす


 以下、転送
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 Tohoku University English Academy(TEA) TEA's English事務局でございます。ご多用の折、突然のメールで大変恐れ入ります。TEA's English 2020年度夏季集中・後期学期内プログラム受講者募集のご案内のためメールを差し上げております。

 TEA's Englishプログラムは、2015年に開始以来、のべ1900名以上の東北大学学部生および大学院生が受講し、大変好評をいただいている課題英語学習プログラムでございます。(※授業料無料、教材費のみ別途必要)

 海外の大学・大学院への留学や研究および国際社会での活躍を見据え、アカデミックな英語を身につけたい学生を対象に、全米最大の留学・英語教育機関であるELSの指導メソッドを利用し、東北大生専用のプログラムをご提供しております。また本年度プログラム受講生には、受講前後に無料でTOEFL iBT公式オンライン模試を受験いただける機会を設けております。受講前後における英語能力やその伸長の度合いの把握、プログラム後の継続学習の計画の作成、及びTOEFL iBTスコア向上のために受験を推奨しております。(※定員あり)

 ぜひ学生の皆様へご案内をいただけますよう、ご助力を賜れましたら幸いでございます。

20200713125205-e4fd188b152e0c619d221ebeef5a81e31997be78.JPG 詳細は、以下グローバルラーニングセンターのホームページをご確認くださいませ。
 https://www.insc.tohoku.ac.jp/japanese/global/tea/teas-english/

 2019年度春季集中プログラムの受講者満足度は94.0%と高い満足度でございました。過去の受講者からは、受講後アンケートにて以下のようなお声をいただいております。

 「短い期間で学習することで、文法の知識やリスニング力、スピーキング力が総合的に伸びたと感じた」
 「英語でのコミュニケーションを通して、TOEFL iBTの対策をするという、自分が一番望んでいた形であった」
 「受動的に聴いて理解するだけで終わることが多かったが、今回は習ったことを自分なりに要約し、言い換えて先生に確認したりするなど、より高度なアウトプットをすることを目指した。その結果、先生との一体的な授業の進行が可能になったと思う。」

 ぜひ一人でも多くの学生にご活用いただきたく存じます。何卒ご協力よろしくお願い申し上げます。

夏季集中プログラムの詳細です 。
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後期学期内プログラムの詳細です。
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 転送ここまで。

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【お知らせ】第9回学生懸賞論文募集(クミアイ化学工業)(6/23)

2020年6月23日 (火)

 ポストコロナということで、少しずつ「外に出る」ことが解禁されるものの、一方で、感染者数はある一定のレベルで。。。「ホンモノ」と「安全」のバランスというところでしょうか。まずは、今月いっぱいは「静かに」して、たまっている事案を片付けることに専念。そんな中で、例年出前講義を行っている農業高校の記事を発見。そういえば、今頃は果実の生長などを実物を使って講義をしていたなと。

20200623154006-393229ff07ad45f3a748302ca43dfd8e29209709.JPG 農学部で植物育種学を学ぼうと思った理由。昭和50年代、ネットメロンなど、高価で食することも難しかった時代。乾燥に強いネットメロンを作って、。。。と言う野望を持っていましたが、そんな野望もどこへやら。。。ただ、今回のコロナ禍を考えると、日々の生活に関わる全てのものが、ある意味、「戦略物資」。マスクがなくなりそうになった時の心細さ。2011年の震災の時の食糧が足りないときの心細さと同じこと。そう考えると、やっぱり、自給率を上げるために、農業を戦略的に考えて、と言うことはさらに重要度を増すような。どうでしょうか。そういえば、大学院入試の時、植物育種学は自分の専攻なので、受験するわけですが、他に受験したのは、植物病理学、農業経営学。当時は、農業経済学は酒井教授でした。年2回の懇親会、エレベーターでご一緒したとき、農業の将来について、議論したのを思い出します。渡辺学生の時、そんな思いを伝えるものがあれば。。。

 で、「クミアイ化学工業株式会社・第9回学生懸賞論文募集」というお知らせを頂きました。今年のテーマは、「農業の未来-これからの農業を考える-」。まさにポストコロナでしょうか。食糧の重要性はさらに増すでしょうし、この産業に取り組む人に魅力あるものにするのか。など、方向性は多様なものがあるような。で、それを表現する文字数は、6,000字以上10,000字以内。原稿用紙で考えると、果てしない枚数かもしれないですが、渡辺が行っている展開ゼミでは、最後のレポートが6,000文字以上ということを考えれば、十分、トライしてみる価値はあるかと。どうでしょうか。文章力の鍛錬にも。懸賞というか、表彰されるというのは、ありがたいことだと思います。

20200623154158-1e567451a3e7374fc6a315ab2ac319875c1860d5.JPG「農業の未来-これからの農業を考える-」というテーマで「学生懸賞論文」を募集

 ・応募資格:大学、大学院または農業大学校に在籍する学生。
 ・応募期間:2020年6月1日~11月13日(当日消印有効)
 詳しいことは、募集のHPをご覧頂くのが。。。

 渡辺には残念ながら、書くチャンスはありません。なので、周りの学生さんたちに、トライしてみてはとencourageすることくらいで。。。というか、渡辺にできるのは、「クミアイ化学工業」の製品を使って、実験材料のアブラナをしっかり栽培して、安定したdataが出すことなのだろうと。。

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 わたなべしるす



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【研究成果】自家不和合性花粉側S因子SP11が発現しないB. napus系統の解析、国際科学雑誌「Genes Genet. Syst.」に掲載(6/4, 8/31追記)

2020年6月 4日 (木)

 新型コロナvirusの影響もあり、研究室のHPも更新できずで、研究室では何が起きているのか、ご心配の向きもあったと思いますが、世界の大学の研究室で起きていたこととほぼ変わりない「閉鎖」と言うような文字に近いことが。。。いつか、時が過ぎて、振り返ることができる状態になれば、また、お知らせするということで。。。

20200604083558-944c29dbf953cb22b88d28857aa928d0ce6bfc1e.JPG そんな状況下で、これまでに蓄積したdataをまとめて、「原著論文」と言う形で発表するということが暗黙の使命に。native speakerの方に論文を見て、校閲してもらうのですが、その方もこの時期、そんなリクエストが多いと。。。その1つ目として発表できたのが、自家不和合性のB. napus系統の解析。B. napusは、B. rapaとB. oleraceaのゲノムからなる複二倍体。通常は自家和合性なのですが。。。自家不和合性系統を選抜して解析したところ、不思議なことに花粉側S因子SP11が発現していない。つまり、花粉と雌しべの相互作用には、SP11-SRKは異なるシステムが存在しているのか。そんなことへのチャレンジでした。

 これらの研究成果は、国際科学雑誌「Genes Genet. Syst.」に掲載されました(Okamoto et al. (2020) Characterization of self-incompatible Brassica napus lines lacking SP11 expression. Genes Genet. Syst. 95: (advance publication))。vol. 95, No. 2に綴られると思っていますので、また、page番号など分かり次第、追記をしたいと思います。GGSは、freeでpdfをdownloadできますので、ご覧頂ければ、幸いです。なお、今回の研究は、東京大、大阪教育大との共同研究であり、また、数年間の学生さんたちのdataをまとめた1つの形になりました。この研究を基盤として、B. napusの自家不和合性、自家和合性を理解するきっかけになる論文になればと思っております。

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 わたなべしるす


8/31追記:

8/27付けでGenes & Genetic Systems Volume 15 Issue 3 Pages 111-118に収録されました。以下のリンクからご覧ください。

Okamoto, T., Okamoto, M., Hikichi, E., Ogawa, M., Takada, Y., Suzuki, G., ... & Watanabe, M. (2020). Characterization of self-incompatible Brassica napus lines lacking SP11 expression. Genes & Genetic Systems, volume 95(3):111-118.

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