東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

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【感謝状】仙台市教育委員会より「仙台市理科特別授業」に対して感謝状(2/17)

2021年2月17日 (水)

 2/13(土), 23:08に起きた福島県沖での地震(M7.3)で震度5弱の揺れが。。。渡辺の研究室がある3階建ての建物の3階。構造上の影響が大きいのか、2011.03.11の時も今回も大きな被害が。14日からの週で何が予定されていたかも、失念するような状況を確認したのが、日曜日の朝。15日の月曜日で、研究室の方々のおかげで何とか実験ができるくらいの復旧。翌日に会議があることに気がついたのも、少し落ち着いてから。そんな「いっぱいいっぱい」の状態での16日、火曜日。

20210217162632-1dba3558a60ea2dc9c91733c381600530aa8cb7c.JPG20210217162645-1ef4a7381c6ea2b6e235d8ae1990eebd22f1b20f.JPG 本来は2月16日(火)に、仙台教育委員会から令和2年度「仙台市理科特別授業」に対して感謝状ということが。。。会議などと重なり、贈呈式にはお邪魔できずでしたが、翌日には手元に感謝状が到着。ありがとうございました。特別授業は今年度で6年目。令和2年度は、仙台市内の5つの小学校(館小学校七北田小学校長命ヶ丘小学校原町小学校)へ5回の出前講義を行い、その貢献に対する感謝状。今年度から統括頂いたのは川口先生。小学校との調整等、大変お世話になりました。ありがとうございました。来年度もまた、コラボ頂けると言うことで、ワクチン接種なども始まることから、新型virusが収束してくれることを祈るばかりです。関係の皆様、年度末に書けて、多忙を極めると思いますが、くれぐれもご自愛ください。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 研究科のHPにも、記事を掲載頂きました。こちらから、ご覧下さい。


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【お知らせ】ふくしまサイエンスフェア2020 オンラインに協力(12/22(火)から動画公開、12/4, 17追記)

2020年12月 4日 (金)

 ついに師走。。。年の初め頃は新型なんとかと言っていたのが、あっという間に世の中というか、世界を席巻、というより覆い尽くす感じ。閉塞感という言葉が適切だった2020年のような。。。。もちろん、年内、年明けすぐに、年度内にやるべきことは山積み。それを片付けるのが第一優先。そんな12月最初の金曜日。

20201204080810-7c3bda4258045b7126f55e78ebef091f59cf198c.JPG この年末のこの時期になると、SSH事業の運営指導委員を仰せつかっている、福島県立福島高等学校の「ふくしまサイエンスフェア」が開催され、開催されれば9年目となるはずが、「3密」を避けるために、いわゆる「オンライン」開催に。研究室スタッフにお手伝いして頂き、動画を撮影、編集してもらいました。もちろん、実験内容は「バナナからDNAをとりだそう」。いつもなら、福島市内、その周辺の子供たちへのということでしたが、オンライン。準備してもらうものがありますが、是非、やってみてください。では、どこで、その動画が公開されるのか。などは、以下の通り。

 YouTubeチャンネル「こむこむチャンネル」(公開開始は12/22(火) 9:00~ です!!)
  https://www.f-shinkoukousha.or.jp/comcom/?p=6647

  「こむこむチャンネル」へのlinkは上記のURLからどうぞ。

20201204080547-8fd8043077b0481a32b8eb0a34a65bc161c6d553.pdf いつもはお目にかかれる高校の皆さんとは今年はだめになりましたが、来年はと思っています。動画を見ながら、実験を楽しんでください。もちろん、渡辺の以外にもたくさんありますので。


 わたなべしるす

 PS. 12/17(木) 13:30. 今回のサイエンスフェアの予告動画が作成され、公開されました。渡辺の実験は予告編では見ることができません。その分、どんな実験なのか、楽しみにしてお待ち下さい。なお、公開開始は予定通り、12/22(火) 9:00~ です。仙台はようやくプラスの気温(0.3oCで、積雪10cm。今年の冬は積雪が多そうな予感。。。

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【お知らせ】日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナー「アリノトウグサの雄性先熟について」への回答(11/19, 22追記)

2020年11月19日 (木)

 仙台の今日の最高気温が21.7oC。西日本では25oC以上という夏日になったところも多かったとか。東京都の新規感染者が500名を超えたとか。。植物を育てていて、virusが発生すると、押さえ込むのが大変なことは実感できているのですが。。。いずれ、この週末はおとなしく、宿題を片付けるのがよいのではと。。。

20201119180343-e524cd20d97e58a50431dca535db9149fd86d895.JPG さて、時々、声をかけて頂き、植物の質問に答えるのが、日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナー。ちゃんと調べれば、前回、何に答えたのか分かるのですが、今回はサイエンスアドバイザーの勝見先生にお願いされて「アリノトウグサの雄性先熟について」について。雌雄異熟というのは、両性花での他殖性を担保するための大事な仕組み。実験に使っているアブラナは雌性先熟。師匠の日向先生には「菜の花は、彼女の方がおませなんですね」といわれて、蕾受粉をしていたのを思い出します。

 今回調べ物だったのは「アリノトウグサ」という植物。アリノトウグサ科。Google先生に聞いてみても、植物がイメージできなかったのですが、日本にも分布しているようですが、山野草に詳しい方と出かけないと、見つけるのは難しそうなのですが。これから冬になるので、春になったら、菜の花以外の植物の花にも目を向けてみようかな。少なくとも、現状のコロナ禍が1日も早く収束してくれることを祈るばかりです。

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 わたなべしるす

 PS. 不思議なご縁で、勝見先生には30年近く前にお目にかかり、その後、植物生理学会の高校生発表会のセッションで。しばらく、こちらが学会に行ってないこともあり、ご無沙汰しておりました。渡辺が研究している自家不和合性というか、植物生殖科学研究の先駆けともいうべき方のことを教えて頂き、ただただ、驚いて、昔の本を引っ張り出して、旧字体とにらめっこしながら、というここ1週間ほどでした。偉大な先達が見つけたきっかけを大事にして、それをこれからの研究のモチベーションにするのが、大事なことなのだろうと。。。ありがとうございました。

 PS.のPS. 11/22(日), 21:30. 「植物生殖科学研究の先駆けともいうべき方」は、台北帝国大学農学部で、自家不和合性等の植物生殖生理学を研究されていた、安田貞雄教授。ここ数日、いろいろ調べたら、渡辺の前任地の岩手大学農学部の前身である「盛岡高等農林学校・教授」をされていたと。自家不和合性の研究もされたようで。。驚きの連続でした。何かの機会に、このことをまとめることができればと。。ふと、そんなことを。きっかけを頂きました、植物生理学会サイエンスアドバイザーの勝見先生に感謝です。ありがとうございました。




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【研究成果】アブラナ科植物の自家不和合性を制御する雌雄因子(SP11-SRK)複合体の立体構造解明、国際科学雑誌「Nature Communations」に掲載(10/2)

2020年10月 2日 (金)

新型コロナvirusの宮城県内での感染は落ち着かず。。。収束が見えないと、不安なのは事実。。。どうしたものかと。また、「学術」への風向きが、気になるところです。色々と。。。

 渡辺が自家不和合性の研究を始めた頃、DNASISという解析ソフトを使うと、アミノ酸配列から局所的に構造予測ができましたが、今や、構造生物学という学問体系で、立体構造を決めることができる時代に。雌雄のS因子が決まってから20年。東京大・農の高山先生、村瀬先生を中心としたグループが、SP11-SRKの立体構造が解明されました。こちらの担当はbioassayの部分でしたが、こうした形になると、学生の頃を思い出して、感動です。

20201002122318-2d6ebd3efe919077ecfe660bba159bf8479dc5d2.JPG20201002122558-a7cd776f09a09dc16f5bf5c91112026b56b8552d.JPG この研究成果は、国際科学雑誌「Nature Communations」に掲載されました(Murase et al. (2020) Mechanism of self/nonself-discrimination in Brassica self-incompatibility. Nature Commun. 11: 4916.)。Nature Communationsは、freeでpdfをdownloadできますので、ご覧頂ければ、幸いです。なお、今回の研究は、東京大、奈良先端大、東京都立大、大阪教育大との共同研究であり、SP11-SRKの相互作用に関わるアミノ酸を原子レベルで明らかにできたことで、相互作用を自由に改変できる可能性にも繋がる基礎研究です。。


 わたなべしるす

 PS. 東北大学公式ウェブサイト大学院生命科学研究科公式ウェブサイトにプレスリリースが掲載されました。ぜひご覧ください。



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【研究成果】シロイヌナズナが自家和合性になった2つの原因の相乗効果を発見、国際科学雑誌「Forntiers Plant Sci.」に掲載(9/12, 9/30追記)

2020年9月12日 (土)

 新型コロナvirusの全国的な患者数は少し落ち着き、第2波の収束と思いつつ。一方で、宮城県内では少し増加気味。今まで以上に気をつけないと。。。原著論文は6月のGGSに掲載されて以来。書き物を含めると、先月の東北大学出版会会報「宙(おおぞら)」へのエッセイに続いて。

20200912164855-6022970ac4a363a7007ad585765349123118196d.JPG 2010年にシロイヌナズナが自家和合性になった原因はコード領域であるexon 2の逆位ということを、Nature誌に発表。それ以外の要因は??・・。と言うことで、A. thalianaとA. halleriの遺伝子をいくつかに分けて、その組合せから機能解析へ。その結果、exon 2に加えて、promoter領域の効果も発見。それらの相乗効果で、自家和合性に。と言う結論に。

 これらの研究成果は、国際科学雑誌「Forntiers Plant Sci.」に掲載されました(Suwabe et al. (2020) Double-locking mechanism of self-compatibility in Arabidopsis thaliana: the synergistic wffect of transcriptional depression and disruption of coding region in the male specificity gene. Fronties Plant Sci. 11: 576140.)。Fronties Plant Sci.は、freeでpdfをdownloadできますので、ご覧頂ければ、幸いです。なお、今回の研究は、三重大、テキサス工科大、明治大、東京大、チューリッヒ大、横浜市大、大阪教育大との国際共同研究であり、2010年にNature誌に掲載された研究成果を深めるものでもあり、シロイヌナズナの自家和合性の原因を理解するための基盤となる実験になったのではないかと思っております。

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 わたなべしるす



PS. 東北大学公式ウェブサイト東北大学大学院生命科学研究科公式ウェブサイトにプレスリリースが掲載されました。ぜひご覧ください。

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