気がついたら2020年度が今日で終わり。大学にいると、年度の変わり目の方が「1年間」終わったという感じが出てくるのを、毎年、感じています。明日からの2021年度も2020年度と同様に、新型コロナvirusの感染は落ち着かず。。。収束が見えない状況なのかと。 一方で、3月中にソメイヨシノが満開になったとか。そういえば、ここ数日の暖かさも尋常ではなかったですから。暖かさに伴って、植物への水やりの頻度も多くなって。来週にかけては少し気温も平年並みに近づくようですが、いずれ、普通がよいですね。何事も。
さて、今回はその「水」関係の研究成果が、国際科学雑誌「Plant Biotechnology」に掲載されました(Windari et al. (2021) Two aquaporins, SIP1;1 and PIP1;2, mediate water transport for pollen hydration in the Arabidopsis pistil. Plant Biotechnol. 38: 77-87.)。Plant Biotechnologyは、freeでpdfをdownloadできますので、ご覧頂ければ、幸いです。なお、今回の研究は、三重大、名古屋大、東京大との共同研究であり、シロイヌナズナのアクアポリン遺伝子の変異体を用いて、花粉動態の変化を調べることで、受粉反応時の花粉吸水初期反応にアクアポリンが関与していることを示したものです。
わたなべしるす
【研究成果】シロイヌナズナ花柱上での花粉吸水におけるアクアポリンによる制御反応を解明、国際科学雑誌「Plant Biotechnology」に掲載(3/31)
2021年3月31日 (水)
【広報誌掲載】令和2年度東北大学全学教育貢献賞受賞に伴う記事が、本学全学教育広報誌「曙光」に掲載(3/17)
2021年3月17日 (水)
令和2年度東北大学全学教育貢献賞受賞のお知らせを書いたのが、今日の午前中。その受賞に関連して「全学教育」に関連した記事を依頼頂き、「大学生のレポート作成入門~新たな全学教養教育の形を目指して~」と題した書き物ものとして、全学教育広報誌「曙光」 No. 51に掲載されました。こちらが気がつくよりも早く、附属図書館からお知らせを頂き、急ぎ、このHPの記事に。 原稿の中身はこのlinkのpdfを読んで頂くと言うことで。やまない雨はないというとおり、明けない夜もない。今のコロナ禍からどうやって抜け出すのか、その意味では掲載誌「曙光」というのは時代を表す言葉のような。。宮城県内の感染者はこのところ増加し、週の平均が50名程度に。何とか収まってほしいのですが。。。収束にはもう少しと言うことで「遠き曙光」の2021年3月。夜明けの光明を見たいが、今しばらくの我慢が続きそうである。
わたなべしるす
【研究成果・受賞】令和2年度東北大学全学教育貢献賞受賞(3/16)
2021年3月17日 (水)
3/20(土)が春分の日。ということは、記事を書いている3/17(水)は彼岸の入り。「暑さ寒さも彼岸まで」とはいうものの、仙台ではもう少し季節は遅く流れているというか、もうしばらくは寒い日が続きそう。そんな3月中旬。
そんな中、平成29年度に続いて、東北大学全学教育貢献賞を「『カレントトピックス科目』大学生のレポート作成入門:図書館を活用したスタディスキル」と、題して、2回目の受賞となりました。第一回目は「基礎ゼミ、展開ゼミ」への貢献でした。今回の受賞は、レポート執筆、図書館の多様な文献利用。レポートの査読評価、を全学の学生を対象に、5名の教員と図書館の学習支援実施部会の支援で達成できたもの。本講義は平成16年度にスタートでしたが、渡辺が参画したのは、平成23年度から。主として、理系の研究への取り組み、必要とされる論文執筆術などと図書館databaseの実際の利用についての実習と講義も。 講義の責任者である文学部・有光先生が受賞式で滝澤教育担当理事から受賞。こんな講義やっていてよかったなと思う瞬間でした。ありがとうございました。何より、厳しいレポートをがんばって書き続けてくれた受講生の方々にも感謝です。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 研究科のHPに全学教育貢献賞の概略を記した記事も。ありがとうございました。
【研究成果】改訂 遺伝単 遺伝学用語集 発刊(3/15)
2021年3月15日 (月)
宮城県内の感染者がここ数日50名前後。首都圏の4県の次に感染者多い状況。10万人あたりの感染者はついにtopの東京都の次に。。。この1週間でどうなるのか。気になるところと言うか、気をつけないと。
月半ばの15日。2017年に発刊した「遺伝単 遺伝学用語集」の改訂版が発刊に。初版では用語種の編纂と言うよりは「自家不和合性」についてのトピック記事を掲載。今回は、日本遺伝学会・遺伝学教育用語検討委員会のメンバーとして、原稿の改訂作業を行い、「改訂 遺伝単 遺伝学用語集」として発刊に。渡辺よりも卓越した方々が多いので、これと言うことができたのか、気になりますが、植物遺伝学のところ、生殖に関わるところは、ある程度の形できたのではと。。。初版から100 page弱の情報増になっていますが、値段は本体 2,800円(+消費税)と据え置き。用語集なので、書き物をするときのお供に。あるいは読み物としても楽しんで頂けるかと。
わたなべしるす
【お知らせ】日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナー「異型花柱性」への回答(3/11)
2021年3月11日 (木)
写真を撮るのを忘れたのですが、学内のソメイヨシノのつぼみもばらつきはあるものの少しずつ膨らみ、月末には開花という予想がその通りになるのでは。春が早いのはもちろんよいことかも知れないのですが、一方で、春の菜の花のシーズンが始まるので、それに対しての準備も怠りないように。という一方で、宮城県内の新型コロナvirusへの感染者が右肩上がりに上昇しているのも、気がかりなところ。
さて、前回は11月中旬に声をかけて頂き、植物の質問に答えるのが、日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナー。前回は、雌雄異熟の問題。知らない植物だったので、植物の理解からでした。今回もサイエンスアドバイザーの勝見先生にお願いされて「異型花柱性」について。いわゆる自家不和合性なのですが、雄しべ、雌しべの位置が相互にずれているというもの。これから咲くというか、街中で見かけるサクラソウを観察してみると分かるかと思います。 いつもであれば、渡辺が対応するのですが、今回は1ヶ月くらい前の研究室のゼミの時間に高田君がこの内容を取りまとめてくれていたので、彼に素案を作ってもらい、こちらで修正したものを最終案として、採用して頂きました。文章を書くと言うことでよい機会を頂きました。ありがとうございました。HPに掲載されたのは、回答をした28日だったようなのですが、すっかり失念していて。気がついたら、10日あまりすぎての広報。菜の花のシーズンがもう少しで始まる少し前。「サクラソウ」を花壇、歩道のプランタ、花屋の店先で探してみてはどうでしょうか。
わたなべしるす