工学研究科の祖山 均先生が担当しています発展コース「泡で叩いて金属を強くする」では,キャビテーションという泡を使って金属を叩き,叩いた金属をX線などを使って調べる実験をしています。
(キャビテーションについての説明は,2009年12月21日のブログをご覧ください。)
1月23日に実施した実習では,キャビテーションで叩いた金属が強くなっているかについて調べてみました。
圧子を押し付けた時に凹む量(塑性変形量:硬さ)を測り,強い金属ほど硬い,ということで,硬さを測ってみました。
まず材料の強さと硬さについてパワーポイントと資料を使って説明した後(写真1),ロックウェル硬さ試験機(写真2)やビッカース硬さ試験機を使って,硬さを調べました。


TAから試験機の使い方を教わった人(写真3)が,順繰りで次の人に教えてもらいました(写真4)。みなさん慎重に計測した結果,材料にもよりますが,キャビテーションにより叩かれた金属材料が硬くなることがわかりました。


なお,材料が壊れるときには,亀裂が延びて繋がって壊れますが,単純に真直ぐ繋がるのではく,わざわざ遠回りして繋がります(人間関係と同じで,単純に真直ぐ繋がるわけではないのです)。実際に遠回りして繋がった亀裂を見てもらいました(写真5)。

これから実習内容についてまとめをしていくようです。最後までがんばってください。