東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

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平成22年度活動ブログ

平成22年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

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2011.04.29

とっても充実した一年でした

  青森県立弘前中央高等学校の土岐です。

 地震から一ヶ月半近く経ったのですね・・・。被災地の方々がすこしでも早く元の生活に戻れますよう・・・。私も募金くらいしかできることはありませんがしていきたいと思います。

 

 遅くなりましたが修了証が届いたのでご報告させていただきます。とても嬉しいです。一年間講座に参加して思ったことは「とっても楽しかった」ということです。ほかの参加者の方のように深い知識やひらめきがあるわけでもなく、わからないこと、難しいことが多かったです。それでも毎月講義を受ける度に工学系の分野など今まであまり関心を持っていなかったことや詳しくは知らなかったことにも興味がわき、テレビを見て「これはこの前の講義で聞いた内容のことだな」「講義を受けた先生がテレビで報道されてる!!」などと思って毎日を過ごしていました。

 

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 他校、というより他県の友達もたくさんでき、学校の違いに驚いたり、言葉の壁にぶつかったり(笑)面白かったです。宿題を教えてもらったりもしました。21年度の講座に応募して、落ちてそれが生まれて初めて仙台に来るきっかけになりました。そういうちょっと講義とは関係のないひとつひとつのことが私にとっては貴重な体験でした。

 講座でも研究室を見学させていただいたり、大学生の方に大学生活について質問したりなかなか体験できない経験をしました。講義では毎回汚い字で拙い内容ばかり書いていました。それでもふと思いついたような疑問に丁寧に答えて時には図も書いて説明していただいてとても嬉しかったです。

 講義で一番衝撃を受けたのは谷口先生の「身体を使って考える環境問題」です。最初にみんなで意見を出し合って考えた二酸化炭素を減らす方法。「シャンパングラスの世界」の話を聞いて、始めに自分たちが真面目に話し合っていたことがとても恥ずかしく思いました。私のなかでは科学はいつも人のそばにいて助けになる筈のものでした。でも世界からみたらなんというか・・・全然人のそばにいないというか・・・。日本の高校生なのだから仕方ないといえばそうなりますがごく狭い地域、先進国でしか通用しないようなことばかり考えていました。

 中学校の頃、社会科の先生が「世界がもし100人の村だったら」を使ったクイズを出して、一年に何人人が死ぬが、それより多く人が生まれるだとか100人の内何人が中国の人かなどを聞いてかなり驚きました。しかし講義で実際に役割カードを使いロールプレイをしていろいろな格差が今までより身にしみて感じました。

 私が将来やりたいと考えているのは生物の仕組み、特に行動や感情についての研究です。今のところは興味があってただ知りたいというだけで「将来こうやって人のために役立てたい」というようなものはまだありません。そういうことが科学が人のそばにいない原因なのかもしれないと思いました。

 前に「二位じゃダメなんですか」という発言が話題になりました。でもそれがみんなの本当の気持ちなのかもしれません。真理をひたすら研究するのも、新しい技術を開発して発展させるのも、それで人々を助けるのも科学者の役割だと思います。一人で3つ全ては無理だと思いますがこれからの科学者はもっと世界を知ろうとして、そしてもっと自分の研究をみんな、つまり一般の人たちに理解されるように努力していかないといけないのだろうなと思いました。

 話が随分それてしまいましたが先生方、大学生の方々、仲良くしてくれたみんな、本当にありがとうございました!!東北大学で一年間勉強できてとっても楽しくて、幸せでした!!

 またまた拙い&長い文章ですみません。

 

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