こんにちは、お久しぶりです。福島県立福島高校の阿部翔太です。
今日は、約1カ月半前に大震災があったとは思えない程の小春日和でした。
時の流れというのは、恐ろしいですね・・・
このような形で記事を書くことになってしまったのは非常に残念です。
「科学者の卵 養成講座」という場でこの一年間様々なことを学ばせていただきました。物事を科学的にとらえる思考、科学の最前線を知る、などと同時に、多くの地域からの友達も増えました。震災直後は周囲との連絡が取れず大変不安でしたが、春の訪れと同時に復興の兆しが見え以前ほどの不安はなくなったように思えます。
卵の皆さんも以前のように元気でいると信じています。
修了証書、表彰状合わせて3枚私の手に届きました。このような形での授与となり残念に思いますが、同時にこの一年で学んだことは、震災にも負けない確かなものなのだと実感することができました。
さて、福島高校もこの震災で学校施設機能の50%以上が失われた状態で今勉強しています。5月の幕張メッセでの発表を最終目標とし、研究してきたプラズマも、装置・環境とも厳しい状況にありますが、研究のアシスタントをしてくださっている安藤先生の協力もあり何とかなりそうです。ありがとうございます。
また、フクシマと言えば第一に原発問題が懸念されていますが、この経験で科学知識の重要性に改めて気付かされました。知識は自分の命を守り・的確に行動するための材料となるものだと思います。
しかし悲しいことに、「福島県民お断り!」をはじめとする心ない風評被害は当分続きそうです。
このような実態を知り、この一年間で学んだことを生かし、将来は人に科学知識を発信する立場での仕事をしたいと考えています。
最後に、私と同じ状況に立たされているのは、自分だけではないので協力し合い元以上の復興に力を注げればと思います。
1年間本当にありがとうございました。