東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2018.07.25

国民の目を災害に向けるには

P7230060.JPG723日はちょうど秋田県豪雨災害から一年だった。一級河川の氾濫や土砂災害などがあったものの死者はゼロ人だった。その背景にとても早い段階で避難勧告・避難指示を出していたことがある。しかし、よく調べてみると逃げる時間が十分にあったにもかかわらず、避難している人は全体の3割だったという。これが、久利美和さんの言っていた災害に対する認知の低さだと感じる。つまり、秋田県民は災害に対する危機意識が低いことになる。

 

全国ではどうなのか。NHKの調査によると豪雨災害においてテレビやラジオなどによる言葉や文字の情報によって避難する人は少ない。避難する人のほとんどが身の危険を感じてからまた、実際に土砂災害が起きてから自主避難をするという。それでは避難する時間が短く、逆に危険を誘発にすることになる。全国的に見ても災害に対する意識は低いと感じる。それは、国民が身の危険を感じる災害を体験していないからだと思う。このままだと、何年たっても同じような事態を招くことになる。つまり、無理やりにでも災害への認知度を上げる必要がある。私は認知度を上げるというのは、災害に対する危機意識を高めることと同等の意味があると思う。とにかく災害を知ってもらうことが必要だ。

 

噴火でも同じことがいえると思う。噴火は突発的なものであるため豪雨災害とは異なった形態の災害ではあるが、認知度を上げることで被害を抑えることが出来るだろう。認知度を上げるには具体的にどのようなことをするべきなのか。私は2つの考えがある。

 

1つ目は、災害についてもっと深く知ってもらうために、学校教育に取り入れることが必要だと考える。実際に行われているが、それでは内容が薄い。噴火・豪雨・地震や最近話題になっている猛暑などを含めた災害を教えることが必要だ。教師の教え方や生徒の取り組み方に一工夫した方がいいだろう。従来は、内容を一通り教えてからテストをして終わりだったと思う。しかし、内容を教えた後に生徒同士で話し合う場を設けることでさらに災害について深めることが出来る。噴火や地震が起きてしまったときどのような行動をするべきか、普段からどのような防災対策が出来るかについてなど、様々なテーマで話し合いをしてほしい。理由は、最近は国や地方自治体が出しているマニュアルなどに沿って避難をしている。しかしそれでは、イレギュラーな事態が発生したとき対応するのが難しい。話し合いをすることによって、災害が起きた時でも柔軟な考えで臨機応変に対応が出来ると思うからだ。

 

2つ目はいい意味で災害を社会に取り入れていくことだ。災害をいいものだと思う人は誰もいないだろう。よって、災害について学ぶとき気分がよいという人も少ないと思う。それは、災害が死傷者や大きな被害を出していて悪いイメージがあるからだと思う。極論かもしれないが、こういう考え方はないだろうか。「災害について正しく学べば、死傷者を無くし、被害も最小限に抑えることが出来るから楽しく過ごせます。だから、皆で楽しい生活を送るために楽しく災害を知っていきましょう。」という考えだ。その考え方のもと災害というものをポジティブに捉えテレビなどを通して災害を広めていくことはできないだろうか。また、私はゲームなどでも災害を取り入れることが可能だと思う。ゲームの一つに日本ボードゲーム大賞を受賞した「キャット&チョコレート」がある。日常のピンチをアイテムと発想で解決するというものだ。これの災害版は作れないだろうか。災害が起きたときアイテムを使い状況を考え自分の発想で困難を解決するというルールで。そこで、考えた方法が現実的でなくとも災害を知ってもらう上で貴重な場となるのではないか。このような方法を通して国民に災害について興味を持ってもらい認知度を上げることで被害を最小限に抑えることが出来ると考える。

 

また、実際に噴火や地震が起こった時臨機応変な行動を促すようなメールなどを送ることも大切になると思う。「噴火が起きました。安全な家屋に避難してください。あなたの場所から安全な家屋までの経路は、、、」とメールが来たとする。近い場所にあればいいが、もし3㎞離れていたとしたら逃げているうちに噴石に巻き込まれて亡くなってしまうかもしれない。そういうときのために「安全な家屋が遠い場所にあったり、視界が悪くなったりした場合は岩陰で噴石を避けてください。岩もない場合は、頭を守りできるだけ物陰に避難してください。」などとメールで促す必要があると思う。災害には柔軟な考えが必要だ。

 

秋田県豪雨災害や久利美和さんの講演を通して災害に対する自分の考えが深まってきていると感じる。日本は世界でも有数の災害大国だ。だから、今日起きるかもしれない災害のために自分の危機意識を高め、臨機応変な対応をしていきたい。

                    秋田県立秋田南高等学校1

                            前川 恵吾

投稿者:秋田県立秋田南高等学校 |個別ページ

2018.07.24

卵の殻、一破り目。

岩手県立花巻北高校1年の佐久間結菜(さくまゆうな)と申します。先日は、科学者の卵第1回、お疲れ様でした。全国から集った卵の皆さんと共に一日を過ごすことができ、普段は味わうことの出来ない経験ができたことを大変嬉しく思っています。 さて、先日は、講義が二コマありました。それらについて思ったこと感じたことはたくさんあるのですが、その前に、これから心がけていきたい、心がけていくべきことを書きます。それは「感謝」です。開講式の昨年度の受講生からのメッセージにもあったことですが、やはりこれが一番大切なのではないかと思いました。私は、自分で推薦書を書いて、選抜していただいたことでこのプログラムに参加することが出来ています。ですから、決して多くはないこのチャンスをいただけたことに感謝の意を持ち続け、代表であるということを忘れず、恥じないような行動をとっていきたいです。そして、常に高き理想を抱き向上発展に努めていきます。 《講義『災害科学情報を活用する!-火山災害を事例に考える-』講師 久利 美和 (災害科学国際研究所・講師)》では、これまでの数多くの火山災害をもとに、今の日本の対策問題を学びました。水害や地震に比べて、頻度が少ない火山災害だから、対策も研究者も少なくなっているのが現状であると知りました。そして人々の意識も低いのです。また、1番印象に残っているのが噴火が起きている地元の方とその場にいない行政では、どちらが判断すれば良いのだろうかという問題でした。人々が聞いて確かだと思うのは行政であると思います。しかし、生で見るのとデータで見るのでは、どちらを信じれば良いのかという点については、判断し難いです。そこで意見の食い違いがあって死亡した人もいると知りました。このような状況は、この火山災害のみならず、現在の様々な場面で私たちに降りかかってくる大変難しい問題であると思いました。私自身の意見としては、やはり現場の人間が判断したことを活用するのが有効だと考えます。 《講義『DNAと遺伝子組み換え植物』講師 伊藤 幸博(大学院農学研究科・准教授)》で、一番印象深かったのは、「人間がブロッコリーを食べてもブロッコリーにならないのはなぜ?」という質問でした。とても斬新な考え方だと思いましたが、確かに小さい子どもに聞いてみたらそう思うのかも知れません。もし本当にそうなるとしたら、私たちは既にブタやウシやニワトリにだって変身していることになりますよね。それでは世の中がパニックになってしまいますね。実際にそうならないのは、もちろんブロッコリーの遺伝子(DNA)を分解(消化)しているからだと学びました。このことから学んだことは、身近なことに「なぜ?」を抱くということです。少しでも疑問に思ったことはしっかり調べて、納得していけるようにしたいと思いました。そこで「まちかどサイエンス」も活用していけたらと思います。 その他に気づいたことがたくさんありましたので抜粋して書かせていただきます。 まず、質問タイムにレポートを書き、時間内に提出しなければならないので、速く書いたり、聴きながら書く力が必要だと思いました。今回はその事があまり上手に出来なかったのですが、次回からも自分で鍛えていけるよう、諦めずに書き続けたいと思います。 次に、ひよこの方々の話し方に感銘を受けました。プレゼンテーションにとても慣れていて理解しやすい説明をしてくださいました。交流会や質問タイム、そして日頃から自分の考えを伝わりやすいようにアウトプットすることを意識して、先輩方のようになりたいと思いました。 今回の講座で学んだこと、気づいたことを次回からに活かし、また、日頃から科学を意識して行動していけるようにしたいです。今回運営してくださった方々、お世話をしてくださった方々、共に参加してくださった皆さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。次回からもよろしくお願いします。

投稿者:岩手県立花巻北高等学校 |個別ページ

2018.07.23

卵な私の成長簿 その1 ―火山と遺伝子、時々衝撃―

 皆様、はじめまして。福島県立福島高等学校第2学年、安斎公記あんざい・まさき)です。これから1年間、よろしくお願い致します。

 さて、ついに一昨日(2018/07/21)、平成30年度「探求型『科学者の卵養成講座』」が開講されました。私も僭越ながら、自らの視点で見た本講座を、こちらの記事で報告させて頂きます。

1.開講式

 ついに始まる「探求型『科学者の卵養成講座』」。期待と不安の中、私は東北大学工学研究科・工学部中央棟に入りました。諸手続きを済ませ、講義室の所定の位置、3人掛けの机の真ん中に案内されると、両隣には初対面の方々が座っています。年齢も名前も知らない人たちでしたが、私と同じように科学への興味を持ち、その道を志しているのだと考えると、感動を覚えます。

 開講式は滝澤博胤東北大学理事による主催者挨拶から始まり、昨年度の受講生の方々からのメッセージ、そして、卒業生によるスタッフ「ひよこ」の皆様の紹介がありました。

 自分と同年代の「先輩」たちによる分かりやすい講座内容の説明と筋の通った激励に、自分も一年後にはこのようになれるのかと驚異を感じました。

2.講義①「災害科学情報を活用する!」(東北大学災害科学国際研究所 久利 美和 講師)

 日本地図を描き、山地、山脈、山、河川、そして平野を、記憶を頼りに描き足していくという、理数系の講義で地理の知識を用いるという衝撃的な課題から講義は始まりました。「教科に捉われずどの知識を使うのかが大学の勉強では重要になる」という先生の言葉通り、地理の授業で学んだ知識を活用して描きましたが、周囲からは私の思い出せなかった地名が矢継ぎ早に挙がり、自分の無学さを恥じながら急いで描き足していきました。

 導入には現在もなお復旧作業が続く西日本の豪雨災害の話題が上がり、専門家は危険であることを予期しており、ハザードマップを作って説明会まで開いているにもかかわらず、危機意識が実感できないが故に一般の人々には伝わらず、「しっかり伝えてほしかった」と言われてしまう状況であることを知りました。危険性を知っていながら伝えない無責任な科学者の話は聞いたことがあり、これからの科学者、すなわち我々の課題であると考えていましたが、「不安にさせない」ことに重きを置いている日本の方針にも問題があるのかもしれないと考えるようになりました。

 「不安にさせない」ことに重きを置いているが故の災害の悪化は噴火にも存在する、記憶に新しい例が御嶽山や、口永良部島の噴火です。「危ないことが社会に伝わらない」ということがどれほどまでに恐ろしいことかを思い知らされました。

 私も耳にしたことがある1991年の雲仙岳の噴火でも、当時学術的見地が未成熟であった火砕流の危険性を、パニックを避けるために伝えず、日々の生活の糧を優先したことが死者の発生を招いたそうです。「危ないことが社会に伝わらない」ことによる災害の深刻化は枚挙に暇がなく、住民・行政・科学者・マスメディアの相互協力、「減災のテトラヒドロン(正四面体)」の成立が火山防災には不可欠であると学びました。

 また、噴火について基本的な部分から丁寧に解説して頂いたので、学校では地学を詳しく学んでいない私でも内容を理解することができました。

 これまでは、自然災害は防ぐことはおろか対処することが困難な「天災」であると考えていましたが、今回の講義を終えて、対処は情報共有と危機意識によって可能であること、逆にそれを伝えないことにより災害が深刻化する「人災」の側面が研究の発展により浮き彫りになっていることを考えるようになりました。

3.講義②「DNAと遺伝子組換え植物」(東北大学大学院農学研究科 伊藤 幸博 准教授)

 この講義は「イネの遺伝子(DNA)と遺伝子工学」という情報量が多く難解そうな研究テーマとは裏腹に「おコメちゃん」という可愛らしいキャラクターとユーモラスな導入で始まりました。

 遺伝子について、生物基礎の授業で基本的な知識はあるものの、その研究については全くと言っていいほど理解しておらず、できた製品の恩恵を何の疑いもなく享受している、という状態でした。しかし、研究の一つの方法「突然変異を利用して遺伝子の機能を明らかにする」を、先生が実際に見つけた、稲の表皮が分化せず芽全体に影響を及ぼし育たなくしてしまうONION1(ONI1)遺伝子を例に説明してくださり、これまで私の中で遺伝子研究にかかっていた靄が取れました。

 「皆さんは遺伝子を見たことがありますか?」「皆さんは遺伝子を食べたことがありますか?」次に投げかけられたのは、これらの問いでした。「全ての生物に遺伝子があるのだから、それを食べる私たちも遺伝子を毎食食べているのではないか?」私はそう考えました。

 「実験をすれば答えがわかる」と話す先生の下、ブロッコリーからDNAを取り出す実験を行いました。実験は先述の3人で1組として行いますが、私の両隣に座るのは初対面の方々―つまり「知らない人たち」―です。実験の手順は一部の教科書で紹介されるほど有名な、「芽花の部分を切り取り、水と食塩、台所用洗剤を加えて擂り潰し、それを濾した液にエタノールを加えてしばらく待つ」というものです。しかし、この実験は書面で紹介されるだけで、私は行なったことがありませんでした。それでも協力しながら、手順を終わらせることが出来ました(私と一緒に実験したお二方、距離感を弁えない話し方になってしまったので申し訳ない!)。すると、白い沈殿が発生しました。これがDNAです。実物を見るのは初めてでした。私たちはこのようなDNAを毎食体に取り入れているのです。

 しかし、ブロッコリーのDNAを消化している我々人間は、ブロッコリーの遺伝子を発現させないので、当然のことですが、ブロッコリーにはなりません。しかし、他の生き物の遺伝子をある生き物に入れ、分解されずにその生き物の中で発現させることができるようになりました。遺伝子組換えです。私ははじめ、この遺伝子組換えを完全に人工的に行っているものだと考えていました。しかし、自分の遺伝子を植物の遺伝子の中に入れるアグロバクテリウムという生物がいること、遺伝子組換えはこの生物を基に考えだされたものであることを知り、先入観が音を立てて崩れました。

 これを応用した、遺伝子組換えイネを作り、食糧としてコメを生産した後に稲わらを燃料資源として用いる先生の研究についても、成功だけでなく失敗まで教えて下さり、また専門用語を噛み砕いて説明して下さったので、理解しながら講義を聴くことができました。

 遺伝子や遺伝子組換えについては、「名前は聞いたことがある」「人工的に行われている」といった、「詳しいことを専門家に委ねたもの」であったため、この講義ではなんとなく思っていた先入観が打ち砕かれ、正しい知識を得ることができました。これから世界に広がっていく科学技術の産物を、ただ享受するのではなく、それについての正しい知識を、過度に専門的でなくても得ようとするのは人類のこれからの課題であり、科学者を志す我々にとっては「知る」ことと「伝える」ことの両方が求められるのだろうと考えました。

 高校では夏季休業に入ったので、心機一転するために土曜日・日曜日に「インターネット断ち」を目標に定めていたが故、インターネットを操作できなかったこと、そしてブログ記事作成をするのはこれが初めてで、記事の内容の入力や推敲に思いの外時間がかかってしまったことが重なり、投稿がかなり遅れてしまいました。無念でならないのと同時に、自分の非力さと周囲の皆様の実行を伴った熱意に、自分もこのままではいけないという感情が沸々と起こっております。仲間でありながら、良き好敵手である、同じ「卵」たちと切磋琢磨しながら、これからも学び続けたいと感じています。(これからは、土曜日・日曜日であっても、「科学者の卵」関連記事の更新については「インターネット断ち」を緩和するようにしました。)

 長文になってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 それでは、また次回の記事でお目にかかりましょう。

 安斎 公記  

投稿者:福島県立福島高等学校 |個別ページ

2018.07.23

さぁ殻を破ろうではないか!!

みなさんこんにちは。山形県立米沢興譲館高等学校の我妻孝樹(わがつまこうき)と申します。7月21日より科学者の卵養成講座が始まりました。科学者の卵養成講座は本当に人気で数少ない選抜者の中のひとりに選ばれ、本当に光栄です。僕は、この合格通知書を受け取ったときに"とてもとてもほしかったおもちゃを買ってもらった子どものように"大喜びでした。せっかく選ばれたのだからこれから学校を超えたくさんの理科好きな人と話をたくさんして、大学の教授の方々にもたくさん質問して、僕が行っている研究のこともみんなに聞いてもらいたいと思っています。これからの活動が本当に楽しみです。その一方で、レポートなど僕が得意としている文章を書くことがすごく行き詰まりました。質問に対して、論理的に物事を述べることをは本当に難しかったです。自分の感じる理科の心を思うがままにレポートに記せるように、理系ではあるものの国語の勉強にもさらに力を入れて頑張ろうと決意しました。

 

午前中は開講式ということですごくわくわくしていました。昨年度の受講生の先輩からも話を聞けて、興譲館の先輩もおられ『よし、これから頑張るぞ!!殻を破ってやるぞ!!』という気持ちになりました。やはり、日本全国からの応募で、選抜されなかった人もいるわけで出たくても出られない人の分までしっかり自分が受けてこの感動をブログや、まちかどサイエンスを通してたくさんの人に発信していこうと思いました。どうぞ、1年間よろしくお願いします。生物学はマニアのようにおかしくなって語ることもありますがご了承ください。

 

さて、開講式を終え、講義1つめはいきなり地学分野!!高校の地学についての知識がない僕はこの講義についていけるのだろうか...と心配していたのですが、先生はとてもわかりやすく、楽しく火山,そして災害について教えてくださいました。僕はあの講座を終えた後部活の合宿で蔵王に行ったのですが...きっと講座を聴いた皆さんなら分かるはず...蔵王山は火山活動が活発になっているのです。火山とか、地形変動などやはり私たちの根底である地球の活動について知っておくことは地球人のひとりとして大切なことであるのだなと思いました。さらに、地学はどこか難しいという中学の時の偏見があったのですが、地学ほど面白い分野はないじゃないか!!というくらい地学は私たちの身の回りの生活のことを教えてくれる分野だと視点が変わりました。災害の対策についてですが、日本人にまだまだ火山の危険性について伝えられていないことは火山が多い日本の課題です。やはりこういう講座を聴ける機会を得た私たちこそが火山の危険性について、もっと伝えていけるように、わかりやすく、どんな人にも分かるように伝えられる力を養わなければいけないと感じたところです。

 

次に学んだのは、遺伝子組み換えについてです。遺伝子は僕の大好きな分野の一つであったのでかなりわくわくしていました。遺伝子組み換えは何かの遺伝子を操作して新たな植物等を作っていると思っていたのですが、そういうことではなく、設計図の一部分を書き換えて何かの特異的な特徴を持つ植物をつくっているということを知りました。クローン技術にも何かつながる点があるのではないかと思うのでこれからはさらにクローン技術との関連性、これを医療に生かすことができないのかなど考えました。考えれば考えるほど深い分野が遺伝学です。遺伝子をドラえもんを利用して説明していただいたときはドラえもん好きな僕にとって嬉しかったです。今後僕が遺伝子を紹介する際に参考にさせていただきます。『遺伝子+ドラえもん』大好きなコラボレーションでした...また、遺伝子抽出実験は3回目くらいでしたが僕がやってきた中で一番多くとることができました。食塩水(DNAが溶解しやすいから)、洗剤(成分の界面活性剤が細胞膜、タンパク質を破壊する)、潰す作業(細胞壁の破壊)、エタノールを加える(DNAはエタノールよりも比重が低いためエタノール層に出てくる)それぞれの意味を改めて考えて実験できたのは良い機会でした。同じグループの人にも解説的なものを入れながら実験できて良い機会となりました。ただ、うまくレポートを書けなかったことは悔しかったです。うまく伝えられなかったら意味がありません。もっと、楽しくわかりやすく自分がどうしたいのかというものをはっきりとさせて伝えるという力を身につけていこうと思います。

 

毎回大学レベルの高い講座を聴けるのは我々科学者の卵の特権です。1つ1つの講義を大切に。東北大学という場で学べる機会をもらえたことに感謝し、次回からの講座にも出席させていただきます。第1回目たくさんの感動で締めくくれたのも準備してくださっている大学の先生方、そして理科好きな、もっと科学を深めたいと思う仲間のおかげです。もっとなかよくなりたい!僕はそう思います。次回からも頑張りましょう。

投稿者:山形県立米沢興譲館高等学校 |個別ページ

2018.07.23

第1回科学者の卵を終えて

こんにちは。宮城第一高校2年の秋澤彩乃と申します。これから一年間よろしくお願いします。 先日、第1回科学者の卵を終えて、私は早くも沢山の刺激を受けることができました。東北大学の教授をはじめ、ひよこの方のお話には学ぶべき多くのことが込められていました。ひよこの方のお話では、積極的に科学者の卵に取り組み、開催日以外にも努力をされていたということが分かり、私も先輩方のようになれるように一年間、精一杯頑張っていこうと改めて思うことができました。1年後、科学者の卵を終えて素晴らしい先輩方のようになれるか多少の不安はありますが、少しずつでも努力を重ねて近づいていきたく思います。 まず始めての講義として「災害科学情報を活用する!」がありました。自分は耐震建築に興味があるため、この講義に大変関心がありました。事前に資料に目を通すと難しそうだという印象を受けましたが、講義では日本の地形を今自分がどれだけ知っているかを地図を書くことで確認するなどして、理解を深めながら聴くことができました。長い期間で見ると火山が非常に危険であるということがよく分かり、もっと自分から情報を入手しなければならないと自覚しました。講義後の質問時間には私が疑問に思っていた、現在の日本では研究を進めることと国民に火山噴火の危険性を知らせることのどちらに重点が置かれているのか、という質問に丁寧に回答していただき、人前で質問をするのが苦手だった自分にとって、早速殻を破れた気がしました。 2つ目の講義での「DNAと遺伝子組み換え植物」では途中でアニメを用いたり、実験を交えたりして説明してくださり、生物が苦手だった私も楽しく学ぶことができました。レポートの、遺伝子組み換えを使ってどんな植物ができたら面白いと思うか、という質問はとても難しかったですが、新しいことを創造する力を養うことができたと思います。 本当に今回の講義ではたくさんのことを学び、考えることができました。次回も主体的な姿勢を意識して頑張っていきたいと思います。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

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