東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2018.08.04

AIの実用、可能性を知って考えたこと。

 秋田県立大館鳳鳴高校1年 鎌田桃子です。第二回目の今回は「AIとIoTが拓く未来の暮らし」のシンポジウムを聴講しました。

 初めの講演では深層学習や、現時点でのAIの学習能力について学ぶことができました。今までAIというワードは電化製品とセットで聞くことはあったけれども、いったいそれはなんなのかを考えることはありませんでした。今回の講演の中で一番驚いたことは「AIは与えられた情報をもとに学習していく」ということです。車の模型を用いた実験では、外側を走ると速さが出せることをAIは学習したと聞き、AIは与えられたことだけでなくそれ以上のことをこなすことに驚きました。しかしAIは過去のデータ(統計学)に基づいていることからできないこともあるということ、そしてAIの自我や心についてはまだわかっていないという課題もあることがわかりました。私はAIに、統計学を用いて自我を持たせることはできるのではないかと考えましたが、そもそも自我とは何か、そしてそれはデータとして入れても良いことなのだろうかという壁に当たりました。なので今後のAIの自我・心に関する研究にさらに興味を持ちました。

二つ目の講演では"ワトソン"の実用について詳しく知ることができました。人間には取り入れることのできる情報量、時間に限界があるのでそれにかわってワトソンが新しい知識を得ているということから、人間を脅かす存在ではなくむしろ助けてくれていると実感しました。私は、いつかAIは人間を脅かすと考えていたのでAIは人間のすべてを補うのではないと学び、安心しました。この地球上でAIを作り出したのはまぎれもなく人間であり、それにどんな情報を与えるかは人間次第であることから、今後AIが金融や医療、その他の発展のためにさらに進歩してほしいと思いました。また自分も受け身ではなく将来、発展に貢献したいと思いました。

 三つ目の講演では前の講演とは異なる視点である「学校教育」という観点からAIとIoTについて考えました。自分も中学生時、タブレットを用いて学習をしたことが何度かありました。普段とは異なった授業形態だからこそ関心意欲が高まるのではないかと思いました。(決して、黒板を用いた授業の形態だと関心意欲が高まらないというわけではありません。)私たちよりも下の世代からではありますがプログラミング学習が取り入れられる事が決まっています。「なんでもっと早くからではなかったのだろうか。」という思いもありますが、プログラミングを義務教育期間にできる機会を最大限に生かしてほしいと思います。(上からの目線ではありますが。)

 最後の講義では「東北メディカル・メガバンク」の計画、バイオバンク構築のメリットなどを知ることができました。一人一人に合った医療、個別化予防が実現されることは私たちにとってもありがたいし、ゲノム解析をすると自分の体のこと(かかりやすい病気があること)を知ることができるので自分も将来是非行ってみたいと思いました。しかしこの結果をプラスに考える人もいれば、マイナスに考える人がいることがいることも事実だと思います。自分の体のことについて知るということには、今後の自分自身を知るということでもあります。(可能性として)だからこそ、知ることには責任も伴うと、あらためて感じました。

 最後の総合討論では、講演にあった情報化社会の光だけではなく、影についても学びました。私は携帯電話が普及されるようになってから、情報と言うものに支配されるようになっていると思います。例としてあげられるのがSNSで私が思うには、暗黙の了解的なものが生まれたり、自分自身の時間が束縛されているような気がします。(個人的な意見です。)しかし、情報に支配されるのではなく、私たちが情報を活用していくことが大切だと学びました。情報は目に見ることはできませんがそれを自分でうまく取捨選択し、共存していきたいと思います。

投稿者:秋田県立大館鳳鳴高等学校 |個別ページ

2018.08.04

人工知能はヒトより優秀なのか

福島県立福島高等学校2年の菅沼光太郎です。AIを題材としたテレビ番組やゲーム等に触れる中で、本当にAIに職を奪われる未来が来るのだろうか?むしろ便利な世の中になっていくのか?と思っていたところ、今回このような公演を聞くことが出来、正しいAIへの知識が深まったように思います。

公演の中で特にポイントだと感じたのは、AIは人間の職業に"代わって"働くのではなく、あくまで人間の職業を"補佐する"役割で働くということです。

個人的に、AIの事を"人工知能"という言い方をした時に、あたかも自分で思考し、自己決定をしていく存在のようなイメージを持ちます。(公演であった鉄腕アトムなどは良い例だと感じました)

しかし、公演を聞く中で、AIはインターネットやアルゴリズムを元にした莫大なデータの統計を利用して動く存在だと分かりました。即ち、データを集めて、覚えて、照らし合せるといったことを瞬時に行ってくれるのです。しかし、これらはあくまで統計を元にしたものなので、100%正しいということはありません。従ってAIに任せっきりとはいかず、最後には必ず人間の判断が必要になるのです。

将来研究者を目指している身として、人間が行ったら莫大な時間のかかるデータの整理と照合をAIがやってくれるなら研究もスムーズに進むのではと希望を感じました。

ここからは不意に考えた事なのですが、これだけ鉄腕アトムのような自律型人工知能はSFの世界の話だと言われても、実は限りなく近い所までは実現可能なのでは...?と思ってしまうところがあります。人間は記憶や経験をもとに行動しますが、言ってしまえばAIも、過去の統計や試行という近いものを元に判断していることになります。それなら、まるで人間のように自己判断して行動するロボットだって作れるのでは!と考えてしまいました。

しかし、これにはやはり前述した事からも分かる致命的な欠点があります。それは人工知能があくまで統計に基づくものであるということです。"統計"と一言で言っても、もちろん莫大な量になりますから標本調査のようにその一部を利用することになるでしょう。それは、通常人間なら絶対にし得ないような行動を起こす可能性があることを意味します。公演で得た知識のおかげでAIに自己判断させるということがいかに無謀であるかよく分かりました...。

SFチックなAIの話は別として、今回の公演を通してAIの持つ多くの有用性を知ることが出来ました。きっとこれからよりAIは発展していくと思われますが、私は、AIに"頼る"社会ではなく、AIと"共存"する社会を目指して暮らしていきたいと思います。

投稿者:福島県立福島高等学校 |個別ページ

2018.08.04

第2回を受講して

 栃木高等学校1年の新井涼太です。私は中学校で情報技術部に在籍していました。コンピュータに興味があり,今回のシンポジウムはとても楽しみでした。

 最初の講義「深層機械学習とその意味するもの」では人工知能などの用語について理解が深まりました。コンピュータに行わせる学習も「教科学習」,「機械学習」それに「深層学習」とそれぞれに学習のプロセスに違いがあることを知りました。
 人口知能は60年以上前から開発されていることから,過去の技術は当たり前のものとなります。「人工知能」という言葉そのものの意味も時代とともに変わってしまうことが理解できました。
 人工知能が行う深層学習および強化学習について,摂氏と華氏の温度の変換,自動運転,そしてアマゾンの倉庫からの商品取り出し作業など,分かりやすい例を出して説明していただき,さらに人工知能に対する興味が湧きました。
 コンピュータが開発された時にはコンピュータを使う人を育てるのではなく,誰もがコンピュータを使えるためのプログラム言語が開発されたと話されていました。
 私も進化し続ける人工知能を使いこなせるようになりたいと感じました。

 次の講義「AIから量子コンピュータまで先進技術による社会の変革」では主に人工知能コンピュータのワトソンについての話でした。私はワトソンがクイズ番組で人間に勝ったことは知っていました。また,ディープブルーがチェスの世界チャンピオンに勝ったことも知っていましたが,その両方がIBMで開発されたことは初めて知りました。
 クイズやチェスで人間に勝つための人工知能プログラムが医療に応用されたことに興味を持ちました。そしてワトソンが白血病患者の命を救ったことに驚きました。さらにワトソンが油田,ブドウ栽培,中国の大気汚染,さらには映画など多くの分野に導入されている事例が紹介されました。
 量子コンピュータはまだ研究途中ではないかと思っていましたが,すでに実用化され,しかも無償で使えることに驚きました。機会があればぜひ使ってみたいと思いました。

 三つ目の講義「AI/IoT時代の学校教育のあり方」では,堀田先生が15年前に作られたタイピングアプリ「キーボー島アドベンチャー」に興味を持ちました。15年前,私は1歳です。小学校でパソコンに触れたのは高学年からだったと思います。中学のときにパソコン検定を受験し,専用のアプリでタイピングの練習をしました。小学校から「キーボー島アドベンチャー」で練習していればもっと早く上達したのではないかと思いました。
 日本はパソコンやスマートフォンが普及しています。しかし学校教育でのコンピュータ利用率がOECD(経済協力開発機構)加盟国の中で最下位なのは驚きました。その背景には法律があり,またセキュリティなどの問題があることも理解できました。また,今後増えていくデジタル教材をうまく活用していくことの必要性を感じました。

 最後の講義「東北メディカル・バンク計画の目標と進捗状況-世界最先端のバイオバンクの構築を目指して」では,バイオバンクが目指す「病気にならないための医療」が早く実現してほしいと感じました。私はまだ高校生ですが,健康的な生活を送っていても若年で癌に侵される人もいることから,そうした病気に対して予防や治療法の革新に興味を持っています。
 遺伝子解析を使った治療はまだ始まったばかりであり,この講義で説明いただいたバイオバンクの活動に注目していきたいと思いました。

 どの先生の講義からも人工知能は完璧ではないこと,そして人工知能の特性を知り,うまく使うことが必要であることを感じました。最後の討論会は「人間が分割可能?」など難しい内容もありました。京都大学総長の山極先生が牛,豚などの家畜,そしてチンパンジーやペンギンなどの野生動物の個体数について次々と話されたことが印象に残りました。

投稿者:栃木県立栃木高等学校 |個別ページ

2018.08.04

AIとIoTが拓く未来の暮らし 感想

 青森県立八戸北高等学校の馬場日和子です。第2回科学者の卵養講座に参加した皆様、お疲れ様でした。今回の講座は、「AIとIoTが拓く未来の暮らし-情報社会の光と影」ということで、現代に欠かせなくなっている人工知能やIoTと人間のこれからの関わり方について深く考えることができました。私は、アニメや本の影響を受けてロボットや人工知能に小さいころから興味を持っていたのですが、それらの多くが「ポエムなAI」「擬人化されたAI」といったものであり、現代の人工知能やロボットとしっかり分別しなければならないと再度確認させられました。

 今回のシンポジウムでは、4名の講師の方々からAIやIoTなど、情報化社会の長所と短所、両方について聞くことができました。車の自動運転や学校教育、医療まで情報化が進み、現代での情報は衣食住と同じくらい大切なものになっているのだと改めて感じました。今回の講座について話したいことは山ほどありますが、多くを伝えようとしても上手くいかないので、今回は総合討論について話していきたいと思います。

 総合討論で、山極先生が仰られた「価値の一元化」から、情報との関わり方についてとても深いところまで話が進んだと思います。現代の人と人との繋がりは、身体(スキンシップ)のつながりよりも、情報でのつながりの方が増えてきているのは確かだと思います。ほかの先生方からは、人には個性があるため価値の一元化はなされないといった意見もあり、賛否両論の意見を聞くことができました。何気なく生活している中では、情報社会になっていることになかなか気づきにくいものです。日本は他国に比べて情報規制があまりなく、自由である分、情報に人が流されてしまうという考えに、もしかしたら自分が既にそうなってしまっているのではないかと焦りを覚えました。自分の周りにありふれた情報と上手に向き合っていくためには、日ごろから自分の意志を持ち、自分で考えるという力を身に着けることが大切だと思います。私は、科学者の卵に参加したのをきっかけに、今まで以上に物事について積極的に考えるようになったと思います(まだ2回しか参加していませんが)。これからも自分で考えることを意識して生活をしていきたいと思っています。

 全体を通して、人工知能の出来ること、出来ないこと、情報社会の良い点、課題点などを詳しく知ることができました。自分一人では調べきれないくらいの知識を今回得ることができ、自分にとって大変意味のあるシンポジウムになったと思います。第3回講座では英語での発表会を聴講するということで、とても緊張していますが、一生懸命ついて行けるよう頑張りたいと思います。

投稿者:青森県立八戸北高等高校 |個別ページ

2018.08.03

言葉の消滅

こんにちは。立教女学院高等学校の金子悠夏です。遅ればせながら第2回の講座について書かせていただきます。

AIといったらSiriが思いついたんですけど、あの闇深なところ好きなんですよね〜
でもSiriって成長してるんでしょうか?してなさそうですね笑そう考えるとSiri、AIじゃない、?
AIって結局何なんでしょう?


さて、今回は「AIとIoTが拓く未来の暮らし-情報化社会の光と影」ということで、4つの観点からAIの活用法を聞くことが出来ました。私はその中の3つ目についてお話しようかと思います。
教育において、電子ノートなどを利用する、という話でしたが、最初からはっきり言わせて頂くと、私は電子教科書、ノートのような制作は反対です。
ですが私自身、学校側からiPadなどが配られ、自由に使っていいと言われたらまあ嬉しくてたまらないでしょうね(笑)
もちろん、ノートを電子化することによる利点は沢山あると思います。ですが、それは裏目に出てしまうと感じました。

まず、意見の共有です。電子化することによる利点として挙がっていた、「全員の意見を一覧にしてみることが出来る」というのは、素晴らしいようで実は闇が隠れているのだと思います。
これは、日本人全体の問題である「発言の弱さ」を作り出す最凶のものになると思います。
ただでさえ自分の意見を口に出すことの出来ない日本人が、最凶の武器、電子ノートを持つことにより、ボタン一つで自分の意見が広まる。
それが何を生むか分かるでしょうか。

口に出す、というのは、人間である限り大切なものだと思います。
ですが、電子機器を最大限に活用しようとしすぎて、逆に悪くでてしまっている。と思います。

電子機器をそこまで使わないとダメなのか。今の人間のままではダメなのか。そう思いました。
もちろん、国語の採点のように、曖昧なものは機械がやってもいいと思います。
ですが、すべてを機械がやることで、喋ることは減る。それは間違いないでしょう。



さて、みなさんは、「運動を毎日しているAさん」と「ピアノや刺繍をして、運動はあまりせず、友達と毎日お喋りして過ごすBさん」どちらが健康だと思いますか?

一般的に考えると、Aだと思う人が多いのではないでしょうか。ですが、答えはBです。
秘密は、「喋る」ということ。人と喋り、会話を楽しむ。それは、未だ解明されてない程の、大きな力を持っています。
現在確認されているのだけでも、寝たり気予防、認知症予防など、大切な役割を持っています。


電子機器が全ての生活に関わっていく未来、私たちは「喋る」ということをしているでしょうか。「言葉の消滅」は起きていないでしょうか。


AIの光と闇。あなたはどちらを信じますか?

ではまた。see you again!

投稿者:立教女学院高等学校 |個別ページ

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