盛岡中央高等学校1年 小野ゆき奈です。私は7月21日の「科学者の卵」第1回講座を受講して、未知の分野の講義内容、そして、その講義に対して「卵」の皆さんが大勢挙手をして積極的に質問する姿勢にすごく圧倒されて帰ってきました。午前中の科学者の卵養成講座OG・OBの先輩方の発表の中では、「最初はみんな難しくて、分からないことだらけ」とのお話でしたが、まさにその通りでした。この講座を受講するに当たって、「いろいろな人への感謝の心を忘れずに、苦手なことに敢えて挑戦していく姿勢と気持ちが大事」という先輩方からのエールを心に留めて、これから1年間頑張りたいです。
以下では、今回の講座で私の印象に残った点を書きたいと思います。読みにくい部分があるかもしれませんが、ご容赦ください。
午前中には開校式があり、滝澤先生から、科学者の卵養成講座では「想像」と「創造」の2つの力を養い、人々の生活に役立つような「科学」を教え育んでいきます、とのお話が印象に残りました。
今回の講座では、2人の先生による講義がありました。1つは久利先生による「火山災害を例にした災害科学」の講義でした。私はこのような講義は初めての経験だったので、その内容をすべて理解するのはとても難しく感じました。また、レポートも全く書けなくて、自分の「想像」・「創造」力のなさを痛感しました。帰りの新幹線や家に帰って、先生の講義資料をもう一度見直して、講義の内容を振り返ってみました。先生の講義から、日本には火山と地震と水害といろいろな災害があり、日本は災害列島なのだと言うことを改めて理解しました。また、災害予知の難しさ、予知が出来た場合でもその情報の取扱いの難しさがあることも分かりました。逃げない人、逃げられない人をどのようにして避難させるか、災害科学情報の活用方法がこれからの課題である、というお話だったと思います。レポートの設問でも触れられていましたが、実際の災害場面に遭遇していない状況では、自分がどのような避難行動をとれるだろうかという点は、日常生活のなかで考えるのは相当の想像力を働かせないと考えが及ばず、難しいことだということを実感し、理解できた講義だったと思います。
次に、伊藤先生からは、「おコメちゃんのお話」と「イネの遺伝子とアグロバクテリウム」の講義でした。遺伝子のお話も初めて触れる内容でしたのでとても新鮮な気持ちでお話を聞くことができましたが、やっぱりレポートを書くことは難しいな、と感じました。イネの遺伝子数はおおよそ4万個で、ヌクレオチド鎖の1割しか遺伝子として働いていなくて、残りの9割は遺伝子でない、とのことでした。これらの9割のヌクレオチド鎖が遺伝子として機能していない理由は何だろう、と思いました。また、アグロバクテリウムは簡単に植物の遺伝子を自分の遺伝子に組み込んで、新しい機能を植物に与えることが出来るので、先生がおっしゃるとおり、「すごい」存在であることが分かりました。伊藤先生に質問があります。1つは、アグロバクテリウムの遺伝子はどうして植物の遺伝子に入ることができるのでしょうか。もう一つは、どうして人間などの動物には移らないのでしょうか。自分の遺伝子にアグロバクテリウムの遺伝子が入ってくることを想像すると、ちょっと怖いと思います。とはいえ、アグロバクテリウムが持つ機能によって「おコメちゃん」がメガ進化に留まらず、さらに進化していく可能性に夢を感じた講義でした。でも、ブロッコリーからDNAを抽出する実験は、私たちのグループではうまくいきませんでした。「ひよこ」の先生からは最後のエタノールの量が足りなかったかな、と言われたので、ブロッコリーを買ってきて、その点を注意しながら、家でもう一度試してみたいと思います。
次回からも頑張ります。長文失礼しました。
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