こんにちは。宮城第一高校の秋澤彩乃です。
私は昨日、「AIとIoTが拓く未来の暮らしー情報化社会の光と影」に参加してきました。多くの大学教授も参加されており、内容は少し難しくも、これからあるべき社会について考える良い機会とすることができました。
講演1「深層学習とその意味するもの」では深層学習により新たにできるようになることと、その限界を学ぶことができました。深層学習によって、アルゴリズムがなくとも関数を用いて統計的モデリングが可能になる一方で、そのデータの正確性は100%ではなく、新たなものを創り出すことは不可能だという一面を知ることができました。今まで「できること」にばかり目を向けがちで、「できないこと」へ意識が及んでいなかったということに気付かされました。
講演2「AIから量子コンピュータまで先端技術による社会の変革」で私が最も印象に残ったのは、AIが医師も突き止めることのできなかった患者の病名を統計データと論文を重ね合わせて提案したように、根拠のあるデータを素早く出せると言うことです。正確性が100%ではなくても僅か10分で提案したとのことだったので大変驚きました。今後このような事例が増えていくのがとても楽しみに思われました。
講演3「AI/IoT時代の学校教育のあり方」は今自分が教育を受けている立場であるので自分の考えと合わせながら聴くことができました。私は教科書やノートのデジタル化に反対派の人間です。以前、自分自身が通信教育のテキストでタブレット端末を使用していたのですが、長時間勉強をしていると目が疲れてくる上、書き込みも紙と比べてしにくいように感じました。だから動画を見たり、記録用に使用する程度で十分なのではないかと考えます。世界的に見て日本の授業での使用時間が極めて少ないというお話もありましたが、それぞれの国々にあった方法を考えて使用して、焦りすぎる必要は無いと思います。デジタル教科書と紙教科書の併用なども検討する価値があると感じました。
講演4「東北メディカル・メガバンク計画の目標と進捗状況、世界最先端のバイオバンクの構築を目指して」では膨大なデータを用いた癌へのかかりやすさの分析やゲノムに関する考えを知ることができました。ここで1番印象に残ったのは、ゲノム解析の普及率が0に近いということです。ゲノム解析の難しさを知ると同時に、解析が可能になることで見えてくることを把握し、これからの課題が分かりました。
総合討論では、討論者の方のハイレベルな意見交換に衝撃を受けました。自分にはついていけない部分もありましたが、自分も明確な意見を持ってきちんと相手に伝える力をつけなければいけないと痛感しました。
第2回科学者の卵を終えて、前回同様、たくさんの刺激を受けることができました。一日も早く自分の弱点を克服できるように精進していきたいと思います。最後に、講演をしてくださった方々に御礼申し上げます。
投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ