東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和2年度 活動ブログ

令和2年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2020.09.21

考えて実験してまた考える

 こんにちは。私は、青森県立八戸高等学校 1年生 濤岡 空と申します。

 遅くなりましたが、第1回講義の感想を述べさせていただきます。科学者の卵養成講座の最初の講義だったので、実際のオンラインの講義がスタートするまで、とても緊張しました。念願が叶って受講できることになった科学者の卵の大切な講義が、私の不手際で受講出来なかったらどうしようかと、接続した後も講義が始まるまでの間、パソコンの前から離れる事ができませんでした。しかし、講義がスタートするとその不安を感じることが無くなるほど、私にはワクワクする時間でした。ここで、自分が講義を聴いて感動したことや感想を書きたいと思います。

 今回の講義のメインテーマはアグロバクテリウムによる遺伝子操作をMRSA感染症の特効薬としようというものでした。初め私はこのMRSAという感染症に大きな恐怖心を感じました。その最大の理由はMRSAが家畜の感染によりその肉を口にした人々が感染してしまうという事例が増えているということです。これは私たち消費者の身近に潜む危険なのです。しかも皮肉なことに家畜へのMRSAの感染は人間が感染症対策として投与した抗生物質の大量使用が原因なのです。将来の畜産業界が不安になりましたが、それ以上に抗生物質にもすぐさま適応できる病原体の強さに驚きました。

 これらの深刻な問題の打開策として考えられているのが遺伝子組み換えの技術です。私は初め遺伝子組み換えは人間の都合よく操作できるため比較的単純な作業で行えるのではないかと考えていました。しかしそれは間違いではないかと思いました。生物学は奥が深いもので、思ったように操作できることの方が少なくほとんどが複雑な実験の上に成り立っているのではないでしょうか。そしてその実験をスムーズに行うには実験前の前提となる考えを持って実験の目的を明確に持つ事が大切だと思いました。今回の講義で話題となった実験では耐性菌の出現を抑える抗菌タンパク質が注目されていました。実際抗菌タンパク質を生産出来る生物として植物が挙げられており私はその万能性に驚きました。ただ講義では『植物の抗菌タンパク質の生産量では足りず実用化は現実的ではない』とされており、生産量を増加させる実験が行われていました。この場面もあらかじめ植物利用の問題点である『抗菌タンパク質の生産量の少なさ』に気づいていたからこそ、どのような実験を行えば良いかという実験の方針がたったと思います。実験前の考察、『仮想実験』が大切だと気付きました。私はまだまだ考察能力が弱いので日々訓練していきます。

 また講義全体を振り返って今の科学技術は本当に守備範囲が広く身の回りにも沢山存在している事を実感しました。この講義を機に未知の分野にも果敢に挑戦していこうと思います。

 終わりに、今春、高校入学してから、COVID-19の影響で入学式の簡素化や出来なくなった学校行事がある中、科学者の卵養成塾に参加出来ることは私にとって希望でした。科学に興味を持つ同年代の人をパソコンの上でも感じる事が出来ます。そして何より、東北大学のレベルの高い講義をわかりやすく教えていただき、そこに参加できる事が喜びでいっぱいです。講義していただく先生はもちろん、準備して頂いた先生方、本当にありがとうございます。これからの一つ一つの講義も、とても楽しみです。自分の夢の実現ため、与えて頂いたチャンスを最大限活かし、講義からからより多くの事を吸収できるようしっかり準備して臨みたいと思います。これから、よろしくお願いします。

投稿者:事務局 |個別ページ

2020.09.19

第一回講義を終えて

 こんにちは、仙台青陵中等教育学校4年の只野佑之介と申します。

 遅くなりましたが、第一回講義を終えての感想を書かせていただきます。まずは、憧れの科学者の卵養成講座に参加させていただき、とても嬉しく思います。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、オンライン受講の準備を整えてくださり、本当にありがとうございました。今年は講座自体がなくなってしまうのではないかと心配していたので、このような機会に恵まれ、大変ありがたく感じています。

 今回は、開講式・オリエンテーションと、第一回特別講義を受講させていただきました。開講式では、OB・OGの幅広い年齢層の先輩方から科学者の卵についてのお話をいただき、とても参考になりました。先輩方が共通しておっしゃっていたのは、講座を意欲的に受講することで、物事を様々な方向から幅広くとらえられるようになることと、私たちが進路や未来について考える大きなきっかけになるということでした。この講座で自分の力を最大限伸ばせるように頑張ろうと意欲が湧きました。

 特別講義は、「DNAと遺伝子組換え植物」というテーマで、遺伝子の役割からアグロバクテリウム、さらにはそれを応用した稲の研究まで、沢山の知識を分かりやすく教えてくださいました。私が一番興味を持ったのは、稲わらの糖化性の向上の研究です。お米を収穫した後の稲わらを、燃料などの有用物質に活用できるようにするために、収穫前の老化期にセルラーゼを発現させるという内容のものでした。ただ遺伝子を植物の中に入れて発現させるのではなく、適切なプロモーターをつけることで、発現する時期も調整できるのかと驚きました。また、稲を使って抗菌タンパク質を大量に生産するという研究のお話も印象に残りました。現在、家畜の病気の治療などで抗生物質が大量に使われており、抗生物質に耐性を持つ多剤耐性菌(MRSAなど)の出現に繋がっているそうです。それを避けるために、抗菌タンパク質を用いて病気の治療を行うそうなのですが、それを稲を用いて生産するというのです。私は今までタンパク質の生産方法など考えたこともなかったので、水と栄養分のみでタンパク質を作ることができる植物を活用するというアイデアの斬新さに目を輝かせてしまいました。そして、この研究がどんどん進んでゆけば、やがて栄養価の高い野菜をつくることができ、栄養が不足している人々を救うことができるのではないかと考えました。  

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 最後に、第一回講義を終えて、自分にとっての科学者の卵の目標を改めて考えてみました。

①科学的思考力を高める。

 科学的思考力は、幅広い分野を主体的に学ぶことで高まってゆくと思うので、自分がこれまで関心を持っていなかった分野の知識・考え方もたくさん取り入れていきたいです。

②論理的で分かりやすい文章を書けるようにする。

 私は文章を書くことが不得意なので、レポートやブログにとても時間がかかってしまいます。ですから、練習を重ね、自分の考えを短い時間で分かりやすく書けるようになりたいと思います。

③進路を絞り込む

 自分は、進路に関してある程度考えてはいるものの、まだ揺れ動いている状況です。この講座を通して自分がより興味があり、向いているであろう分野を見つけていきたいです。

 私は大変未熟ですが、この講座を通して沢山成長できるようにしたいと思います。先生方、先輩方、受講生の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

投稿者:事務局 |個別ページ

2020.09.16

受精卵になれたかもしれない。

みなさんはじめまして。八戸聖ウルスラ学院高等学校の秋田です。

第1回の講義から一週間以上がたち、いまでも初めてのレベルの高い講義の余韻に浸っているところです。

さて、第1回の講義のテーマは、「DNAと遺伝子組み換え植物」でした。まず、講義を受けて感じたことは、講義のレベルが高いのもそうですが、周りの受講生の皆さんの意欲がものすごいということです。講義が終わってすぐに質問の内容をまとめられたり、ブレークアウトルームでの軽いディスカッションでの積極的な発言など、自分も見習いたい点が多く、向上心がわきました。

今回の講義の中で私が驚いたことは、人間が遺伝子組み換え技術を作ったのではなく、アグロバクテリウムという細菌が自ら生き残るための生存戦略として行っている技術を人間も使用していると知ったことです。常日頃、わたしは何でもかんでも人間がすごい!と思ったり思わなかったりすることだらけなのですが、アグロバクテリウムの技術を見て、生き物ってすごいんだな、ロマンがあるなと感じました。このようにほかの生き物の技術を人間の生活に応用させていることがどれくらいあるのか、もっと知りたいと思っています。

事前のビデオ講義では、わたしは生物が大好きですがほかの受講生の方のように科学部や生物部に入っているわけでもなく、学校でエビを飼育しているだけの人間なので、講義を聴きながら、必死に頭をフル回転させておりました。また、わからないことがあるたびに教科書などを使って調べるなどしていたため、当日もこんな感じで講義について行けなかったらどうしようと不安だったのですが、メンターの先輩にサポートしていただき飲み込む?かみ砕く?ことができました。私もウン年後には先輩方のように立派なひよこになれているのでしょうか、、,

遺伝子組み換え食品の話題は国際的に取り上げられていて、その安全性や生態系への影響などが問題視されています。今後、きっとさらに遺伝子組み換え技術はいろいろなところで使われていくと思うので、私もより注目していきたいなと思いました。

これから一年間いろいろなことを吸収して、いまはまだ受精卵になったばかりの私ですが、いつか立派な鳥になれるように?(ペンギンになりたい)頑張ります。

第2回までにタイピングのスピードと思考力、脳の回転のスピード上げたい。

投稿者:事務局 |個別ページ

2020.09.15

EGG DIARY(1)

 皆さん、こんにちは!岩手県立花巻北高等学校2年の高橋柊里と申します。 

 考査に追われつつ日々を過ごしていましたら、第一回目講義から一週間以上が経過していました...高校入学後、時間が光の如く過ぎ去っていきます。調べてみると、体感時間は年齢や感情によって左右されるそうですよ。(最近知りました...)私の通う高校は、1・2年生はグループを組んで探究活動をする時間が設けられています。3年生になると自分の進路に活かせる探究活動をしていきます。今回の講義とは何ら関係もありませんが、ここでは自分自身が興味のあることを中心に研究をしています。

 

 第一回目講義のタイトルは、「DNAと遺伝子組み換え植物」でした。生物を選択している私は、ついこの間、DNAについて学んだばかりで、どこまで理解できるか不安でしたが、充実した講義を受けることが出来ました。事前に見た動画の中にあった「おコメちゃん」。とても気になっていましたが、更にテーマ曲があることにも驚きました。かわいい!!

 今回は、DNAの塩基配列の解明=暗号の解読であって、突然変異体はそれについて鍵となるものであること、アグロバクテリウムを利用した抗生物質に変わる抗菌タンパク質の生産などについて学びました。まず、自然界で自身の体内で遺伝子組換えをする生物が生存していることに驚きました。皆さんがよく食べる焼きいも。サツマイモも自分自身で遺伝子組換えをしているそうです。「遺伝子組換え」と聞くと、少し抵抗を抱きませんか?以外にも、遺伝子組換え植物というのは私たちと密接な関係にあるのかもしれません。また、人間はデメリットの方に目が行きがちですが、メリットもちゃんとあります。植物中の「光合成タンパク質」と「抗菌タンパク質」の生産量は暗所で栽培すると後者の方が増加するそうです。また、電気料などのコストを抑えられます。これって良いこと尽くしだと思いませんか?

 現在、家畜には「抗生物質」を投与し、体内の細菌を殺したり、その生育を止めたりしています。しかし、間違った使用方法をだと薬剤耐性菌が発現し、その肉を食べた人が「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」で死亡する例があるそうです。黄色ブドウ球菌は、人間と共に生活しています。手のひらなどにいつもいるそうで、そのような身近な菌類で命を落としてしまうことはとても恐ろしいと思いました。 

 ZOOMで講義を受けましたが質問timeになったとたんの、受講生の皆さんのすさまじい意欲に圧倒されかけました。私は、意思伝達が非常に苦手で、正直、今回のプログラムに合格できるような自信は無かったです。自己推薦書類も「これでいいのか⁈」と何度も思い返しながら、書いていました。しかし、合格したからには自分の殻を破れるように積極的に講義に参加していきたいと心底思っています。本当に骨が砕けてしまっては元も子もないのですが、粉骨砕身の思いでこの約半年間を乗り切りたいです。

 新型コロナウィルスの影響で、オンライン講座になったのは残念ですが、このようなチャンスを頂けたことに感謝しております。開講式での素晴らしい先輩方の言葉を聞き、より一層参加できたことの価値を考えることが出来たと思います。

 勝手ながら、今の私は細胞分裂準備期であると思っています。これから様々な分野の講義を受け、自分の視野を広げていき、分裂期に入れたら嬉しいです。

最後になりますが、主催者の方々や講義をしてくださる先生方、メンターの皆様などの沢山のサポートに本当に感謝申し上げます。そして、全国の受講生の皆さん、これから約半年間、宜しくお願い致します。

 拙い文章ですが、読んでくださった皆さん、ありがとうございました。次回も、宜しくお願い致します。

投稿者:事務局 |個別ページ

2020.09.14

まずは卵が産まれるまで

 初めまして。岩手県立大船渡高等学校2年の佐々木赳です。あの有名な大船渡の佐々木です。嘘です。野球できません。

 基本的に文章を書くの好きなのですが、読むのが苦手なので読む側の方々が飽きないようなブログ製作に励んでいきたいと思います。ってそんなことを言ってもう第一回講座から一週間も経過しているじゃないか!と思った方々、ごめんなさい。つい先週まで「期末考査」と呼ばれる死闘を繰り広げていました。

さて、科学者の卵養成講座に参加して僕はひとつがっかりしたことがあります。それは、

「対面でやりたかったぁぁぁぁ!!」

です。画面越しではない講座が受けたかったです。というのも僕はまだ猫を被ってます。第一回講座で一緒だった方々、僕はもっと変人です。学校では先生、生徒認める変人です。絡んで害はない(と思いたい)のでご安心下さい。その変人具合を僕は出したいですが、画面越しだとどうも調子がでません。僕はまだ僕という卵が出てきていません。卵がまだ生まれていないのです。このタイトルの意味です。次回から本気出します。変人具合だけでなく。講座自体は凄く楽しかったです。アグロバクテリウムが人間の遺伝子組み換えの研究に大きな貢献をしていることなど、学んでみたいと思える視野が広がりました。質疑応答の時間では、各高校の生徒さんがハイレベルな質問をしていて非常に驚きました。ただ、僕はレベルを追求せずに自分のペースで気になったことを質問をしていこうと思いました。科学者の卵として日々の活動に尽力を尽くしたいと思います。

 最後になりますが、先生方、メンターの方々、受講生の皆さん、半年間よろしくお願いします。対面したときに、より変人を曝け出せる日が来るのを待っています。

投稿者:事務局 |個別ページ

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