天気予報の予想通り、日中になるにつれて北風が強くなり、場所によってはつむじ風のような所もあって。もちろん、歩いたり、自転車でというのは、かなり厳しい状況で。。。冬から春になっているのだろうなと。日長だけでなくて、気温という面でも。たぶん。。。
2/24(金):平成28年度 宮城県高等学校理数科課題研究発表会・コメンテーター
宮城県内のSSH実施校(宮城県古川黎明高等学校)、理数科(宮城県宮城第一高等学校)での講義・指導などをこれまでも行っており、その関係で、宮城県宮城第一高等学校の理数科担当の先生から、今日の発表会のお知らせを頂き、「科学者の卵養成講座」のメンバーとして。。。従来は、県内の理数科がある、宮城県宮城第一高等学校、宮城県仙台第三高等学校、宮城県仙台向山高等学校の3校での発表会で、これまでもコメンテーターを行ったことがあります。今年度からは、宮城県多賀城高等学校災害科学科も参加と言うことで。 研究課題は、身近にある現象を解析してみようというのは、おもしろい試みだったと思います。気になったのは、何故、その材料を使ったのか。生き物であれば、それでないとできない、あるいは、適しているという条件があるわけです。では、物理、化学という分野の場合、なにゆえ、その物性のものを使ったのか、その根強が不明瞭だと、実験結果がなぜ?と言うことに答えるに足らないのでは。。。また、基本的な背景(最近、よく言う、先行実験というのでしょうか。あまり好きな言葉ではなくて、その研究の歴史という方がfitするような。。。)は理解しておくこと。あと、自然条件はもちろん、場所によって違うわけですが、酸性土壌が、アルミニウムイオンの影響というのは、東北地方に見られる黒ボク土壌(Andosol)によると。。。もちろん、そんなことは、学部の土壌立地学の講義で習ったわけですが。。。そんなある実験系を考えれば、当たり前にfollowしておかないといけないこと、それは、しっかりと学んでほしいなと。あと、これは、企画タイトルから難しいことなのかも知れないですが、SSH実施校なども増えつつあり、せっかくなら、そんな風に、できるだけ多くの参加校がある方がよいのではと。。。こちらには何かできることでないですが、より多くの方々との交流は、重要でしょうから。次年度以降も楽しみにしておりますので。
3/4(土):平成28年度 福島県立福島高等学校・SSH発表会・運営指導委員会・コメンテーター
福島市内も今年は雪が少なかったとか。校内に入ってすぐの所に10本近い「ウメ」が植樹されていますが、少し開花していました。紅梅と白梅が。植えられている品種が分からないので、植栽されている木々相互の和合性は分からないのですが、。。書くのを忘れていましたが、ウメもバラ科に属する自家不和合性で、先日の奈良先端大・久保博士の話によると、バラ科の自家不和合性は少し複雑だとか。。。。 英語でのプレゼン、渡辺も苦手。ただ、大事なこととして、きちんと投影されているスライドを説明すること。あとは、抑揚の問題。これは、実際に海外でnative speakerとしゃべると、あるいは、他の国々の方としゃべれば、それぞれの国のイントネーションを引きずっていたり、どこの国の英語が聞きやすいとか、そうでないとか。そんなことをどこかで実感してもらえれば。。。あと、英語でプレゼンをしておいて、質問は日本語で。。。日本でもよくありますが、そんなことはないように。できればですが。。。英語のプレゼンの中でも、プレゼンしているスライドは、日本語で作成しておいて、英語でその内容を説明しているグループも。日本でやるプレゼント言うことを考えれば、これも1つの戦略として、niceなideaだなと。。。
ポスター発表も最近話題のこと、趣向を凝らしたものなどもたくさんあって。なかなか、工夫をしていました。また、科学者の卵養成講座でがんばっている生徒さんたちも。研究内容もかなり進歩していて。科学者の卵養成講座も来年度が最終年度。爆発的な進展を期待しています。
先週の岩手県立盛岡第三高等学校のSSHでもディベートがあり、その時は英語で。どうも、これはちょっと限界を超えている感じが。。。議論を戦わせる訳なので、英語で「けんか」ができるか。。。これはさすがに。そう考えると、今回の日本語でのディベートは論理的思考力を醸成するという意味では、大事なことかなと。福島高等学校では、1, 2年生が「成人年齢」、「男女共同参画」と言うような問題について、。。論理的な展開ができていたのではと評価できる反面、反対側に賛成する心がどこかにあるのではというような論理に少し破綻が来ているような所を感じるようなプレゼンターも。。。ディベートは、心はどうあれ、賛成、反対を論破するもの。と言うことで、さらなる鍛練を積んで頂ければと。。。ディベートの集計の合間に、工学部の安藤先生と渡辺から好評と言うことでコメントを。上記に書いたようなことがメインでしたが、ディベーターの入場曲は、福島市が生んだ音楽家の曲を使ってはどうかと。ちょっと余計かも知れないですが、偉大な先人に敬意を表することは、大事かと思いましたので。
午後からが「運営指導委員会」。今年度が2期目の最終年度。次年度から継続に向けて、あれこれと。今年度の実施内容、2期10年間を振り返って、3期目に向けてと言うことで。deepな議論ができたかと。。。その中で、PBL(Project-Base Learning)と言うことが少し議論に。。。今はそんな言葉になっているようですが、子供の頃に、広場で上下のつながりで遊ぶことが少なくなったことが、ルールを自分で決めたり、おもしろいことを自分たちで計画することが難しくなりつつあるのかなと。。。そのようなことも考えながら、小学校などへの出前講義も間が寝ないといけないと。。。渡辺自身の問題ですが。。。最後になりましたが、福島県立福島高等学校、菅野校長先生、SSH事務局・国分先生、細谷先生、高橋先生、橋爪先生、原先生、金澤先生、遠藤先生、鈴木先生をはじめとする関係の先生方にお礼を申し上げます。無事、3期目が次年度からスタートすることを祈念しております。
わたなべしるす
PS. 金曜のイベントで、最初の校長先生からの挨拶にもあったのですが、今の小学校4年生が高校生になったとき、「総合の時間」というのが「総合研究の時間」の様に変わるとか。。新学習指導要領の改訂に伴い。。。結構大変なことが起きるなと。。。というか、もっと前の教育環境で、しっかりと自然に触れるという方が、よいような。。。そんな原稿も抱えていることもあって。。。
PS.のPS. 福島高校での口頭発表でDiscussionをした生徒さんたちが、プレゼンが終わったあとに、deepな議論のためにいらして。。。そのあと、時間を見つけて、こちらからの質問に対して、答えとおぼしきものを見つけ出し、こちらを見つけて、さらに議論を。そのどこまでも食い下がるというか、やってみること。大事です。がんばって下さい。というか、最後は和解というか、相互理解もできて。。。何よりでした。 PS.のPS.のPS. 体育館にバトミントン部が活動するための原則のようなことが記されていました。感動ですね。昔、師匠の日向先生が院生がいた2研の流しの前に、研究をするために、こうあるべきと言うか、そんなことを記した紙が。それに近いものが。高校生に見習って、がんばろうと。。。
【出前講義】アウトリーチ活動(宮城県高等学校理数科課題研究発表会、福島県立福島高等学校)(3/4)
2017年3月 4日 (土)
第28回生命科学セミナー「植物の自家不和合性における非自己認識機構」開催(2/28)
2017年3月 1日 (水)
先週の土日が国公立大の二次試験。東北大でも受験があったと思うのですが、。。そんな時期なのだなと思うのと、ずいぶん昔、そんなことがあったと。渡辺の当時は、受験は1つの大学に限られた時代。なのもあってだとおもいますが、3月1日の卒業式が終わってすぐくらいだったような。。。何かのdataを調べると、分かるかも知れないですが。そんな日程の中、以前、お知らせしたとおり、奈良先端科学技術大学院大学・バイオサイエンス研究科の久保健一 博士にセミナーをお願いしました。 久保博士は本学工学部、工学研究科の出身で、渡辺が日向研で助手をしていた頃、おなじ青葉山キャパスにおられたと。指導教官だった西野教授に農学部の日向先生のところでおもしろい研究をしているので、大学院の講義を聴いてきたら。。。と言われたこともあるとか。世の中、不思議なご縁なのだなと。また、渡辺が岩手大に異動してから、農水省のプロジェクトに参画していたのですが、その時のプロジェクト長のところで、研究をされていた時期もあったと。昔の資料を探したら、確かに、久保博士がfirst authorになった論文が記載されていて。。。こんな所でもつながっているとは。。。そのあと、実験材料がペチュニアを使われていたと言うことで、奈良先端大の磯貝先生、高山先生の研究室で研究院として。。。
セミナーは、最初に自家不和合性の総論から。そのあと、ペチュニアでの花粉側因子である、SLFを巡る話が中心に。研究を始めた当時は、雌しべ側因子はT2型RNaseのS-RNaseと言うことは、決まっていて、そのあとに、花粉側因子としてSLFが同定され、ただ、アブラナ科植物の自家不和合性のSP11-SRKのように、1:1対応というのでは、説明できないような。。。と言う話になってきて。それを1つずつ潰すように、確実に。そんな時に、大学院生時代の研究が活かされたと。。。いつの時代もそうですが、かつてやったことが必ず、活きてくるもので。。。そんな1:多のモデルを構築したのが、Science (2010)。実証したのが、Nature Plants (2015)に。というか、こちらの方は日本語の概要もありますので。読んで頂ければ、いずれ、感動でした。このモデルであれば、SI, SCを集団内で、維持できるというか、うまれたり、きえたり、。。。ここが渡辺には衝撃でした。4月から東京大・農学部に異動されると言うことで、お忙し中、ありがとうございました。とてもよい刺激になりました。
わたなべしるす
PS. セミナーをしてもいつもは分野内のメンバーのことがほとんどなのですが、今回は、研究科の他分野の方。他学部の方も。ありがたいことです。いずれの方も、不思議なご縁でつながっていると。。。 PS.のPS. 講義の途中(16:49頃)で、福島県沖を震源地とするM5.7の地震が。仙台市青葉区は震度3。結構揺れました。研究室に被害はありませんでした。もちろん。ただ、セミナーは途中で中断。少し落ち着いてから。こんなのもはじめてでした。。。
PS.のPS.のPS. 講義のあと、当時の指導教官というか、それに近い工学部の先生もご一緒頂き、3hrあまりでしょうか。deepな議論も。この議論の時間も楽しい時間でした。また、こうした機会ができればと思いますので。。。ありがとうございました。
【出前講義】アウトリーチ活動(岩手県立盛岡第三高等学校)(2/24)
2017年2月24日 (金)
2月最後の金曜日。今月から月末の金曜日には仕事を15:00で終わって、消費に貢献する取り組みである「プレミアムフライデー」が開始とか。大学での対応についての説明会もないので、たぶん、通常の金曜日になるのかと。といっても、こちらはアウトリーチ活動で、盛岡出張。この「プレミアムフライデー」があるからと、途中でイベントが中止になるとも思えないし。。。今月のアウトリーチ活動は、沖縄に始まり、香川、青森、岩手。25oCを超える沖縄。雪の青森、岩手。風が強かった香川。いずれ、日本が南北に長いことを実感。
2/24(金):平成28年度 岩手県立盛岡第三高等学校・SSH発表会・運営指導委員会・コメンテーター
先週、青森県立五所川原高等学校への出前講義で盛岡を通過したときは、路面に雪もなく、これなら出張は困らないだと安心したのが、間違いの始まり。今週に入り、かなりの積雪があったと。。。そんな中、岩手県立盛岡第三高等学校でのSSH発表会と運営指導委員会。朝の気温は、-2oCくらいだったでしょうか。盛岡にしては、さほどでもない最低気温でしたが、前日が暖かく、雪が解けて足下はかなり不安定に。。というか、会場の体育館は防寒して、加温しても、かなりの寒さで。。。そういえば、岩手大学農学部にいたころ、ガラス室には加温しないと植物がだめになったのを思い出したり。 前半は、震災から6年目ということもあり、被災地見学から学んだこと、ディベートも原発問題について。SSHが始まった頃のディベートのjudgementがずいぶんあれ??と思うものだったですが、それから見るとかなりの進化で感動。また、英語でのディベートにチャレンジというのもなかなか。。。ただ、英語でのディベートとなったとき、相手とのバトルを瞬時に英語で文章を作るのは、かなり難行苦行のような。。。また、最終的に、どちらが勝利を収めたのか、不明であったのは、ちょっと疑問がたくさん残ったところで。。。このあたりは日本語でと言う方が、思考力養成には重要かと。。。何よりも、英語力は母国語力を上回るわけではないので。母国語である日本語でのプレゼンを原稿を読まないで行う、大事なことのような。。。
後半は、課題研究発表会。夏の中間発表からずいぶん進化したものもあり、なかなか興味深いものでした。ルービックキューブでの実演は数学分野でのわかりやすさを示すものだったかと。時間ももちろん大事ですが、どこがどこに移動するかをもう少し説明があれば。。。福島での東北地区で話を伺ったものもあり、なるほどと思いつつ、改めて、再認識できたものも。また、得られた結論が何故そのようなことになるのかというような根源的な部分にもチャレンジしてほしいなと。。。それが自然を理解すると言うことなので。最後の講評の所では、渡辺を含めた運営指導委員の方々から、「研究のきっかけ・テーマ設定」、「歴史的背景を踏まえたストーリー性」、「緻密な観察」、「反復実験・10,000回(シミュレーション)」、「結論のあり方・モデル構築」、「質問をすること」、「統計処理の根本の理解」、「魅力的でfitしたタイトル」、「飛躍のないdeepな考察」、「課題研究を将来に活かす」、「数値の解析手法の改良」など、たくさんのコメントが。。。他のSSH実施校・理数科などでの課題研究だけでなく、大学、大学院での研究活動でも大事な点だろうなと。。。
運営指導委員会では、SSH事務局から今年度の実施内容(講演会、基礎実験、課題研究など)の概要。諸事情で第1回運営指導委員会では、記してなかったですが、次年度に向けてのSSH実施校へ応募をせず、自主財源でと言うことに。理数科がなく、普通科だけでのこれからの次期学習指導要領に向けてのmodel caseとして。。。よい意味でもそうでない意味でも。。。難しい議論な訳ですが。。。学校側と県教委側でうまく連携頂き、こちらからもサポートできればと。。。。
最後になりましたが、今回の発表会でお世話になりました岩手県立盛岡第三高等学校・校長 山形先生、副校長 木村先生、SSH担当・蒲生先生をはじめとする関係の先生方には、たいへんお世話になりました。6年間、とても成長したSSH活動だったと思います。ありがとうございました。いつの日かの復活を期待しつつ。。。
わたなべしるす
PS. 渡辺が岩手大学農学部にいたころ、1つ上の階の植物病理学の助教授の方とあれこれと議論をしたような。年代も近いこともあって。21st-COEの特任教授を仰せつかっていた頃には、あれこれと議論する時間もあったのですが、そのあとはなかなか。そんな中。植物病理学と渡辺が行っている植物の生殖過程との融合的研究をしていると。海外のHPにも取り上げられていて。。。感動でした。是非、コラボできればと。。。
追いコン2017
2017年2月20日 (月)
こんにちは,こんばんは.
M1のオオハタです.
先日2月17日(金)は渡辺研・菅野研合同の追いコンでした!
場所はイーウエストコートというお店で.
今年は渡辺研から岡本さん,祐太郎さん.
菅野研から梶野さん,佐藤さん,鈴村さんがご卒業されます.
岡本さんはドクターに進学するのであと3年残ってくれますが,
4名も一気に卒業してしまうのはとても寂しいです~.
まずは菅野先生から乾杯の音頭をいただいて,
追いコンがスタートしました.
ここで追いコン中の写真をまじえつつ,
先輩方との思い出を振り返ってみようと思います!
いつも笑顔で明るい梶野さん.
菅野研では司令塔として,全体を引っ張ってくれる存在だったそうです.
よくなべ研に遊びに来てくださって嬉しかったなぁ.
梶野さんの明るい元気な「失礼しまーす!」が聞けなくなると思うと寂しいです...
いつも穏やかな佐藤さん.
廊下ですれ違うたびに佐藤さんスマイルに癒されていました.
夏にはお茶を持って仙台に遊びに来てくれるとか...!
ぜひ渡辺研にも顔を出してくださいね.
いつもクールな鈴村さん.
廊下で会うたびにしつこく絡んでしまってすみません.笑
自分の芯がしっかりしている鈴村さんなので,
きっと社会に出ても鈴村さんらしさ全開で活躍してくれることと思います.
ストイックな一面とユーモアな一面を併せ持つ岡本さん.
真剣にデスクに向かっていたかと思えば,お笑いのギャグを連発してきたり.笑
春からもなべ研で一緒に生活できること,嬉しく思います!
今後ともよろしくお願いします~.
ファッションセンスもトークセンスもピカイチな祐太郎さん.
研究室のメンバー誰とでも,楽しくお話しているイメージがありました.
M1のために就活セミナーを開いてくれたこと,きっと忘れません.
来たる春に向けて,しっかり頑張ります...(小声)
追いコンも終盤にさしかかった頃,
M2の先輩方ひとりひとりからメッセージをいただきまして,
色紙とプレゼントを贈呈しました!
今回のプレゼントは男性4人には靴磨きセット.
これから革靴を履く機会も増えるかなーと思ったので,
ぜひ足元をぴかぴかにして過ごしてくれたらと思います.
梶野さんにはロクシタンのハンドクリームとフォーマルなヘアゴムを.
早速みんなの前でヘアゴムをつけてくださいました!
喜んでくださって嬉しかったです~.
最後はなべさんからしめのご挨拶をいただきまして.
M2+工藤さんで集合写真をぱちり.
最後に全体でも集合写真をぱちり.
M2の皆様,2年間お疲れ様でした.
一緒に過ごすことが出来て,とてもとても楽しかったです.
本当にありがとうございました!
卒業まであと少し,よろしくお願いします~.
M1 オオハタ
【出前講義】アウトリーチ活動(香川県立観音寺第一高等学校、青森県立五所川原高等学校)(2/18, 28追記)
2017年2月18日 (土)
今週の前半が寒かったのか、暖かかったのか、少し記憶が飛んでいます。年なのか、何なのか。。。こまったもので。。。月初めの2/4(土)には、沖縄県立球陽高等学校へ。日差しがあれば、25oCくらい。2月は、SSH実施校の年度末発表会が多く、今週、来週、来月と。。。渡辺が子供の頃は、こんな企画もなくて。。あれば、今、どんな自分になっていたのか。。。その当たりは、ちょっと不明で。。。
2/16(木):平成28年度 香川県立観音寺第一高等学校・SSH研究開発成果報告会・コメンテーター
ほぼ7年近く前になるかと、。。愛媛県内の高校へ出前講義に伺ったとき、香川県立観音寺第一高等学校での出前講義、SSHへのチャレンジの話を伺い。。。そんなことがきっかけでちょうど、3.11の東日本大震災の翌年度2011年度から運営指導委員を仰せつかり、講義、発表会でのコメント等にも伺い、あっという間の6年間だったと。ふと、そんなことを考えながら。。。もちろん、第2期の申請も行っており、結果を待つばかりなのですが。 午前、午後とあったうち、午前は主に海外科学体験研修と文系特色コース課題研究発表。SSHで海外へと言うことが強調されはじめた頃から見ると、英語で発表のイントネーションというか、抑揚というか、そんなことをしっかりできる生徒さんも増えて。ただ、実際には、海外で生活をしたり、研究をするというのは大変なことで。。。訪問先では、英語でコミュニケーションができるところへいくことが多いと思いますが、逆に、日本人でがんばっている方に、実際の英語を聞いてもらって指導されたり、今に至るまでの苦労を伺うと言うことの方が、より現実味のある戦略のような。。。難しい問題ですが。こちらも可能な限り、英語の発表には英語で質問を。。。こちらの英語も決して上手とは言えないのですが。。。
午後からは課題研究のポスター発表と意見交換。15題を超える理系、文系での発表があったのですが、1hrという時間もあり、また、これはと言うテーマに絞って、discussionとなると、4題でのdeepな議論と、3題くらいのlightな議論で。。。国内の研究所、大学への訪問をしていたようですが、せっかくなら、そこの歴史であったり、最近あったテレビに出ていたこととうまくつなげると、より理解が進のではと。。そんなコメントを。課題研究は、数学で主成分分析を行っていましたが、その軸が何を意味するのか。特に、スポーツイベントがターゲットでしたので、勝ち負けというような単純な図式ではなくて、何が理由で負けたのか、その原因を探る。もちろん、チーム全体でなくて、個人ベースで。最後の意見交換の時にもコメントしたのですが、渡辺が高校時代にできなかったこと。普段の定期試験、模擬試験などで、どういう項目ができなかったのかを数値化する。そうすれば、同じ失敗を繰り返しているのか、totalには点数として同じでも、中身は違うはず。スポーツも同じ。リードしていて勝つことができたのか、逆転で勝てたのかは、違うわけです。そんなことを是非、考えて見てはと。また、論文の書き方というか、まとめ方。渡辺が師匠の日向先生に習ったのは、材料及び方法を実験しながら書いて、あわせて、実験結果も。結果がまとまってきたところで、Discussionの部分を少しずつ構築して。その結果、結論にあわせて、どの様なイントロをつければ、魅力的になるか、general readerにも興味を持ってもらえるのか。これができたところで、要旨(abstract)を作成。最後の最後に、内容をぱっと表せるタイトルを考える。この「ぱっと表せる」というのが、くせ者かも知れないのですが。。そんなことを講評の所でも話したところ、夕方には、理科の先生方の間で議論になっていたとか。。。この迅速対応が何事においても重要だと思います。感動でした。
最後になりましたが、今回の発表会でお世話になりました香川県立観音寺第一高等学校・高井校長先生、SSH担当・床田先生、上原先生、石井先生など関係の先生方には、たいへんお世話になりました。第2期の計画採択されることを、祈念しております。ありがとうございました。
2/17(金):青森県立五所川原高等学校・特別講義「高校で課題研究が、大学・大学院での研究につながる---課題研究は自由研究の延長ではなく、論理的に考える思考を養い、それは将来の自分形成に重要である。。。---」
四国から青森へ。。。いつだったかは、岩手までの移動だったので。。いずれ、温暖な四国から雪国へ。ただ、鳥取などで大雪というニュースを見ていたので、青森・津軽の雪は心配でしたが、思ったよりも少なく。。。青森県立五所川原高等学校へは、理数科課題研究発表会・助言者と言うことで、昨年の11月に。その時に、2年生の発表を次年度からがんばると言うことで聞いていた1年生向けに、次年度から課題研究から何を学ぶかという講義。去年も今の2年生向けに、同じようにお世話になりました。 前日が香川県立観音寺第一高等学校での課題研究の発表会でしたので、そこでの問題点も踏まえつつ。こういう時、連日でのアウトリーチ活動を活かして、話ができるのもよいところ。最初にテーマを決めるわけですが、そのタイトルを最後には、改変する必要があること。結果、結論にあわせて、イントロ、タイトルを変えると。誇大にならず、適切なタイトルにと。あと、なによりも、繰り返した実験、高校生らしいテーマで行うこと。観察すること、それをどの様に工夫するか、大事だと思います。また、むかしのように「ガキ大将」の様なことがない時代。班での課題研究を通じて、グループ内での自分の立ち位置というか、なにをするのか、なにをすることが全体のバランスによいのか。ノートをしっかり書くこと。メモのようではだめ。あとは、写真には物差しを。などなど。大事なポイントを。
後半は、渡辺の子供時代からの振り返りをモデルにしたキャリア教育。経験をすることが大事であり、今の時代にたくさんの失敗を経験してほしいと。また、高校時代の数学で論理性を磨いてほしいと。それから、国語というか、母国語である日本語で高等教育ができることのありがたみも感じてほしいと。もちろん、諸外国での色々なことを学ぶことも大事ですが。あと、大学はもちろん通過点。社会で何をどの様に貢献するか。そんなことを今からしっかり考えてほしいと。そんなために、座右の銘くらいは。。。前日の香川県立観音寺第一高等学校の写真にある理化学研究所・所長・仁科芳雄博士の「環境が人を創り、人が環境を創る」というのを。そうそう、最後は、組織論に基づく課題研究のチームで行うことの大事さを。理解してもらえたのでは。
最後になりましたが、中村教頭先生、相馬先生をはじめとする多くの方々にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。次年度もこれまで以上にコラボできればと思いますので、よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 香川県立観音寺第一高等学校への出前講義の前日。ふるさとである今治市、今治市内でお世話になった先生方が近隣の市町村に異動されたところでの出前講義(ふるさと出前授業)を行ったのが、2007年の今治市立常盤小学校、今治小学校で行ったのが始まり。その当時、常盤小学校の教頭先生をされていたのが、今治市立吹揚小学校・高橋校長先生。諸事情があったにもかかわらず、対応頂き、今年度で100回を超えることに。そのことを評価頂き、今治市教育委員会から「感謝状」を頂きました。「ふるさと出前授業」という冠をつけて頂いたのも、現・今治市立吹揚小学校・高橋校長先生。本当にありがとうございました。 教育委員会が閉校となった今治市立今治小学校に移転すると言うことで、忙しい中ではありましたが、今治市教育委員会・高橋教育長をはじめとする事務局の方々と今治市立吹揚小学校・高橋校長先生を交えて、1.5hrほど意見交換ができたのは、望外の喜びでした。おなじ「ふるさと」と言う名前では、「ふるさと納税」の方が有名ですが、こちらが始まったのは、2008年からとか。1年先立ち、ふるさとに貢献するというような発想で、こうした活動ができたのは、高橋校長先生をはじめとする出前講義に伺った学校の先生方のサポートのおかげです。ありがとうございました。これからの10年、15年と続けて、がんばりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。なお、夜には「ふるさと出前授業」でお世話になった先生方と懇談会も。ありがとうございました。
PS.のPS. 香川県立観音寺第一高等学校の運営指導委員をされている香川大・工学部・長谷川先生。今回はお目にかかれなかったですが、1月に香川県を特集したテレビ番組で解説をされていて。。。その時のことを伺いたかったのですが。。。是非、プログラムが継続採択されれば、また、お目にかかれるのではないかと。。。
香川県立観音寺第一高等学校でコメンテーターとして、広島大学大学院生物圏科学研究科・西堀先生がいらしていて、2年前に飛翔型「科学者の卵養成講座」の受講生をつれて、国際学会に参加したのですが、その時にお目にかかったと。。。こんなところでまた、お目にかかるとは。。また、広島大でのグローバルサイエンスキャンパスを運営されていて。ぜひ、東北大の飛翔型「科学者の卵養成講座」ともコラボできればと思います。よろしくお願いいたします。 PS.のPS.のPS. 列車で移動していると、たまにトラブルになったり、遅れて到着したり。。。今回は仙台への帰路の東北新幹線。一関駅付近で減速して、臨時停車が。。。何が起きたのか。。。デッキのところで見ていたら、上下線のホームだけでなく、通過のための上下線の1つが埋まり、1つは列車の通過。。1つの駅でこんなに混雑したのを見るのは、新幹線では珍しく。。。写真を撮れなかったのは、残念でしたが。。。少しの遅れで仙台駅に到着できたのも、日本の新幹線システムがすごいから。。。最後も感動でした。
PS.のPS.のPS.のPS. 2/10(金)だったと思います。研究科の学位審査が終わったあとの懇親会の時、科学者の卵養成講座の3期生だったかと思いますが、今は学部生だと、声をかけて頂き、なんと、渡辺の講義の時に、質問もしてくれたと。懇親会のあとに、研究室にも来てくれました。来年度からは、新天地でがんばると。。。また、どこかでお目にかかれるのを楽しみにしておりますので。
PS.のPS.のPS.のPS.のPS. 2/28(火) 9:00. 五所川原高等学校から、レポートと理数科通信を頂きました。こちらの講義が有意義であったと。。ありがとうございました。時間を見つけて、コメントを返却したいと思いますので。なお、理数科通信については、五所川原高等学校のHPからdownloadすることができます。pdf fileとして。ご覧頂ければ、幸いです。