東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

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肉とホワイトデーとプンタレッラ、そして包丁

2017年3月21日 (火)

マスコです。3月ですね!年度末も押し迫り、なんとなく気ぜわしい毎日です。今日から、渡辺先生はアメリカへ行きました。1週間ちょっとの旅ですので、卒業式の日に、渡辺先生はいらっしゃいません。そこで、木曜日に渡辺研としての卒業式を行いました。今回、

「しょっぱいものがたべたい」

というM2の希望があって、最寄りの肉屋"肉のいとう"からオードブルを取ってみました(なべさんのお金で。ごちそうさまです!)。

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3500円のを2つ。すごいモリモリです!今回、学生です、ってことと、あんかけメンチカツを入れてほしい、ってことをなべもとがお店に伝えて作ってもらいました。あんかけメンチカツは、本来とても大きなサイズなのですが、小さくひとりひとりで分けられるように作って下さいました。お気遣いに感謝!

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オードブルとなべもと

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でっ、白ごはんもつけて頂きまして、皆で頂きました。

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M2からは、記念品として、包丁(関孫六)とパン切り包丁と鉄製のキャスレットを頂きました。

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まだ残るメンバーからは、フォトブックをプレゼント。すてき写真を、まゆちゃんがチョイスしてくれました。

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なべさんは、贈呈式の後にすぐ青葉山へ。残ったメンバーは、思い出を語りながら、美味しく肉と白飯を頂きました。なべさんごちそうさまです!

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途中で、来年度から入る引地さんが来て、ちょっとお話したりしました。来年度が楽しみになりましたね!

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M2たち、本当に今までお疲れ様でした、4月からは、新しい環境で羽ばたいてください。あ、おかもとくんはまだあと3年よろしくね。



また、この日(のちょっと前)はホワイトデーだったので、男性メンバーからカズノリイケダのクッキーを頂きました。

かわいらしいパッケージに、美味しいクッキーがたくさん。どれもおいしい!

なべさんはじめ、男性メンバーのみなさま、ありがとうございました!

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金曜日は、大坂くんがちょこっとだけやってきました。プンタレッラという野菜を小脇に抱えて。

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プンタレッラとは、キク科のイタリア野菜のひとつで、ローマで冬~春の一時期のみ食べられる野菜のようです。アスパラガスチコリーとも言われ、花芽の部分を食する野菜。イタリアでも珍しい野菜のようですね。それがなぜか、蔵王近辺で栽培されているとのこと。なぜに?と思ったら、ローマと宮城県は友好姉妹県なんだって。ローマにゆかりのプンタレッラを普及させようと、平成18年度から「プンタレッラプロジェクト」ってのをやってるそうなんですね。食べ方を教えてもらいました。花芽の部分をもぎとって、根元7cmくらいを落として、細切りにして、氷水で締めると。。茎がくるくるになる。それをサラダで頂くそうです。葉も食べていいらしい。さくさくと切ります。ここで、「関孫六」の包丁が役に立ちます。細く、ストレスなく切れるのです。素晴らしいわ。

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早速、氷水で締めたあと、ドレッシングをかけて実食。伊藤さんの野菜たっぷりドレッシングを頂きました。

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うん、ちょっと苦い。でもうまい。うまいうまい。調べると、炒めたり、パスタにしたりしても良いみたい。スープに入れても美味しいみたいですね。色々試してみたいです。おさかくん、ごちそうさま!みんな美味しいって言ってたよ!

パン切り包丁は、パンを買って試し切りをしました。"ばーすでい食パン"と、"カンパーニュ"で試してみました。

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切れる切れる!

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つぶれず、さっくり切れます。

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サンドイッチなどに、とっても良い気がしました。今度作ってみたいと思います!M2の皆さん、包丁2丁、ありがとうございました!すごい切りやすくって、これからのメンバー、とっても助かると思います。キャスレットは、そのうち、アヒージョやオイル煮作りに使いますね。



マスコ

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3/11(金)、14:46から今日まで、その27(3/11, 13追記)

2017年3月11日 (土)

 今週は、ずいぶんと低い気温で経過した。日中、夕方を問わず、雪が舞う日が結構あった。6年前の2011年3月11日(金)の14:46の地震の後、少し落ち着いて、外に出たら、かなりの雪が舞っていた。そんなことを思い出させる気温であり、天候であった。ただ、その時の記憶が少しずつ薄れていくのは、困ったものだと思う。テレビなどでは、この3.11の前後、当日に様々な特集番組が編纂されるが、その時だけでは。。。。この記事を書き始めた震災直後は、日々変化があったことが、その変化量が小さくなっていることもあって。。。そんなことを言うと、沿岸部などで基礎基盤ができて、これからという所に対して、失礼なのかも知れないが、。。。世の中的には、そうした被災地がどうなっているかをfollowし続けなくてはいけないのだろうと。。。

20170311135119-e4ffef9200f7e3348fc951222dc2dd9bcbd328d8.JPG サイエンスをやっている立場から考えると、できることはいくらもあると思う。渡辺の分野からは少し離れるが、自走式ロボット、福島第一原子力発電所由来の放射性物質、放射性物質除去など、たくさんある。生物への影響という点では、放射性物質は大きな問題である。特定の植物種、生物が金属元素を吸収しやすいという点はある。ただ、吸収した生物体をその後、どの様に処理するのか問題は残される。「植物育種学」という観点で研究をスタートした渡辺としても、こうした植物をと思うが、簡単ではない。特定の金属(ミネラル)がどの様にuptakeされるのか、どうやって植物内に蓄積するのかなど、品種改良の基礎となる点の理解は重要である。そんな悠長なことを言っていて言い訳がない。ただ、基礎科学が将来の社会に貢献することも確かである。

 考えると、震災があった2011年は3月11日は金曜日。土曜日に高校生向けの「科学者の卵養成講座」の発表会を予定していて、開始時間まで誰か来るのではと、待っていたのを忘れられない。もちろん、そんなことをしている場合ではないし、net、電話も通じにくいとき。現れなかったのが、ほっとだったのか、みんな無事だったのか、そんなことを気にしながら、震災の翌日を過ごしたのを思い出す。そんな「科学者の卵養成講座」もあれから6年。今年度の最後の発表会。14:46には、ポスター発表の最中。そこで、口頭発表とポスター発表の間に発表会場全体で、6年前の大震災でなくなられた多くのみなさまに哀悼の意を表し、1min間の黙祷。

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 わたなべしるす

 PS. 3/13(月), 11:40. 出前講義などでお世話になっている先生から、週末にmailを頂きました。この3.11を忘れないように継承しないと。。。遠くでそんなことを思って頂いている方がいるのは、ありがたいことだと。。。。

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【出前講義】アウトリーチ活動(宮城県高等学校理数科課題研究発表会、福島県立福島高等学校)(3/4)

2017年3月 4日 (土)

 天気予報の予想通り、日中になるにつれて北風が強くなり、場所によってはつむじ風のような所もあって。もちろん、歩いたり、自転車でというのは、かなり厳しい状況で。。。冬から春になっているのだろうなと。日長だけでなくて、気温という面でも。たぶん。。。


 2/24(金):平成28年度 宮城県高等学校理数科課題研究発表会・コメンテーター

 宮城県内のSSH実施校(宮城県古川黎明高等学校)、理数科(宮城県宮城第一高等学校)での講義・指導などをこれまでも行っており、その関係で、宮城県宮城第一高等学校の理数科担当の先生から、今日の発表会のお知らせを頂き、「科学者の卵養成講座」のメンバーとして。。。従来は、県内の理数科がある、宮城県宮城第一高等学校宮城県仙台第三高等学校宮城県仙台向山高等学校の3校での発表会で、これまでもコメンテーターを行ったことがあります。今年度からは、宮城県多賀城高等学校災害科学科も参加と言うことで。

20170303163922-bfd9729888866b479baff38c5f5f57b95687dca7.JPG20170303163941-5c1c89d5ba1f914a894e8e699eeb215b64aa24ff.JPG 研究課題は、身近にある現象を解析してみようというのは、おもしろい試みだったと思います。気になったのは、何故、その材料を使ったのか。生き物であれば、それでないとできない、あるいは、適しているという条件があるわけです。では、物理、化学という分野の場合、なにゆえ、その物性のものを使ったのか、その根強が不明瞭だと、実験結果がなぜ?と言うことに答えるに足らないのでは。。。また、基本的な背景(最近、よく言う、先行実験というのでしょうか。あまり好きな言葉ではなくて、その研究の歴史という方がfitするような。。。)は理解しておくこと。あと、自然条件はもちろん、場所によって違うわけですが、酸性土壌が、アルミニウムイオンの影響というのは、東北地方に見られる黒ボク土壌(Andosol)によると。。。もちろん、そんなことは、学部の土壌立地学の講義で習ったわけですが。。。そんなある実験系を考えれば、当たり前にfollowしておかないといけないこと、それは、しっかりと学んでほしいなと。あと、これは、企画タイトルから難しいことなのかも知れないですが、SSH実施校なども増えつつあり、せっかくなら、そんな風に、できるだけ多くの参加校がある方がよいのではと。。。こちらには何かできることでないですが、より多くの方々との交流は、重要でしょうから。次年度以降も楽しみにしておりますので。

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 3/4(土):平成28年度 福島県立福島高等学校・SSH発表会・運営指導委員会・コメンテーター

 福島市内も今年は雪が少なかったとか。校内に入ってすぐの所に10本近い「ウメ」が植樹されていますが、少し開花していました。紅梅と白梅が。植えられている品種が分からないので、植栽されている木々相互の和合性は分からないのですが、。。書くのを忘れていましたが、ウメもバラ科に属する自家不和合性で、先日の奈良先端大・久保博士の話によると、バラ科の自家不和合性は少し複雑だとか。。。。

20170304140819-5cc170330bb59dbace9f044c3fa9d13c23b27dbc.JPG20170304140927-c87931f764efff024b362f3b19982f8782f18a84.JPG 英語でのプレゼン、渡辺も苦手。ただ、大事なこととして、きちんと投影されているスライドを説明すること。あとは、抑揚の問題。これは、実際に海外でnative speakerとしゃべると、あるいは、他の国々の方としゃべれば、それぞれの国のイントネーションを引きずっていたり、どこの国の英語が聞きやすいとか、そうでないとか。そんなことをどこかで実感してもらえれば。。。あと、英語でプレゼンをしておいて、質問は日本語で。。。日本でもよくありますが、そんなことはないように。できればですが。。。英語のプレゼンの中でも、プレゼンしているスライドは、日本語で作成しておいて、英語でその内容を説明しているグループも。日本でやるプレゼント言うことを考えれば、これも1つの戦略として、niceなideaだなと。。。

20170304140954-02b695297dc00035aa4ebb1c3b5c01b95c50729e.JPG ポスター発表も最近話題のこと、趣向を凝らしたものなどもたくさんあって。なかなか、工夫をしていました。また、科学者の卵養成講座でがんばっている生徒さんたちも。研究内容もかなり進歩していて。科学者の卵養成講座も来年度が最終年度。爆発的な進展を期待しています。

20170304141114-db3b91289baaa3e5e4b44055f39975a57c007378.JPG20170304141141-47182722fdd2003ef9228e0d0386a36fab3be1d2.JPG20170304141232-721050bf8dcbbe87db0ce6dde53357f7f2b84679.JPG20170304141250-9486896d1e01427ec0b29f025c7da917cc7e92e9.JPG 先週の岩手県立盛岡第三高等学校のSSHでもディベートがあり、その時は英語で。どうも、これはちょっと限界を超えている感じが。。。議論を戦わせる訳なので、英語で「けんか」ができるか。。。これはさすがに。そう考えると、今回の日本語でのディベートは論理的思考力を醸成するという意味では、大事なことかなと。福島高等学校では、1, 2年生が「成人年齢」、「男女共同参画」と言うような問題について、。。論理的な展開ができていたのではと評価できる反面、反対側に賛成する心がどこかにあるのではというような論理に少し破綻が来ているような所を感じるようなプレゼンターも。。。ディベートは、心はどうあれ、賛成、反対を論破するもの。と言うことで、さらなる鍛練を積んで頂ければと。。。ディベートの集計の合間に、工学部の安藤先生と渡辺から好評と言うことでコメントを。上記に書いたようなことがメインでしたが、ディベーターの入場曲は、福島市が生んだ音楽家の曲を使ってはどうかと。ちょっと余計かも知れないですが、偉大な先人に敬意を表することは、大事かと思いましたので。

20170304141944-88d217e361451b8d09065fc6be8ae276cd3a84c4.JPG20170304142006-ca109bfd7f5ca7d36fd0e3f17bb37cfc666647d3.JPG 午後からが「運営指導委員会」。今年度が2期目の最終年度。次年度から継続に向けて、あれこれと。今年度の実施内容、2期10年間を振り返って、3期目に向けてと言うことで。deepな議論ができたかと。。。その中で、PBL(Project-Base Learning)と言うことが少し議論に。。。今はそんな言葉になっているようですが、子供の頃に、広場で上下のつながりで遊ぶことが少なくなったことが、ルールを自分で決めたり、おもしろいことを自分たちで計画することが難しくなりつつあるのかなと。。。そのようなことも考えながら、小学校などへの出前講義も間が寝ないといけないと。。。渡辺自身の問題ですが。。。最後になりましたが、福島県立福島高等学校、菅野校長先生、SSH事務局・国分先生、細谷先生、高橋先生、橋爪先生、原先生、金澤先生、遠藤先生、鈴木先生をはじめとする関係の先生方にお礼を申し上げます。無事、3期目が次年度からスタートすることを祈念しております。


 わたなべしるす

 PS. 金曜のイベントで、最初の校長先生からの挨拶にもあったのですが、今の小学校4年生が高校生になったとき、「総合の時間」というのが「総合研究の時間」の様に変わるとか。。新学習指導要領の改訂に伴い。。。結構大変なことが起きるなと。。。というか、もっと前の教育環境で、しっかりと自然に触れるという方が、よいような。。。そんな原稿も抱えていることもあって。。。

 PS.のPS. 福島高校での口頭発表でDiscussionをした生徒さんたちが、プレゼンが終わったあとに、deepな議論のためにいらして。。。そのあと、時間を見つけて、こちらからの質問に対して、答えとおぼしきものを見つけ出し、こちらを見つけて、さらに議論を。そのどこまでも食い下がるというか、やってみること。大事です。がんばって下さい。というか、最後は和解というか、相互理解もできて。。。何よりでした。

20170304141453-d9c55d09095904c124d217a6b8dd5a3578766e6d.JPG PS.のPS.のPS. 体育館にバトミントン部が活動するための原則のようなことが記されていました。感動ですね。昔、師匠の日向先生が院生がいた2研の流しの前に、研究をするために、こうあるべきと言うか、そんなことを記した紙が。それに近いものが。高校生に見習って、がんばろうと。。。

20170304142056-b8da5f12a9aa3d31abc9daa65f1362c673303477.JPG20170304142116-35146a8b8979f5c863703952ef40eab35b7264c4.JPG20170304142137-d32e0a1121590b6c19c7423f52abd625d834737e.JPG









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第28回生命科学セミナー「植物の自家不和合性における非自己認識機構」開催(2/28)

2017年3月 1日 (水)

 先週の土日が国公立大の二次試験。東北大でも受験があったと思うのですが、。。そんな時期なのだなと思うのと、ずいぶん昔、そんなことがあったと。渡辺の当時は、受験は1つの大学に限られた時代。なのもあってだとおもいますが、3月1日の卒業式が終わってすぐくらいだったような。。。何かのdataを調べると、分かるかも知れないですが。そんな日程の中、以前、お知らせしたとおり、奈良先端科学技術大学院大学・バイオサイエンス研究科の久保健一 博士にセミナーをお願いしました。

20170301113316-a8918d12e579988fcee61adab8bf346c8d89f815.JPG 久保博士は本学工学部、工学研究科の出身で、渡辺が日向研で助手をしていた頃、おなじ青葉山キャパスにおられたと。指導教官だった西野教授農学部の日向先生のところでおもしろい研究をしているので、大学院の講義を聴いてきたら。。。と言われたこともあるとか。世の中、不思議なご縁なのだなと。また、渡辺が岩手大に異動してから、農水省のプロジェクトに参画していたのですが、その時のプロジェクト長のところで、研究をされていた時期もあったと。昔の資料を探したら、確かに、久保博士がfirst authorになった論文が記載されていて。。。こんな所でもつながっているとは。。。そのあと、実験材料がペチュニアを使われていたと言うことで、奈良先端大の磯貝先生高山先生の研究室で研究院として。。。

20170301113331-7ac539b59c3420e5b6ad35d5ca8152d13f293b76.JPG セミナーは、最初に自家不和合性の総論から。そのあと、ペチュニアでの花粉側因子である、SLFを巡る話が中心に。研究を始めた当時は、雌しべ側因子はT2型RNaseのS-RNaseと言うことは、決まっていて、そのあとに、花粉側因子としてSLFが同定され、ただ、アブラナ科植物の自家不和合性のSP11-SRKのように、1:1対応というのでは、説明できないような。。。と言う話になってきて。それを1つずつ潰すように、確実に。そんな時に、大学院生時代の研究が活かされたと。。。いつの時代もそうですが、かつてやったことが必ず、活きてくるもので。。。そんな1:多のモデルを構築したのが、Science (2010)。実証したのが、Nature Plants (2015)に。というか、こちらの方は日本語の概要もありますので。読んで頂ければ、いずれ、感動でした。このモデルであれば、SI, SCを集団内で、維持できるというか、うまれたり、きえたり、。。。ここが渡辺には衝撃でした。4月から東京大・農学部に異動されると言うことで、お忙し中、ありがとうございました。とてもよい刺激になりました。


 わたなべしるす

 PS. セミナーをしてもいつもは分野内のメンバーのことがほとんどなのですが、今回は、研究科の他分野の方。他学部の方も。ありがたいことです。いずれの方も、不思議なご縁でつながっていると。。。

20170301113514-c623f803b791cfc65f2f29477c34b9252a8132bf.JPG PS.のPS. 講義の途中(16:49頃)で、福島県沖を震源地とするM5.7の地震が。仙台市青葉区は震度3。結構揺れました。研究室に被害はありませんでした。もちろん。ただ、セミナーは途中で中断。少し落ち着いてから。こんなのもはじめてでした。。。

 PS.のPS.のPS. 講義のあと、当時の指導教官というか、それに近い工学部の先生もご一緒頂き、3hrあまりでしょうか。deepな議論も。この議論の時間も楽しい時間でした。また、こうした機会ができればと思いますので。。。ありがとうございました。

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【出前講義】アウトリーチ活動(岩手県立盛岡第三高等学校)(2/24)

2017年2月24日 (金)

 2月最後の金曜日。今月から月末の金曜日には仕事を15:00で終わって、消費に貢献する取り組みである「プレミアムフライデー」が開始とか。大学での対応についての説明会もないので、たぶん、通常の金曜日になるのかと。といっても、こちらはアウトリーチ活動で、盛岡出張。この「プレミアムフライデー」があるからと、途中でイベントが中止になるとも思えないし。。。今月のアウトリーチ活動は、沖縄に始まり、香川、青森、岩手。25oCを超える沖縄。雪の青森、岩手。風が強かった香川。いずれ、日本が南北に長いことを実感。


 2/24(金):平成28年度 岩手県立盛岡第三高等学校・SSH発表会・運営指導委員会・コメンテーター

 先週、青森県立五所川原高等学校への出前講義で盛岡を通過したときは、路面に雪もなく、これなら出張は困らないだと安心したのが、間違いの始まり。今週に入り、かなりの積雪があったと。。。そんな中、岩手県立盛岡第三高等学校でのSSH発表会と運営指導委員会。朝の気温は、-2oCくらいだったでしょうか。盛岡にしては、さほどでもない最低気温でしたが、前日が暖かく、雪が解けて足下はかなり不安定に。。というか、会場の体育館は防寒して、加温しても、かなりの寒さで。。。そういえば、岩手大学農学部にいたころ、ガラス室には加温しないと植物がだめになったのを思い出したり。

20170224115108-789043b7deefc61a157b6a97d55c62ae7cc283b7.JPG 前半は、震災から6年目ということもあり、被災地見学から学んだこと、ディベートも原発問題について。SSHが始まった頃のディベートのjudgementがずいぶんあれ??と思うものだったですが、それから見るとかなりの進化で感動。また、英語でのディベートにチャレンジというのもなかなか。。。ただ、英語でのディベートとなったとき、相手とのバトルを瞬時に英語で文章を作るのは、かなり難行苦行のような。。。また、最終的に、どちらが勝利を収めたのか、不明であったのは、ちょっと疑問がたくさん残ったところで。。。このあたりは日本語でと言う方が、思考力養成には重要かと。。。何よりも、英語力は母国語力を上回るわけではないので。母国語である日本語でのプレゼンを原稿を読まないで行う、大事なことのような。。。

20170224115132-07c46537da2656832e7a4e2e9baed51650bfc7f5.JPG 後半は、課題研究発表会。夏の中間発表からずいぶん進化したものもあり、なかなか興味深いものでした。ルービックキューブでの実演は数学分野でのわかりやすさを示すものだったかと。時間ももちろん大事ですが、どこがどこに移動するかをもう少し説明があれば。。。福島での東北地区で話を伺ったものもあり、なるほどと思いつつ、改めて、再認識できたものも。また、得られた結論が何故そのようなことになるのかというような根源的な部分にもチャレンジしてほしいなと。。。それが自然を理解すると言うことなので。最後の講評の所では、渡辺を含めた運営指導委員の方々から、「研究のきっかけ・テーマ設定」、「歴史的背景を踏まえたストーリー性」、「緻密な観察」、「反復実験・10,000回(シミュレーション)」、「結論のあり方・モデル構築」、「質問をすること」、「統計処理の根本の理解」、「魅力的でfitしたタイトル」、「飛躍のないdeepな考察」、「課題研究を将来に活かす」、「数値の解析手法の改良」など、たくさんのコメントが。。。他のSSH実施校・理数科などでの課題研究だけでなく、大学、大学院での研究活動でも大事な点だろうなと。。。

20170224152100-5bc0bcb5457902b300ec63d054bdaac7d7e0072f.JPG 運営指導委員会では、SSH事務局から今年度の実施内容(講演会、基礎実験、課題研究など)の概要。諸事情で第1回運営指導委員会では、記してなかったですが、次年度に向けてのSSH実施校へ応募をせず、自主財源でと言うことに。理数科がなく、普通科だけでのこれからの次期学習指導要領に向けてのmodel caseとして。。。よい意味でもそうでない意味でも。。。難しい議論な訳ですが。。。学校側と県教委側でうまく連携頂き、こちらからもサポートできればと。。。。

20170224154831-403fccce9e72c0073fb050a95e24474aee38efb2.JPG 最後になりましたが、今回の発表会でお世話になりました岩手県立盛岡第三高等学校・校長 山形先生、副校長 木村先生、SSH担当・蒲生先生をはじめとする関係の先生方には、たいへんお世話になりました。6年間、とても成長したSSH活動だったと思います。ありがとうございました。いつの日かの復活を期待しつつ。。。


 わたなべしるす

 PS. 渡辺が岩手大学農学部にいたころ、1つ上の階の植物病理学の助教授の方とあれこれと議論をしたような。年代も近いこともあって。21st-COEの特任教授を仰せつかっていた頃には、あれこれと議論する時間もあったのですが、そのあとはなかなか。そんな中。植物病理学と渡辺が行っている植物の生殖過程との融合的研究をしていると。海外のHPにも取り上げられていて。。。感動でした。是非、コラボできればと。。。

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