リバーサイド研修も最終日。というか、ホストファミリーと朝のお別れをして。ロサンゼルス市内でのサイエンス研究。1つ目が宇宙工学とその歴史を。カリフォルニアサイエンスセンター。宇宙開発のメッカともいえるカリフォルニア州。最後のflightを終えたスペースシャトル「エンデバー」を中心に、アポロ計画など。今の高校生には、少し世代が古いかと思いましたが、物理好きには、やっぱり刺激的で、。また、せっかく、各flightのメンバーであったり、「コロンビア」、「チャレンジャー」、「アトランティス」のいずれを使ったかも。また、渡辺が教養部の2年の時、「チャレンジャー」が発射後に、爆発。あの当時、日系のオニヅカも搭乗しており、あまりにショックで。。。数名の受講生たちと、その後、日本人がオペレーションをするために、搭乗したことも。そんな日本人がずいぶん、搭乗し。。。宇宙環境適応生態研の高橋先生のところは、微小重力下での実験を。研究室でも見たことがあると、発展コースに参加した武田さんが。渡辺も何度か高橋研に伺い、向井千秋さんの写真など見たことがあったし、スペースシャトルの模型も。そうした展示に加えて、地球科学、生態系、植物など、様々なサイエンスを学ぶことができたのでは。。。 夕方にかけては、グリフィス天文台。フーコーの振り子というのでしょうか。何を証明したのか。物理が苦手なこともあって。また、地動説を唱えたガリレオの絵画も。サイエンスの根本。dataを元に、何を考え、何を主張するのか。どこまでそれが最も正しいと言い切れるか。。。色々な難しい問題はありますが。
ロサンゼルス国際空港では、メンターさんからの提案により、今回の研修でサイエンスとして何を学び、どう考えるようになったのか。また、それぞれの英語力には違いがあるので、今回の研修で個人として、どのように変化したのか。この研修全体を振り返る意味では、メンターさん、4人からのよい提案であり、organizeでした。ありがとうございました。
渡辺が受講生の方々とご一緒して、4日。名前を覚えるのが苦手なので、どこまでなじめたのか。ただ、こちらが見ていて、それぞれの面で成長したなと。。。これからもがんばって下さい。また、日々の活動ブログへのコメントでは、宮城教育大・渡辺先生がサポート頂きました。ありがとうございました。あとは、無事、各自が自宅に戻ること。さらには、たまごのHPにも記事を書いてくれるでしょうから。それも楽しみにしております。
わたなべしるす
PS. 無事、飛行機に搭乗し、休むことができる間にで、日中からいくつかのトラブルも。。。このHPがuploadされる頃には、それぞれの受講生から、卵事務局に到着のお知らせがあるのでは。今日1日眠いと思います。でも、米国で学んだことは、数多くのことがあったはず。それをむねに、最後の最後まで「気合いと根性」で、これからもがんばって下さい。また、どこかで。もちろん、出前講義は賜りますので、渡辺まで、ご相談下さい。いつも辛口で、気合いの講義になりますが。。。
PS.のPS. 仙台への帰り道。福島県内はかなりの積雪。いっしょに仙台まで帰った受講生が仙台とLINEをしてくれて、仙台市内は、みぞれ、雨模様というので。少しほっとですが、砂漠のような所から、一転、雪国。。。まあ、これも一興かと。。。
【アウトリーチ活動】2017年・飛翔型「科学者の卵養成講座」・米国リバーサイド研修-4(3/25)
2017年3月27日 (月)
【アウトリーチ活動】2017年・飛翔型「科学者の卵養成講座」・米国リバーサイド研修-3(3/24)
2017年3月25日 (土)
リバーサイド研修も渡辺が参加してから、3日目。この日は朝からUCRへ。UCRは、ご存じの通りカリフォルニア大・リバーサイド校。大学での見学・実習。午前の最初は、地学分野の施設見学をしたあと、午後からのRASでのプレゼンの準備。材料工学というか、半導体工学の研究室見学を。東北大でも金研で見たことはあるのですが、半導体ができるための装置、また、基板にするために、オレンジ色の安全光の下で作業するクリーンルームも。もちろん、クリーンルーム内に入れないのですが。。。半導体ができる過程は、理解してもらえたのでは。そうそう、半導体の出来具合を観察する顕微鏡は、Nikon製。こんなところで、日本の製品ががんばっているのは、うれしいですね。 お昼前までは、昆虫学研究室へ。一昨年、UCRに伺ったとき、偶然、お目にかかったのが山中先生。渡辺が院生・助手の頃、東大・農学部の鈴木研究室の磯貝先生のところに実験に。その時、研究で助手をされていたのが、片岡先生。化学のことは分からなかったので、実験で伺うたびに、教えて頂きました。その片岡先生が今は、東大・新領域の片岡研究室をもたれており、昆虫の研究を続けておられ、その片岡先生のお弟子さんが、山中先生。世の中の狭いことを実感したのですが、昨年は、いろいろあり、伺えなかったですが、2年ぶりにお目にかかり。初めての海外での日本語での研修。もちろん、TAをやってくれている方は英語でですが。。。日本語で高等な学問を学べることの大事さも改めて、実感できたのではないかと思います。それより、問題だったのは、昆虫をhandlingすると言うこと。ナナフシ、実験用のマダガスカルゴキブリ等々。かなり、大変な状態になったり。。。こんな遠く離れたところで、日本の言葉で議論ができることもグローバルの1つ。ありがたいことです。
午後からは、バイオインフォマティクスの研究室で分子生物学の基礎である「ピペット操作」。半分以上の方はやったことがあったようですが、希釈をするにしても、やっぱりなれないことのようで。メンターさんたちだけでなく、渡辺も久しぶりのピペットマン。生徒さんたちがやっているのを見て、いくつか修正。ずいぶん、様になってきたような。格好も大事ですから。
RASに移動して、最後のイベントの研究内容のプレゼン。4つのグループが、発展コースIでの研究内容を。4つの教室に、分散だったので、渡辺がfollowしたのは、「キュウリの根っこの重力屈性」。旧遺伝生態研の高橋先生のところでお世話になったテーマ。発表は、武田さん。最後になってきて、疲れもあったと思いますが、英語にもなれて、とてもしっかりした発表でした。プレゼンのあとには、質疑もあって、よかったと思います。というか、よい経験だったと。ちなみに、渡辺は初めてのプレゼンは、質問があったら、お昼ご飯を食べながらというので、逃げたのでした。。。というか、無理でした。そう考えると、今の生徒さんたちは、立派なものだと。。。
最後は、お疲れ様、お別れの交流会。それぞれが出し物だったり、色々と。。。詳細は、写真で。。。
長かったリバーサイドでの研修も今日で終わり。明日は、ロサンゼルスまで移動をしながらの研修。明日の最終日の研修はまた、後ほど。
わたなべしるす
PS. 色紙の代わりに、T-shirtにサインをしてもらう。なるほど。今の時代、こんなことをするのだなと。。 PS.のPS. 山中先生のところでは、生徒さんたちもとてもactive。母国語でサイエンスを語ることができることがどれだけありがたいか、そんなことも感じてもらえたのでは。留学であったり、研究のことなど、deepに語っていました。これも、明治の初めに、外来語を日本語にしてくれたご先祖様というか、サイエンスの始祖に感謝したのでは。渡辺は、先の片岡先生のお弟子さんと言うことで、いっしょの写真を撮って頂きました。これからもよろしくお願いします。
祝・卒業/修了(3/24)
2017年3月25日 (土)
科学者の卵養成講座で、高校生をリバーサイドでの研修のため、出張。そんなで、卒業式の前祝いを前の週に設定したのですが、その時も会議で、最初だけ、参加。今年卒業の岡本君、渡邉君、卒業というか、修士課程の修了。おめでとうございます。 ちゃんと24日の早いうちに、HPにコメントを思っていたのですが、バタバタで。申し訳ありません。色々と思うところがあって、渡辺の研究室に来てくれたと思います。新しいfieldを開拓するために、チャレンジングなテーマで、実験をしてくれたのではないかと思います。きっと、この2年間の実験はそのあとの世代で発展させたり、まとめてもらえるようになると思います。これから先、岡本君はあと3年、研究室で。渡邉君は社会へ出るわけですが、新しい環境に適応して、さらに大きな花を咲かせて、結実させて下さい。渡邉君、また、お立ち寄り下さい。
卒業式に出ることができない代わりに。。。贈る言葉として。。。がんばってください。
わたなべしるす
【アウトリーチ活動】2017年・飛翔型「科学者の卵養成講座」・米国リバーサイド研修-2(3/23)
2017年3月24日 (金)
前日から、渡辺が合流した「飛翔型「科学者の卵養成講座」・米国リバーサイド研修」。リバーサイドが内陸にある関係か、朝晩は結構涼しくて、日中の気温は上がるというパターン。昨日とは異なり、朝から快晴。そんな中、午前中は、RAS-STEMの高校生たちだと思いますが、朝の1hrほど、welcomeのイベント。最初は、おにごっこ-likeな「tag」をつけるというように説明していたでしょうか。最初は数人の「おに」で始まるのですが、捕まえたらchangeするのではなくて、そのまま、tag、つまり、くっついて、どんどん長くなる。その分、機動力が小さくなるので、長くするのが難しいように思いながら。。。こちらは、年齢差を勘案して、こけないようにすることも大事と、観察を。朝の寒さが吹っ飛ぶようなイベント。そのあとは、荷造り用の幅広のテープを使って、何かを。。。こちらはこの後のイベントがらみの相談事で、詳細は。。。すみません。最後は、プロジェクターにダンスパターンを投影して、それを日米の高校生が一斉にダンス。それを見ながら、渡辺の何回目の海外の学会参加か忘れましたが、1995年くらいの豪州・メルボルンでのInternational Congress of Sexual Plant Reproductionに参加したときの懇親会。夜遅くまでダンスをしていた当時の大学院生(現・神戸大・農・果樹園芸のT.T.教授)を思い出しながら。。。 そのあと、リバーサイド市役所で市長を表敬訪問。何故か。。。仙台市とリバーサイド市は、姉妹都市。仙台市の市バスには、姉妹都市のことをペイントしたバスが。たまに、見かけます。仙台市とリバーサイド市の姉妹都市提携は、古くて、日本ではタッチの差で、2番目の姉妹都市提携ですが、リバーサイド市側から見ると、仙台市が初めての姉妹都市で、こちらは米国で最初のケースだとか。そんなこともあり、今回の交流に当たり、奥山仙台市長からBaileyリバーサイド市長に親書を手渡すと言うことが、今回の研修の大事な任務。受講生から手渡して頂くとともに、welcomeの挨拶を。ずいぶん、英語にもなれて、市長の椅子に座ってもよいかと、リクエストして、椅子に座って市長の気分を味わう受講生も。チャレンジングなことは、よいことかと。市長にお目にかかる前に、市庁舎からリバーサイド市を一望。広い土地があるので、市庁舎より高い建物は、ほとんどなくて。。周りに自然が豊かなことを改めて、実感。
この後は、市庁舎周辺の歴史的なものなどを、改めて見学して、メンターさんとの議論。渡辺が夕方前に合流した21日の午後に市内を見ているわけですが、Harada Houseが持つ歴史的な意義であったり、そんなことを十分に考える時間もなかったと言うことで。研修内容については、先のRAS-STEMでの朝のイベントの間に、UCRの佐藤先生とメンターさんとで議論頂き、決定したようで。こちらは、少し離れたところで見ていることにして、。。年齢が近い分、また、先輩からのこれまでの経験を交えて、議論が深まったのではないかと。。。
午後からは、前日のイベントを今度は、高校生向けに。午後からと言うことで2回。また、花の解剖のイベントは花の制限があり、折り紙とはさみを使っての「紋切」。折り紙を折って、あらかじめ用意した図案の通りきると、左右対称のきれいなパターンが。昨日と違うイベントでしたが、担当してくれた昨日の花の解剖班の4名。よく頑張っていました。そうそう、ここでは、メンターの村田さんが最初にこの紋切の意味を。学年が上がった関係でしょうか。日本文化に触れたいと言うことで、習字のコースが2回とも大盛況。なかなか上手に筆を使って文字を書いていました。ただ、書き順なるものを覚えてもらうのは、難しかったとか。。。
で、2日目が終了。高校生とメンターさんたちは、ホストファミリーとの交流というか、文化交流などなど。英語にもなれてきた感じで、。。
わたなべしるす
PS. リバーサイドの季節がいつなのか。もちろん、春です。ただ、藤棚の横でハイビスカスが咲いている。ツツジとシクラメン。この植物の花の時期を考えると、いつなのか。。。植物をやっている側からは、???がたくさん並ぶような。。。 PS.のPS. 今日、文科省から平成29年度のSSH指定校の内定などの発表が。渡辺が運営指導委員を仰せつかっているところ。出前講義などでお世話になっている高校も指定を受けて、ほっとです。一方で、そうでないようなところもあって。。。なかなか難しいです。ただ、がんばって継承してほしいと。こちらもできるだけのことをサポートしますので。
PS.のPS.のPS. 講義に使った教室は、理科関係だけでなくて、色々な教室を。こんな地図を見たら、日本が極東というのがよくわかります。日本のパターンと違って。また、遺伝学、生物学の実験についての掲示物も。広く世界を学んでいるのだなと。。。
【アウトリーチ活動】2017年・飛翔型「科学者の卵養成講座」・米国リバーサイド研修-1(3/22)
2017年3月23日 (木)
1つ前の記事にも書いてあったように、飛翔型「科学者の卵養成講座」では、今年度も米国リバーサイド研修。21日の午前中が師匠の日向先生の母校が研究室見学と言うことで、本陣から2日遅れて、21日の午後に出発。日付変更線を超えることから、ロサンゼルスを経由して、21日の14:30ころには、リバーサイドに到着。予定はあと、1hrは早いと思ったのですが、成田出発時にちょっとしたトラブルが。。。それで、1.5hrほど遅れて。ロサンゼルスからリバーサイドへのshuttleの乗り継ぎができるのか、。。かなり不安でしたが、何とか問題なく。いずれ、緊張感満載で、リバーサイドに。2年前にこのプログラムとして、1年目の活動で来た関係で、そういえば、見たことがあると言うところに到着すると。ほっと。それではいけないのですが。。。危機管理の基本は。。。その日のイベントは終わっていたので、渡辺が実際に合流したのは、22日から。 この日は、午前中がRiverside STEM Academy (RSA)で、中学生くらいだと思うのですが、学年のシステムが日本と違うこともあって。。。。研修できている卵の生徒さん15名が4つのグループに分かれて、メンターの方々といっしょに、英語でのプレゼンと実習(習字、ちょっと高度な折り紙、紙相撲、花の分解)。午前中で50minを3コマの実習。1コマ目はかなり苦戦のようでしたが、2, 3コマ目になると、少しずつなれてきて。。。渡辺はメンターの村田さんと4名の受講生(武田さん、佐々木君、熊倉さん、井上さん)が担当する「花の分解」。渡辺は英語は苦手ですが、いつだったか、師匠の日向先生にいわれたのは「はっきりと」ということ。あとは、理解できたフレーズを覚えて、それを使ってみること。この点では、助手をしていたときにサバティカルで来られたProf. Wongと色々なところでお世話になっているPenn. State Univ.のProf. Kaoがしゃべるのを覚えていて、それを使うようにすること。あとは、普通には難しいかも知れないけど、使えそうな論文の単語。というようなことを、コマとコマの間に少し話をして。工学部の村田さんは数回留学経験があるらしく、メンターとして、あれこれとやってくれて。(他のメンターさんについては、ゆっくり拝見してないのですが、それぞれのやり方で。是非、高校生は見て、学んでほしいなと。また、明日の朝、時間があれ場、その話をするのだろうと。。。)。いずれ、きれいに並べて、パーツごとに分けることなど、その大事さは伝わったかと。
昼食をはさんで、Cycamore Park。一昨年、行ったときにも、お邪魔した自然公園。春の花のシーズンで、キク科、アブラナ科の植物の花が咲いていたのは、分かったのですが、それ以外は。。。UCRの教員が地形というか、鉱物というか、そんなことを講義してくれたり、生物の話をしてくれる形で、Park内を2班に分けて、巡視。かなり楽しい自然観察会でした。2hr弱でしたが、雨上がりの晴れ間の中、自然を理解する上では、よかったのでは。このところ、青葉山にクマが出ると言うことで、植物園での交流会もできてないので。
このあと、受講生の皆さんは、ホストファミリーのところで、色々な活動を通じて、異文化の理解などを。。。受講生が2名でなれない英語で話をするというのは、大変だと思いますので。ということで、1日目からかなりハードで。。。なでは、続きは、またあしたにでも。
わたなべしるす
PS. 自然観察会の時間帯、日米交流の窓口をして頂いているUCRの佐藤先生と次年度以降についての意見交換の時間に。あわせて、日米の大学事情も。どこも同じようなことが起きているのだなと。。。日本のわれわれががんばること、それも、どこかで役に立つのだと。。。そんなことをいって頂き、がんばる力を頂きました。ありがとうございました。というか、朝から夕方までイベントをfollow頂き、ありがとうございました。 PS.のPS. 15:00-16:00には、UCRの工学部長との懇談というか、東北大工学部とUCR工学部の学部間協定の調印式に。。。今回の参加者で教員は、農学部の伊藤先生と生命科学研究科の渡辺。院生では、工学研究科の神田君。先方は、Walker学部長、Princevac副学部長の方にご参加頂き、Walker学部長が書類に調印。調印式のあとは、少しばかりの意見交換会。UCRは農学部からスタートし、柑橘類の遺伝資源はかなりのものがあると。次世代シークエンサーでの解析だけでなく、実際の圃場を見るのがよいのではと。工学部の先生方から、このようなことを教えて頂けるとは。。。ありがたいことであり、次回のプログラムには、視察を入れるようにしないと。。。農工連携でのゲノム解析など、いろいろとできることがあると思いますので。
で、終わったあとの集合写真がこれ。通常であれば、両方の大学の学部長などえらい方が並ぶはずなのですが。。。このイベントといっしょと言うことで、このような形に。こんな時、プログラムのheadの安藤先生がいれば。。。そんなことを思ったのでした。(安藤先生はお忙しくて、仙台で仕事が。。。そんな代理なので。。)。先の農工連携の先駆けと言うことで、。。。