先週の金、土と鹿児島出張。日、月は火曜の午後からの海外出張の準備など。。。落ち着かないと、書き物をすることに落ち着きがなくて。。。3つほど、抱えている原稿も1つは何とか終えて、2つ目も片付けたいのですが、落ち着いて、ゆっくり考える時間がまとまってないと。。。その意味では、海外出張の間が。。。ともいかなそうで。。。そんな火曜日の午前中。年度末最後のアウトリーチ活動は「山形県立鶴岡南高等学校理数科の研究室訪問、実験実習、講義」。今年で6年目となりました。渡辺の師匠である日向先生の母校が、山形県立鶴岡南高等学校。午後からの海外出張は、科学者の卵養成講座の海外研修で、一昨年、高校生と同行したときには、鶴岡南高出身の方がいたような。。。すぐに記憶がなくなってしまうのですが。。。渡辺が現在の職を続ける限りは、やることが師匠を超えるために大切なこと。「青は藍より出でて藍より青し」ということに少しでもつながればと。。。 いつもは講義を本館3Fの会議室でできたのですが、今年から数年は使えないので、新棟の講義室で。8:45からスタート。いつもは、実験、見学、講義の順なのですが、午後からの海外出張で慌ただしくなることを想定して、講義、見学、実験の順に。講義の最初に、平成の大合併で、今の鶴岡市ができたとき、周辺の市町村を併合したはず。その町の名前は。。。興味がないのか、意外と知らないと。。引率で来られていた長谷川先生は「あちゃーーーというような表情を。。。」。そんな中で、旧藤島町出身の生徒さんが1名。「日向」という名前を町内で、何となく聞いたことがあると。是非、帰ったら、聞いてみて下さい。不思議なご縁ですから。そんなスタートで、植物の生殖、自家不和合性についての講義。前日が休日で、その前が出張だったというのは、言い訳にならないのですが、準備不足で、niceな答えをしてくれた生徒さんに配布する別刷であったり、オープンラボの時に使う資料を持ってくるのも忘れていて。。。TAの岡本君、大畠さんにはずいぶん、研究室との間の往復を。お手数かけました。そんなでスタートした講義。最初は、渡辺の自己紹介。愛媛・今治の出身。紆余曲折があって、仙台に。いうのを忘れてましたが、日向先生が東北大に赴任したのも、紆余曲折があったと。それは、また、いつの日か。お目にかかったときに。庄内平野でコメどころ。畑作もあるはずですが、意外と知らないのは。。。自然の観察は、課題研究を行う上での大事なポイントですから。
2つ目のテーマは、研究室見学。TAの岡本君と大畠さん、あと、カメラマンとしては、オガタくんに。研究室を見学するのは、はじめてだったのでしょうか。例年通り、渡辺の椅子で教授の気分を味わったり、実験室、植物などを見てもらって、大学の研究室のイメージを持ってもらえたのでは。また、あわせて、ちょうど、アブラナの時期ですから、そのアブラナの花の見学も。
最後はバナナからDNAを単離という実験。渡辺がバタバタしている間にも、TAの岡本君と大畠さんで、考える実験の大事さを伝授。ここでどれくらいやるのがよいのか、もっと工夫ができないのか。などなど。いずれのグループも考える、工夫をすることの大事さを理解してもらえたのではないかと思います。というか、是非、4月から始まるであろう、課題研究に活かして下さい。
講義が終わったあとに、代表の高校生から今日の講義のお礼の言葉。長谷川先生の粋な計らいで、旧藤島町の方から。とてもしっかりとしていて、こちらが、日向先生のことを思い出して、感動ものでした。ありがとうございました。で、いつもなら、最後に世界に向けて、情報発信なのですが、午後からの海外出張というので、こちらに焦りが。。。。すみません。忘れていました。農学、育種学を学んでみたい方、是非、いっしょにやれることを楽しみにしております。
最後になりましたが、引率頂きました、鶴岡南・長谷川先生、ありがとうございました。また、次年度も楽しみにしております。また、今日の実験、講義、研究室見学をお手伝い頂いたTAの岡本君、大畠さん、オガタくん。また、準備を頂いた伊藤さん、増子さんをはじめ、多くの方々に感謝します。ありがとうございました。研究室のアウトリーチ活動も、今年度の最終日。研究室の皆さんのおかげです。今年度もありがとうございいました。
わたなべしるす
PS. 渡辺の世代は「ワープ」といえば「宇宙戦艦ヤマト」の「波動エネルギー」を使ったもの。ところが、今はそんなことが出てこなくなって。。。時代が流れたとはいえ、科学に興味を持たせてくれた番組であり、映画だったのですが。。。なかなか、難しなと。
PS.のPS. 日向先生がよく言われていた「子供の頃にしゃべらないでいると、親戚の方から、よい子だと、褒められたと。。。」、でも、今は、しゃべることが大事だと。そんなことを飲み会とか、色々なときに、話をされていて。自分はしゃべるのがそんなで苦手だけど、しゃべれるようになってほしいと。。。なんか、そんなことを思わせる今年の生徒さんたちでした。
PS.のPS.のPS. 帰り際に長谷川先生と少し話をする時間が。。。講義などおもしろくて、楽しめたと伺い、ほっとでした。そういえば、2年前にこの講義を受けてくれた生徒さんが農学部に入学したと。そんなことも伺い、是非、大学院でいっしょに「自家不和合性」の研究ができればと思います。
【研究室訪問】山形県立鶴岡南高等学校理数科・SSH理数セミナーI・研究室訪問、実験実習「バナナからDNAを」、特別講義「自家不和合性、植物の生殖」(3/21)
2017年3月22日 (水)
肉とホワイトデーとプンタレッラ、そして包丁
2017年3月21日 (火)
マスコです。3月ですね!年度末も押し迫り、なんとなく気ぜわしい毎日です。今日から、渡辺先生はアメリカへ行きました。1週間ちょっとの旅ですので、卒業式の日に、渡辺先生はいらっしゃいません。そこで、木曜日に渡辺研としての卒業式を行いました。今回、
「しょっぱいものがたべたい」
というM2の希望があって、最寄りの肉屋"肉のいとう"からオードブルを取ってみました(なべさんのお金で。ごちそうさまです!)。
3500円のを2つ。すごいモリモリです!今回、学生です、ってことと、あんかけメンチカツを入れてほしい、ってことをなべもとがお店に伝えて作ってもらいました。あんかけメンチカツは、本来とても大きなサイズなのですが、小さくひとりひとりで分けられるように作って下さいました。お気遣いに感謝!
オードブルとなべもと
でっ、白ごはんもつけて頂きまして、皆で頂きました。
M2からは、記念品として、包丁(関孫六)とパン切り包丁と鉄製のキャスレットを頂きました。
まだ残るメンバーからは、フォトブックをプレゼント。すてき写真を、まゆちゃんがチョイスしてくれました。
なべさんは、贈呈式の後にすぐ青葉山へ。残ったメンバーは、思い出を語りながら、美味しく肉と白飯を頂きました。なべさんごちそうさまです!
途中で、来年度から入る引地さんが来て、ちょっとお話したりしました。来年度が楽しみになりましたね!
M2たち、本当に今までお疲れ様でした、4月からは、新しい環境で羽ばたいてください。あ、おかもとくんはまだあと3年よろしくね。
また、この日(のちょっと前)はホワイトデーだったので、男性メンバーからカズノリイケダのクッキーを頂きました。
かわいらしいパッケージに、美味しいクッキーがたくさん。どれもおいしい!
なべさんはじめ、男性メンバーのみなさま、ありがとうございました!
金曜日は、大坂くんがちょこっとだけやってきました。プンタレッラという野菜を小脇に抱えて。
プンタレッラとは、キク科のイタリア野菜のひとつで、ローマで冬~春の一時期のみ食べられる野菜のようです。アスパラガスチコリーとも言われ、花芽の部分を食する野菜。イタリアでも珍しい野菜のようですね。それがなぜか、蔵王近辺で栽培されているとのこと。なぜに?と思ったら、ローマと宮城県は友好姉妹県なんだって。ローマにゆかりのプンタレッラを普及させようと、平成18年度から「プンタレッラプロジェクト」ってのをやってるそうなんですね。食べ方を教えてもらいました。花芽の部分をもぎとって、根元7cmくらいを落として、細切りにして、氷水で締めると。。茎がくるくるになる。それをサラダで頂くそうです。葉も食べていいらしい。さくさくと切ります。ここで、「関孫六」の包丁が役に立ちます。細く、ストレスなく切れるのです。素晴らしいわ。
早速、氷水で締めたあと、ドレッシングをかけて実食。伊藤さんの野菜たっぷりドレッシングを頂きました。
うん、ちょっと苦い。でもうまい。うまいうまい。調べると、炒めたり、パスタにしたりしても良いみたい。スープに入れても美味しいみたいですね。色々試してみたいです。おさかくん、ごちそうさま!みんな美味しいって言ってたよ!
パン切り包丁は、パンを買って試し切りをしました。"ばーすでい食パン"と、"カンパーニュ"で試してみました。
切れる切れる!
つぶれず、さっくり切れます。
サンドイッチなどに、とっても良い気がしました。今度作ってみたいと思います!M2の皆さん、包丁2丁、ありがとうございました!すごい切りやすくって、これからのメンバー、とっても助かると思います。キャスレットは、そのうち、アヒージョやオイル煮作りに使いますね。
マスコ
3/11(金)、14:46から今日まで、その27(3/11, 13追記)
2017年3月11日 (土)
今週は、ずいぶんと低い気温で経過した。日中、夕方を問わず、雪が舞う日が結構あった。6年前の2011年3月11日(金)の14:46の地震の後、少し落ち着いて、外に出たら、かなりの雪が舞っていた。そんなことを思い出させる気温であり、天候であった。ただ、その時の記憶が少しずつ薄れていくのは、困ったものだと思う。テレビなどでは、この3.11の前後、当日に様々な特集番組が編纂されるが、その時だけでは。。。。この記事を書き始めた震災直後は、日々変化があったことが、その変化量が小さくなっていることもあって。。。そんなことを言うと、沿岸部などで基礎基盤ができて、これからという所に対して、失礼なのかも知れないが、。。。世の中的には、そうした被災地がどうなっているかをfollowし続けなくてはいけないのだろうと。。。 サイエンスをやっている立場から考えると、できることはいくらもあると思う。渡辺の分野からは少し離れるが、自走式ロボット、福島第一原子力発電所由来の放射性物質、放射性物質除去など、たくさんある。生物への影響という点では、放射性物質は大きな問題である。特定の植物種、生物が金属元素を吸収しやすいという点はある。ただ、吸収した生物体をその後、どの様に処理するのか問題は残される。「植物育種学」という観点で研究をスタートした渡辺としても、こうした植物をと思うが、簡単ではない。特定の金属(ミネラル)がどの様にuptakeされるのか、どうやって植物内に蓄積するのかなど、品種改良の基礎となる点の理解は重要である。そんな悠長なことを言っていて言い訳がない。ただ、基礎科学が将来の社会に貢献することも確かである。
考えると、震災があった2011年は3月11日は金曜日。土曜日に高校生向けの「科学者の卵養成講座」の発表会を予定していて、開始時間まで誰か来るのではと、待っていたのを忘れられない。もちろん、そんなことをしている場合ではないし、net、電話も通じにくいとき。現れなかったのが、ほっとだったのか、みんな無事だったのか、そんなことを気にしながら、震災の翌日を過ごしたのを思い出す。そんな「科学者の卵養成講座」もあれから6年。今年度の最後の発表会。14:46には、ポスター発表の最中。そこで、口頭発表とポスター発表の間に発表会場全体で、6年前の大震災でなくなられた多くのみなさまに哀悼の意を表し、1min間の黙祷。
わたなべしるす
PS. 3/13(月), 11:40. 出前講義などでお世話になっている先生から、週末にmailを頂きました。この3.11を忘れないように継承しないと。。。遠くでそんなことを思って頂いている方がいるのは、ありがたいことだと。。。。
【出前講義】アウトリーチ活動(宮城県高等学校理数科課題研究発表会、福島県立福島高等学校)(3/4)
2017年3月 4日 (土)
天気予報の予想通り、日中になるにつれて北風が強くなり、場所によってはつむじ風のような所もあって。もちろん、歩いたり、自転車でというのは、かなり厳しい状況で。。。冬から春になっているのだろうなと。日長だけでなくて、気温という面でも。たぶん。。。
2/24(金):平成28年度 宮城県高等学校理数科課題研究発表会・コメンテーター
宮城県内のSSH実施校(宮城県古川黎明高等学校)、理数科(宮城県宮城第一高等学校)での講義・指導などをこれまでも行っており、その関係で、宮城県宮城第一高等学校の理数科担当の先生から、今日の発表会のお知らせを頂き、「科学者の卵養成講座」のメンバーとして。。。従来は、県内の理数科がある、宮城県宮城第一高等学校、宮城県仙台第三高等学校、宮城県仙台向山高等学校の3校での発表会で、これまでもコメンテーターを行ったことがあります。今年度からは、宮城県多賀城高等学校災害科学科も参加と言うことで。 研究課題は、身近にある現象を解析してみようというのは、おもしろい試みだったと思います。気になったのは、何故、その材料を使ったのか。生き物であれば、それでないとできない、あるいは、適しているという条件があるわけです。では、物理、化学という分野の場合、なにゆえ、その物性のものを使ったのか、その根強が不明瞭だと、実験結果がなぜ?と言うことに答えるに足らないのでは。。。また、基本的な背景(最近、よく言う、先行実験というのでしょうか。あまり好きな言葉ではなくて、その研究の歴史という方がfitするような。。。)は理解しておくこと。あと、自然条件はもちろん、場所によって違うわけですが、酸性土壌が、アルミニウムイオンの影響というのは、東北地方に見られる黒ボク土壌(Andosol)によると。。。もちろん、そんなことは、学部の土壌立地学の講義で習ったわけですが。。。そんなある実験系を考えれば、当たり前にfollowしておかないといけないこと、それは、しっかりと学んでほしいなと。あと、これは、企画タイトルから難しいことなのかも知れないですが、SSH実施校なども増えつつあり、せっかくなら、そんな風に、できるだけ多くの参加校がある方がよいのではと。。。こちらには何かできることでないですが、より多くの方々との交流は、重要でしょうから。次年度以降も楽しみにしておりますので。
3/4(土):平成28年度 福島県立福島高等学校・SSH発表会・運営指導委員会・コメンテーター
福島市内も今年は雪が少なかったとか。校内に入ってすぐの所に10本近い「ウメ」が植樹されていますが、少し開花していました。紅梅と白梅が。植えられている品種が分からないので、植栽されている木々相互の和合性は分からないのですが、。。書くのを忘れていましたが、ウメもバラ科に属する自家不和合性で、先日の奈良先端大・久保博士の話によると、バラ科の自家不和合性は少し複雑だとか。。。。 英語でのプレゼン、渡辺も苦手。ただ、大事なこととして、きちんと投影されているスライドを説明すること。あとは、抑揚の問題。これは、実際に海外でnative speakerとしゃべると、あるいは、他の国々の方としゃべれば、それぞれの国のイントネーションを引きずっていたり、どこの国の英語が聞きやすいとか、そうでないとか。そんなことをどこかで実感してもらえれば。。。あと、英語でプレゼンをしておいて、質問は日本語で。。。日本でもよくありますが、そんなことはないように。できればですが。。。英語のプレゼンの中でも、プレゼンしているスライドは、日本語で作成しておいて、英語でその内容を説明しているグループも。日本でやるプレゼント言うことを考えれば、これも1つの戦略として、niceなideaだなと。。。
ポスター発表も最近話題のこと、趣向を凝らしたものなどもたくさんあって。なかなか、工夫をしていました。また、科学者の卵養成講座でがんばっている生徒さんたちも。研究内容もかなり進歩していて。科学者の卵養成講座も来年度が最終年度。爆発的な進展を期待しています。
先週の岩手県立盛岡第三高等学校のSSHでもディベートがあり、その時は英語で。どうも、これはちょっと限界を超えている感じが。。。議論を戦わせる訳なので、英語で「けんか」ができるか。。。これはさすがに。そう考えると、今回の日本語でのディベートは論理的思考力を醸成するという意味では、大事なことかなと。福島高等学校では、1, 2年生が「成人年齢」、「男女共同参画」と言うような問題について、。。論理的な展開ができていたのではと評価できる反面、反対側に賛成する心がどこかにあるのではというような論理に少し破綻が来ているような所を感じるようなプレゼンターも。。。ディベートは、心はどうあれ、賛成、反対を論破するもの。と言うことで、さらなる鍛練を積んで頂ければと。。。ディベートの集計の合間に、工学部の安藤先生と渡辺から好評と言うことでコメントを。上記に書いたようなことがメインでしたが、ディベーターの入場曲は、福島市が生んだ音楽家の曲を使ってはどうかと。ちょっと余計かも知れないですが、偉大な先人に敬意を表することは、大事かと思いましたので。
午後からが「運営指導委員会」。今年度が2期目の最終年度。次年度から継続に向けて、あれこれと。今年度の実施内容、2期10年間を振り返って、3期目に向けてと言うことで。deepな議論ができたかと。。。その中で、PBL(Project-Base Learning)と言うことが少し議論に。。。今はそんな言葉になっているようですが、子供の頃に、広場で上下のつながりで遊ぶことが少なくなったことが、ルールを自分で決めたり、おもしろいことを自分たちで計画することが難しくなりつつあるのかなと。。。そのようなことも考えながら、小学校などへの出前講義も間が寝ないといけないと。。。渡辺自身の問題ですが。。。最後になりましたが、福島県立福島高等学校、菅野校長先生、SSH事務局・国分先生、細谷先生、高橋先生、橋爪先生、原先生、金澤先生、遠藤先生、鈴木先生をはじめとする関係の先生方にお礼を申し上げます。無事、3期目が次年度からスタートすることを祈念しております。
わたなべしるす
PS. 金曜のイベントで、最初の校長先生からの挨拶にもあったのですが、今の小学校4年生が高校生になったとき、「総合の時間」というのが「総合研究の時間」の様に変わるとか。。新学習指導要領の改訂に伴い。。。結構大変なことが起きるなと。。。というか、もっと前の教育環境で、しっかりと自然に触れるという方が、よいような。。。そんな原稿も抱えていることもあって。。。
PS.のPS. 福島高校での口頭発表でDiscussionをした生徒さんたちが、プレゼンが終わったあとに、deepな議論のためにいらして。。。そのあと、時間を見つけて、こちらからの質問に対して、答えとおぼしきものを見つけ出し、こちらを見つけて、さらに議論を。そのどこまでも食い下がるというか、やってみること。大事です。がんばって下さい。というか、最後は和解というか、相互理解もできて。。。何よりでした。 PS.のPS.のPS. 体育館にバトミントン部が活動するための原則のようなことが記されていました。感動ですね。昔、師匠の日向先生が院生がいた2研の流しの前に、研究をするために、こうあるべきと言うか、そんなことを記した紙が。それに近いものが。高校生に見習って、がんばろうと。。。
第28回生命科学セミナー「植物の自家不和合性における非自己認識機構」開催(2/28)
2017年3月 1日 (水)
先週の土日が国公立大の二次試験。東北大でも受験があったと思うのですが、。。そんな時期なのだなと思うのと、ずいぶん昔、そんなことがあったと。渡辺の当時は、受験は1つの大学に限られた時代。なのもあってだとおもいますが、3月1日の卒業式が終わってすぐくらいだったような。。。何かのdataを調べると、分かるかも知れないですが。そんな日程の中、以前、お知らせしたとおり、奈良先端科学技術大学院大学・バイオサイエンス研究科の久保健一 博士にセミナーをお願いしました。 久保博士は本学工学部、工学研究科の出身で、渡辺が日向研で助手をしていた頃、おなじ青葉山キャパスにおられたと。指導教官だった西野教授に農学部の日向先生のところでおもしろい研究をしているので、大学院の講義を聴いてきたら。。。と言われたこともあるとか。世の中、不思議なご縁なのだなと。また、渡辺が岩手大に異動してから、農水省のプロジェクトに参画していたのですが、その時のプロジェクト長のところで、研究をされていた時期もあったと。昔の資料を探したら、確かに、久保博士がfirst authorになった論文が記載されていて。。。こんな所でもつながっているとは。。。そのあと、実験材料がペチュニアを使われていたと言うことで、奈良先端大の磯貝先生、高山先生の研究室で研究院として。。。
セミナーは、最初に自家不和合性の総論から。そのあと、ペチュニアでの花粉側因子である、SLFを巡る話が中心に。研究を始めた当時は、雌しべ側因子はT2型RNaseのS-RNaseと言うことは、決まっていて、そのあとに、花粉側因子としてSLFが同定され、ただ、アブラナ科植物の自家不和合性のSP11-SRKのように、1:1対応というのでは、説明できないような。。。と言う話になってきて。それを1つずつ潰すように、確実に。そんな時に、大学院生時代の研究が活かされたと。。。いつの時代もそうですが、かつてやったことが必ず、活きてくるもので。。。そんな1:多のモデルを構築したのが、Science (2010)。実証したのが、Nature Plants (2015)に。というか、こちらの方は日本語の概要もありますので。読んで頂ければ、いずれ、感動でした。このモデルであれば、SI, SCを集団内で、維持できるというか、うまれたり、きえたり、。。。ここが渡辺には衝撃でした。4月から東京大・農学部に異動されると言うことで、お忙し中、ありがとうございました。とてもよい刺激になりました。
わたなべしるす
PS. セミナーをしてもいつもは分野内のメンバーのことがほとんどなのですが、今回は、研究科の他分野の方。他学部の方も。ありがたいことです。いずれの方も、不思議なご縁でつながっていると。。。 PS.のPS. 講義の途中(16:49頃)で、福島県沖を震源地とするM5.7の地震が。仙台市青葉区は震度3。結構揺れました。研究室に被害はありませんでした。もちろん。ただ、セミナーは途中で中断。少し落ち着いてから。こんなのもはじめてでした。。。
PS.のPS.のPS. 講義のあと、当時の指導教官というか、それに近い工学部の先生もご一緒頂き、3hrあまりでしょうか。deepな議論も。この議論の時間も楽しい時間でした。また、こうした機会ができればと思いますので。。。ありがとうございました。