午前中は、小松高校での授業参観と1年生理数科向けの「キャリア教育の講義」。11月とは思えない暖かさと言うよりも、汗がにじむくらいの暑さと言うくらいでした。ちょうど、この時期は、最近、多くの学校が学校公開をされているようで。ちょうど、中海小学校も学校公開の当日、渡辺の出前講義が設定されており、保護者の方が、渡辺の講義に参加される場面も。ありがたいことです。もちろん、いつものようにwelcome boardがお迎えしてくれます。校内のポイントポイントには、大きなキクの花が。このサイズのものをこれだけの質で作るというのは、いかに大変か。栽培に関して、かなりの技術を持っておられる方が、学校にいらっしゃることは、容易に推定できたのでした。 5月に来たときには「キャベツとブロッコリー」の話と実際の交雑実験。今回は、リンゴをモデルにして、開花から結実まで。ちょうど、寺岸先生がB.oleraceaの「ロマネスコ」を用意頂き、最初に見てもらったら、これが「キャベッコリー」と思ったようですが、それとは違うものと言うことで、不思議そうに観察をしていました。形態は数学的には「フラクタル」という構造ですが、少し難しかったかも知れないですが、不思議な構造体が世の中にはあることを、また、そんなのを自然の中に見つけてほしいと。
さて、講義では、1名だけ、転入生が。なんと、翌日に伺う市内の犬丸小学校から。ちょっとびっくりでした。5つの花を見てもらい、それが何の花なのか、また、少し難しいですが、名前は聞いたことがある「○◎科」という分類について。花が似ていることが分類の基準なので。今回の対象であるリンゴはバラ科。では、バラ科の果実というか、果物というか、何があるのか、また、開花から結実までの月数は。。。以外と難しいのが、開花の時期。結実して収穫するのは、食べるのでわかるわけですが。。。これを機会に、花が咲く時期を注意してみてみて下さい。
リンゴだけでなく、多くの果樹では、摘果作業を行います。より大きな果実をつけるために。その前後の写真を見てもらい、なぜ、5つあった果実が1つになったのか。考えてもらいましたが、みんなよく考えていました。niceでした。そのあとの花粉発芽の動画は、感動だったようです。習わない、花粉管の中の栄養細胞と精細胞の話まで。ここまで話をしたのは、この小学校がはじめでではないかと。
続いて、自家不和合性がある理由。遺伝的多様性が必要であることを考えてもらいました。これもよく考えて、発表してくれました。リンゴの果実で、どこに花が咲いていたのか、それを見てもらうために、リンゴの横断面の観察。逆立ちだというのを聞いて、びっくりのようでした。是非、おうちでもひっくり返してみて下さい。
最後は、いつもように、世界に向かって情報発信。いつもなら、これで終わるのですが、誰がはじめたのか、握手会が始まり、その中の数名だったでしょうか。教室に帰るときに、ちょっとした質問をしてくれる方も。とてもniceでした。
最後になりましたが、今回の出前講義の企画の時からサポート頂いた石川県立小松高等学校・寺岸先生、小松市立中海小学校・山本校長先生、谷口先生、三星先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 校内の畑には、いくつもの植物が栽培されており、これなら自然がたくさんあり、また、自由に観察できるよい場所だなと。もちろん、理科室の掲示も充実していたのが、感動でした。
PS. 小松高校と中海小学校の間に、寺岸先生の菜園に。トマト、キャベツ、ダイコンなどのアブラナ科野菜。シカクマメ、食用ヘチマという食用可能なものから、葉ボタン、朝顔など、多様なものが作付けされており。。。この花、果実を翌日の小学校への出前講義に使えないかと、短時間でしたが、議論をして。。。これだけ多様であれば、実習をする方々にも楽しんで頂けるのではと思いつつ。