最終日の午後は、石川県立小松高等学校開放講座との共催による「せいぶつ実験教室~ブロッコリーをバラバラにしてみよう」と題した小学生向け実験教室。午前中のダイコンの収穫、視察などが少し時間がかかり、ぎりぎりとなりましたが、ちょうど、この週末が学校公開に当たった小学校が多かったからでしょうか。3組の親子の参加というこぢんまりとした実験教室に。 最初にこの講義の趣旨を。前日の犬丸小学校での実験と同様に、ものを壊したり、解剖したりすることで、本質がわかる訳なので、。。ただ、なかなかそうした機会がないという現代。今回は、ブロッコリーを用いて、それをばらばらに。もちろん、どの様にばらばらにするかは、それぞれのideaで。この時にも、丸内中学校と同様に「ロマネスコ」を見てもらいながら、ブロッコリーとの今回は比較も含めて、導入として。
実際に分解を始めたところで、受講生と少しお話を。それぞれがいろいろ考えて、細かく数を数えたり、おおざっぱに、ブロッコリー全体の蕾の数を予想したり。いずれ、個性を磨いてほしいなと。。。
途中からは保護者の方も参戦。子供さんたちとは違った発想であったり、競争であったり。いずれ、また、家庭に帰ってからもこうしたことにチャレンジしてほしいと。
大きさ別にブロッコリーを並べたものは、とてもniceな発想でしたし、ブロッコリーに加えて、ダイコン、野生トマトも分解した受講生も。いろいろなものにトライすることも大事です。あわせて、違った発想を持つようにするために、他の受講生の様子を観察。あわせて、午前中収穫したダイコンの多様性観察してもらい、1つずつ、お持ち帰り頂けるように。細長いいつものダイコンと違い、おもしろかったのでは。。。
最後の修了式で、受講証を手渡し、無事完了。ぜひ、ピンセットと物差しでいろいろなことができるのでこれからも続けてほしいと。もちろん、世界に向けての情報発信という写真撮影も忘れずに。最後になりましたが、今回の開放講座を設定頂いた石川県立小松高等学校・寺岸先生には、たいへんお世話になりました。これで今回の北陸遠征も無事終了。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 学校の玄関の脇に「アリジゴク」の巣を発見。3つのうち、1つには1mm程度の孵化して間もないくらいの大きさでしょうか。もう1匹は、かなりの大きさ。久しぶりに捕まえて、また、砂に帰る速さが、感動ものでした。 PS.のPS. 小松高校の近くには、小松基地が。その関係でしょうか。大学校への試験会場になっていました。意外というか、へーーでした。
PS.のPS.のPS. 玄関の所には、ありがとうございましたのboardが。こちらこそ、ありがとうございました。
PS.のPS.のPS.のPS. 小松駅の脇では、発掘調査が。。。金沢から福井まで延伸される北陸新幹線の基礎となる関係でしょうか。数年後には。。。ここに新幹線が。。。ふと、そんなことを。
【出前講義】石川県立小松高等学校開放講座との共催「せいぶつ実験教室~ブロッコリーをバラバラにしてみよう」小学生向け実験教室(11/7)
2015年11月 8日 (日)
【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH課題研究指導「ダイコン多様性」(11/7)
2015年11月 8日 (日)
石川県での出前講義も最終日。前日が小松高校、芦城小学校、犬丸小学校で講義、実験実習等々。雲行きが怪しそうで、どこかの段階で雨が降るのではと少し心配になりそうな天候で。。。 畑は小松市内から金沢市内に向かう海岸線に近い打木地区。海風も入り、畑は砂地。ダイコンのような根菜類にとっては、栽培に適している土壌なのでは。と思いきや、近くには、トマトなど、他の野菜の作付けも。加賀野菜の源助ダイコンはすでに収穫が終わったあとで、SSHの課題研究用に栽培依頼をしているダイコンだけが。。。以前伺ったときにも、拝見したのですが、その時は、源助ダイコンの収穫前で、一面ダイコンの畑というは、感動だったのを思い出しつつ。
実験をしていたのは、1, 2年の生物部員。収穫するダイコンは100本程度。ただ、計測などをしつつということで、結構大変なことに。途中からは、指導をされている寺岸先生と渡辺が「守口ダイコン」の収穫を。守口ダイコンは世界で一番長いダイコン。といっても、ここで栽培してできたのは、40cm程度。理由は簡単でした。柔らかい作土があるところまでは伸びるようですが、そうでないところは、伸びるのが難しい。当たり前かも知れないですが、では、なぜ、そうなるのか。等、いろいろな疑問が脳みそをよぎりましたが、収穫は雨降りと午後からの小学生向けの講義の時間との闘いもあり。。。
品種毎に根っこの形が違うと言うだけでなく、品種内の多様性、これはダイコンが他殖性なので、ある程度は致し方ないのかも知れないと想いつつ。
最後になりましたが、今回の企画を頂いた寺岸先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 朝、学校に着いたら、いつものようにwelcome boardが。最終日、quality高めとありましたので、そのような方向でも指導でしたが、いかがだったでしょうか。 PS.のPS. サンプリングをした打木地区の近くに、共同研究でお世話になっている先生がいらっしゃり、お目にかかり、びっくりでしたが、接ぎ木をしたナスの台木から野生のナスとおぼしきものが。。。珍しいものを見せて頂きました。ありがとうございました。
【出前講義】小松市立犬丸小学校・出前講義「植物のいろいろなものを解剖してみよう!!」(11/6)
2015年11月 8日 (日)
午前が小松高校、午後の5コマ目が、芦城小学校。6コマ目との間が微妙な移動時間でぎりぎり到着。あと、かなり気温が上がっているので、犬丸小学校での実験に使う材料は、昼休みの間に運んでおいたので、何とか、間に合って。。。理科室からは、今回の出前講義の5年生が手を振ってくれていて。急ぎ、その理科室へ。この小学校にもwelcome boardが。ありがたいことです。 最初に、今回の講義の趣旨を。昔の小学生は、学校の帰り道で道草をして、いろいろな植物であったり、ゴミ捨て場のテレビを壊してきたと。。でも、今は、そんなことも難しい時代になり。。。ではということで、今回は、いろいろな植物を壊すというか、ばらばらにしてみる、解剖してみるということをしようと。そうすることは、植物がどうなっているかを理解する上で重要であり、また、パーツからどうやって植物を組み立てるかというような発想も身につくと。
材料には、ヘチマ、ヒョウタン、野生トマト、シシトウ、シカクマメ、ダイコン、葉ボタン、コスモス、キクなどなど。各班では違う植物を解剖して、比較すること。終わったら、他の班の分解したものをしっかり観察することと言うだけの条件で、あとは、自由な発想で。
乾燥して、種子も完全にできて、繊維も堅くなったヘチマを分解したところは、繊維芽見えるようにしたあと、種子がいくつあるのか、数えはじめて。200個を超える数があると。
一方、もうすこしで熟し始めるヘチマの分解チームは、1人だけでは分解できず、チームで分解して、未熟な種子を取り出したり。シカクマメを分解したところは、きれいに種子と鞘を並べて。。。
ヒョウタンを分解したところは、ヒョウタンの下側には、種子があるけど、上側にはないことを分解して発見。かなりの堅さに大変そうでしたが、これもチームで。チームでやると言うことの大切さを覚えて下さいね。ダイコンは中身をくりぬいて。そんな発想もあるのだなと、niceです。
外から持ってきたので、野菜には、カタツムリがいたり、最後には、「山ヒル」を発見。吸血性があるので要注意。早速、NaClであっという間に小さくなるのを観察。ということをしていたら、50minの講義も終わり。。。これからもこんな観察を続けて下さいと言うことで。。。
最後になりましたが、今回の出前講義の企画の時からサポート頂いた石川県立小松高等学校・寺岸先生、小松市立犬丸小学校・任田校長先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 校長室には、達筆の書き物が。また、廊下には「今日の詰将棋」と書かれた将棋盤。詰め将棋でなくて、実際には、子供たちが将棋をしたあとだったようですが、任田校長先生が「ここは二歩だね。。。」と、一枚の歩を持ち駒に。。。その速さに感動でした。 PS.のPS. さすがに終わる頃には日が暮れて。。。小松高校に戻ったら、welcome boardが書き換えられ、変えるときにも。。。ありがたいことです。
PS.のPS.のPS. 7枚目の写真に秋の叙勲のことが。お世話になった先生のお名前が。。。おめでとうございます。
2015年秋の旧遺生研ソフトボール大会で全敗した件
2015年11月 8日 (日)
金曜日、毎秋恒例の旧遺生研ソフトボール大会が開かれました。
今回、我が植物生殖遺伝分野はトーナメントで栄えあるシードとなっておりました。前回大会、植物生殖遺伝分野は主催で優勝、という、あと10年は無いであろう快挙を成し遂げたためです。その快進撃については、拙記事をご参照頂ければと思います(2015年春の旧遺生研ソフトボール大会で優勝した件)。
以下はトーナメント表。第一試合が終わった後のものですが、第一試合は情報に負けまして(惜しかった)。その後はゲノムに負けました(ほんとうに惜しかった)。つまり、全敗でした(結論だから先に述べました)。でも、とっても楽しい一日でした!
当日は良いお天気でした。寒かったですけどね。場所は評定河原です。近くてイイ!ですね。のんびり試合ギリギリに到着し、グラウンドを撮りながら、ホワイトバランスを調整する私。
いたいた、みんな居ましたよ。白いTシャツの工藤選手(赤髪)は今日、とても良い仕事をするのです(たくさんヒットを打って、たくさんボールを取ったよ)。それを予感したかのような笑顔。みどりのTシャツは、菅野研の研究生チョウさん(青髪)です。ていうか、この時点で皆もう髪の色が変わっていますね。展開が早くて何よりです。
今回も、総監督はいわもと選手です。ていうか、いわもと選手は最後のソフトボール大会公式戦になります(追記:ウソついたわ、来週がホントの最後だわ)。感慨深いものがありますね。来年もソフトボール大会に来ていいんだよ?来ない?そう?
前回の功労者、鈴村選手(画面左)。彼がじゃんけんで勝ったから、前回の優勝があるのです。隣のチョウさんとのシンクロ率がハンパないですね。岡本選手は、今回もエースを務めました。次は俺の番だ、という気合い。
仙台市内も紅葉が素晴らしくなってきました。このあたりで、ホワイトバランスがズレてることに気付く私。
ここから、いい感じの色味のはず。閑話休題、例の彼は、今回も少し遅れ気味でした。予想通り。
試合には間に合ってますからOK牧場です。
なべもと選手。ボールが当たりそうな写真ですが・・・。安心してください、当たってませんよ。
植物生殖遺伝、不動の一番、佐藤選手。気合いが入っております。
鈴村選手。今日も振り切ってます。
チョウさん。パワフルです!
東谷先生と佐藤先生。やる気あり美の笑顔ですね。
なべもとが試合に飽きて、ドロボウひげをつくりはじめたころ・・・。
情報に追い抜かれて負けました。残念。あと1回攻撃があったなら!惜しいわー。
次は対ゲノム戦です。何故か全員こちらを見ている、集合写真のような写真。
ここからはダイジェストでお送りいたしましょう。かじのさんは今日もかわいいなあ。女性打線枠をゲノム戦ではかじのさんにシフトしました。守備も頑張ってました!かわいいなあ。
生殖のエースに!俺はなる!
夕日と白球とグローブと俺。グラビア。
まーーてーーーー。つかまえてごらんなさーい。研究科長です。
下剋上。
という訳で、負けました。ほんとにあと1回攻撃があったなら。惜しかったです。前回優勝で今回は1勝も出来ずの振り幅の広さですが、試合時間の関係もあると思います。そして、旧遺生研内はそれだけ実力が拮抗しているってことさ!そうさ!!イェス!!!高須クリニック!!!!
という感じで、最後は、決勝戦の審判をしてー。
帰りました。私は寒いので最後の試合を見ずに退散しました。カメラを工藤くんに預けて・・・。最後、集合写真を撮り忘れた、と思ったら、それっぽいの撮っててくれたので無理やり合成してみたよ。さあ、誰を合成したか、わかるかな?菅野研のポスドク・ムスタファさんにピースがかかってますが、これしかピントあってなかったんだ・・・。ごめん。
こたえ。
うそー。ほんとのこたえ。佐藤くんが撮ってくれてました。感謝!優勝は、情報?だったよね。違ったら訂正します。来週は、院生会のソフトボール大会があります!がんばっていきましょう!
マスコ
【出前講義】小松市立芦城小学校・出前講義「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」(11/6)
2015年11月 7日 (土)
午前中は、小松高校での授業参観と2年生理系向けの「自家不和合性と生殖の講義」。午後からの講義で実験をするためのサンプル調達を寺岸先生の畑にこれについては、また、最後にということで。いざ、芦城小学校へ。玄関にはwelcome boardが。ありがたいことです。 前日の放課後にお世話になった丸内中学校の浅野校長先生が芦城小学校にいらした当時以来。どの様な数え方をするのか、この小学校の歴史は、200年以上前にさかのぼると。藩校の時代までさかのぼるという部屋は、以前、伺ったおりに拝見しましたが、それ以外の書庫などは、拝見していませんでしたので。旧字体で書かれたと思われる本もあり、一度ゆっくり拝見したい本がたくさんあるのだろうと思ったくらいでした。
また、この日は出張の関係でお目にかかることができなかった池田校長先生は理科が専門と言うことで、校長室の前には、最近調達したという川エビが。また、顕微鏡観察ができるようになっていたり。渡辺も小学校の頃、とりにいったのをふと思い出しながら。あと、四国中央市川滝小学校の村上 校長先生の校長室の前の掲示物を思い出したり。。。本物を見るという意味では、よい刺激になるのでは。。。
講義は4年生向けに「ウリ科」のお話。先月、木町通小学校、七北田小学校でも行ったもの。果物などとして栽培する野菜を見ただけでも、多様で身近なもの。先の寺岸先生の畑にあったヘチマの大きさ、生育ステージ別に重さを実感してもらうことから。最後に乾燥してしまうと、かなり小さなヘチマと同じか、それ以下の軽さになるというのを、代表して、みんなにわかるように説明をしてもらい。実物は置いていくことにしましたので、是非、皆さんで実感してみて下さい。
実際のウリ科の果実の形態を「ヘチマ」、「スイカ」、「メロン」、「カボチャ」、「ゴーヤ」、「キュウリ」を形で整理してみると、縦に長いものから、横に長いものまで。グループ分けができると。また、表面に模様がありますが、「メロン」のネットだけは、形成過程が違うと。では、このネットはどの様にできたのか。という質問に対して、中からの膨張で表面が破れて、それを補修したというか、完璧な回答をしてくれた方が。蔬菜園芸学の時間に習ったとおりのことを答えてくれたのはびっくり。なぜ、そんなことをしてているのかと言うことに対して、本を読んだからと。。。感動でした。
では、横断面はどうなっているのか、その特徴はということで、実際に、キュウリとカボチャを観察してもらうことに。大きなカボチャを横断面が見えるように切るの大変ですが。。。そのようなことになった理由も。江戸時代からことだというと。皆さん、びっくり。その中で、おうちの家紋をちゃんと知っていた渡辺と同じ「渡辺さん」という方がいたのも、こちらは、感動でした。ちゃんと、黒板に家紋を書いてもらえばよかったと。これは、渡辺の反省。。。
一方で、横断面はわかりやすいですが、種子、子葉となると、かなり区別をつけるのが難しくなります。メロンとキュウリ、プロの農家ならわかると言うことを聞いたことがありますが、種子の縦横比が違うくらいで、かなり似ています。そんなことを名前の名字と名前に当てはめ、学名の属が似ていることもあるからと。。。ということで、今回は時間の関係で50minの講義となり。質問の時間をゆっくり取れませんでしたが、感想文に質問があれば、書いてほしいなと。最後になりましたが、今回の出前講義の企画の時からサポート頂いた石川県立小松高等学校・寺岸先生、小松市立芦城小学校・池田校長先生、中出先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 小松高校と中海小学校の間に、寺岸先生の菜園に。トマト、キャベツ、ダイコンなどのアブラナ科野菜。シカクマメ、食用ヘチマという食用可能なものから、葉ボタン、朝顔など、多様なものが作付けされており。。。この花、果実を翌日の小学校への出前講義に使えないかと、短時間でしたが、議論をして。。。これだけ多様であれば、実習をする方々にも楽しんで頂けるのではと思いつつ。