東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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計画、判断、プロ(10/26)

2015年10月26日 (月)

 今月もあと今週で終わり。残すところ、11, 12月。ほぼ、60日。何ができるか、まじめに考えないと、行き当たりばったりをしていると、とんでもない目に遭いそうな。。。何というか、2015年が終わってしまう。。。もちろん、研究教育の両面を考えながら、なにをどうしたら、どうなるのか、綿密に計画を立てる必要がある。サイエンスをやるにしても、何をやるにしても、計画を立てるのは、とても大事。昔は何かの紙切れに、明日の予定を書いて、これはやった、これはできずに、明日に持ち越し、みたいなことをしていた。紙切れでなくて、今考えると、就職活動の書類の請求のためのはがきだったような。ずいぶんと昔の話になる。そんな昔のことも、今となっては、パソコンで入力でやるとか。そうした歴史を踏まえると、どこで何が変わって、今に至っているのか、よくわかる。世の中的には、国立大の中期目標・計画の素案が公表されているとか。大学の上流でなくて、下流にいると、。。。教育研究のことの方が関わる率が高くて、こうした計画には。。。。ただ、思うことは、どこかで歴史をきちんと考えることが大事なような気がする。歴史を考えるようになれば、反省もするだろうし、評価もする。歴史認識という言葉があるが、そんなことでなくて、諸外国が好きで、グローバルというのをやるなら、海外の大学には、第1学部というのだろうか、歴史学部があるとか。その歴史で起こったことをしっかりとした計画に基づき、解析したら。。。。まさに今のbig dataとして。。。これからの方向性は、見えるような気がする。そのための、学部再編であってほしい。もちろん、そんな大学だけでなく、ちまたでは、意外な計画が進行していると。先週の金曜日だったか、最初の所は拝見したが。。。元々ちがう雑誌のものを融合。こうした計画が新しい方向性を打ち出せるような。そんな気がする。

20151026181902-41ae24fd5c915fffdc6d7d23868d885062998650.JPG 計画を立てるのは。。。大事。ただ、その時に、歴史を考えて、判断すること。実験でも失敗をしたら、何が失敗したかを考える。その失敗を活かして、次は、成功するように。もちろん、100%ではないかもしれないが、。。この時の判断は、もちろん、自分で決めて、自分にしか迷惑がかからないというか、もちろん、実験が遅れると、他の一緒にやっている人にも迷惑がかかったりする。なので、計画を立て、どう判断するかは、とても重要。判断をすることには、たぶん、ある種の責任が。と思う。もちろん、どんな場合でも。ふるさと・愛媛でも大きな決断があったとか。何かあったらと言うのは、3.11で。。この判断がよかったか、そうでなかった、それは、歴史が決めるのだろうか。。。ふと、そんなことが。歴史ではないが、映画では寸前のところでというのを思い出す。大丈夫なのだろうか。。。

 という意味で、計画を立て、判断をすると言うことでは、何をやっていても、プロの仕事。学生だから、院生だからと言うのはあるかもしれないが、そのうち、社会に出る。それの模擬テストというか、モデルケースというか、そんなことを訓練していると思えば。それこそ、先週の金曜日には、避難訓練で緊急放送もあった。緊張感を持って、プロの仕事としてやる。それが大事なのであろう。ただ、プロがアマに負けると言うこともあるような。。。かつて、こんなことがあったのだろうか。なかったようだ。これも1つの歴史かもしれないが、プロとしてやる以上、アマに負けるわけには。だからこそ、歴史を学び、計画をしっかり立てる。あと、60日間でどんな成果を上げるために。ぼちぼちしごとに戻ることにしよう。

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 わたなべしるす

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【出前講義】栃木県立宇都宮女子高等学校・SSH特別講義「大学教授からの進路選択アドバイス」(10/22)

2015年10月22日 (木)

 仙台は朝方、ずいぶんと曇っていましたが、10:00過ぎから日が差してきたでしょうか。宇都宮までの出張の車窓からは、稲刈りあとの田んぼで、ひこ生えというより、早くに刈り終わったイネがずいぶん緑の部分が生長して。。。それでも例年よりは寒いのか、2回目の穂が出ていると言うほどではないようでしたが。。。もちろん、300km/h近い車窓なので、正確には見えないのですが。。。今年も時間の関係でぎりぎりに宇都宮に到着。

20151022163755-7cc994f73509a1a34263c7d1b6d4ca2142ee227c.JPG 今年で8年連続の「栃木県立宇都宮女子高等学校」への出前講義。毎年講義に伺っていますが、activeに反応してくれる楽しい講義ができる高校の1つです。渡辺が出前講義に伺っている間に、いろいろなイベントでお世話になっている卒業生がいたり、たまにmailをもらったり。渡辺の講義を受講してくれていたり。いずれ、こちらもお世話になっている学校です。一昨年くらいから始まったでしょうか。保護者にも開放した講義形式。最初の頃は、保護者の方がいることをずいぶん気にしていましたが、最近は、そんなことも気にせず、話をするようになって、よいことなのか、どうなのか。気になるところですが。自分自身として。ただ、はじめて「女子校」で講義をしたのも、この学校ではじめはずいぶん緊張しましたが、今では、。。もちろん、回数を重ねたもあると思いますが。

20151022164204-a0e08d05910e7efd96573adff92e8d5c8bcf66d2.JPG 講義内容は、例年通り1年生の文理選択、進路選択を意識して、前半は、渡辺がやっているサイエンスの「自家不和合性」というか、植物の生殖の不思議。後半は渡辺がどうやってここまで至っているかという「キャリア教育」。時間のバランスを前後半でうまくとろうとするのですが、やっぱり今年もうまくいかず。普段食べている、農作物の花とその生と言うことについては、半分より少し知っていたのは、まずまずかと。ぜひ、普段から身の回りを観察することをしてみて下さい。大事なことです。正解というか、この後のいろいろな答え、performanceをしてくれた生徒さんには、渡辺の別刷を。グローバルというのが、SSHでも言われるようになっている時代。科学に興味を持つことがあれば、読んでみてください。それが人生のきっかけになるのかも知れないですから。この花の問題のあとは、ヒマワリの上のハチ。これがどこから来て、どこへ行くのか。意外と答えてくれる生徒さんが少なかったですが、「旬」を意識できてないというのは、大きな問題でした。ヒマワリが咲く時期に、何が咲いているのか。時空を超えて、春の花の上に行くためには「ハチ」の改造手術が必要になるわけで。。。。もちろんSSHの科学力を使うのはありですが、。。。この後は、自殖を続けてはいけないというか、他殖の意義。自家不和合性、受精という一連の植物の生殖過程での花粉と雌しべのコミュニケーションについて。できるだけわかりやすく、動画なども交えて、もちろん、研究結果が論文として、科学雑誌・Natureに掲載されるという意義も。いつか講義をした方と、一緒に研究をして、Natureに論文掲載ができればと。

20151022164231-4dd75e30bd51d960e92569ded383f80e6229f6c4.JPG このサイエンスの話に40min以上使ってしまったので、肝心のキャリア教育の後半の方は、ずいぶん飛ばしました。ただ、子供の頃からできることはある程度限られているので、また、興味も。その中でなにをするか、将来、どんな職に就くのか、それは大事なことで。また、その前に通過する、高校で何を学び、大学、大学院で、何を学んでほしいか。よい学問、よい師匠と出会い、大きく成長することを楽しみにしています。そのためにも、たくさんの失敗をすることは、大事と言うことを話すのを忘れましたが、「いい・加減」、つまり、どこで手打ちをするというか、1-0のデジタルという世界でないので、途中のどのあたりで、やめるのか、あるいはそこまでやるのかというのは、大事なポイント。その感性は大事にして下さい。あと、今ではほとんどの高校で使われなくなったという「数研の数学の問題集」。問題と答えの数字しかない。それを10年くらい前までは、どの高校でも普通に使っていました。それでどれだけ、考える力を養成されたか。課題研究でも考えることをしますが、それと同じように、普段から考えることは大事だからと。何とか、あの問題集を復活させたいものです。限られた高校だけでの利用でなくて。高校から大学に行くとき、大学入試という壁がありますが、そこでもいろいろなことがあると。ただ、いえることは選んだ道が最善の道であって、というか、そうなるようにがんばってほしいのだと。振り返れば、そう見えますからと。なによりも、今の行く道を後押ししてくれた小学校の恩師がいたからこそ、今もがんばれるのだと。。。

20151022164314-28a45d7b6c47516d1fcb83b70f1a89067678db24.JPG そうした後押しもあって、仙台という今治から見たら、すごく遠いところに来ましたが、それが日本の中の多様性であったり、いろいろなことを知ることに。なので、是非、今とは違う環境でがんばってみてほしいと。あと、最後の所にも少し書きましたが、物事のいろいろな「歴史」をつなげて考えること。それはとても大事だと。理系、文系のいずれであろうと。やろうと思うことの後ろにある歴史を学ぶと、全然違う世界が見えてくる。その違う世界を大事にしてほしいと。そうすることで、これから歩む上での失敗を少なくできるでしょうからと。。。もちろん、講義の〆は、最近は「組織論」。悪企み・野望という言葉はよいことではないかも知れないですが、夢というよりは、やぼうとか、企みに近いと思うのですが。そんなことを常に考えていることが、進歩の原動力かと思いますので。是非、組織論で学んだことを忘れないようにして下さい。

20151022164340-5e35b8de92e35ca50d5ca5e34664d3f28230f13a.JPG 質問では、やりたくないときに、どうやってモチベーションを保つのか。というか、どうがんばるのか、そのヒントではないですが、座右の銘にも使う「明日のために今日の屈辱に耐えるんだ」という、宇宙戦艦ヤマト・初代艦長・沖田十三の言葉。大変なことはあるけど、明日のために、がんばると言うことではないかと思います。あと、保護者の方からも、。。ほぼ、同年代の方で、大学院への進学について。渡辺の時代と今の動向の違い。大学院で何を学ぶのか。もちろん、サイエンスであろうが、それをとりまく、いろいろなものを学んでほしいと。文章力をはじめとして。最後はいつものように、世界に向かって情報発信。

20151022163957-fb0b885544247ab88314bccc760a55ba6c950e91.JPG 講義が始まる前の少しの時間と講義が終わってから、萩原校長先生と昨今の教育問題、高大連携など、SSHのことだけでなく、一般論として、教育問題について、議論をできたのは、大変貴重でした。高校側、大学側のいずれから見ても、同様の問題意識を再認識でき、では、それを解決するには、どうすればよいのか。もちろん、難しい問題ですが。ただ、これからのアウトリーチ活動を行う上で、こちら側もしっかり考えて、講義をしたりしないといけない、あるいは、小中高大と全てを串刺しにして、考えないといけないなど、何をどうすればよいのか、少し見えたような気がしました(自主性と主体性の違いというか。何というか、目から鱗でした。。)。ありがとうございました。最後になりますが、萩原校長先生、SSH担当の吉永先生、1年生の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、次年度も講義に来ることができれば、幸いです。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 去年までは、校長室で一緒に話をする生徒さんがいらしたのですが、確か、去年が3年生でしたので、卒業して、今は大学生なのでしょう。きっと。どこかの空の下でしっかりがんばっていることを祈りつつ。今年はそんな生徒さんがいなく、校長先生とdeepな議論でしたが、ありがたいことでした。

20151022163838-d4b69413f0694ceb3e98d064fb998354d1d44411.JPG PS.のPS. また、歴史という意味では、玄関の所にある、卒業生であるなでしこジャパンの安藤選手のサイン。毎日、こんなすごい先輩のものを見て、過ごせるのは、何よりの刺激でないでしょうか。あの高みまで目指せるという。また、帰り道で見つけた「大正四年」という石碑も。大事な歴史。その時、何があって、これがあるのか、考えてみるのも、違った世界を見つけ出すヒントになるかと。。。


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【速報】2015年10月21日, 15時04分頃, 福島県沖(M5.5)地震に伴う影響(10/21)

2015年10月21日 (水)

 水曜日の午後はゼミの時間。いろいろあって始めたのが、15:00。担当は、ますこさんと渡辺。始めようとして、資料を配り、ますこさんがしゃべり始めたら。。。いきなり、突き上げるような揺れと横揺れ。今週末には「平成27年度生命科学研究科総合防災訓練」というmailが流れて、1hr弱。いきなり、訓練でなくて、実践という感じでした。冷静にゼミを止めて、情報探索のためにどこが震源かなど確認して、。メンバー全体で研究室内の安全確認。さすがにあの震災以降、色々と補強したので落下物もなく。

 ただ、M5.5で、仙台市の震度は3でしたので、「緊急地震速報」があってもよかったのですが。。。ないのはないので、まあ。ただ、こうしてメンバーが参集した時点で、搖れがあるというのも、何かの意味があったことかと。いずれこの地震の意味が何なのか、余震なのか、前震なのか。。。それが気になるところですが。いずれ、研究室は安全ですので。ご心配なく。。。

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 わたなべしるす

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【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 4年生「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」(10/20, 27追記)

2015年10月20日 (火)

 午前中に続いて、午後からは4年生昨日の木町通小学校と同じテーマ。4年生では、ヘチマを育てるわけですが、今年は、作付けというか、栽培が苦労されたとか。。。春先は確かに天候不順だったような。そんな関係でしょうか。種播きから、栽培を最後まできちんとしたと言うことを覚えている児童の方が少なかったような。それでも準備頂いたヘチマは、小さいのから発達ステージにそって。よくできていました。できたら、そのままにして、乾燥させるのもよいのではと思ったくらいで。

20151020222008-5a3f7e7817896bdf13be6438644e0572455c20ac.JPG20151020222026-57a6d6604a3274e69e80c5b63ed36721c8903f7d.JPG ウリ科のヘチマ(Luffa cylindrica)カボチャ(Cucurbita maxima)メロン(Cucumis melo)キュウリ(Cucumis sativus)ゴーヤ(Momordica charantia)スイカ(Citrullus lanatus)を比べるというのが、講義のテーマ。せっかくなので、この前の文章の作物名の後ろのが、いわゆる学名。属名と種名になります。

20151020222055-5389e759dc3ccdd5699c886ea2cd3c95d36605d9.JPG20151020222122-fe00ef908674f8bc18eaa3c8766aece61f29ef96.JPG この記事を書くのに、久しぶりに調べて、ゴーヤは、ツルレイシとあって、そうだなと。キュウリとメロンのたねは似ています。それを説明したとき、属名、種 名を説明したのは、メロンとキュウリだけ。せっかくなので。また、果実の縦横比がちがうだけで、ウリ科は、縦長から、横長まで、色々な形態のものがある と。スーパーで是非、観察して下さい。では、横断面の特徴は。ということで、実際の果実の発達段階にそって、横断面を見ると、メロンのように、種が入ると ころ、loculeと言いますが、心皮だったような。それが3つあるのが特徴というのが、よくわかるのでは。大きくなると、ずいぶんはっきりしていたのを 観察してもらえたのでは。

20151020222241-bb745999d918f3ccae5ee5272fbc732ddcf1d27f.JPG20151020222259-d96e9added7633537f89c0c504bbc9e6734187f3.JPG また、いつも話をしますが、メロンのTの蔓が残る原因というか、その仕掛け。この前、市内の八百屋さんというか、果物屋さんで、大きなTの蔓を見かけたときは、高いのだろうと思ってみたのを思い出しつつ。ぜひ、Tのメロンを食べるようにしてみて下さい。味が違いますから。

20151020222318-71db012ca05ba7d607508a177383ff5e85971a1c.JPG20151020222338-c25f1c1a7f3e39ea3b2108a00a53d0145a4d435c.JPG 花の特徴で説明を忘れましたが、いずれも黄色。白は、ユウガオ、つまり、カンピョウ。位ではないかなと。。。ウリの仲間を集めてみるだけでも、こんなに多様性に富んでいます。他の科、バラ科ナス科アブラナ科など、是非、調べてみて下さいと言うことで。。。

20151020222358-86206b10e6f6dc5ebe38829fe6c0d50123297c54.JPG20151020222413-07449bcecdf3c7340e69b913f1bddaec7ea72336.JPG 最後になりましたが、4年生の担任の先生方、理科専科の福嶋先生、ありがとうございました。渡辺の時間の関係で、ゆっくり校長先生などとお話しができず。次回は、年明けになりますが。。。6年生が立派になったのを楽しみにして。。。


 わたなべしるす

 PS. 講義で忘れていました。終わったあとに、学校の「ヘチマ」を食べるのはよくないというか、食用ではないので。繊維質が強くて。沖縄で栽培しているのは、食用のヘチマ。なので、食べることは、できます。食べるときは、必ず、おうちで栽培しましょう。という説明を忘れていました。

 PS.のPS. 10/27(火), 21:20。七北田小学校のHPに当日の記事を見つけました。当日の夕方には記事がuploadされていたのですが、こちらがばたばたしており、気がつかず、失礼しました。

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【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 5年生「花の不思議な世界--りんごの花からリンゴができるまで??--」(10/20, 27追記)

2015年10月20日 (火)

 昨日の木町通小学校で「ヘチマとそのなかまたち」の出前講義でした。まだ、科研費でばたばたしているのですが、予定は予定。がんばるしかないわけですが。。。やっぱり、慌ただしいです。科研費の申請書書きをすると言うことで、本来なら、9月中に行っていた講義を10月にshiftしているので、余計にこれからがパンク状態になるのは、見え見えなのですが。いずれ、やるしかないわけで。。。最近、忘れられつつある、気合いと根性で。。。

20151020171102-cba1c38a43bf4996481aa41eab48d348771d0720.JPG20151020171120-370469d1a3da88cf0ab6cb2ca7177bfd87a2891a.JPG この日は午前午後と七北田小学校10/2(金)の「ひまわりのお花の秘密」以来。あのときは、少しばたばたでしたが、今回は、遅れることもなく。比較的スムーズに。今回は5年生対象に「花の不思議な世界」。リンゴをモデルにして、開花から結実までのいわゆる、植物の生殖過程を理解してもらうと言うことです。ちょっと難しい言葉で言えば。最初は、どれくらい身の回りの花を知っているか。5つの花を見て考えてもらいましたが、全ての回答が出そろったのも、久しぶりのような。また、リンゴの話をするときに、バラ科というのを説明するので、花の絵を見ながら、これが何の仲間か。1年前には「ヘチマの仲間」ということでウリ科の説明をしたので、それを思い出しながら。。。

20151020171439-ad26deac2fa2dd7dacf1afd7e70daa2762d5d4ff.JPG20151020171455-159898ffa1a8355c4d1fe20e3533289553f2e7bb.JPG 本題の開花から結実まで。リンゴであれば、半年ほど、同じバラ科のイチゴは、1ヶ月。なぜ、こんなにちがうのか。これがよくわかってないのが、。。。考えると面白ことなのかもしれないなと。。。もちろん、ここでは、それはおいておいて。ただ、「旬」という意味で、イチゴの旬を理解していたのはよかったのではないでしょうか。春ですね。花の構造は、習ったばかりと言うこともあり、蕚片、花弁、雄しべ、雌しべ、というのも。ただ、雌しべの先端を拡大した構造はびっくりだったようですし、なにより、雌しべの先端で花粉管が伸長する様子を見てもらったときは、感動だったようです。やはり、動くというのは、すごいことなのかもしれないと。。

20151020171519-8c466ad937f3447a739f1a91d8713eae200f1431.JPG20151020171535-cab2fc8a307ffa70174ac88565759f8c1b2f9231.JPG リンゴの果実が大きくなる過程にもいくつかおもしろいことがあり、実際には、摘果など、色々やります。もちろん、日本の農業だけなのかもしれないですが、細かな管理は。このおかげでおいしいリンゴを食べることができると。また、リンゴをはじめとする多くの植物には自家不和合性という性質があると。なぜ、こんな性質を持っているのか。遺伝的多様性を持つことなのですが、しっかり考えてもらいました。ここで考えたことを忘れないで下さいね。

20151020171612-cff553551ca83bc819f4d6f61eaa80f278c61ff1.JPG20151020171629-7ef57908c4653ba14e5a6871937eb6e5aaf51266.JPG ということで終わりと思ったら、いつものように机にリンゴを並べてなかったのもあり、リンゴの断面から、蕚片があった位置を考えてもらう、逆さまであったと言うこと。そんなことをするのを失念していて。慌てて、最後に皆さんに観察をしてもらいました。リンゴだけでないですね。しっかり観察して下さい。それから、この前の「キャベツとブロッコリー」の時にも約束したのですが、「講義を受けるときは、きちんと静かに話を聞く、無駄なことはしゃべらないことの大切さ」がきちんとできてなかったのは、とても残念でした。5年生です。しっかり考えて行動できるようになるのを、次は、来年にしか講義の機会はありませんが、その時までに。

20151020171648-a931e01d714beadde09aa39a15f8c144e544f1a9.JPG20151020171703-2c4b235d3a16841f445ffd0eebcaaf478d0ffa17.JPG 今回は、午前午後と続くパターン。久しぶりだと思います。後半の講義は、また、別紙面で。最後になりましたが、理科専科の福嶋先生、5年生の先生方を初めとする先生方にお世話になりました。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 10/27(火), 21:00。七北田小学校のHPに当日の記事を見つけました。当日の夕方には記事がuploadされていたのですが、こちらが気がつかず。。。また、きょう、4, 5年生から、お手紙も届いていました。また、時間を見つけて、返事を書きたいと思いますので。

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