リバーサイドでの研修も4日目。前日が、市庁舎、美術館という市内でのイベント。それに対して、この日は1日、RSAで研修。かなり朝から忙しく、1時間目は、RSAの生徒とサイエンスチャレンジ。一定の長さのスティックをつなげて「橋」を作ると言うことを、日米合同で。それぞれのideaで。。毎年、違ったチャレンジで今年も、盛り上がりました。 2, 3時間目が、受講生が準備をしてきたEGGS activity。「習字」、「風呂敷」、「御朱印帳」。日本の文化・歴史を説明して、実際にアメリカの生徒さんたちに実習してもらうという試み。「習字」は例年好評なので、継続課題ですが、「風呂敷」、「御朱印帳」は新たな試み。エコバッグが広まったとはいえ、どの様な形状でも包むことができる。さらには、アートにも。そんなことをやってもらうプログラム。「御朱印帳」は、四国でいえば、四国八十八ヶ所のお参りの時に、押印してもらうもの。愛媛県人の渡辺から考えると。日本は色々なものに「神」が宿るという発想。八百万の神といえば、いいのでしょうか。それに対して、西洋では「神」は1人。この違いを理解してもらうことも含めて。。「習字」は、「日本」、「米国」、「川岸(リバーサイド)」などの分かりやすいものから、英語の名前を聞いて、それを「漢字」になおして、もちろん、イメージであったり、「音」があうとか。。。
4時間目は、その時間帯に行われている「授業」にそれぞれの希望でjoin。授業科目は、日本とは全く異なるので、「ピクセルアート(これは、美術の時間と思えば。。。)」、「レゴ(これも美術の変則だと思えば。。。)」、「プログラミング(これは、情報科学でしょうか。。)」。その一方で、「瞑想(これは、体育になるのでしょうか。かなり、難解。。)」。いずれ、日本の教育と違うこと、その良さであったり、日本の方がということを理解できる一端になれば。。。
お昼ご飯は相互の生徒さんが交流の時間。もちろん、その前に、先の「EGGS activity」で行ったことの振り返り。明日は、もう1回、今度は今日よりも高学年の生徒対象になるので、さらなるパワーアップをということで。午後からの5時間目。細いパイプを半分にしたものをつないで、ビー玉を転がす競争のイベント。意外と競争心をつけるというか、そんなイベントが多いような。盛り上がることもありますが。イベントそのものは、今回は拝見できなかったのですが。。。
渡辺は諸般の事情で、これで研修のサポートを終了。この後を伊藤先生、下山さん、メンターの古井さん、川口さんにお願いして。。。もちろん、現地のUCRの佐藤先生、川村君にお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. これという追記はないような。。。いつものように、アブラナ科の花の写真をいくつか。。。厳密に種名が不明なのが。。。コラボで、解析ができれば、おもしろいと思うわけですが。。。また、何かの折りに。。。そうそう、welcome boradを帰る前に見つけたというのも。。。
【アウトリーチ活動】2018年・飛翔型「科学者の卵養成講座」米国リバーサイド研修-4(3/21)
2018年3月22日 (木)
【アウトリーチ活動】2018年・飛翔型「科学者の卵養成講座」米国リバーサイド研修-3(3/20)
2018年3月21日 (水)
リバーサイドでの3日目。前日は、RSA、UCR、BOURNSでのイベント、見学などでしたが、この日は、リバーサイド市庁舎へ。仙台市とリバーサイド市は姉妹都市。仙台市バスでリバーサイドと書いて、ミカンの絵が描かれたのを見たことがあるかと。姉妹都市を締結してから、ずいぶんと歴史があるということを、市の国際交流担当の方から。緊張をしながらもしっかり聞いていました。そのあと、会議を終えた市長が登場。毎年、とてもfriendlyで。市庁舎から見える姉妹都市のことを記した場所、日本庭園があるところなどの説明も頂きました。 ここで、毎年、恒例ですが、研修に来た受講生を代表して、仙台青陵・山本さんが挨拶のあと、仙台市・郡市長からの親書を手渡し、また、仙台二華・立石さんからお礼の言葉とお土産の品を。お二人ともとてもしっかりとしゃべっていて、リバーサイド市長からもお褒めの言葉があったほど。渡辺が高校生の頃を考えると、絶望的なくらいのすごさで、感動でした。大役、お疲れ様でした。
お昼をはさんで、市役所から少し離れた美術館へ。美術館を見学したり、絵を描くという実習を。実習の絵はそのあとのイベントに使ったとか。。。イベントは別の場所ということで、そこはRSAの方々にお願いして。というか、最初の予定では、「Harada House」への訪問、見学の予定だったのですが。。。改装中などということが重なり。。。残念でしたが、今回は、give up。リバーサイドに到着して、3日目。疲れも出る頃だと思うので、若いとはいえ、少しセーブするようにと。何事もなく、それぞれの自宅に戻るまでが今回の「海外研修」ですから。
わたなべしるす
PS. 昨日は、毎年、お手伝い頂いているUCRの佐藤先生を紹介しましたが、今日は、学術交流協定を結んで、交換留学プログラムでUCRに来ている教育学部・川村君。科学者の卵養成講座のひよこさんとして活躍してくれている方を知っていて、今回の海外研修のことを聞いて、昨日からお手伝いを。ありがとうございます。出身は岩手県とか。渡辺も岩手大に7年あまりいましたので。不思議なご縁です。最終日までお世話になります。よろしくお願いいたします。
【アウトリーチ活動】2018年・飛翔型「科学者の卵養成講座」米国リバーサイド研修-2(3/19)
2018年3月20日 (火)
リバーサイドへ研修も2日目。東京とリバーサイドの時差が、サマータイム中で16hr。ということで、3/18(日)が、2日あった形。19日(月)から、リバーサイドのSTEMアカデミー(RSA)で現地の高校生と交流会。それぞれが自己紹介。今年の受講生、なかなか、プレゼンもgoodで場内から、かなりの歓声が。。さすが。そのあと、渡辺から仙台、東北大のことを簡単に紹介。最後に、時間が少しあったので、こちらの研究である自家不和合性について。何となく、植物も考えているというイメージができたのではと。。。もう少しプレゼンを工夫できればと、反省もあったのですが。次回はということで。。。キャンパスを見学している間に、次への移動の調整。。。今回はいろいろあります。 昼前後は、UCR・工学部、BOURNSの見学。東北大・工学部もいくつかの研究室しか見たことはないですが、空気清浄の研究が重要だとか。地理的な背景から。。。説明では受講生の皆さん、熱心に聞いていて、空いた時間帯では、相互に議論を。よいことですね。蓄電池の重要性などをアメリカの地域性を説明頂いたり、。。BOURNSは、1947年に設立の「センサー」をbaseにした企業。設立からの歴史、製品などの説明を社長自ら。。設立当時に使っていたようなtoolであったり、現在の製品、受講生にはとても刺激的であったようで、質問をしたり、写真を撮ったり、分かったことをメモしたり。。。最後に改めて、BOURNSの歴史などをまとめたビデオ鑑賞。色々な国からの訪問があることを想定してか、日本語の解説がついたものが用意されていたのは、感動。。。質疑の時間は社長とdeepな議論も。1日目からかなり刺激になったのを実感。。。
わたなべしるす
PS. 昨日も書いたかも知れないですが、UCRの日本語の教員で、東北大との交流の窓口もされている佐藤先生には、今回もお世話になりました。東北大からの留学生であったり、佐藤先生のところで日本語を学んでいる学生さんもコラボいただいたり。日本、仙台にいらしたときには、是非、welcomeしたいと思いますので。ありがとうございました。
【アウトリーチ活動】2018年・飛翔型「科学者の卵養成講座」米国リバーサイド研修-1(3/17-18)
2018年3月19日 (月)
金曜日、栃木県立栃木高等学校への出前講義のあと、そのまま、今度は、飛翔型「科学者の卵養成講座」米国リバーサイド研修へ。。。これまで海外出張の前に、国内出張が連動していたのはなかったような。。。いずれ、忘れ物がないように、また、できるだけ身軽にと、思ったのですが。。。以外と今回は手こずって。。。たくさんお世話になったり、なることを考えると。。 昨年度は、出前講義の関係で、後半からの参加。今回は、後半に別件があるので、前半の指導ということで。。。17日の午後, 18日の昼過ぎまで、海外研修で心がけることを渡辺から。海外ということ、研修であるということ。その2つの困難さを同時に満たしながら、行動するか。全体行動が多くなるので、その当たりについても、メンターの方から。出国、入国ではいくつかのことはありましたが、それぞれがきちんとした対応で、。。welcomeの会場で、host familyの方々と交流をしたあと、それぞれのfamilyとともに。。。日本とは異なる文化であること、また、言語も。そうしたことを踏まえて、科学的な眼を養いながら、今週の土曜まで、みっちりですが、それぞれの目標を達成してくれることと、期待して。。。
留守番部隊の安藤先生、大友様には、早速のあれこれとお願いも。。。1週間の半分くらい、随時、報告を入れるようにしますので。
わたなべしるす
PS. 昨年までのwelcomeの場所とは異なる会場。昨年までの庭には「グレープフルーツ」の樹木があったような。今回はいわゆる「オレンジ」だと思うのですが。。開花、結実、成熟という花から果実までの全てのステージを見ることができるような。。それだけ、カリフォルニアがカンキツ栽培に適しているのだろうと。。。元というか、昔というか、愛媛県人であったものには、何ともいえない刺激でした。
【アウトリーチ活動】栃木高等学校・SSH学問探究講義(3/16)
2018年3月19日 (月)
仙台も今週、2日続けて、20oC近くの気温。植物の温度反応性はよくできているもので。東京では昨日、サクラが開花したとか。。。人間も温度に反応するというか、暑ければ薄着になって、寒ければ、何かを羽織るのですが。。。それを反応性というのか。。疑問の余地はありますが。。。前日までの暖かさに比べると、最高気温が半分くらいになった金曜は、栃木県立栃木高等学校へ。2年前にも、同様の出前講義を行ったのですが、そのきっかけを作ってくれたのは、「科学者の卵養成講座」の受講生が進路担当・加藤先生から頂いたmailで。2年たつと、ちょうど受講する1, 2年生が新しくなるからという設定、つまり、前回の受講生は今回はいないというパターンで。。。
栃木高等学校・SSH学問探究講義(3/16)
栃木県立栃木高等学校は120年を超えるような伝統校。正門の右手には歴史を感じる建物が。木造建築物が様々な事象を乗り越えて残っているというか、残すという努力もしていることに感銘。簡単そうに見えて、古いものを残すのは難しいですから。。。3つある歴史的建造物のうち、1つを拝見したのですが、それについては、最後に。残りはまた、次回のチャンスにということで。。。6名程度の色々な大学、分野(物理学、人文社会学、繊維工学、出版など)の方々が。。科学者の卵養成講座、同様に、多様な分野を数回に分けて、講義として聞く機会があるというのは、よいことだなと。他のところでも「範」としたらよいようなことだと。。。 渡辺の講義は、前半が「植物の生殖と自家不和合性」、後半が「渡辺のこれまでの生きてきた道を話す、キャリア教育」。これを1hrでということで、かなりの駆け足でしたが。。。deepに説明できたところもあれば、そうでないところも。少しだけかも知れないですが、考える「生物学」というか、「植物の生殖のからくり」、「遺伝学」、「育種学」、「進化・栽培化」ということの一端を理解してもらえたのでは。。。また、後半の「キャリア教育」では、後述のように、人生とは不思議なもので、どこかでこれという出会いがあると。それをこれだと見つける、気がつく目であったり、心を養成してほしいと。そのためにも、答えがあることは色々な考え方を学び、また、答えのないこと、グレーゾーンにもチャレンジしてほしいと。。。たくさんの失敗をすることが、大きくなってから意味を持ってくるので、失敗を恐れずにやってほしいと。
講義の最後は、質問の時間。こちらが少ししゃべりすぎたので、deepな議論ができなかったのですが。。。それでも、よく考えている質問でした。また、代表の方から、今回の講義の意義をしっかりと理解したお礼の挨拶も。ありがとうございました。それぞれが色々な気づきがあったと思います。それを1つのきっかけにがんばって下さい。また、どこかでお目にかかれることを楽しみにして。。。最後は、全体で世界に向かって情報発信。講義の前後に、校長先生とdeepに議論する時間を頂きました。ありがとうございました。「歴史」の大切さを改めて、認識できた貴重な時間でした。
最後になりましたが、今回のSSH学問探究講義を頂いた大橋校長先生、進路指導部長・加藤先生をはじめ、関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。次年度、今度は次年度の4月、新1年生向けの講義でお世話になるのを楽しみにしております。。
わたなべしるす
PS. 講義のあと、「御聖蹟」という明治29年の学校創立時に建築された建物に。当初は校長室などに使用されたということですが、後に、明治天皇、大正天皇の行在所として、使われた場所であると。そのあとを感じさせるようなものがあり、。。「歴史」の貴重な空気を感じることができました。また、第19回全国中等学校優勝野球大会で甲子園に出場と。準々決勝で当たったのが、旧制・松山中学。今の松山東高等学校。愛媛県のチームだなと思ったところで、その脇の記事を見ると、準決勝の反対側の組合せは明石中と中京商の記録になっている延長25回の試合だと。。不思議な歴史の糸を感じざるを得ない不思議な時間でした。ありがとうございました。栃木市の町並みも歴史ある建物などが保存され、「歴史」を大切にすることが、後世への考えることを提示するために重要であるということを再認識した時間でした。案内を頂いた教頭先生をはじめとする先生方に感謝です。ありがとうございました。