仙台も今週、2日続けて、20oC近くの気温。植物の温度反応性はよくできているもので。東京では昨日、サクラが開花したとか。。。人間も温度に反応するというか、暑ければ薄着になって、寒ければ、何かを羽織るのですが。。。それを反応性というのか。。疑問の余地はありますが。。。前日までの暖かさに比べると、最高気温が半分くらいになった金曜は、栃木県立栃木高等学校へ。2年前にも、同様の出前講義を行ったのですが、そのきっかけを作ってくれたのは、「科学者の卵養成講座」の受講生が進路担当・加藤先生から頂いたmailで。2年たつと、ちょうど受講する1, 2年生が新しくなるからという設定、つまり、前回の受講生は今回はいないというパターンで。。。
栃木高等学校・SSH学問探究講義(3/16)
栃木県立栃木高等学校は120年を超えるような伝統校。正門の右手には歴史を感じる建物が。木造建築物が様々な事象を乗り越えて残っているというか、残すという努力もしていることに感銘。簡単そうに見えて、古いものを残すのは難しいですから。。。3つある歴史的建造物のうち、1つを拝見したのですが、それについては、最後に。残りはまた、次回のチャンスにということで。。。6名程度の色々な大学、分野(物理学、人文社会学、繊維工学、出版など)の方々が。。科学者の卵養成講座、同様に、多様な分野を数回に分けて、講義として聞く機会があるというのは、よいことだなと。他のところでも「範」としたらよいようなことだと。。。 渡辺の講義は、前半が「植物の生殖と自家不和合性」、後半が「渡辺のこれまでの生きてきた道を話す、キャリア教育」。これを1hrでということで、かなりの駆け足でしたが。。。deepに説明できたところもあれば、そうでないところも。少しだけかも知れないですが、考える「生物学」というか、「植物の生殖のからくり」、「遺伝学」、「育種学」、「進化・栽培化」ということの一端を理解してもらえたのでは。。。また、後半の「キャリア教育」では、後述のように、人生とは不思議なもので、どこかでこれという出会いがあると。それをこれだと見つける、気がつく目であったり、心を養成してほしいと。そのためにも、答えがあることは色々な考え方を学び、また、答えのないこと、グレーゾーンにもチャレンジしてほしいと。。。たくさんの失敗をすることが、大きくなってから意味を持ってくるので、失敗を恐れずにやってほしいと。
講義の最後は、質問の時間。こちらが少ししゃべりすぎたので、deepな議論ができなかったのですが。。。それでも、よく考えている質問でした。また、代表の方から、今回の講義の意義をしっかりと理解したお礼の挨拶も。ありがとうございました。それぞれが色々な気づきがあったと思います。それを1つのきっかけにがんばって下さい。また、どこかでお目にかかれることを楽しみにして。。。最後は、全体で世界に向かって情報発信。講義の前後に、校長先生とdeepに議論する時間を頂きました。ありがとうございました。「歴史」の大切さを改めて、認識できた貴重な時間でした。
最後になりましたが、今回のSSH学問探究講義を頂いた大橋校長先生、進路指導部長・加藤先生をはじめ、関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。次年度、今度は次年度の4月、新1年生向けの講義でお世話になるのを楽しみにしております。。
わたなべしるす
PS. 講義のあと、「御聖蹟」という明治29年の学校創立時に建築された建物に。当初は校長室などに使用されたということですが、後に、明治天皇、大正天皇の行在所として、使われた場所であると。そのあとを感じさせるようなものがあり、。。「歴史」の貴重な空気を感じることができました。また、第19回全国中等学校優勝野球大会で甲子園に出場と。準々決勝で当たったのが、旧制・松山中学。今の松山東高等学校。愛媛県のチームだなと思ったところで、その脇の記事を見ると、準決勝の反対側の組合せは明石中と中京商の記録になっている延長25回の試合だと。。不思議な歴史の糸を感じざるを得ない不思議な時間でした。ありがとうございました。栃木市の町並みも歴史ある建物などが保存され、「歴史」を大切にすることが、後世への考えることを提示するために重要であるということを再認識した時間でした。案内を頂いた教頭先生をはじめとする先生方に感謝です。ありがとうございました。
【アウトリーチ活動】栃木高等学校・SSH学問探究講義(3/16)
2018年3月19日 (月)
ホワイトデー☆
2018年3月17日 (土)
さて、先日3/14はホワイトデーでした!
今年のホワイトデーは。。。
たくさんのお菓子@ドン・キホーテ、をいただきました(ポップコーンも)。
この日は年度方針&ゼミのくじ引きだったので、それ終わりに男性メンバーが買ってきてくれました。
ありがとう!
(くじ引き中のメンバー、お疲れ様です)
あと、尾形さんから、ネコのバニラファッジとチョコレート。
かわいらしいパッケージ、バニラファッジはやわらかめのキャラメル好きな人には間違いないかと!
チョコレートの方は、室温で溶けそうなので冷蔵庫に入れてます。各自取って食べて。
順次開けてしばらく楽しもうと思います!就職活動等で出入りが不定期になるメンバーも多いため、日持ちするお菓子、うれしいです。
新しいお菓子をあけた時、席に適宜分けて置いてます、新しいのもテキトーに空けて食べてね(業務連絡)。
今年もエビでタイを釣った気分。。男性メンバーのみなさま、ありがとうございました!
マスコ
イベント色々。(卒業まであと少し)
2018年3月13日 (火)
こんにちは、こんばんは。
M2のオオハタです。
かなり久しぶりの登場ですね...!
1月、2月は修論の執筆や、修論発表の準備・練習...などで
とてもバタバタしておりました。
無事に発表も終わり、なんとか卒業できそうでほっとしています。
ちょうど一ヶ月前になべもとさんが修論発表についてブログで書いてくださっていたので、
遅ればせながらその時のことを振り返ってみようと思います!(2018/2/14)
いやー、今になって振り返ってみると
この日の修論発表に向けて正直めちゃくちゃ発表練習したな...と感じます。笑
研究室の方々も、貴重な時間を割いて何回も練習に付き合ってくださって。
本当にありがたかったです。
発表練習をしている時に、
技術職員の高田さんや、研究室のボスであるなべさんですら
"いい発表をするためには何回も練習する"と話していたことが印象的で。
もう十分かな?と思いつつも、
練習した分だけいい発表になると信じて、やりきりました。
その甲斐もあって、発表前は勿論緊張はしましたけど
不安な気持ちはあまりありませんでしたね。
それ以上に、「やっと終わる...!」という気持ちの方が
大きかったかもしれません。笑
実際の発表の様子がこちら。(小さい...)
そんなこんなで、同期のみさきちゃんと一緒に
修論発表を無事に終えることができました。
さて、2年間のなべ研での研究生活について......
と、振り返りたいところではありますが!
それについては、また後日(3月中)に更新したいと思います。笑
...というのも、先日の名古屋大学でのミーティングに
実は私も参加させていただきまして。
(オカモトさんの記事参照)
構造生物学について、色々とお勉強してまいりました。
2月頃、名古屋大学でミーティングがあるというお話を聞いた時に
プログラムを拝見して「面白そう!行きたい!」と思ったんですね。
でもM2だし...もう卒業しちゃうからな......と
だめもとで「行きたいです」と言ってみたところ、なんとOKが!!
こうして修論発表を終えたあとでも
勉強する機会を与えていただけるのはすごく有り難いことだなぁと感じました。
1日目のミーティング中は、終始わくわくしていましたね~。
自分が2年間で行ってきた研究も、
構造学の視点からアプローチできたら
面白いかもしれないと思う部分が多かったので、
「この技術を使ったら...」「こういう視点で考えてみたら...」と色々な想像が膨らみました。
2日目はあいちシンクロトロン光センターの見学へ。
写真は一緒に見学に行ったオカモトさん。いい笑顔です。
施設内の写真や詳細に関しては
オカモトさんが書いてくださっているので、ぜひそちらを。(2018/3/9)
実際にこれらの装置を使ってどんなものを解析しているか
お話を聞かせていただいたのですが
想像以上に色んな方面で使われていることを知り、驚きました。
ひょっとしたらこの先、会社に入ってからも
こういった装置を使う機会があるかもしれないですよね。
最後は見学にいらっしゃっていた他大学の先生方や学生の方と集合写真を。
こういった貴重な経験のできる研究室に入ってよかったと
しみじみ感じた2日間でした。
卒業まであと少しではありますが、
吸収したことを少しでも研究室に残していければと思います。
それではまた、3月下旬に!
M2 オオハタ
3/11(金)、14:46から今日まで、その28(3/14)
2018年3月13日 (火)
物事に時期があることが身にしみている。この前の日曜日が3.11からちょうど7年。前日は、高校生向けの企画・飛翔型「科学者の卵養成講座」の最終日。そんなのが重なったからというのには、亡くなられた多くの方々に、あまりに申し訳ない。お昼ご飯を手に入れるついでに、本を立ち読み。数学の難しい本の中のコラムに、科学者は新しいことを生み出すことももちろんであるが、その新しいことがどの様な歴史で積み上げられたのか、それを理解しておくことも大事だと。そんなことで締めくくっていた。あれから7年。あの日はとても寒くて、体感気温は氷点下。雪も降っていたし。復興という前向きのことを考えるためには、そこがどの様な場所で何があったのか、かんがえてみることはだいじである。
先日、とあることで、沿岸部に。色々なところが風景が変わっている。もちろん、津波で被害を受けたというだけでなくて、復興していて、どこなのか、分からないというところも。一方で、津波被害を受けた駅舎、線路をそのまま、遺構として、残しているところも。そんなここがどこであって、7年間で少しずつ何が変わったのか、そんなことを理解することが今となっては重要なのかも知れない。そんな新聞記事も見つけた。少しずつ変わる自然の変化を理解する自然科学を学ぶものとして、被災地の変化を分かる形で歴史に残すこと、それは、論文という形で、歴史の変化を残すことと同じくらい、大事なことなのだろうと。 一方で、原発の問題は色々なところで解決の方向性を見いださないといけない状態にある。拡散した放射性物質。金属イオンであることから、粘土鉱物と結合しているとか。どうするのか、土壌学だけでなく、もっと広く領域融合しないと、解決が見えない。もちろん、爆発したプラントそのものが片付くのが2050年とか。あと30年。あっという間に来そうである。今までにないような発想を用いることが必要なのだろうが、植物、遺伝学、育種学という立場から、切り込むことができるのだろうか。。。そんなことを別の角度から考えさせられ本も見つけた。残された宿題は多くて、難問である。そんなことを考えた7年目であった。最後になったが、この震災で亡くなられた皆様への哀悼の意を表して、黙祷。
わたなべしるす
PS. 昨年に続いて、出前講義でお世話になっている先生から、震災のことを忘れないようにとのmailが。世の中的には、財務省の問題が大きくなっているが、忘れてはいけない、大事な3.11である。
何回目の名古屋?
2018年3月 9日 (金)
こんにちは。
D1の岡本です。
このラボに入ってから名古屋に出向くことが多くなりました。
さすがに路線図とかは頭に入りつつありますが、人の歩く方向というか流れというか、いまだに慣れません。
私的には、東京のほうが秩序よく歩いている印象ですね(仙台は比較的人が少ないので大丈夫ですが)。
歩いていて人にぶつかりそうで怖いです。
さてさて、先日の3/7~3/8に名古屋大学で新学術領域の異分野融合ミーティング第3回目が行なわれました。
1回目は有機化学合成&イメージング、2回目はバイオインフォマ(ダイアリーでも少し触れました。)
3回目の今回は構造生物学について学ぶことができました。
うれしいことに3回とも出席させていただき、それに加えて若手の会も・・・ありがたいことです。
この経験をできる限りラボに還元できるようにがんばります。
大事な今回のミーティング内容ですが、主に植物のタンパク質構造を詳しく解析していく方法論についてでした。
たとえば、NMR法であったり力学モデルであったり、記憶に新しいところだとクライオ電子顕微鏡(2017年のノーベル化学賞ですね。)であったり。
そんな中、さまざまな先生方が口をそろえておっしゃっていたのが、
「一番最初のサンプル調製が本当に大事。ここがおろそかだと見えるものも見えなくなる。」
でした。
研究にAIが導入され始め、さまざまなことに関して全自動化が成し遂げられていますが、最初の最初、基礎基本であるサンプル調製はまだ人がやらなくてはいけない部分であり、ここの出来次第では観察や解析までに1年や、それ以上かかるともおっしゃっていました。観察、解析には数分、数時間で終わるにもかかわらずです。
いくら機械が優秀だからといって、怠けていてはだめですね。
このような感じで一日目は座学というか、先生方から知識を吸収する日になりました。
好き嫌いが分かれる分野だとは思いますが、私は学部生のときから有機化学や物理学などに興味があったので、何も苦がなく、みなさんのお話を聞くことができました。面白かったです。
二日目はある施設の見学だったんですが、名古屋大学に朝9:30に集合し、地下鉄、モノレールに1時間ほど揺られて、
写真にもあるように、あいちシンクロトロン光センターを見学しに行きました。
ここが何かというと、光の性質を用いてさまざまな物質の成分を解析する施設です。このような施設でここ以外の代表的な施設ですと、兵庫県にあるSPring-8になます。
最初は恐る恐る写真を撮っていたのですが、係りの人が「撮っていいですよー」とおっしゃってくれたので、たくさん撮りました。
まずは模型図からすこし見づらいですが、真ん中の丸いところに電子が流れ、強力な磁場をもつ磁石によって方向を変えられることによって、解析に用いる光が発生し、各ラインに届くそうです。
次は上からの図実際には写真にあるかくかくした場所を電子が通っているらしいです。よくわかりません。
次は光が通るラインの図写真にある管の中を光が通って試料に届くそうです。
最後に、名大が保有している装置と実際に試料をのせて、光をあてて、解析している図少し角度が悪いので、わかりづらいのですが、下の写真中央の機械に試料をのせることで解析ができるそうです。
前々から機会があれば見学してみたい施設であったので、とても楽しく見学できたのですが、
一番印象的だったのが、日本の植物分野を代表する先生方が積極的に質問し、身を乗り出しながら写真を撮っている姿でした。
教授になりながらも、まだ知識を吸収しようとしている姿がとてもまぶしく見えると同時に、自分はまだまだ知識欲が甘いなと痛感しました。
二日間ともにとても有意義な時間をすごせました。
最初にも書きましたが、inputのあとにはoutputなので、これをラボに還元できるように精進します。
それでは
D1オカモト