東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

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平成22年度活動ブログ

平成22年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

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2010.08.09

エクステンドコース 「泡が光る!」 の様子 (8月2日・3日)

 エクステンドコースを担当してくださっている工学研究科 祖山 均先生より、現在実習中の内容について紹介記事をいただきました。

 

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 エクステンドコース「泡が光る!」では,発展コース「泡で叩いて金属を強くする」に続いて,キャビテーションという泡を化学反応に使うために,キャビテーションの発光現象を調べています。

 

(キャビテーションについての説明は,2009年12月21日のブログをご覧ください。)

 

 エクステンドコースの実習の結果をまとめて,日本化学会東北支部・化学教育研究協議会東北支部主催で9月26日(日)に岩手大学で開催される「化学教育研究協議会東北大会」においてポスター発表する予定です。

 

 8月2日(月)は,ガラス管を細く絞って流速を増大させてキャビテーションを発生
させるために,まずガラス管を切り(Fig. 1),ガラス管をガスバーナで熱して細く絞り(Fig. 2),ポ
ンプにつなげるチューブを取り付けて(Fig. 3),キャビテーションを発生させて,流量係数を計
測しました(Fig. 4)。上手にガラス管を絞ることができたので,キャビテーションを発生させるこ
とに成功しました。

Fig1 Fig. 1

Fig2 Fig. 2

Fig3 Fig. 3

Fig4 Fig. 4

 

  上手くできたので,9月26日に岩手大学に持って行き,実際にキャビテーション
を来場者に見てもらう予定です。

 

 8月3日(火)は,キャビテーションを発生させるガラス管を極微弱光分光分析装置
(キャノン財団の助成を受けて今年7月に購入したばかりの特別な装置です)に取り付けて,いろいろ
な条件で,発光強度を計測しました(Fig. 5)。9月26日に発表するための重要なデータを得ることが
できました。また,分光分析の結果から,水分子がバラバラになってヒドロキシラジカルが発生して
いることもわかりました。ちなみにヒドロキシラジカルは殺菌効果があるので,キャビテーションを上手く使えば水だけで殺菌できる可能性があります。

Fig5  Fig. 5

 

来週のエクテンドコースでは,キャビテーションが発生している様子を写真に取
る予定です。

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