東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成27年度 活動ブログ

平成27年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.02.06

海外研修事前英語研修 1回目

こんばんは、仙台第三高等学校 鈴木 智寛です。

本日、東北大学で事前英語研修を受けてきました。海外研修に行くメンバ―の中でも、用事があって参加できなかった方もいたので、ここにどんな活動をしたか、書こうと思いました。

Kyle先生とひろこ先生に事前英語研修の授業をしてもらいました。

今日は、自己紹介の練習から始りました。初対面の自己紹介の時、何を話したらいいのか。Name,Hometown,Skills,interests(hobby),age,Family,Likes,Dislikesなどについて話すといいようです。

これくらいの自己紹介は、いつでも話せるようにしておきたいと思いました。日本にいても、英語で会話しなければならない場面もあると思うので。

自己紹介の練習の後は、例文をもとに、実際に会話をする練習です。会話をするうえで大切なことは、聞くこと、答えること、更に詳しく話すこと、更に他の質問をする、の4つだそうです。それを頭に入れたうえで、何度か会話の練習をしました。相手の話を聞きいれたうえで、興味を持ってどんどん質問をすると、相手も答えてくれて、会話も弾み、話が続いていくと実感しました。前までの自分より、英語で会話するということに対して、(良い意味で)違和感というか、緊張がなくなってきていると感じました。

何も準備しないで話そうとすると、言葉に詰まるかもしれませんが、少しずつ練習を積むことによって、自分の自信にもつながると思うので、これからの事前研修も、英語サロンも頑張っていこうと思います。

それと、話す話題を頭の中に持っているというのが大切なのではないかと考えました。ちょっとした小話でもいいので、自分から話しかけてみる。そういう積極性も必要だし、その話題つくりのためにも、普段から様々なことに興味を持って生活していこうと、改めて思いました。

英語を第一言語としている人々の英語は、日本人が話す英語は、はやかったり、流暢だったりします。自分はまだそれが出来ませんが、周りにいる、発音が上手い人の英語を聞いたりして、自分もマネて発音してみたりして、どんどん取り入れていきたいと思っています。

ただ、自分はやはり語彙力がまだまだ足りないと思うので、日常で使う食べ物や、動物の英単語から、自分の興味ある科学分野の専門用語まで、覚えたほうがいい英語はたくさんあると思うので、出来る所から、少しずつでも、やっていこうと思います、

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

2016.02.02

ニュートリノって知ってる?

こんばんは。仙台第三高等学校 鈴木 智寛です。少し遅くなってしまいましたが、先日参加させていただいた、NHK仙台放送局の「宮城イグ☆ナル学園 熱血授業!!君はニュートリノを見たか!?」の収録についてブログを書こうと思います。

 今回、僕たちに講義してくださったのは、東北大学ニュートリノ科学研究センター長の井上 邦雄 教授です。教授はニュートリノ研究でノーベル賞を受賞した梶田 隆章さんのライバルで、我が国の素粒子研究者の第一人者であります。実際に今、研究している教授から、話を聞けるという機会だったので、気になったことはとにかく質問して、有意義な授業にしよう、という心意気で臨みました。

ニュートリノ20160202231849-jpg

(許可をもらって一緒に撮ってもらいました。左が自分で、右が井上 邦雄教授です。)

 

まず、自分が驚いたことは、1956年にはReinesさんとCowanさんによって、ニュートリノという素粒子が発見されていたということです。そのころにすでにニュートリノの原子炉と液体シンチレーターを使った観測方法は確立され、今も一部ではその方法が使われているらしいです。今回の梶田さんのノーベル賞の受賞で話題となったニュートリノですが、梶田さんの研究結果がでるまでには、とても多くの研究者がニュートリノの研究にかかわってきて、その積み重ねが、大きな研究結果につながった、と考えると、研究を継続していくことが大事なのだと感じました。

そして、自分が気になっていたのは、ニュートリノが話題になっている理由についてです。素粒子は他にもあるのに、なぜニュートリノに注目するのか。講義を受けて、その理由が分かりました。

ニュートリノという素粒子は宇宙のビッグバンで発生して、宇宙全体に広がっていて、宇宙全体に300/cm³の割合で存在します。これは、素粒子(アップクウォーク、ダウンクウォーク、電子、ニュートリノなどなど...)の中で1番割合が多いのです!つまり、ニュートリノの性質がもっと分かれば、宇宙の謎(宇宙物質優勢、暗黒物質など...)の解明への大きな手がかりとなる可能性が高いということです。

講義では、梶田さんの功績についても触れました。

今までニュートリノは質量もなくて、光と同じように考えられていましたが、梶田さんの研究によって次のことがわかりました。

・最近になってニュートリノに微量ながら質量があることがわかった

・ニュートリノが光よりも少し遅い速さで進むことにより、状態変化を起こす(これをニュートリノが振動するという)ことが発見された

これが梶田隆章さんが発見した功績で、彼がノーベル賞を受賞した理由だそうです。

今まで考えられていた事実を覆すような発見をしたことはすごいことだと思うし、その結果は、これからのニュートリノ研究に大きく影響して、更に研究は発展していくのだろうと思いました。周りの意見と違う研究結果が出てしまったら、自分だったら、自分の結果に不信感を抱いてしまいそうですが、自分の研究結果に自信を持って、世界に発表できる自信や勇気を、自分も見習いたいです。

 自分が面白いと思ったのは、東北大学が所有する「KamLAND(カムランド)」という、ニュートリノを観測する機械についての話です。話を聞く前、自分は、東北大学が一から作ったのだと思っていたら、違いました。実はカミオカンデというのが元の名で、最初は東京大学がカミオカンデでニュートリノの研究を行っていました。しかし、東京大学は、カミオカンデより更に大きいスーパーカミオカンデを作り、それで、ニュートリノの研究を行うようになりました。以前から、共同研究なども行っていた東北大学は、東京大学とも仲が良かったため、東京大学からカミオカンデを譲渡されました。自分はここに驚きました。大学同士、研究者同士はライバルで、相手に自分たちの研究の情報をもらさないように気をつけている。という話も前に聞いたことがあったので、そんなライバルに、莫大な金額がかかっているニュートリノの観測機を譲渡することもあるんですね。東北大は、譲渡されたものを、そのまま使うのでは、東京大学に研究で勝てないと考え、工夫に工夫を重ねます。それが東北大学のカムランドという機械です。

・酸化防止のために、機械に少し窒素を入れる

・中の油や装置自体を、大学の研究者みんなで、定期的に掃除をする

これによって、東京大学のスーパーカミオカンデの100倍はきれいな状態を保つことができます。スーパーカミオカンデには大きさで負けても、東北大学のカムランドでは、まだ東京大学も観測できていない、地球内部からのニュートリノの観測に成功しています!

自分のものは、あそこより劣っている、と嘆くのではなく、自分たちなりに工夫して、相手より、更にいいものに作り上げて、研究していく。研究者の意地、熱意というものを感じました。

ここには書ききれないほど多くのことを勉強させてもらいました。講義してくださった井上教授、この場を用意してくださったNHKの方々、会場の設営や準備にかかわってくださった方々、ありがとうございました。

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

2016.01.31

発展コースのプログラムに参加しました!

こんにちは。仙台白百合学園高等学校の石井美土里です。今日はTOEIC Bridgeテストお疲れ様でした。遅くなりましたが、1月4日から1月7日まで発展コースのプログラムに参加した感想を書こうと思います。あまりにも内容が濃かったので、何回かに分けて投稿します。
 私が配属されたのは「再生可能エネルギーに応用する高機能ナノ粒子を自分の手で合成し、電子顕微鏡を使って、実際に見てみよう!」という内容を扱っている片平キャンパスにある多元物理科学研究所です。
 まずは初日。初めにナノ粒子の小ささについて、金ナノ粒子の講義を受けました。日常生活の中で、金ナノ粒子が用いられている例として、協会のステンドグラスを挙げ、説明を受けました。ステンドグラスには、綺麗な色がついていて、それは金属中の電子が光と相互作用を起こす現象によるものだと知りました。また、出てくる色は粒子の大きさによって決まってくるとのことでした。次に実験ノートの書き方の説明を受け、日にちと時間を書くことの重要性を学び、ここの研究室で使用している実験ノートを頂き、それに実験した内容を記入していきます。そして早速、実験をしました。酸化鉄ナノ粒子の合成を行います。温度調節が難しい且つ待ち時間がとても長い実験だったという印象です。一晩寝かすという工程がある実験だったので、次の日に回収し、TEMと呼ばれる電子顕微鏡で観察しました。TEMはとても大きく、専用の部屋に入って観察します。人に分からないような小さな揺れも感知するので、注意して扱う必要があります。日本に数百台しかないようで、貴重な体験でした。しかも接眼レンズで見るのではなく、パソコンの画面を通じて見るので近代的でした。TEMで見たナノ粒子は綺麗な丸い形をしているのもあれば、歪な形をしているのもありました。綺麗に作るのには経験とコツがモノを言うそうです。ナノ粒子の色には濃淡があり、それは原子の向いている方向によって変わってくるそうです。
ここまでが前半のプログラムです。大学院の方々、そして中谷先生がとても丁寧に教えて下さったのでよく理解することが出来ました。続きは次回、投稿します。

投稿者:仙台白百合学園高等学校 |個別ページ

2016.01.24

きみはニュートリノを見たか!?

宮城イグ☆ナル学園 熱血授業!! きみはニュートリノを見たか!?こんにちは。仙台第三高等学校 1年 阿部 愛弓 です。

先日、NHKのラジオ番組 『宮城イグ☆ナル学園 熱血授業!! きみはニュートリノを見たか!?』の収録に参加させていただきました。

今回、教壇に立つのは東北大学ニュートリノ科学研究センター・センター長 井上邦雄教授(ニュートリノ研究でノーベル賞を受賞した梶田隆章さんのライバルで、我が国の素粒子研究の第一人者!)ということで、「どんなお話がきけるのだろう?」とわくわくしながらの参加でした。

ニュートリノ研究で、日本は多くのノーベル賞を受賞しています。(湯川 秀樹さん、朝永 振一郎さん、小柴 昌俊さんなど)

ではなぜ、ニュートリノを研究するのか?ーそれは、宇宙はニュートリノでできているからだそうです!

私達の体は、突き詰めていくと、アップクォークとダウンクォークと電子の素粒子だと言われています。地球上には、1ccあたりアボガドロ数(約6.02×10の23乗個)程度のすごい量がありますが、宇宙全体で平均すると、1ccあたり1億分の1個ずつくらいしかないそうです。(宇宙は、ほぼ真空状態で、密度はすごく小さいから)

一方、ニュートリノは(3世代すべて集めると)1ccあたり300個程度あると言われます。

つまり、私達の体をつくるクォークや電子は、数で言えば、1ccあたり1億分の1個しかないのに、ニュートリノはその300億倍もあるということになります。これが、非常に重要な意味を持つのだそうです。そのため、宇宙は何でできているか?を考えると、数で言えば、宇宙はニュートリノでできているのだそうです。

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また、東北大が誇る「KamLAND-Zen(カムランド禅)についてのお話も聞くことができました!

「KamLAND-Zen(カムランド禅)」とは、スーパーカミオカンデを作る前まで、東京大学がニュートリノ観測装置として使用していた「カミオカンデ」を改良して東北大が2000年に作った装置です。その目的は、ニュートリノのマヨラナ性を実験的に確認するためニュートリノを伴わない0ν2重β崩壊という現象をとらえることだそうです。

また、この「KamLAND-Zen(カムランド禅)」という名前には、

  • Zero neutrino double beta decay searchを意味する
  • カムランドのその後という意味のthenと響きが似ている
  • キセノン(実験で使用する希ガス)の英語読みXenon〈ゼノ ン〉とも響きが近い
  • バッ クグラウンドのない無の境地で宇宙の真理を探るというのは、いかにも「禅」らしい
  • 「禅」という漢字がカッコイイので、外国人に人気がある

というたくさんの意味や想いが込められています。

このようなお話の他にも、「そもそも、ニュートリノとは?」「ニュートリノ振動とは?」「スーパーカミオカンデについて」「ニュートリノはマヨラナ粒子か?」などについて、わかりやすい例を交えながら、丁寧に解説していただきました。

【放送予定日】 2016年2月11日(木・祝)16:05〜17:55 NHKラジオ第一(全国で聴くことができます)

もし、興味がある方は、期末テストの合間の息抜きにでも聴いてみてください!個人的には、井上邦雄教授参加した仙台一高&仙台三高の生徒達の、レベルの高いトークバトルがオススメです。

投稿者:宮城県仙台第三高等学校 |個別ページ

2015.12.29

銀河に願いを

 こんにちは。仙台白百合学園高校1年の菅原茉穂です。久しぶりの投稿となり、すみません。今回は、私がこの冬に参加させていただいたプログラムについてです。
 私は12月20日から6泊7日で、もしも君が杜の都で天文学者になったら...(通称もし天)に参加しました。これは東北大学理学部と仙台市天文台で高校生12人が4人1組のグループになってテーマを決め、宇宙の研究をして、最終日には一般向けの発表会を行うというものです。
 私は銀河班に配属されました。研究テーマは、銀河団の観測による新しい銀河の分類の提案。楕円銀河、渦巻銀河のように形によって分類するハッブル分類に不規則銀河があることへの疑問から、他の分類法ならば、すべての銀河に規則性が見つかるのではないかと考えました。
 観測は、仙台市天文台の1.3メートルの反射望遠鏡(ひとみ望遠鏡)を用いて行いました。
 徹夜にもなりましたが、辛さよりも楽しさが勝る経験でした。宇宙の研究に関わってみて、宇宙への興味がさらに深まりました。
 先生方、TAさん、もし天5期生、お世話になったすべての方々に感謝します!ありがとうございました。
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投稿者:仙台白百合学園高等学校 |個別ページ

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