東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2019.03.09

一人前の科学者となるその日まで。

福島県立福島高等学校2年の渡邉瑛士です。

本日、科学者の卵養成講座の第10期が閉講となりました。開講式が8ヶ月も前の話とは思えないほど、あっという間でした。

今回の講座では、研究発表会が開かれました。

私は有志として、日々部活動で行っている『バクテリアセルロースによる紙の耐水性向上についての研究』を発表させて頂きました。

発表後、聴きに来てくださった方々が研究に興味を持って頂き、質疑応答で活発に議論を交わすことができました。また、研究テーマの良い点を教えて下さった方もいらっしゃり、今回の経験は研究にさらなる自信を持つことが出来た上、今後の研究のモチベーションにも繋がる大変有意義なものでした。

また、選抜されたメンバーによるハイレベルな研究発表を聴き、どの研究もそれぞれ今世の中が直面している問題をテーマとしてそれらの問題に真っ向から向き合った、密度の濃い、非常に興味深い内容であったと感じました。

しかし、楽しんで発表を聴くことが出来た一方で同時に、やはり自分が選抜メンバーの一員として研究に携わることが出来なかったことの悔しさもひしひしと感じました。

とは言え悔やんでいても仕方がないため、切り替えて、選抜メンバーの着眼点や考察などから、自分に足りていなかった部分を徹底的に研究することが出来ました。だから今回の研究発表会は非常に良い経験となりました。

科学者の卵養成講座は終わりましたが、自分はまだまだ卵からひよこにはなれていないと思います。

今後も身近な科学に目を向けたくさん疑問を持ち、そしてそれらを一つひとつ解決していき、時には周りの人と議論を交わすことを通して、いよいよ卵の殻を破り、そして一人前の科学者となるその日まで、日々成長していくことが出来ればと強く思います。

東北大学の先生の皆様、科学者の卵養成講座関係者の皆様、そして卵の皆様、一生忘れない貴重な体験をさせて頂きました。

8ヶ月という短い間でしたが、本当にありがとうございました。

投稿者:福島県立福島高等学校 |個別ページ

2019.03.09

科学者の卵養成講座 最終回

山形県立新庄北高等学校 1年 川崎謙太



7月に行われた第1回講座のときにはまだまだ長いと思っていた科学者の卵養成講座も、悲しいことにもう終わりを迎えました。終わった実感があまり湧かないうちに、本日の発表会から学んだことを書きたいと思います。


私は、科学部に所属しているわけでもなく、研究発展コースには漏れてしまった身なので、発表を聴く側でした。皆さんの発表を聴いていて、とてもすごいと思う反面、発展コースで研究したかったという悔しい気持ちもありました。しかし、ここで諦めず、2年次で行う課題研究に励みたいと思います。そして、本日発表した皆さんのような、内容の濃い研究ができるように頑張ります。


次に、科学者の卵養成講座を振り返って。この8ヶ月間で、私はいくつもの学びがありました。そしてたくさんのことを吸収しました。多すぎてしぼるのも惜しい気持ちがありますが、自分の中での学びや有意義だったことを大きく2点にまとめました。


1つ目は、自分の興味のなかった分野に触れられたことです。様々な分野の最先端の講義を聴いたり、科学が好きな高校生と話したりしたことが、自分にとっての刺激、自信、そして科学へのさらなる興味に繋がりました。


2つ目は、生徒と教授との距離が近かったことです。どんどん質問できる環境があったため、自分の意見、疑問を頭でまとめて、伝えるという力が身についたと実感しています。また、講義ごとに教授の皆さんからコメントしていただけるレポートを作成したことで、科学的、倫理的な視点はもちろん、文書力も向上したかなと思います。


しかし、未熟な自分にとって、「ひよこ」への道はまだまだ長いように感じます。高校を卒業して、立派な「ひよこ」になれるよう、これからの高校生活、研究活動を充実させていきたいと強く思います。


約8ヶ月間、先生の皆さん、ひよこの皆さんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。

投稿者:山形県立新庄北高等学校 |個別ページ

2019.03.09

孵化イイ話

悲しいお知らせと嬉しいお知らせがあります。悲しいお知らせはもちろん、科学者の卵養成講座が今日で最終回だということです。あまりにもあっという間の8ヶ月間だったので、終わったという実感が持てません。何とも言えない喪失感が漂っています。嬉しいお知らせというのは、皆さんにとってはどうでもよいことかもしれませんが、一応紹介します。私、なんと「ブログの投稿がんばったで賞」を頂きました。時にはフリック入力が辛いと思う日もありましたが、皆さんに少しでも私の意見を伝えられればと思い、8ヶ月間このブログを続けてきました。いつも読んでくださっていた方、本当にありがとうごさいました。申し遅れました、群馬県立前橋高等学校の東桔也です。今日は最終回なので、総集編といきたいところですが、まずは今日の発表会を振り返りたいと思います。

「科学者の卵の発表会だから、大学で研究した人しか発表できないんでしょ...。」
1ヶ月前までは、そう思っていました。そのため、自己推薦枠でもポスター発表ができると知った時はとても嬉しかったです。このような貴重な体験をさせてくださった科学者の卵には感謝の言葉しかありません。実際にポスターセッションをしてみて、自分のプレゼンテーション能力の無さを実感しました。半分くらいの人はすごく頷いてくれている一方で、残りの半分の人の顔には「?」マークが量産されていました。そういう人たちのためにもっと詳しく分かりやすく説明をしたいと思う自分と、時間制限を気にする自分との葛藤でした。自分が長い月日をかけて研究したものを、15分程度で100%理解してもらおうと思っていた私が甘かったのかもしれません。もし今後ポスターセッションをする機会があれば、限られた時間の中でどれだけ多くのことをオーディエンスに持ち帰ってもらえるかを意識したいです。その後に他の卵の生徒たちの研究発表を見たのですが、驚きの連続でした。研究のレベル、ポスターの見やすさ、発表者の態度、理解の誘い方など、どの点をとっても私の発表より一回りも二回りも上回っていました。プレゼンターだけでなく、オーディエンスも刺激を受けて成長できる素晴らしい発表会でした。

最後に、8ヶ月間の卵を振り返って成長できたことを述べたいと思います。たくさんありすぎて書ききれないのですが、厳選を重ねた結果この3つが1番大きかったのではないかと思われます。
まず1つ目は、「書く力」の向上です。前回のブログでも言いましたが、毎回の講義の最後のレポートはかなり大きいです。その日その日の自分にとっては最大の困難となっていたレポートですが、今となっては消えることのない貴重な財産です。また、レポートの最優秀賞の一員にも選ばれたので自信にもつながりました。科学者の卵が終わってしまうと必然的に文章を書く機会も減少してしまいますが、科学者の卵での経験を生かして、「考えを整理して文章にする」意識を持ちたいです。
次に2つ目は、英語の重要性についてです。夏に行われた英語研究発表会や先月行われた英語交流サロンを通して、科学の研究を行っていくうえでの英語の重要性に気付かされました。今思えば、先月留学生と交流できたことは二度とできない貴重な経験になったと思います。輝ける研究者になるために、今からしっかり英語力を磨きたいです。
最後に3つ目は、積極性です。もしかしたらこれが1番大きいのかもしれません。私は科学者の卵養成講座に参加する以前は、周りに色々なチャンスが転がっていたにも関わらずそれをことごとく無視してきました。とても後悔しています。しかし、この講座に参加してからは、「まずチャレンジしてみよう」と自然に考えるようになりました。学校外の教育活動はもちろん、留学に対する興味も湧いてきました。また、今日は午前中が空いていたので、興味のある研究室を見学させて頂きました。こんなにも「探求心によるフットワーク」が軽くなったのも全部科学者の卵のおかげです。
以上の3つが私の主な成長ですが、この科学者の卵養成講座には美点が溢れています(本当に信頼し合える友達に出会える、学食を食べることができる、新幹線に乗れる、etc.)。来年度の参加を考えている人がいればぜひオススメしたいです。本当に最後になりますが、東北大学探求型「科学者の卵養成講座」に関係してくださったすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

今の私は、卵の殻を破り始めたひよこです。真のひよこになるための次なる目標は、東北大学に合格することっ!

投稿者:群馬県立前橋高等学校 |個別ページ

2019.03.08

8回までの講義を振り返って

一関第一高等学校 1年 藤原夏菜香です

 私は講義を通して研究のプロセスを自分なりに検証しようと挑戦していました。毎回講座のあとに自分なりにパターン化を試みていたのですがノートの中のメモからなかなか文章に昇華できず、いままでずっと温めていました。もうすぐ今年の科学者の卵が終ってしまうので、そのまえになんとか文章で残そうと今に至ります。



・災害科学情報を活用する!

 この講義の中では過去のデータの分析が行われていました。これは事象の原因分析にすぐれています。対策を立てたりその効果の再現につながると考えられます。細かい状況や条件まで含んだデータを集めることで、より綿密な比較が可能になります。

・DNAと遺伝子組換え植物

 この講義の中では生き物の仕組みの利用が行われていました。これは技術開発に有用だと言えます。ただ、利用する仕組みへの深い理解が必要不可欠です。また、生き物と開発したいものに結びつきを見いだせるか否かは発想力にかかっています。さらに、それを利用することが倫理的に問題ないかどうかの検証が必要な場合も考えられます。

・ダーウィンも注目した自家不和合成

 この講義の中では条件を変えての反復実験が行われていました。この方法も事象の原因分析にすぐれています。対策を立てたりその効果の再現につながると考えられます。原因について、自分の中である程度予想が立てられていればかなり便利だと思われます。さらに、仮説がいくつかあってもいくつかの状態で試してみることで楽に検証が可能です。ただ、実験に必要な状況が安易に作り出せる場合に限られます。

・進化する航空機

 この講義の中では生き物の仕組みの利用と他の現象の仕組みの利用が行われていました。これらはどちらも技術開発に有用だと言えます。後者も前者同様、利用する仕組みへの深い理解が必要不可欠なほか、発想力・応用力が必要です。倫理的に問題ないかどうかの検証が必要な場合も考えられます。

・分子病理学

 この講義の中では現象事態の観察が行われていました。これは自然現象の原因やそれが起こる過程の解明に有用です。対策を立てたりその効果の再現につながると考えられます。しかし、対象が観察可能な状態である必要があります。

・薬を創る科学技術

 この講義の中では生き物の仕組みの利用と他の現象の仕組みの利用が行われていました。

・ILC計画

 この講義の中では新たな実験方法の創造が行われていました。自分の仮説が正しいか否かの判断をするのに有効です。対象のメカニズムの理解に使われやすそうです。実験方法が適切かどうかの判断が難しいと考えられます。

 どの研究のプロセスにも有利な点、不利な点がありました。私は来年度課題研究を行う予定です。今はまだ構想を練っている最中なので、科学者の卵養成講座で学んだ上記のプロセスを自分の実験の中に上手く取り込んでいけたらと思います。

投稿者:岩手県立一関第一高等学校 |個別ページ

2019.03.07

ILCの可能性 第8回講座を終えて

一関第一高等学校 1年 藤原夏菜香です。 

 第8回の講座では、佐貫先生からILCを理解するための基礎的な素粒子の知識を教えていただきました。岩手県に住んでいるおかげで何度も素粒子の話を聞く機会はあったのにも関わらず、知識を自分のものに出来ていなかったことを痛感しました。

 「空間の性質によって重さが変わって見える」という考え方をつかったヒッグス粒子のはたらきの説明が印象的でした。どうして空間の性質と重さの関係なんてことに目が行くんでしょう。まさに目から鱗です。

 さて、私たちの学校の1学年は全員がグループに分かれ、ILCに関する課題研究を行っていました。時間が限られていてとても中途半端になってしまったのですが、なかなかに楽しかったのでこちらに書かせていただきます。

 私のグループでは、ILCの運転で発生する排熱の利用について研究を行いました。蓄熱方法を調べているときにハスクレイという蓄熱材の存在を知りました。見た目はマシュマロのよう。水の吸脱着で蓄熱を行うそうです。調べていくうちにこれがILCの排熱利用への活用を期待されていることを知り、ひとまずハスクレイを使った排熱利用について考えることにしました。

ハスクレイの基本データ

・1000円/kg

・1kgで0.9MJの蓄熱が可能

・1200回使用しても蓄熱量は4%しか低下しない(繰り返し使用可

 私たちのグループで出た排熱利用案は「温泉を沸かす」こと。ですが、日常に還元出来たほうがありがたいので、ひとまず各家庭のお風呂を沸かす時にかかるコストの検証をしました。

お風呂の定義

・250Lのお湯が必要

・26℃から43℃まで上昇させる

計算

お風呂を上記の条件で沸かす際の熱量

250×(43-26)=4250(kcal)

       =17782kJ

※1cal=4.184J

ロスを10%とみて19560kJ(5.5kwh)

電気で沸かす場合

22(円)/1(kwh)

22×5.5=121円

ハスクレイで沸かす場合

19560kJ÷0.9MJ=22

 より1回沸かすのに22kgのハスクレイが必要

22000(円)÷121(円)=約182

 したがって182回使用すれば元が取れますが、22kgも毎回各家庭に運ぶのは非効率的ですね。校内発表ではここまでしか計算できなかったので温泉施設を作る場合についても計算してみます。

計算

湯量 160L/日・人

一日に来る人数 300人(少々多い気がしますが友人の助言より引用します)

160×300=48,000(L)

48,000×(43-26)=816,000(kcal)

816,000(kcal)=3,414,144(kJ)

3,414,144(kJ)÷0.9(MJ)=約3793

したがって3793kgのハスクレイがあれば沸かせます。

 こうして見るとやはり運送コストが課題のように感じます。しかし、上記はあくまで素人計算の結果なので、もしかしたらもう少し効率がよいのやも知れません。

 きっとまだ、ILCは様々な活用方法を秘めているはずです。コストの面で建設が危うくなっているILCに少しでも希望の光がさすことを願うばかりです。

投稿者:岩手県立一関第一高等学校 |個別ページ

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