福島県立福島高等学校第2学年、安斎 公記(あんざい・まさき)です。ここでは第3回「探求型『科学者の卵養成講座』」を受講したご報告の2番目の記事を書かせて頂きます。第1章からの続きです。
2.プロジェクト②「社会における安全のための科学」 "Science for Safety in Society"
次の発表は防災科学についてでした。第1回講座でも講義のテーマとなった科学者と行政と市民の齟齬について、日本人だけでなくイギリス人の視点も加わりながら考えられていました。(スライドが日英2か国語で作られていたので内容の理解に集中できました。)
福島県で暮らす者として、防災や万が一の災害発生時に起こる意思疎通の齟齬、不足は考える機会が多いのですが、なかなか海外の人たちの意見を聴くことは無かったので、そういった点においても貴重な発表だったと感じています。
3.プロジェクト③「水の消毒と持続可能な開発目標」 "Water Disinfection and Sustainable Development Goals"
続いては、プロモーションビデオが話題になった「持続可能な開発目標」(SDGs, Sustainable Development Goals)のうち、水の衛生面にスポットを当てたプロジェクト。2015年9月の国連サミットで採択された、「地球上の誰一人として取り残さない」(leave no one behind)ことを誓う、17のゴールと169のターゲットから構成された2016年から2030年までの国際目標であるSDGs。その六つ目にある「安全な水とトイレを世界中に」(Clean Water and Sanitation)、「全ての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」(Ensure access to water and sanitation for all)について掘り下げていました。
自分も知ってはいましたが言葉を聞いたことがある程度で、先進国、水を安心して飲むことができる国に生まれても達成すべき課題は少なくないのだなと感じていました。
実は、質疑応答で突然指名されて質問をその場で考えてうろたえながら尋ねた福島県の生徒が私です。それでも、壇上からはしっかりとした受け答えで堂々とその答えに真摯に返す発表者の声が聞こえました。ここでも経験や努力、積極性の差が明らかになってしまうなと、知れた嬉しさの上から現在完了形の自分への羞恥が覆い被さり、複雑な感情になりました。私もまだまだ不足分が多いです...。
まだまだ続きます。続編をお待ち下さい!
安斎 公記
投稿者:福島県立福島高等学校 |個別ページ