東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2018.08.19

卵の殻、二破り目。

岩手県立花巻北高等学校1年の佐久間結菜(さくまゆうな)です。 科学者の卵第2回に参加しました。今回は「日本学術会議第三部、東北地区会議、国立大学法人東北大学 共同開催 AIとIoTが拓く未来の暮らしー情報社会の光と影」というシンポジウムの聴講でした。 そもそも、私たちは日々、AIだとかIoTだとか簡単に話していますが、それらの定義とは何なのでしょう。調べてみると、AIは、『「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」技術は、「学習」「認識・理解」「予測・推論」「計画・最適化」など、人間の知的活動をコンピュータによって実現するもの』IoTは、『あらゆる物がインターネットを通じてつながることによって実現する新たなサービス、ビジネスモデル、またはそれを可能とする要素技術の総称。』となっていました。つまり、人々をの暮らしを豊かにするという点ではその通りのようです。しかし、私の中のAIのイメージは、人々の仕事を奪い、人間社会を侵し、ついにはそれらだけの世界になっていってしまうのではないかと思うくらい恐ろしいものでした。今回のシンポジウムを通してそのイメージが払拭出来たのが大きな収穫です。 4つの講演の中で、1番印象深かったのは「AIから量子コンピュータまで先進技術による社会の変革」久世和資(日本IBM株式会社執行役員最高技術責任者)でした。この講演では、AIと社会生活の関係性を学びました。現在、世界では様々なところで人工知能が使われていると知りました。特に、医療の現場では人を救うまでの存在になっていると学ぶことが出来ました。アメリカの「Watson」というAIは、同国のクイズ番組で長年勝ち続けている人間と勝負し、初めのうちは勝てないでいたものの、だんだんと学習して、ついにはたった1秒あまりの時間の中で、事前にインプットしておいた情報を元に初見のクイズの答えを見出し、自分自身の自信度も加味して早押しクイズに答えるというものでした。この存在を初めて知った私は、少し恐ろしくなりました。これでは私たちがやることはもう無いと。しかし、その後に、この「Watson」を医療やほかのビジネスで、人間の他のもうひとつの頭として使用していると知り、そこはとても便利だと思いました。ここでポイントだと思ったのは、AIはあくまでも人間の『助手』。最終的な判断は人間が行う!ということです。人間が生きている中で、学習出来る時間というのはある程度限られています。だから、人間より多い量をより早くインプットできるAIにある程度学習をさせて、人間はそれを生かして最終的な判断まで持っていくという、分業が大切だと強く感じました。また、医療では特に、最終的な判断が人間、つまり医師に託されているという点が、患者目線からしても安心できるため、人間とAIの最善の共存方法であると思いました。考えたことは、大量のデータをインプット出来るのなら、どんな論文でも出来ると思うので、医療に限らず様々な場所で活用できるとともに、そのインプットした情報をわかりやすい言葉に直してアウトプットできる機能を搭載すれば良いのではないかということです。誰もが正しく詳しい情報を手に入れられ、世の中に正確に広まれば、明るい未来が拓けると考えました。

投稿者:岩手県立花巻北高等学校 |個別ページ

2018.08.17

残酷な心

こんにちは、立教女学院高等学校の金子悠夏です。第3回の講座について、書かせていただきます。
英語?留学生?発表?ナニソレワカンナイ!
予定を見た瞬間、背筋が凍りつくような内容。日本語ですらあやふやな私が英語なんて聞き取れるはずがない!
まあ結局聞き取れませんでした。
日本人の話す英語をなんとか聞き取り、あやふやなままネイティブ発音。
これみんな理解出来てるのかなと思ったら、英語で質問し始める受講生。
まあこれは本当に悔しかったです。
英語ができないって無力だ、と感じました。
AIで全て翻訳してもう外国語はそれに任せようよ、、、。


さて、そんな私が重点的に考えたのは、地震についての事です。

東日本大震災が起こった時、私は小学二年生でした。学校から学童に行き、バランスボールをして遊んでいました。今でも鮮明に覚えています。
「地震!大きい!机の中潜って!」先生が大きい声で言いました。私は、性格のせいか、机の下に潜らず、気にせず遊んでいました。
ですが、立っているのもやっとの揺れ。他の子は誰も遊んでいませんでした。私もようやく机の下にもぐり、本震が終わるのを待ちました。
もちろん、誰も死ぬことはなく、怪我もせず、外で安全に親の帰りを待っていました。

外に出た時、衝撃的でした。
道は割れ、家は傾き、マンホールが飛び出ていました。
そして、私の住んでいる街は、液状化で埋め尽くされ、周囲の家は全て傾いてしまいました 。
その時私は、東京が震源だと思っていました。こんなにも被害があったから。
でもそれは全く持って違っていた。
当時の私には受け止めにくい津波の映像。揺れによる被害。それをまじまじと見ながら、次の地震がこないか、靴を履きながら寝た記憶があります。

それから1.2年間、次は自分の街に津波がくる。本当の大きい地震がくる。そう怯えながら暮らしていました。が、結果的に来なかったのです。
そこからはもう地震が起きても、「あー、弱い弱い」と言ったような、軽い気持ちで過ごしていました。

大切な人を失った人の映像を沢山見ました。大切なものがなくなった人を沢山見ました。ですがそれは「他人事」で、客観的に、大変だな、としか思えなかった。知っていたはずの被害。それは私の心に響くことが出来なかった。
それは、私がシャットダウンしていたからだ。

今、こうやって対策の話を聞いても、真隣に海があるにもかかわらず、「それがまあ運命でしょ」としか思えなかった。
きっと、失って初めて気づくのでしょう。自然の恐ろしさを。
身近な人が、悲しんでいても、心のどこかでは「私じゃなくてよかった」と私は思っているのでしょう。

人間の心は残酷だ。そう思いました。
こんなにも研究をされているのに、当の本人がこれではダメだ。そう思いました。
いくら素晴らしい研究をし、開発をしても、使用者がこの危機感では何もかもが無駄になってしまう。その怖さが「英語」によって伝わってきました。

耳から耳へ流れていく英語。その中に、日本語では受け取れなかった言葉が、私の頭に入ってきたような気がします。

ではまた。See you again!

投稿者:立教女学院高等学校 |個別ページ

2018.08.16

No.3

 こんにちは。福島県立会津高等学校の阿部莉子です。8月5日に開催された日英高校生サイエンスワークショップからブログがかけないまま10日以上経ってしまいましたが、このまま書かないのも嫌なので、書かせていただこうと思います。

 今回たくさんの研究発表を聞いて、自分と同年代の方々が、自分では気づかなかったり考えつかなかったりするようなことまで研究なさっていたことに、単純にすごいなと思いました。また、日本の高校生には福島県の高校生が多く、自分も参加したかったなと少し悔しくも思いました。

 私が1番印象に残ったのは、放射性同位体の測定の研究発表です。レポートにも書かせていただきましたが、私が3月にアメリカ研修でボストンに行き、福島県についてのプレゼンテーションをしたとき、放射線についてもプレゼンテーションをしました。それについての質問で、「今福島に人は住めるのか」というものがありました。この質問を受けたとき、福島の現状についてこれほどまでに知られていないのかと驚くと同時に、福島について正しい情報をひろめていかなければならないと思いました。だから、この研究発表を聞いて、高校生でも科学的根拠に基づいて福島が安全だということを世界に発信できると自信が持てました。また、この研究はまだ根強く残っている農産物への風評被害に対しても効果があると思いました。ぜひ、このまま研究、発表を続けて福島の復興の手助けをしていただきたいと思います。私も何らかの形で復興の役に経ちたいと思います。

 短くなってしまいましたが、今回はこれで終わろうと思います。このワークショップでは、自分の研究意欲を向上させることができました。これからも科学者の卵の講義に参加したり、科学に関する書籍を読んだりして、科学者としての視点を養いながら自分が心から研究したいものを見つけていこうと思います。

投稿者:福島県立会津高等学校 |個別ページ

2018.08.09

No.2

 こんにちは。福島県立会津高等学校の阿部莉子です。

 大分遅くなりましたが、8月2日の「AIとIoTが拓く未来の暮らしー情報化社会の光と影」についてのブログを書かせていただきます。

 

 前半に、丸山宏さんの「深層学習とその意味するもの」、久世和資さんの「AIから量子コンピュータまで先進技術による社会の変革」という講演で、AIについての基本知識やどのように社会で活用されているのかを大まかに知ることができました。丸山宏さんの講演では、研究者、メーカー、一般人、マスコミで、AIに対する見方や認識に大きな違いがあるということが印象的でした。私は今までAIのことをよく調べもせずに、「便利だけどどこか危険な側面があるもの」という偏った見方をもっていました。これから世界ではますますAIがたくさんの場面で利用されるので、よく調べ、正しい見方を持ちたいと思います。久世和資さんの講演では、AIが自分が思っていた以上に、多くの場面で使われていること、学習能力の高さや早さに驚かされました。最後にはAIの今後の課題を挙げていて、今後の発達に多いに興味を持ちました。

 

 後半には、堀田龍也さんの「AI/IoT時代の学校教育のあり方」、山本雅之さんの「東北メディカル・メガバンク計画の目標と進捗状況 世界最先端のバイオバンクの構築を目指して」という講演で、実際の現場でAIは具体的にどう活用されているのかを知ることができました。堀田龍也さんの講演では、日本は海外の学校と比べコンピュータを使用している学校がとても少ないということを改めて実感し、早く全国のたくさんの学校で取り入れるべきだと思いました。今後世界はグローバル化が進んでいくので、日本人が海外の方に引けをとらないようになりたいと思いました。山本雅之さんの講演では、医療分野の最先端のことを知ることができました。ゲノムを集めて調査したデータはまだ普及されていないとおっしゃっていましたが、この研究は日本にかぎらず世界でも活躍するものだと思うので、広く普及し、たくさんの人が救われればいいなと思います。

 

 最後には総合討論があり、AIやIoTについての様々な考え方に触れることができました。高度なお話が多かったですが、「将来人間の仕事のほとんどがAIにうばわれてしまう」など、よく聞く話題に対する専門家たちの意見が聞けて、自分は今すごく貴重な機会をいただけているのだと再確認しました。みなさんとても楽しそうにお話されていて、私もこのように1つの事柄について全力で語り合ってみたいと思いました。

 

 今回のシンポジウムでは、AIやIoTについての知識を再確認し、多くの新しい知識を得ることができました。これから自分でもAIやIoTについてよく調べ、自分なりの考えが持てるようになりたいと強く思いました。

投稿者:福島県立会津高等学校 |個別ページ

2018.08.09

第3回を受講して

 栃木高等学校1年の新井涼太です。
 今回は講義ではなく,日英高校生サイエンスワークショップが開催されました。日英の高校生が数人ずつ集まり,およそ3日間にわたって研究した結果を発表していただきました。英語による発表は全くと言っていいほど聞き取ることはできず,背景に分かりやすいプレゼン資料が投影された時のみ理解できました。英会話だけでなく,発表に関係する用語,それに科学に関わる元素など多くの単語を覚える必要性を感じました。
 したがって発表の内容は資料を訳しながら確認しました。発表内容に対しての感想は以下の通りです。

 最初の発表は細胞を培養するための基盤についての研究でした。基盤にはコラーゲンとポリジメチルシロキサンが使用されていました。ポリジメチルシロキサンという物質は初めて知りました。調べてみると油の飛び跳ね防止のための消泡剤としてチキンナゲットなどの揚げ物にも添加されている物質でした。

 2組目の発表は災害に対する科学者,政府および市民の考えの違い,また日英の災害に対する背景の違いについて調査されたものでした。特に問題解決の考え方が日英で異なることを知りました。

 3組目の発表は水の汚染と消毒及びろ過技術についての研究でした。発表中にあったDALYという言葉を日本語に訳すと障害調整生命年となり,疾病負荷を総合的に示す指標であることを知りました。

 4組目の発表は土壌中の放射性物質の定量的測定についての研究でした。土壌中のカリウムやセシウムといった放射性同位元素の発生する放射線の測定および解析について発表があり,Googleスプレッドシートを使用して解析していたことに興味を持ちました。

 5組目の発表は津波災害の対策についての研究でした。岩手県釜石市と宮城県仙台市において災害リスクを軽減するための対策を調査するとともに津波の力を弱めるための検討内容を知りました。

 6組目の発表は暗条件下での米のタンパク質生産についての研究でした。日照の有無および与える水の種類によって稲の苗が生成するたんぱく質の量,および苗の質量とたんぱく質の量との関係を調べたもので,日照が無い中で稲がどこまで成長できるのか興味を持ちました。

 7組目の発表は音声の速度と音程から感情を分析するという興味深いテーマでした。日英での比較が行われていましたが,はっきりとした差はみられませんでした。人工知能の音声認識に活用されるのではと思いました。

 8組目の発表はブラディリゾビウムという最近の窒素循環に関する研究でした。基準種のダイズ根粒菌はダイズの根粒を作り出す細菌として重視されていることを知り,酸素呼吸と硝酸塩呼吸との比較,Bradyrhizobium  japonicumとBradyrhizobium diazoefficiensとの比較など研究の必要性が理解できました。

 9組目の発表は私達の毎日の生活に隠されたナノテクノロジーの視覚化と分析というテーマでした。ヨーグルトの写真を見て内容は想像できました。容器へのヨーグルトの付着が素材の疎水性および親水性によるものであることが理解できました。

 最後の発表は最先端素材のナノスケール電気化学画像処理でした。高価なプラチナの代替の触媒として二硫化タングステンを高度な画像処理により調査するという内容でした。調査を実施するにあたり様々な機材の準備と工程があることが理解できました。

投稿者:栃木県立栃木高等学校 |個別ページ

≪ Prev 17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27

ブログトップへ戻る

高校別

宮城県仙台第一高等学校(0)

宮城県仙台第二高等学校(1)

宮城県仙台第三高等学校(1)

宮城県宮城第一高等学校(21)

宮城県仙台二華高等学校(14)

仙台市立仙台青陵中等教育学校(5)

仙台白百合学園高等学校(3)

東北学院高等学校(8)

青森県立青森高等学校(1)

青森県立三本木高等学校(4)

青森県立八戸北高等高校(2)

青森県立八戸東高等学校(2)

秋田県立秋田南高等学校(7)

秋田県立秋田北高等学校(1)

秋田県立大館鳳鳴高等学校(3)

秋田県立秋田高等学校(0)

岩手県立一関第一高等学校(7)

岩手県立花巻北高等学校(9)

岩手県立水沢高等学校(0)

岩手県立盛岡第一高等学校(7)

岩手県立盛岡第三高等学校(2)

盛岡中央高等学校(1)

岩手県立福岡高等学校(0)

岩手県立軽米高等学校(3)

岩手県立宮古高等学校(0)

岩手県立黒沢尻北高等学校(0)

山形県立山形東高等学校(0)

山形県立酒田東高等学校(1)

山形県立新庄北高等学校(2)

山形県立米沢興譲館高等学校(8)

山形県立東桜学館高等学校(0)

山形県立鶴岡工業高等専門学校(0)

福島県立福島高等学校(24)

福島成蹊高等学校(0)

福島県立安積黎明高等学校(0)

福島県立橘高等学校(2)

福島県立会津高等学校(4)

福島県立相馬高等学校(0)

栃木県立栃木高等学校(7)

群馬県立高崎女子高等学校(5)

群馬県立前橋高等学校(8)

前橋育英高等学校(0)

埼玉県立熊谷西高等学校(0)

立教女学院高等学校(7)

埼玉県立浦和第一女子高等学校(0)

東京都立科学技術高等学校(0)

広尾学園高等学校(0)

札幌日本大学高等学校(1)

PAGE TOP