東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2018.08.09

知りたい気持ちを大切に

こんにちは。群馬県立高崎女子高校2年の
畑中佳乃(はたなかよしの)です。
よろしくお願いします。

《第3回講義を終えて》
私が今回のサイエンスワークショップで1番印象に残った発表は7班さんの『Analysis of the difference of speech emotion between English and Japanese 』です。パワーポイントの中でテストをJapanese、テンプレートをEnglishにした場合、怒りのパーセンテージがゼロであったことに私は驚きました。日本人の怒りは海外の方から見ると、怒っているようには見えないの⁈とても疑問に思いました。


日本人は外国の方から、遠慮をしがちだ。などと言われることが多くありますが、これが影響しているのでは⁈と初め私なりに考えました。怒りを表すのに相手を気遣って表現したために0という結果が出たのだと推測しました。確かに日本人の譲り合いな心は社会と上手く共存して行くためには大切なことだと思います。また侘び寂びの心は日本の文化でもあり、世界に誇れるものであるとも思います。しかし、海外でプレゼンなどを行うなどとなった場合、これではいけないのは明らかです。たまに自信がないために相手の目を見て話せない日本人がいますが、外国の方からすれば、これはとても不信感を与えてしまう行為になると聞いたことがあります。


後に、発表者さんに質問したところ、これはコンピュータが日本人の怒りの表現を全て楽しいという感情として読み取ってしまったために、このように怒りのパーセンテージが0になるという結果となってしまったと教えてくださいました。それでこの結果から言えることは、日本人の怒りの表現は外国の方からすると楽しいという感情に受け取ってしまうこともあるということです。それほどまでに日本人は感情の表現を上手くできないということです。私はこの発表はとても興味深いと思ったし、日本人がもっと感情表現に強弱をつけるべきだと主張する良い資料になると思いました。


このワークショップに参加し、実際にイギリス人の生徒さんたちと交流したことで、まだまだ自分には足りないところがたくさんあると実感しました。まずは、積極性です。イギリスの生徒さんはわからないことや疑問に感じたことをその場で質問して、その場で解決しようとする姿勢が多く見られました。それに比べて私は、分からないことがあっても手をあげることもなく、あとあと発表が終わってから個別で質問するという、自分でも本当に情けないと思います。科学の世界、研究の世界では、何故だろうと疑問に思うこと、それを自ら考え、調べたり、人に聞いたりして解決すること、そこに面白さがあり、またそこに成功する秘訣があるのだと考えます。分からないことは、恥ずかしいことではなく、自らを成長させるいいきっかけだと思って、これからは積極的に取り組み、知りたい、学びたいという気持ちを大切にしていきたいです。


最後にサポートしてくださったスタッフさん、一緒に学んだ卵の皆さん、この発表をするまでに大変だったと思いますが、準備をして素晴らしいワークショップにしてくださったイギリスの生徒さんや卵の先輩方に感謝したいです。ありがとうございました。

投稿者:群馬県立高崎女子高等学校 |個別ページ

2018.08.08

科学者の卵養成講座第3回

 山形県立酒田東高校1年の 後藤誠司です。

 

 今回は初めて書くブログとなりますが、科学者の卵養成講座第3回「日英高校生サイエンスワークショップ発表会」について書かせていただきたいと思います。

 

 今回の発表会では、自分と同じ高校生が言語の壁を越えて研究していたということに大きな刺激を受けました。自分が好きな英語で科学に触れられたことは嬉しかったですが、同時に自分の英語力がまだまだだということも感じさせられました。質問の際も、自分の質問したかったことをうまく伝えられたかどうかわかりません。そんな自分が、今回英語でコミュニケーションをとって研究をしていた日本の高校生を見て、「使える英語」というのがどれだけ求められているのか、そして自分の英語力がいかに生きていないのかを痛感させられました。まずは今回の発表会をしっかりと振り返り、これからは積極的に声に出す英語の勉強をしていかなくてはと思います。

 

 発表会の内容ですが、私は中でも特に「Analysis of the difference of speech emotion between English and Japanese」に関心を持ちました。他の研究が科学や生物についての理科的なものだったのに対し、言語と感情というところに着眼点を置いたところが興味深く感じました。英語力のなさでしっかり内容を理解できているかはわからないのですが、内容は「様々な感情を込めて決まった文章を読み、強弱とHzで分析、日本語と英語で比較する」というものだったと思います。これによって、音声で感情を読み取れるようになれば、将来なにかしらの形でそれを生かしたシステムを開発することにつながるのではないか という目的の上で研究を進めていました。結果は、"sad" は弱く、低Hzという結果に、"joy" と "angry" は共に強く、高Hzという非常に近い結果になっていました。また、言語間での感情の読み取りは、日本語と英語で近い結果となっていました。

 

 私はこの研究は、もっと掘り下げていくことができればとても有益なデータが得られるのではないかと思います。今回はメンバーや時間の関係もあってか、とても少人数での少ないデータをもとに結果を出していました。しかし感情という不確定要素の実験で正確な結果を出すにはもっと多くのデータが必要です。

 以前TVでこんな特集を見たことがあります。最新の防犯カメラの技術で、ビッグデータに基づいた分析をするAIによって、これから盗みや犯罪を犯すであろう人をキャプチャするものが開発されたというものです。ここで私が驚いたのが、TVクルーが行った実験で、わざと不審な動きの演技をしたらAIによる検出は為されるのか という実験です。結果はNOでした。ビッグデータ、つまり何万人もの人々の動きを学んだAIだからこそ、嘘か本当かの違いを見破れたのです。私は本当に驚きました。人間の動きという不確定要素でも、ビッグデータをもってすれば精度は非常に高くなるのだということにです。

 話がそれてしまいましたが、このことは感情にも通ずるのではないかと思います。もっと多くの何万人という母体からデータをとり、強弱やHzだけでなくもっと多彩な要素による分析ができれば、精度が上がり、実用化もすぐそこなのではないかと思いました。それだけでなく、これは第2回の講座で学んだ、データの整理と活用、深層学習やAIにも繋がっていきます。

 

 今回の講座では、ほかにも様々な発表を聞いて、研究をした学生たちの身近なことから研究につなげる発想力と、日本人学生の英語力に刺激を受けたと同時に、自分も負けていられないなと感じました。まずは使える英語力を学び、科学のニュースにもっと関心を持つこと、身近な疑問や発見を大切にすることから始めていきたいと思います。

投稿者:山形県立酒田東高等学校 |個別ページ

2018.08.08

人間らしさ

こんにちは。群馬県立高崎女子高校2年の
畑中佳乃(はたなかよしの)です。よろしくお願いします。投稿が遅くなってしまい、すみません。


《第2回講義を終えて》
私はこの講義に参加する前からAIに少し興味がありました。皆さんも言われたことがあるかもしれません。将来ほとんどの職業がAIに取って代わられるから進路をよく見極めなさい。私は学校や塾でよくこう聞かされます。ほかにも、AIが人類を超え人間が支配されるようになるとか、どれもこれも本当だとこれまで信じてきました。AIと聞くと丸山先生がおしゃっていたようになんだか全てが素晴らしいもの(たしかに素晴らしいものなんですが)に聞こえてしまいます。


この講義に参加する前からAIは人類を超えることはできるのかというのは私にとってとても疑問でした。もしそうなってしまった場合、人間は支配されるようになる、AIと人類の戦争になるかもしれない、あぁ、そんなことになるなら今の世の中もう十分便利なんだから、もう研究を止めた方がいいんじゃない⁈それほどまでに思っていた時期もありました。しかし、ロボットが危ない現場で仕事をしたり、医療現場で活躍することもあり、研究を止めるわけにはいかないこともわかっていました。この講義を聞いて今まで自分の疑問だったことが少しは解決できたと思います。


まず、AIが人類を超えること(全ての分野において)は現段階ではほとんど不可能だということ。今まで自分が疑問に感じていたこと、不安だったことは、擬人化されたAIのことであることが理解できました。ディープラーニングの説明で
①過去のデータに基づいて解を出すので
ひらめき、感情はないこと
②100パーセントの保証はなく時には
失敗もあること
③常に最適な解を出すことができるわけでは
ないこと
がわかりました。この3つのことから言えることはたしかにクイズ番組や将棋などの世界において人間がAIに負けてしまうことや、あらゆる危険な現場でAIの考えによって人間が助けられたことは今まで沢山ありました。最終的に言えることはAIは本来の感情を持つことはできないし、AIによって出された考えの選択肢もその中から人間が1番良いものを選びぬき、議論され人間によって結論が出されます。


AIがたとえ人類を超える知能を持ったとしてもどの時代においても最後に結論を出すのは人間であり、その結論に責任を持つのも人間です。人間には自ら考える力があり、周囲と助け合って行く力があり、人を助けようと思う心があります。これらをAIが持つことは一生不可能だと私は考えます。知能においてはAIに頼ることがどんどん必要になってきます。だからこそ、人間の強みである"人間らしさ"これを大切にすべきだと思います。


最後に講義をしてくださった先生方、サポートしてくださったスタッフさん、一緒に学んだ卵の皆さんに感謝したいです。ありがとうございました。

投稿者:群馬県立高崎女子高等学校 |個別ページ

2018.08.07

2018.8.5 第三回科学者の卵養成講座

こんにちは、宮城第一高等学校一年の大場春佳です。第二回、三回目の科学者の卵養成講座も楽しく有意義なものでした。今回のブログでは第三回の日英高校生サイエンスワークショップ発表会について、書かせていただきます。

 

私の中で最も印象に残っている発表は、「Visualization and analysis of hidden nano-technologies in our daily life (私たちの日常生活における隠れたナノテクノロジーの可視化と分析)」です。この発表では、ヨーグルトのふたの内側の表面のぬれる特性がどのように食品工業に利用されているかを研究していました。それぞれのヨーグルトのふたに水を滴下したときの高さをa、表面に接触している面をb、として、表面と水滴の接線の間の角度θを求め、θが90度より大きいか小さいかで親水性であるか疎水性であるかを判断していました。その結果、ふたの表面がでこぼこしている素材は疎水性が強く、逆に突起が無く滑らかな素材は親水性が強いということが分かった、という内容でした。

この疎水性が強い蓋、蓮の葉が水をはじいていることから生まれたそうです。蓮の葉とヨーグルトの蓋の突起の構造は、電子顕微鏡で見るとよく似ています。このように生物や植物からヒントを得て活用することを「バイオメティクス(生物模倣)」というらしいです。しゃもじやマジックテープが例にあがりますね。

話がそれてしまいました。私はこのグループの発表を聞いて、親水性の素材は、食品工業だけでなく、うまくいけば医工学にも利用できるのではないかと思いました。例えば、人口骨。人の体はほとんどが水で構成されています。そのため、人口骨も水となじむような材料を使わなければなりません。現在は主にチタンが使われていて、ある研究所では光触媒による親水性を利用してより良い人口骨を作ろうとしている、と聞いたことがあります。もしかしたら、ヨーグルトのふたのぬれる特性は人口骨に応用できるかもしれません。

 

今回の科学者の卵養成講座では自分の英語力の無さが痛いほど分かりました。すぐに英語が出来るようになるわけがないので、まずは今回もらった資料をしっかり読んでいこうと思います。また、今回の講座では、第一回の講座で話した方と再び話すことが出来ました。他校の方の実験や研究を聞くことは面白いし、たくさんの刺激をもらえるので、とても嬉しいです。これからも科学者の卵養成講座も自分の研究も頑張っていこうと思います。まとまりの無い文章で申し訳ありません。ありがとうございました。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2018.08.07

「日英高校生サイエンスワークショップ発表会」を聴講して

こんにちは。東北学院高等学校の朝野徳(あさのなる)です。

今回の科学者の卵養成講座は、「日英高校生サイエンスワークショップ発表会」を聴講しました。

今回の発表会では、渡された資料に少し日本語での記載があるのみで、発表もほぼ全て英語で行われました。そのため、私は、「もっと英語ができればな・・・」と思うことが多々あり、発表内容の理解に少々苦しみましたが、少しでも多くのことを学びたいという思いから、聞き漏らすことのないように集中して、真剣に聴講しました。

また今回も、前回のシンポジウムと同様に、様々なテーマの発表の中から1つテーマを選んで、その発表についてレポートを書きました。 私が今回、レポートを書くのに選んだテーマは「Protein production of rice under dark condition」です。

この研究発表は、さまざまな条件で医療用植物を栽培する実験についてのお話でした。そもそも、医療用植物とは何なのかということですが、植物分子農場を利用して、医療用植物を栽培することによって、そこから、医療タンパク質や化学物質(インスリン)等の有用物質を抽出できるということです。医療用植物の栽培に求められる条件は厳しいものであり、中でも光を当てることが最も重要なのですが、照明などの機械のエネルギーのうち、熱となってしまうものがあるため、その分、エアコンなどでの温度調節が求められます。そして、抽出されたタンパク質から、医薬品成分の製剤化をするのです。私は、この発表を聞いたとき、植物と医療の関連性に驚きました。

また、他には、ヨーグルトの蓋の内側の細かい構造の濡れる特性についての研究発表も大変興味深かったです。疎水性、親水性がこの研究の大きなポイントとなる言葉なのですが、疎水性か親水性かということは、物体と蓋の接触角によって決まるそうです。この発表の中に、接触角の測定の公式が出てきて、数学と理科のつながりを感じました。

今回、発表された、日英の高校生の方々の文化の壁、言語の壁などの様々な壁を超えたチームプレイには大変驚きました。私も、いつか、このように、海外の方とチームを組んで、研究することのできるような、国際的な視野を持った人になりたいと強く思いました。そのために、まずは英語力を磨きたいと思っていますので、より深く科学を学ぶためにも、この夏休みは英語を重点的に勉強しようと思います。

投稿者:東北学院高等学校 |個別ページ

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