東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成30年度 活動ブログ

平成30年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2018.08.07

第3回科学者の卵

こんにちは。宮城第一高校の秋澤彩乃です。

私は先日、「日英高校生サイエンスワークショップ発表会」に参加し、イギリスと日本の多くの高校生の方の発表を聞かせていただきました。ここでは、特に印象に残った3グループについて書かせていただきます。

まず1つ目は、グループ2の"Science for Safety in Society"です。私は小学校3年の時に東日本大震災を経験しました。それから、私は地震をはじめとする災害に興味を持つようになりました。だから、とても興味を持ってこの発表を聞かせていただいたのですが、科学者、行政、国民間のコミュニケーションの重要性を再確認することが出来ました。群発地震が発生していたので国民は大地震が来るのではないか不安に思い、科学者に尋ねると、過去の事例を見る限り、群発地震の後に大地震は来ないだろうとの見解を示し、その情報を行政が国民に流したのだが、大地震は発生してしまい、大きな被害をもたらしたという海外の例が出されていました。この例を聞いた時、私は日本だけにとどまらず、あらゆる国において防災に対する問題を抱えているということがよく分かりました。地震が来ると予測されてからではなく、いつ来ても大丈夫なように備えておく必要があると感じました。もっとグローバルに情報を共有することで、災害に対する意識・備えが良くなっていくのではないかと思います。

次にグループ4の"Quantitative Measurement of Radioactivity in Soil"の発表についてです。私の祖母の家は福島にあります。原発からは遠いので避難をした訳ではありませんが、それでも原発事故の影響は受けていました。庭の除染をしていたり、放射線の計測をしていたりする姿を目にした私は放射線の被害の大きさを実感しました。数十キロも離れたところまで影響を及ぼすことが想像つかなかったからです。グループ4の方の発表を聞くことで、放射線に対する知識を深めることが出来ました。

次にグループ7の"Analysis of the difference of speech emotion between English and Japanese"です。イギリス人と日本人のどの組み合わせにおいても、悲しみの認識が最も高いことが分かり、とても興味深く思いました。一方で怒りの認識率が1番低いのも不思議でした。国を越えた感情に関する研究はとても面白かったです。外国人と私たちが密接に関わっていく中で役に立っていくのではないかと感じました。

今回の日英高校生サイエンスワークショップ発表会を通して自分たちと同じ高校生の姿に大変驚かされました。自分も積極的に英語で話しかけたいと思いました。英語を話すことは苦手ですが、話そうとすることが大事なのだと、質問者の方をみて気づいました。これからこの意識を忘れず、頑張っていきたいと思います。発表者の方々、そして私に多くの刺激を下さった方々、ありがとうございました。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校 |個別ページ

2018.08.07

第3回「科学者の卵」 感想

 初めて投稿します。青森県立青森高等学校1年の佐藤秀斗(さとうしゅうと)です。先日は日英高校生サイエンスワークショップ研究発表会が第3回講座として開かれました。この発表会は日本とイギリスの高校生が共同で研究を行いその内容を発表するというものでしたが、とても短期間で仕上げたとは思えないくらいクオリティが高く、とても驚きました。例えば、社会における安全科学、災害時の意思決定について、研究していた班では、「イギリスの学生が日本で起こった災害を共感してもらい、被害を理解してもらうため」に、2か国間の地理的な違いを探したり等様々な手段を用いて、分析等を行い最終的に共通の見解を得ること(被害を最小限に抑えるためにも、政府と行政は協力しなければならない・科学者と市民感の意思疎通が重要)ができていました。聞いていて共感することばかりでした。この発表会の最大の特徴は、2つの国の人達が共同で研究することによって1か国の研究だけでは導くことのできない新たな次元の結論、考えが得られるというところです。日本とイギリスは人も違えば文化も違いますし、ものの考え方も違います。そんな違いの多い中で、研究を行うのはとても大変なことかもしれませんが、結論の持つ厚さはとても大きいです。

 ここからは自分のことになりますが、この講座で僕が痛感したのは、まだまだ自分は英語力がないなということです。この講座は全て英語で行われましたが、正直、英語を理解することだけで精一杯でした。そんな中でレポートまで仕上げるのはとても大変でしたが、自分にとってプラスになったことに間違いはありません(英語力が足りないということを気づかせてくれた点で)。もっと英語、頑張ります。英語力を磨いて、いつの日か発表会に参加できるくらいまでに伸ばしていければと思います。前回のAIとIoTのシンポジウムといい今回の発表会といい、この「科学者の卵」では僕に新たな視点の科学を教えてくれるので、参加していてとても有意義な時間を過ごさせて頂いています。「見方を変えると、世の中が変わって見える」と言いますが僕はまさにその状態です。これからもあと6回程ありますが、1回1回の講座を大切に参加していきたいと思います。

投稿者:青森県立青森高等学校 |個別ページ

2018.08.06

「科学者の卵」第二回、第三回講座を終えて

 こんにちは。宮城県仙台二華高等学校1年生の関谷夏子です。

 今回は二回分の講座について投稿します。


 8月2日、第二回講座として日本学術会議シンポジウム「AIIoTが拓く未来の暮らし:情報化社会の光と影」に参加しました。

 この講演を聴いて、今まであまり理解していなかったAIDeep Learningについての役割などについて学ぶことができました。

 以前、私はAIが雇用を奪う脅威になるというようなニュースを見たことがありましたが、今回の講演者の方から「AIは人間を支援したり、人間と協調したりしていくためのもの」と伺って、自分の思っていたイメージと違っていたことに、とても驚きました。また、AIが今後ますます私たちの身近な存在になり、世界中で行われている研究がAIによって更に改良され、発展していくことに期待したいです。


 8月5日の第三回講座では、日英高校生サイエンスワークショップ発表会を聴講しました。

 素晴らしい内容ではありましたが、私が感じたのは、話すスピードがとても速く、聞き取りにくかった発表者がいたということです。これから科学者の卵の活動を含めて(日本語でも英語でも)発表する機会はたくさんあります。発表とは聞き手が興味を持ち、理解しやすいように説明するものだと思うので、私が発表するときは、どんな人にでもわかりやすく聞き取りやすい発表を心がけたいと思いました。


 この2つの講座では、少し時間に余裕があったので、レポートをしっかり書き上げることができ、嬉しかったです。9月の講座も楽しみです。次回もまた、よろしくお願いします。

投稿者:宮城県仙台二華高等学校 |個別ページ

2018.08.06

国境を超えた共同研究の奥深さ

福島県立福島高等学校2年の渡邉瑛士です。

本日は、科学者の卵養成講座の第3回として、日英サイエンスワークショップ研究発表会がありました。

今回聞いた10個の発表の内容は細胞についてや放射線について、さらにはヨーグルトの蓋の疎水性についてなど、身近なところから全世界に共通する内容までと幅広く、どれも私の興味をそそられるものばかりであり、英語での発表に若干の難しさを感じながらも意欲的に、一つでも多くのことを学ぼうという強い志を持って発表を聞くことができました。

今回の10個の発表全体を通して私は一つの共通点を見出しました。それは日本人とイギリス人それぞれの独特の感性と視点が研究の中に盛り込まれているため、どの研究も非常に厚みがでているということです。ある話題に対して日本ではどうなのか、イギリスではどうなのかという地理的な考察がなされている発表があり、日本人だけの研究では生み出すことが難しいであろう様々な角度からの考察が大変興味深いと感じ、その厚みを味わいながら発表を聞くことができました。

今回私は発表を聞く側での参加となりましたが、今後機会を得られるならば是非海外の科学への興味、関心が高い学生と共同で研究をし、外国人ならではの鋭い視点と感性に刺激を受け、自分自身を成長させたいと思いました。そしてその外国人との交流を通して私も国際力・科学力・研究力を身に付けたいと強く思いました。

投稿者:福島県立福島高等学校 |個別ページ

2018.08.06

第三回講座「日英高校生サイエンスワークショップ発表会」

 こんにちは。岩手県立盛岡第一高等学校の金澤青空です。相変わらず今回も話題が転々する可能性が高いですが、自分の頭の中が整理できるようにまとめようと思います。

 

 今回は英語で研究結果を聞くということでした。普段あまり意識していない聴覚に神経を研ぎ澄まさせなければならなかったので、かなり体力を消耗しました。自分は英語に慣れるために普段から英単語を見るようにはしていたのですが、やはりリスニングとなると難しいものです。少々言語学的な話にはなってしまうのですが、ある新しい言語を覚えるときは聴覚を存分に使ったほうが効率的に言語を習得できる、と自分は思います。なぜかというと、それは人類の歴史にあります。文字は話し言葉よりもかなり後に出てきたものです。つまり、話し言葉というのは文字よりも我々人類に馴染んでいるということです。我々の遠い祖先は話すことによって言語を習得する期間の方が文字を見て習得する期間よりもが長かったのです。その感覚がいまの我々の中にもあると思います。だから、話すことによって聴覚情報から言語学習を行った方が良いと自分は考えています。しかしながら、自分はそうと分かっていても英語を聞くことは日常化されていませんでした。相手に伝えるためのプレゼンテーションだったからこそ比較的聞き取りやすかったものの、英語の学習が不足していたと実感した1日でした。

 

 話を戻して科学の話をしましょう。今日の発表を聞いて、物理学について研究したグループが少ないと思いました。これはなぜでしょうか。確かに、最先端の物理学は素粒子物理学などの難しいものばかりですから高校生を対象とした実験はなかなか難しいのかもしれません。しかしながら、物理学というものは最も身近な学問ではないでしょうか。例えば素粒子物理学の始まりとしては、哲学者が目の前にあるものを見てこの世の全てのものは何でできているのか、すなわちアルケーを追究する事から始まりました。この世の全ての出来事が一つの論理体系(理論)で説明できたら、なんと素晴らしい事だろう、と自分は思いますし、古代の哲学者や物理学者もそう思っていたと思います。物理学は一番身近であったからこそ人類史において早くから研究され続けられてきたのです。それゆえに日常のほとんどの現象が簡単に説明できてしまい、研究できる内容が少ない気がしてしまいます。そうではないと自分は思っています。これは物理に限らない事ですが、特に物理学は多くの条件を付け加えたりなくしたりすることができます。例をあげるとすると、(これは実験物理学ではありませんが、)物体の運動を空気抵抗ありで考えて見た時、空気抵抗が働いて摩擦力が働かないとき...等様々な組み合わせが考えられます。高校生の自分が言うのも変ですが、高校物理は本当に基本的なことです。高校物理の教科書に書かれている"単元"というのは身の回りの現象を明らかにするための"道具"と考えていいでしょう。我々は目の前の現象という機械に対して公式という最適な道具を組み合わせて、その機械をわかりやすく分解してやるのです。これが自分の思う物理学的現象の理解の仕方だと思います。理解したら研究論文としてまとめれば良いのです。ここで(自分の文章をここまで読んでくれた方々に対して、)最も注意して欲しいことは、自分は物理屋でもなんでもないということです。

 

 さて、かなり話が飛躍したのでもとに戻します。英語という言語の壁があったものの、今回聞いた発表は自分にとってとても興味深いものでした。ここでは2つまとめておきたいと思います。

 

 一つ目は"Water Disinfection and Sustainable Development Goals"です。この研究グループは、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGS)」の一つです。自分は、このような国際的な取り組みに科学者が科学者として手助けするということはとても良いことだと思っています。(今回の場合は"科学者"ではなく"科学者の卵"というべきでしょうか。)なぜなら、そのような活動によって世界全体がより理想的な方向に進むとともに、科学者の立場をより高めてくれる可能性があるからです。科学者の立場がより高くなれば、政府や民間人とのやりとりがより思い通りに行くようになるでしょう。今まさに東北に関することではILC(国際リニアコライダー)計画が例としてあげられます。ILCは世界中の物理学者や物理に興味のある人たちによって、とても注目を集められています。もちろん物理屋の卵である(と思い込んでいる)自分もこのILCについてはとても興味があり、結構情報を集めています。ILCが災害大国かつ借金大国の日本に建設されるとなるとやはり、それに見合う重要な実験結果が得られるのか、ということが政府や民間人に理解されることが科学者にとっては大切になってくると思うのです。「我々科学者は社会のために活動を行なっていますよ」というアピールをすればいいのです。ですから、このグループの研究活動にはとても協力的な姿勢で発表を聞いていました。

 

 二つ目は"Visualization and analysis of hidden nano-technologies in our daily lives"です。この研究グループでは日常的な製品の中に組み込まれている科学的な技術を調査する、ということでした。この調査では「疎水性」と「親水性」が鍵となっていますが、この二つの性質は人間の感覚的には理解しやすいものの、数学的に表そうとするとなかなか難しいものだと思います。高校物理でいうと円運動のようなものでしょうか。概念が簡単な割に数式が難しい。自分は円運動で詰みました。この疎水性と親水性について振り返った時にちょっとした疑問が浮かびました。角度をθ[rad]とした時、θ<π/2は親水性、θ>π/2は疎水性であると定義されていました。本当に細かいことなのですが、θ=π/2となった時はどうなのだろうか、と思いました。まあ、完全にθ=π/2となるのはほぼないのでしょうから、この疑問自体がナンセンスの可能性が高いわけですが、将来理論物理学を研究しようと考えている自分としては理論的なことは知っておきたいということです。(話を戻して、)この研究というのは身近なことに注目した研究となっています。身近なことに疑問を持つことはとても良いことだと思いますし、身近なことについて考えるとなると意外と深いところまで考えることができます。現代は身近なところで様々な技術が使われているわけですから、我々のような普通の高校生でも身の回りのことに疑問を持って思考を続けることができます。自分も暇な時にはたまにそうしているわけですが。そのように思考している時に「実験したいなぁ」と思うことがたまにあるのです。ここから自分が考えたのは、研究というものははじめに思考があるべきなのだと思います。思考をしている中で根拠不足だと思ったところを実験するわけです。自分もちょっとした研究ならばいくつかしたことがあるのですが、今思うと実験重視であまり思考を行なっていなかったように感じます。そういうわけで、自分はこれからの人生では思考を大切にしていきたいと思っています。

 

 以上が第三回講座で考えたことのまとめです。今まで通り様々なことを思考しましたが、今回の文章は少々長くなってしまったようです。もし、ここまで読んでくれた方がいるのであればとても嬉しいです。第四回講座でも様々なことを思考していこうと思った第三回講座でした。

投稿者:岩手県立盛岡第一高等学校 |個別ページ

≪ Prev 19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29

ブログトップへ戻る

高校別

宮城県仙台第一高等学校(0)

宮城県仙台第二高等学校(1)

宮城県仙台第三高等学校(1)

宮城県宮城第一高等学校(21)

宮城県仙台二華高等学校(14)

仙台市立仙台青陵中等教育学校(5)

仙台白百合学園高等学校(3)

東北学院高等学校(8)

青森県立青森高等学校(1)

青森県立三本木高等学校(4)

青森県立八戸北高等高校(2)

青森県立八戸東高等学校(2)

秋田県立秋田南高等学校(7)

秋田県立秋田北高等学校(1)

秋田県立大館鳳鳴高等学校(3)

秋田県立秋田高等学校(0)

岩手県立一関第一高等学校(7)

岩手県立花巻北高等学校(9)

岩手県立水沢高等学校(0)

岩手県立盛岡第一高等学校(7)

岩手県立盛岡第三高等学校(2)

盛岡中央高等学校(1)

岩手県立福岡高等学校(0)

岩手県立軽米高等学校(3)

岩手県立宮古高等学校(0)

岩手県立黒沢尻北高等学校(0)

山形県立山形東高等学校(0)

山形県立酒田東高等学校(1)

山形県立新庄北高等学校(2)

山形県立米沢興譲館高等学校(8)

山形県立東桜学館高等学校(0)

山形県立鶴岡工業高等専門学校(0)

福島県立福島高等学校(24)

福島成蹊高等学校(0)

福島県立安積黎明高等学校(0)

福島県立橘高等学校(2)

福島県立会津高等学校(4)

福島県立相馬高等学校(0)

栃木県立栃木高等学校(7)

群馬県立高崎女子高等学校(5)

群馬県立前橋高等学校(8)

前橋育英高等学校(0)

埼玉県立熊谷西高等学校(0)

立教女学院高等学校(7)

埼玉県立浦和第一女子高等学校(0)

東京都立科学技術高等学校(0)

広尾学園高等学校(0)

札幌日本大学高等学校(1)

PAGE TOP