東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 活動ブログ

令和元年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2019.09.19

4回目の卵を終えて

 皆さんこんにちは。常に夢を追い続ける女性でありたい穂積尚子です。考査期間は頭に色々と詰め込むという感じで、時々なけなしのやる気と私を突き動かすモチベーションまで押し潰されそうになり、若干参っています。科学者の卵は私にモチベーションを補充してくれる、とてもやりがいのあるプロジェクトです。

 午前中は倫理教育。「教育」という響きが少し怖かったのですが、これは科学と関わり、生きている私たちが避けて通れるものではありません。最近、学校の現代社会で哲学を学んでいても感じることで、例えばダイエット後のリバウンドは防衛機制における反動形成ではないかと考えたりしています。つまり、リバウンドしないようにするには、ある程度余裕が必要、とか現代の医学が治療を担うのであれば、倫理や哲学が、精神面のサポートに必要な学問だと思います。これは午後二コマ目のパネルディスカッションの際の議題の一つ「科学は社会・世界を幸せにするか?」にも通ずると思いました。松岡さんの科学に対する見方(科学は道具である)は、私の科学に対するそれ(科学は人を幸せにできる)とはかなり違いましたが、私はずっと、自分の意見がきれいごとのような気がしてなりませんでした。松岡さんの意見は、私に大きく影響を与えたように思います。

 ただ、私が志す医学という分野は、人命が大きくかかわっている以上、そう簡単に無機質な目を向けることはできません。期待せずにはいられないのです。ただ、期待しすぎるあまり、メカニズムがはっきりしているわけではないものを安易に使い、結果的に人に危害が加わったら...それはまさに、倫理教育で考えた最悪のケースです。そのうちの一つ「感覚が伝わる機能を用いたテロ」は思いつかなかった!!だからこそ、人が集まって考える価値があるのだし、導入にも慎重になります。だが果たして、本当に慎重になっているでしょうか?倫理教育では、化学が世界中で発展している分、ルール作りはさらに難しくなっているだろうと言われました。国柄、民族柄、性別上で考えは決して一つにはまとまりません。でも、それが最悪のケースを想定するうえではアドバンテージになる。ルールを作るときには、xやyなどの文字に当てはまるたくさんの数字が最大公約数1にしかならないという支障になる。難しいことですが、人間が、科学者が作り出したものは、自らの手で決着をつけるほかないのではないでしょうか。

しかし、アインシュタインの例でいえば、彼が開発にかかわったアメリカの新兵器は、結果的に何万人もの命を奪う結果になりました。アインシュタインはその責任を感じて、ラッセル氏とともに声明を発表するに至ったのです。ただ、開発したのはアインシュタインでも、利用したのは米軍なわけで、開発者が無名の新人であったとしても、米軍は間違いなく利用したでしょう。松岡さんの言うように、科学とはただの道具で、使う者の倫理観が、相手を幸福にするか不幸にするか決めるのかもしれません。結論ははっきりとはしませんが、やはり科学者であっても、責任の意識は持ち続けないといけないのだろうと思います。

 午後一コマ目は、化学反応の場についての話でした。今回は予習しました。加熱するものを選べる、というのは非常に面白いと思います。例えば、地球上の自然では合成されない何かが作れるかもしれません。そうしたら、惑星探査機が持ち帰った未知の物質の生成の過程が分かるかもしれません。それから、惑星の詳しい環境が推測できるかもしれません。科学は決して一つの領域で完結しないということの良い例だと思います。地学と工学、物理、生物...とにかく広い視野を持ち続けたいと思います。それから、前回も出てきた超伝導についての話もありました。超伝導の物質が分かったら、エネルギー事情が大きく改善されるということも、前回書いたと思います。何十年後か、超伝導物質が地球のエネルギー事情を助けてくれると...いいな...!

 さて次回!穂積、英語交流サロンに参加。とっても楽しみにしています。来月もまた、見てくださいね!次回もたくさん話します。

 追伸ですが、今回はテストが終わってから投稿しました。テストは嫌いではありませんが、この一回に大きく成績が関与しているのが、本当に憎いです。(仕方のないことではありますが。)

投稿者:事務局 |個別ページ

2019.09.19

第4回(2)

こんにちは。群馬県立高崎女子高校2年の石田圭奈です。

第4回の午後の1つ目の講義は、瀧澤先生の「化学反応の場を探る~マテリアル・デザインと新物質探索~」というテーマの講義でした。

講義の中で聞いた、「マイクロ波で化学が変わる!」というのは私にとってとても新鮮で、化学の面白さを感じました。

私が今高校の化学の授業で学習している化学反応は、反応する物質が等温化にあり、生成物は定まっていますが、マイクロ波の特徴(選択加熱、内部加熱・体積加熱、急速加熱)を活用することで、反応する物質それぞれの温度を異なったものにすることができます。

それをさらに新材料、新機能の設計に生かすことができると聞き、技術を組み合わせていくことで新たな技術が生まれることを改めて学びました。

マイクロ波は、私たちにとって身近な電子レンジにも使われていますが、身近な技術が新材料、新機能の設計にも役立てられるというのは驚きで、まちかどサイエンスなどを通じて身近な疑問について学ぶことは、これからの研究について知るためにもやはり大切なのではないかと思いました。

今回の講義は私にとって内容が難しく、まだ全部は理解できていません。化学は好きな科目で、今まで楽しく勉強してきましたが、自分はまだまだ勉強不足だなと認識しました。

今回の講義の内容についてもっと理解を深めるため、自分でさらに化学やその他の分野について勉強していきたいと思います。

投稿者:事務局 |個別ページ

2019.09.16

第4回(1)

こんにちは。群馬県立高崎女子高校2年の石田圭奈です。

第4回目の午前中は、「科学、社会、生命倫理」というテーマのサイエンスカフェに参加しました。10~20年後に初めて実用化されていそうな技術やその悪用方法について、グループで考えました。グループ内で、10~20年後に初めて実用化されていそうな技術についてそれぞれが考えたことを共有してみると、自分では想像できなかった面白い技術や、本当に実現してほしい技術がたくさんありました。

そのあとは、自分たちが考えた技術の悪用方法を考えました。私は今まで、科学技術の良い側面にばかり目がいってしまいがちでしたが、技術の使い方を間違えると恐ろしい結果につながってしまうこともあるのだと改めて実感しました。

研究者が発明した技術の使い方についてどこまで責任を持つべきなのかは難しい問題ですが、規制を設けるなどして悪用を防いでいかなければならないと思います。倫理についての授業は普段受けることがないので、今回のサイエンスカフェは貴重な体験でした。科学者にとって大切なことを学ぶことができたと思います。

投稿者:事務局 |個別ページ

2019.09.16

[Reflection]

秋田県立能代高等学校  二年  中村響

〈第四回講座での成果と反省〉

 午前中に行われたサイエンスカフェは、科学者が持つべき「倫理」についてでした。私の学校の教育課程には倫理がないため私自身緊張してしまったのか、堅苦しい雰囲気で臨んでしまいました。ただ、「科学の悪用」という消える事のない課題を慎重に考える事が出来たため、良い態度であったのかな、と感じます。

 まずは、この講座で学んだこと、タイトルの〈成果〉についてです。私は科学が悪用された事例や事件をいくつか知っていますが、身近な事でないため、この講義を受けるまで重要な課題として捉えたことがありませんでした。一つ目の成果は、この課題が自分にとって身近な課題になった事です。なぜかと言うと、講義の前半に行った2019年から十年後に初めて実用化されそうな技術を考える時間に、私が大学で研究したいと考えている地震予報を挙げた際に悪用法を思いついてしまったからです。地震予報が実用化されると、今まで信頼されなかったようなネット上の地震の予言が現実味を帯びてしまいます。地震についてのデマ情報は現時点でも人々の恐怖感を煽る材料として十分すぎる効果を発揮します。これに現実味が付加されたら、人々の生活にまで影響を与える可能性があります。更に、デマ情報が多く流れると、本当の地震予報への信頼の希薄化も懸念されます。

 

二つ目の成果は「科学で社会を幸せにするためには規制が必要だ」という考え方を学べたことです。講義内で紹介された科学技術の規制の中で、私はラッセル・アインシュタイン宣言の適切な規制が出来るまでは、技術の使用を認めないという態度が理想的であると考えます。長神先生の言葉を拝借すると、科学者が準備のない社会に"何にでも使える"ものを投げ込む事こそ無責任という事です。科学の用途は使用する人に依存します。だから、社会に準備(=規制)があればよいと考えます。

次に、サイエンスカフェでの〈反省〉についてです。今回科学者の卵養成講座が始まってから初めてグループ内の話が盛り上がらないという経験をしました。科学者の卵養成講座は、他校の生徒と交流をすることで見聞を広げ、科学者に必要な協調性を育むという目的もあります。しかしこれではそのどちらも果たせていません。とても惜しいことをしてしまいました。今回の私は積極性が欠けていました。同じグループになったおふたりに迷惑をかけてしまったと反省しています。

 

午後の最初の講義は、滝澤先生の「化学反応の場を探る」というテーマの講座です。固体に加える圧力を超高圧にすることですべての物質を固体にして新たな材料を生み出すという話しもマイクロ波によって隣接した物質それぞれの温度を変化させて新しい化学反応を作り出す話しも斬新で、研究に尽力する東北大学での講義だからこそ拝聴できるのだろうと感じ、参加の喜びを感じました。また、この講座には私にとって大変な成果と言えるものがありました。(3つ目)それは、圧電素子について先生が解説した情報とコンデンサーについてのお話しを聞けたことです。その情報とは、物質に交流電流を流すことで超音波を発生させることが出来るというものです。私は今、課題研究をコンデンサーの大容量化というテーマで行っています。しかし、実際にコンデンサーを作成する段階が、ほとんど成功していなく、更には誘電体からなる謎の音の正体をつかめずにいたため、研究が滞っていました。ですが、その情報のおかげでこれらの問題が解決しそうです。

 まずは、コンデンサーが完成しないことについてです。私は電源としてコンセントに接続する電源装置を使っていました。コンセントから流れる電流は交流電流です。これではコンデンサーの極板の正負が定まりません。だから充電がされなかったのだと考えます。更に、謎の音は誘電体として使っている水の分子の運動によるものではないかと考えます。

 では、家庭用の電子機器内のコンデンサーはどのようなつくりなのでしょう。これらにも交流電流が流れているはずです。私が作ったコンデンサーと何が違うのでしょうか。なぜ交流電流が流れているのか、誘電体の分子の運動によって電気エネルギーが熱エネルギーに変化されるのか、この二つについて調べる必要があります。(確か、コンデンサーは熱が充満して破裂する事があると聞いたことがあります。その熱はもしかして誘電体の運動によるものなのでしょうか)電子回路についてより深く学ぶ必要が出てきました。すべきことが増えて忙しくなりそうですが、研究が進展する見込みが出来たことを嬉しく思っています。また、電子回路の改良のための別のアプローチも見えてきそうです。研究が面白くなってきました。

投稿者:事務局 |個別ページ

2019.09.16

第3回科学者の卵養成講座を終えて

こんにちは。岩手県立花巻北高校二年の佐々木愛です。すでに4回目がおわってしまいましたが、3回目の振り返りをしようと思います。

①サイエンスチャレンジ

今回が初めてのグループで行うサイエンスチャレンジとなりました。課題はピンポン玉が4つ載る構造物を作ろう!というものでした。割り箸とモールが用意され、それらで立体的な構造物を作り、その上にいくつかのピンポン玉をのせ、ピンポン玉がより高い位置に来るようにするチャレンジでした。作っていく中で、まずどんな土台を作るか、どうしたらピンポン玉が安定するか、どうやって高さを出すか、などといった複数の問題が出てきました。そのたびに同じグループの仲間と話し合う必要がありました。自分の考えを伝えるとき、みんなに理解してもらわなければないため、話す際にはなるべく伝えられるように丁寧にはなすことを意識しました。そして、人の考えを聞くときは、相手を理解しようとすることが大事だと思い、自分の認識があっているか確認して、アイデアを出していくことができました。最終的に他のチームより高いものは作れませんでしたが、なんとか記録を残せる形あるものをつくることができました。

今回のようなグループワークのかたちでは他人と協力しなければなりません。自分ひとりでよいものができるわけではないと思うし、考えを共有し合うことで、自分や相手の考えの良い点、悪い点に気づけるのだと思います。私は初めての人に積極的に話しかけるのが苦手で、すぐに仲良くなれることは少ないです。だけど始まる前のおしゃべりで学校の話とかいろいろ聞けたし、話せたし。わたしの「初対面」に対しての壁のようなものが薄くなっていると感じられました。これも科学者の卵のおかげでは?と思います。感謝感謝です。

②講義 量子アニーリングと未来の情報科学

私はこの講義を受けるまで、量子アニーリングという言葉を聞いたことがありませんでした。量子アニーリングをつかうと、人の手で行うと時間がかかってしまうような複雑な計算がすぐにできるということでした。これはとても画期的なことで、これからもっと世の中に役立っていくと思います。先生の話の中で印象に残っているのは、わたしたちは勉強において問題を解く立場であるが、問題を作る側にもなれる、ということです。私たちは社会問題を見つけることができ、問題の解決方法を探し、よりよい方向へ進んでいくことができるのです。科学技術を使って未来を創っていくこと、これが私たちにできることだと思います。

③講義 DNAと遺伝子組換え植物

 まず遺伝子とは何かということから、突然変異体を使った遺伝子の機能を明らかにする方法を学びました。そして初めて遺伝子を観察しました。ブロッコリーを食べていて遺伝子を食しているとは考えたこともなく、遺伝子を目にして不思議に感じていました。遺伝子組換えのはなしでは、アグロバクテリウムのすごさをしりました。人が行っている植物の遺伝子組換えは、アグロバクテリアの技術をまねしているということでもっと詳しく知ってみたいと思いました。遺伝子組換えは簡単にうまくいくものではないと分かり、何度も試していくうちに目標に近づくのだと改めて大変が分かった気がします。遺伝子については授業でも少ししか習っていませんが、遺伝の過程や植物の改良に興味があります。今度研究室にお邪魔させていただくことになったので研究内容や今の技術について詳しく学んで来ようと思います。

 

私にはまだまだ知らないことがほんとに沢山あるんだなーって思わされます、毎度毎度。知らないことを知れるってすごく楽しいし、もっと知りたいって思うようにもなります。これからも多くのことを学べると思うと楽しみで仕方ないです。第4回のまとめも書くぞーって勢いですけど今日は少し遅いのでまた明日にします。ありがとうございました。

投稿者:事務局 |個別ページ

≪ Prev 10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20

ブログトップへ戻る

高校別

宮城県宮城第一高等学校(15)

宮城県古川黎明高等学校(0)

宮城県仙台向山高等学校(0)

宮城県仙台第一高等学校(2)

宮城県仙台第二高等学校(4)

宮城県仙台第三高等学校(0)

宮城県仙台南高等学校(1)

宮城県仙台二華高等学校(18)

聖ウルスラ学院英智高等学校(0)

仙台市立仙台青陵中等教育学校(6)

仙台白百合学園高等学校(2)

東北高等学校(0)

青森県立三本木高等学校(1)

青森県立青森高等学校(13)

青森県立青森東高等学校(4)

青森県立八戸高等学校(0)

秋田県立秋田高等学校(0)

秋田県立秋田南高等学校(17)

秋田県立能代高等学校(9)

岩手県立一関第一高等学校(2)

岩手県立遠野高等学校(0)

岩手県立花巻北高等学校(5)

岩手県立釜石高等学校(9)

岩手県立黒沢尻北高等学校(2)

岩手県立水沢高等学校(7)

岩手県立盛岡第一高等学校(3)

岩手県立盛岡第三高等学校(0)

岩手県立大船渡高等学校(6)

岩手県立福岡高等学校(0)

盛岡中央高等学校(0)

山形県立山形東高等学校(1)

山形県立酒田東高等学校(2)

山形県立米沢興譲館高等学校(1)

私立福島高校(2)

福島県立安積高等学校(0)

福島県立安積黎明高等学校(0)

福島県立須賀川桐陽高等学校(0)

福島県立相馬高等学校(0)

福島県立磐城高等学校(0)

福島県立福島高等学校(6)

作新学院高等学校(0)

群馬県立高崎女子高等学校(9)

群馬県立中央中等教育学校(8)

埼玉県立熊谷西高等学校(0)

筑波大学附属駒場高等学校(0)

東京都立大泉高等学校(3)

東京都立科学技術高等学校(0)

立教女学院高等学校(0)

PAGE TOP