ここ数日、朝の気温が氷点下にならないまでもかなり寒い日が続いて。。。一時期のかなりの暖かさで、ソメイヨシノの開花も早まったのかも知れないですが、積算温度なので、足される数字が少し小さくなって、遅くなるくらいかも知れないですが、一方で、春のアブラナの開花シーズンには、気温が低い方が、花持ちがするので。。。
そんな寒さの中、出前講義は栃木県立栃木高等学校へ。栃木県は、男子校、女子校が旧制中学の名残などでは今もあり、毎年伺っている栃木県立宇都宮女子高等学校は、女子校。一方で、男子校へと言うのは、たぶん、今回が初めて。渡辺は共学でしたが、理系の場合、2年生の時は、クラスに数名しか女子がいなかったような。。。そう考えると、あまり変わらないのかも知れないですが。。。講義に参加してくれた生徒さんの中に、科学者の卵養成講座の受講生の方も。ありがたい限りです。同じような講義なのですが、聞きに来てくれるというのは。今回の講義パターンは、同じ栃木県内で、SSH実施校でもある、宇都宮女子高等学校で、10/22(木)に行ったものと同じパターン。少し時間が短かったのですが、無理を言ってというか、こちらのいつもの暴走で、1hrの講義が1.5hrほどに。。。聞いていた生徒さんには、予定があったのではと思いつつ。。。
前半は、植物の生殖、自家不和合性とその仕組み。最初は、作物の花とその作物名。イチゴのとちおとめは有名ですし、最近はスカイベリー、とちひめ、なつおとめというのもあるとか。スカイベリーは見かけたことがあり、かなり大きな果実で感動した覚えた。。。で、渡辺はある種の職業病というか、いろいろなものをキョロキョロと見ているので。では、今の生徒さんたちは、結構難しかったですが、クダモノトケイソウである、パッションフルーツを正解した生徒さん。よく知っているというか、感動です。そんな正解をしてくれた生徒さんたちには、渡辺の論文の別刷を。これから理系でサイエンスをやりたいという方には、ちょっとした刺激になったのでは。もう少し観察すること、身の回りに興味を持って下さいね。![]()
また、植物の受粉をまじめに考えること、意外とないわけで。ヒマワリの上にハチがいると、そのハチはどこから来て、どこへ行くのか。当たり前のことですが、花には旬があるわけですが、意外と知らない。。。。ヒマワリの上にいるハチは、。。。「チューリップ????」。と答えた方がいる一方で、それは、おかしいという方がいてくれたのは、ほっとでした。その後は、遺伝的に近いものを交雑することは、よくないと言うことを。近交弱勢というわけですが、それを回避するために「自家不和合性」があり、その分子メカニズムがアブラナ科植物などでは、理解されつつあることを。また、同様の分子構造のものが「鍵と鍵穴」となり、受精の所も制御していると。動画も交えてなので、感動もあったのではないでしょうか。![]()
後半は、キャリア教育。渡辺自身の小学校から現在に至るまでの話を。時間が足りないというか、over気味でしたが、。。なんとか。高校時代に「考える」、「論理的な文章を書く」ということがしっかりできていれば、大学、その先で、きっと役に立つと。もちろん、SSHなどの活動でそうしたことをやっているでしょうから。是非、数学でも考えるようにしてもらえればと。。。担当の加藤先生から事前学習と言うことで、前半のサイエンス関係でなく、後半のキャリア教育に関係する方のことについて、戦略と戦術、座右の銘など、これからを生きていく上でのことをあれこれと考えるきっかけになったのであれば、幸いです。また、渡辺は、四国から東北という異なる文化圏に。これも人生のよい刺激になりました。なかなか難しいことかもしれないですが、渡辺と逆に、西日本の大学に行って、学ぶというのもよいことではないかと思います。講義のあとには、いくつかの質問も。しっかり考えて、これからの毎日を送ってもらえればと思います。最後は、恒例の世界に向けて情報発信。また、どこかでお会いできればと。。。![]()
講義の前後には、上岡校長先生、担当の加藤先生を交えて、講義、SSH、進路など、昨今の教育問題について、deepな議論の時間を頂きました。ありがとうございました。最後になりますが、上岡校長先生、担当の加藤先生、1, 2年生の講義担当の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、こうした機会があれば、幸いです。![]()
わたなべしるす
PS. 講義のことばかり書いたので、追記として、高校の歴史というか、なんというか。案内頂いた校長室から、教室に伺う間に渡辺が小学校の頃に使っていたような木造の歴史ある建物が。先生から伺った話では最上級生の3年生になると、そこで学ぶことができるとか。また、講義室の途中に歴史を感じる建物を見つけたのですが、写真を撮ったり、中を拝見する時間がなくて。。。そうしたら、講義のあと、校長先生から「栃高の旧跡」と書かれた冊子を頂きました。全部の頁を載せることはできないのですが、講堂、記念図書館が国の登録有形文化財になっているというのが、時の文部大臣・有馬朗人の名が記されて。。。歴史は大事にするものだなと。。。![]()
PS.のPS. 栃木県立栃木高等学校のSSHの運営指導委員をされているのが、科学者の卵養成講座を一緒に運営している、安藤先生だと。。。びっくりでした。年度初めに「プラズマ」の講義をされて、東北大を広報したとか。渡辺も同じように可能な限り、広報しましたが、たくさんの方、東北大で学んで頂ければ。。。
PS.のPS.のPS. この記事を書いているところで、栃木県立栃木高等学校のHPに昨日の記事のことを発見。ありがたいことです。色々な学問領域の講義があったのだなと。
【出前講義】栃木県立栃木高等学校・学問探究講義「農学・生命科学入門--アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道--」(3/14)
2016年3月15日 (火)
2人目のいとうさん
2016年3月15日 (火)
こんにちは、M1の工藤です。
気づけば3月に突入し雪も降らなくなってきました。花たちが顔をのぞかせる春がもうすぐやってきます。しかし、それは花粉症の季節到来でもあるわけで、止まらないくしゃみに悩まされる人も多いと思います。(たぶん一番酷いのは僕なんですが)研究室内ではM1の岡本がデスクの隣に空気清浄器を設置して、今も花粉モードを起動させています。皆さんも花粉症には気を付けましょう。
さてそろそろ本題へ
以前岡本も紹介してくれましたが、実はM1全員が科学者の卵で高校生の実験補助をしていました。
もちろん僕も高校生を担当しており、僕が担当した子は伊東納野 (いとう のうの) さん![]()
元気がありあまりすぎで好奇心旺盛なかわいらしい子です。
僕が高校生のころは大学で実験する機会が与えられても自主的に参加したかどうか...
他の多くの希望者の中から勝ち抜いてとった枠ということもあるのかやる気も十分でした。
そう思うと見習わないといけません。
学校が研究室からあまり遠くないそうなので、彼女には週2~3程度で放課後研究室まで来てもらい金属と生殖に関する実験をしてもらいました。最初はいろいろと戸惑っていましたが、徐々に手際が良くなり成長も早かったこともあって後半では実験結果をふまえて今後の実験方針を立ててもらうなど一人で実験できる程に成長してくれたと思います。
さて気になった方もいるかもしれませんが、ちょいちょい過去形になっていますね。
なぜ過去形なのかというと
なんと!!
3月13日に卵の発表会があったのです!!!!
題目は『アブラナの3つの不思議・発見』
発表者は斉藤早樹子(三本木高校)さん、大沼遼香(福島高校)さん、伊東納野(仙台二華高校)さんの3人
ということで、それぞれの研究成果を発表していただきました。![]()
3人分の発表を聞きましたが、特に斉藤さんは念入りな準備をしていて驚きました。発表用にクリヤーブックを持参しており、しかもほぼ全てのページに原稿やら実験データやQ&Aらしきものがファイルされていました。関わる機会は少なかったですが卵に対する熱意を感じました。あといろいろと気になったから何回も質問しちゃいました。大沼さんも事前に準備をしていたのか、あわてることなく発表や質問にも流れるように受け答えできているように感じ、頼もしかったです。伊東さんは発表前に「フ...発表のことは...ノープランだ!!」と言われ吹き出しそうになりましたが、冗談(?)だったようで普通に発表や質問の受け答え、学生の呼び込みなどもしていてスタバの店員さんみたいに自信という名の光が体中から溢れ出ていました。発表後は友人と肩を組んでのっしのっし歩いてたし本当にそのエネルギーはどこから出てくるんだ...
特に問題もなく発表は終わり、ポスター投票での順位もかなり良かったそうです。本当によかった。
伊東さんとの実験を振り返ってみると、彼女からは常に有り余った若いエネルギーをもらえた気がします(笑)
6年の歳の差と異性だったこともあるので最初は何を話そうかと悩みましたが、突然相対性理論を語ってきたり好きな俳優やクラスの友人、おそ松やリア充について議論したりといろいろな話ができてとても楽しかったです(←もちろん実験の話の合間です)。ムードメーカー気質な彼女とは一緒にいるだけでとても楽しい気分になれました。あと最終日には研究室にルナフロマージュを持ってきてくれて、研究室メンバーでおいしくいただきました。ありがとうございます!!
いろいろと書きましたが、彼女から見習うとこも多く今回の科学者の卵重点コースに関わることができて本当によかったです。また実験を説明するうえで僕自身理解できていない点を再確認することができました。ブログを見ているかは分かりませんが、この場を借りてお礼を申し上げさせていただきます。伊東さん、短い間でしたがありがとうございました。それと実験お疲れ様でした。大学受験もがんばってね!
M1 工藤雅史
3/11(金)、14:46から今日まで、その26(3/11)
2016年3月11日 (金)
あの2011年3月11日(金)の14:46からちょうど5年。カレンダーの不思議さからだろうか、同じ金曜日。昼間の天気は雪が舞うことはなかったが、夕方から夜に雪が舞ったらしい。寒さも数日前の暖かさとは違う冷え込み。何となく、5年前を思わせるような天気。あっという間の5年なのか、どうなのか、どうも時間の感覚がおかしい。あっという間なのだけど、時間が止まっているような。感覚の世界で。脳みそが自分で理解できないというか、あの震災で脳みそにどの様な影響があって、今、現在、どの様になっているのか。。。ただ、思い出すのは、震災のあと、新しい研究棟で真夜中まで翌週にあったであろう学会のことであったり、テレビで津波とか、原発とか、そんなことを心配していたような記憶がある。また、炊き出しをして、カレーを作ってくれた学生さん。温かいご飯のありがたさ。忘れられない。
仙台の片平で普段生活していると、震災前とほとんど変化はない。もちろん、当時の傷跡というか、修復あとはあるのだが、。。。ただ、一方で、実際に沿岸部に出かけたり、映像としてみると、まだまだ復活していない。かさ上げ工事をしていて、住宅建設がこれからというのも。今週になってからのニュースなどを見ると、どうにかならないのかと。5年で住む家がまだ。。。なんともいえず、やるせなしかない。。。原発の影響を生態系で観測しているdataもみた。減衰するまでの半減期がどれくらいなのか、忘れてしまったが、人間の生きてる長さを考えると、。。。普段の生活の片平と半減期を考えないといけないのは。。。どうしたらよいのか。。。人工知能が発達して、将来的に職がなくなるという本を見かけたが、AIを使って、この半減期をどうにかならないのか。。。物理原則をAIでというのが、そもそもなのかも知れないが。。。
あの5年前、M9.0の地震の後、余震がすごかった。しばらく。最近はほとんど大きく揺れることがない。その分、油断があるような。。同じような時期にインドネシアでも大きな地震があり、先日も余震と呼ばれるものがあった。北方四島の北の方でもそれなりに。間という表現はおかしいかも知れないが、日本の周辺で大きく揺れないのが、何か気になる。5年たち、何もないことを、日々祈るしかないのかも知れない。
何をどう書いても、すぐに解決できないし、方向性もそれでよいのかなど、。。。あまりに多すぎる。では、どうすればよいのか。。。そのideaも思い浮かばない。悲しくなるくらい。。。そんな5年目の3月11日(金), 14:46。黙祷をすることしかできなかった。もちろん、政府からこの時間に弔意を示すと言うことで、黙祷をという文章があらかじめながれていたが、あの大変な思いをした方々は、大学に多いはず。年次経過がないというか、学生を除いた職員でどれくらい入れ替わっただろう。。。政府からの弔意を示すという文章とは別に大学として何かあってよいのではと思った。人間関係が疎になっているなのだろうか、それとも8月15日, 12:00に黙祷をする渡辺の感性がおかしいのだろうか。。。そんなこともないように思う。お世話になっている方、その方の指導を受けた方などから、この震災への弔意を示すということをmailで頂いた。まだまだ、何とかしないといけないというか、何とかしないといけないと思ってくれる方がいる。それを励みとして、がんばらないと。。。。そんなことを考えた5年目の3月11日(金), 14:46。5年前の大震災でなくなられた多くのみなさまに哀悼の意を表し、14:46にあわせての黙祷であった。黙祷。![]()
わたなべしるす
PS. 半旗をというのはイメージがあったが、弔旗掲揚というのが閣令であったとは。。。
【出前講義】平成27年度福島県立福島高等学校・SSH生徒研究発表会・講評者(3/5)
2016年3月 5日 (土)
年度末の3月。重要案件が来週の木曜〆切。速攻片付けないといけないのに。。。いろいろあり。ついつい、現実逃避で、テレビを見たり。。。気合いを入れるつもりが。。。一軍の将のあり方を考えさせられたり。。。いずれ、片付けないと。いろんな案件を。まずは。。。
この土曜日は、昨年と同様に、土曜日開催の福島高校のSSH生徒発表会。今年もずいぶん英語での発表があり、こちらもできるだけ、英語で質問を。もちろん、英語でのdiscussionを期待したというか、英語で挑んできた訳なので、それは英語で受けてほしかったですね。それが日本の心というか、もののふ(武士)の心ではないのかと。。。あと、台湾の故宮博物院にある「翠玉白菜」。そういえば、去年の夏に文理融合での中国での会議の時に、なぜ、Chinaでハクサイが好まれるのか、翠玉白菜のようなものは、他にもたくさんあるようなので。。それに対して、ハクサイの中国語の発音が何か、喜ばしいものというか、何かそんなものとの類似性もあるとかだったような。。。正確ではないかも知れないですが、。。
ポスター発表は、2つの体育館を使って、いろいろなテーマで40テーマ。SSクラスの研究、科学者の卵養成講座の研究内容も。ありがたいことです。こうしたところで発表して、深く考え、また、広報して頂けることは。よく頑張っていました。今年のディベートは、1, 2年生それぞれの決勝のみ。テーマは、18歳選挙権と軽減税率。軽減税率という議論より、増税の議論になっていたようで。。。ちょっとテーマ設定が難しいのかなと。。。いずれ、かなりの気合いを感じるものでした。
最後は、渡辺から講評。去年はJSTの田辺様でしたが、今回はそうした方がいなかったこともあり。。。渡辺でよいのかと思いつつ。。。何より、ちゃんとした準備ができてよかったと。準備がないと、こうはいかないし、とんでもないことになると。。。それから、大事なことは、論理的に考える力を高校時代に身につけること。パターンを覚えることでなくて、いろいろな風に考えること。また、上にも書いたような英語のこと、ディベートのことなど。高校時代にできること、それをSSHを通じてしっかり身につけ、大学で、その先の社会で活躍して下さい。
最後になりましたが、SSHの指導をされている関係の多くの先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。次年度のさらなる発展を祈念しております。
わたなべしるす
PS. 終わったあと、SSHの今後について、担当の先生方とdeepな議論ができました。貴重な時間でした。ありがとうございました。
PS.のPS. 会議のあと、仙台に戻って、香川県立観音寺第一高等学校の石井先生が数学に関する研究会が川内キャンパスであり、そのあとに、labに立ち寄って頂きました。一緒に、広島大学附属中学校・高等学校の先生も。出身は徳島県と言うことで、愛媛、香川、徳島と。。仙台でこれだけそろうのも。ありがたいことです。また、何かのおりに、お立ち寄り頂ければ、幸いです。![]()
【出前講義】平成27年度宮城県高等学校理数科課題研究発表会・講評者(3/3)
2016年3月 3日 (木)
世の中的には、今日は「桃の節句」。光の春と言いますが、ずいぶん、日が長くなりましたが、朝晩の寒さはまだ、冬という感じで、今日あたりはまだ、風が強い状態で。そんな中、平成27年度宮城県高等学校理数科課題研究発表会に、講評をお願いされ、。。数年前にも同様にお願いされたので、ごぶさたというところかと。
県内の理数科は、宮城第一高等学校、仙台向山高等学校、仙台第三高等学校。仙台向山高等学校以外には、出前講義等で伺っております。一方、仙台向山高等学校の生徒さんには、年始めに貴重なhelpを頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。と、変な始まり方でしたが、当日の発表は、物理、化学、生物、地学、数学。諸般の事情で、最初の2題を拝聴できなかったのですが、何とか、後半の4題については何とかcoverできて。
どんな課題があったのか、写真で見える範囲で、ご容赦下さい。ただ、いくつか、気になったこと。平均と分散。渡辺がいつも言うことですが、繰り返し実験と分散は考えないといけないこと。英語でabstractをというところもありましたが、日本語力以上に英語力が伸びないということを前にも書いたとおり。英語で質問されることを覚悟できているのか。なによりも、観察をすること。遺伝子の実験をやることも大事ですが、それ以上に、何と何が同じで違うのか。それが何を意味するのか、時系列であったり、様々な軸で考えて、連関させてみること。そうしたら、新しいことが見えるのではないかと。観察という意味では、自然に学ぶこと。つまり、自然の現象をmimicするのであれば、なぜ、現象を使ったのか、他の現象ではいけないのか。しっかり考えてほしいなと。あとは、プレゼンのストーリー性。これは、結構難しい問題なのですが。。。まだ、いつかの機会に。
最後になりましたが、本発表会で講評をできる機会を頂きました、関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。次年度以降も、コラボできれば、幸いです。
わたなべしるす
PS. 今週前半に出張があり、その帰り道に。ちょっとしたハプニングが。。。例によって、ぎ△○□腰で。。。。しばらくは静養と言われたのですが、。。。いろいろなことがあり、休めそうにありません。
PS.のPS. 発表会のあと、最初に書いた仙台向山高等学校の生徒さんが、渡辺のところまで訪ねてきてくれました。ありがとうございました。その節は、本当にお世話になりました。

