東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

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【緊急告知】平成29年みやぎ県民大学「地球にやさしいエネルギーと環境・省エネルギー技術」8月22日(火)~25日(金)に実施(8/17)

2017年8月17日 (木)

 夏の甲子園も日程の折り返しになったとか。今日は少し晴れ間が見えて、少し夏らしくなっていましたが、相変わらずの曇り空。雨が降ると、どこが原因か不明の「雨漏り」が。。来週には、何とか復旧してくれることを祈るばかりです。いつまでも、バケツに雨漏りをキャッチしている場合ではないので。。。

20170817142758-76416c2464040e51b3d12d7770047b39ac7e71fa.JPG そんな来週は、平成29年みやぎ県民大学金研の先生方と担当。金属と植物。どこに接点があるのか。不思議に思われる方もいらっしゃるかと。。。とある会議で、金研の松岡先生とお目にかかることがあり、その折りにふとしたことで、アウトリーチ活動についてのはなしとなり。。。今年で4年目くらいでしょうか。この活動をheteroな状態であるにもかかわらず、賜っております。

 以下のポスターの通り、来週の22日(火)、23日(水)、24日(木)、25日(金)の4日連続。タイトルは「地球にやさしいエネルギーと環境・省エネルギー技術~太陽電池・半導体・超伝導・植物の品種改良~」という大きなくくりで、渡辺が担当するのは「植物の品種改良~毎日の食卓を見る眼が変わる~」。半導体、超伝導、太陽電池から比べれば、環境への負荷を小さくすることに大きく貢献できてないかも知れないですが、植物があるからこそ、地球上に酸素があり、生きとし生けるものが存在できるわけで。。。(↓画像クリックでポスターPDFダウンロードできます。size=1.1Mb)

20170817142457-3cb59f338f0b8dae56869e242c6c020f17de5640.jpg ということで、秋めいてきましたが、ご参加希望の方は、ポスターにあるとおり、必要事項を申込先まで、お送り下さい。多くの方々が参加されるのを楽しみにしております。


 わたなべしるす




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【お知らせ】学部講義・展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」の受講申し込み状況(8/16)

2017年8月16日 (水)

 仙台の天気も不安定ですが、東京も8月に入って毎日雨とか。。。夏はどこへ行ったのか。西日本の熱さと平均できれば。。。九州でも雨が強くなるとか。全国的な冷夏と言うことにはなりそうにないですが、いずれ、晴れ間を見ないと、気分も優れないですから。。。そういえば、気分が体調に影響を与えるというか、そんな論文が。。。なるほどですね。

20170816113315-d2c3615d426ec033bf5fc3740153deb88956efc1.JPG さて、前置きが長くなりましたが、植物も天候には影響されるので、秋になっての天気は、それなりに回復してほしいと思うわけです。というのも、3年前から始めた展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」で、まっとうな収穫があるためには、好天に恵まれないと。。。で、今年度の紹介については、このHPから4月12日(水)に、お知らせしているかと。すでに4年目ですから、先輩方から、展開ゼミの様子などを聞かれている方もいるのでは。野菜を育てながら、観察すること、文章を書くことなどを、この講義を通じて養成できればと思っています。

 それで、このHPを書いている時点で、4名の申込がありました(いずれも、文系の方。理系の皆さん、是非、チャレンジしてみて下さい。だいたい、文理が半分ずつというのが、これまでですので。。。)。最初の4/12(水)の記事にも書いたとおり、20名で〆切とします。こちらがいろいろなことをfollowしないといけないこともあり、人数制限をしていることは、HPの記事、シラバスなどから、ご理解下さい。ということで、記事、シラバスを確認して、必要事項を渡辺までmailで連絡して下さい。観察したり、文章を書いたりと少し面倒だなと思う展開ゼミですが、それなりに得るものはあると思って、計画しております。まだまだ枠はありますが、気がつく人がいたら、あっという間に埋まりますので。気をつけて下さい。ということで、申込をお待ちしております。夏休み中でももちろん、申込はwelcomeです。質問なども。可能な限り、急ぎ、回答しますので。

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【緊急告知】夏休み大学探検2017「花を解剖してみよう」8月8日(火)実施分・中止(8/7)

2017年8月 7日 (月)

 今日は、二十四節気の「立秋」だとか。。。秋の始まりだと。。。台風の関係もあって、梅雨明け後もあまり晴れ間を見ないうちに、秋。。収穫物に十分な高校生ができるくらいの太陽光があったのか。。。心配になりますが。。。台風5号は北東から少しずつ北に進路を変えつつあるようで、仙台がひどくなるピークは明日の昼過ぎでしたが、さらに遅くなって明日の夜中に雨のピークが。ただ、風のピークは、明日の昼過ぎになりそうです。

20170807143301-78a5a86de81fa91c4ca7ef0d595388cc1a43ecd2.JPG さて、昨年に続いて、市内の中学生向けのイベント。2013年から4年連続で実施していました。もちろん、今年も「夏休み大学探検2017」として、明日、8月8日(火)に計画していましたが。。。接近する台風の影響により、やむを得ず中止となる連絡が入りました。9名の中学生が楽しみにしていてくれたのですが。。。こちらの計画が前後にずれていれば。と思うと、申し訳ありません。お天道様には勝てなかったという感じで。3年生の方は今度は、高校生のイベントで。1, 2年生の方は。1年生は2年生として、2年生は受験生になるので、少し難しいでしょうか。来年も計画しますので。よかったら、ご参加下さい。


 わたなべしるす




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【新聞掲載】楽しい理科のはなし2017--不思議の箱を開けよう--、仙台市立片平丁小学校・特別講義が新聞掲載(7/29)

2017年7月30日 (日)

 梅雨に入った頃はずいぶん好天が続いたのですが、東北、北陸以外、梅雨明けした当たりから、仙台は雨模様。。。今年は梅雨明けをしないのか。。。ちょっと心配な月末。心配なのは、宿題がまた、たまり始めたこと。。。明日で今月も終わり。夏休みの宿題は夏休みのうちに。「気合いと根性」なのだなと。。。。

 さて、一昨年度からお世話になっている「楽しい理科のはなし」。一昨年度は、仙台市立泉ヶ丘小学校昨年度は仙台市立長町小学校今年は、6月27日(火)に仙台市立片平丁小学校へ。去年と同じく「キャベツとブロッコリー」の講義。当日は、保護者の方にもご参加頂き、盛り上がったのではと。そのイベントをまとめたものが、7月29日(土)の河北新報社の記事として。昨年度同様に、渡辺以外は、いわゆる、堅いものともいえる物理系の先生方。片平丁小学校の皆さんとセミの幼虫のサンプリングをしたように、子供の頃は、飛行機を飛ばしたり、色々な遊びをやっていた渡辺。そんな子供時代を思い出させてくれた楽しいイベントでした。

20170730190745-67e4b92c202d8ec83f6ad609691627005b0ec13f.JPG 「キャベツとブロッコリー」で学んだように、考えることを大事にして、夏休みの自由研究に取り組んでもらえれば、幸いです。

20170730190809-392e7559a4458fc3a41561ef482257be52e06c33.JPG それから、紙面をご覧になった方もいるかもしれないですが。。。解像度はよくないかもしれないですが、全体の紙面と、渡辺のところを。。ご笑覧頂ければ、幸いです。また、8/22(火)には、この連動企画が、東京エレクトロンホール宮城で、「植物の花の不思議」として、行いますので、あわせて、ご参加頂ければ、幸いです。

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 わたなべしるす

 PS. 先週、科学者の卵養成講座の重点コースで実験に来てくれた十文字高校・後藤さんから夏休みの観察結果を送ってきてくれました。ありがとうございました。自然に目を向けて、色々なことに気がついて、観察を続けて下さい。

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【研究成果】自家不和合性遺伝子の「遺伝子重複」が、離れた地域間での生殖を妨げる仕組みを世界初で証明、英国・科学雑誌「Nature Plants」(6/27, 29, 7/6, 7/28追記)

2017年7月28日 (金)

 世の中的には、将棋の「藤井聡太四段29連勝」。テレビのニュースの中でも、勝ちの瞬間を中継。ちょうど、netを見ていて、最後の差し手を見たとき、これで有利になるなと思いましたが、そこで投了とは。。。あのあとの、きちんとしたツメを見ないと、ほっとできないのはあるのですが。。。そんな連勝で湧いている月曜が明けた火曜日。。。

 今年最初の研究成果発表となったのが、アブラナ科植物の自家不和合性研究からの派生型研究について。現象を見つけたのは、渡辺がまだ、岩手大にいたころ。ある遺伝子を導入することで、こんな結果が起きるだろうと思っていたのですが、それに近い現象となり、なるほどと落ち着くかと思ったのですが、さらに詳細に調べると、その解釈は間違っていて。。。それをきちんと遺伝学の論文として発表したのが、2005年(Takada et al. 2005)。その後、現象を追いつつ、自家不和合性との関係を明らかにしたのが、2013年(Takada et al. 2013)

20170627151920-072bc4e98b371b25b3239bc9ed6d6855f33d5639.JPG それが、今回、論文として発表したアブラナ科植物における新規一側性不和合性のメカニズムの解明です。自家不和合性は、同種内での多様性を高める仕組みであり、自家不和合性を制御するS遺伝子座のS対立遺伝子が同じであれば、不和合性を示すわけです。ところが、今回の現象は、同じ種であるBrassica rapaの日本とトルコの集団間で交雑を行うと、不思議なことに、異なるS対立遺伝子であるにもかかわらず、不和合性が生じる。それも、トルコの花粉が日本の系統の雌しべ上だけで排除される。ところが、正逆交雑の場合には、日本の花粉はトルコの雌しべ上で排除されない。この原因が、自家不和合性遺伝子が両者の祖先の時代に重複して、その後、トルコ系統では雌しべ側の遺伝子が、日本の系統では、花粉側の遺伝子が機能を失い、結果として、一側性不和合性をもたらしたということを遺伝子導入、バイオアッセイなどの手法により明らかにしました。このことは、英国・科学雑誌「Nature」の植物専門オンライン姉妹誌「Nature Plants」に掲載されました(日本時間:平成29年6月27日(火) 午前0時, Takada et al. (2017) Duplicated pollen-pistil recognition loci control intraspecific unilateral incompatibility in Brassica rapa. Nature Plants 3: 17096.)。

 今回の研究は、大阪教育大東京大奈良先端大三重大チューリッヒ大(スイス)横浜市大忠南大(韓国)との国際共同研究であり、多くの方々の協力の下、長年の懸案であった研究成果を発表することができました。これまでの研究から自家不和合性のメカニズムとのクロストークもあることから、さらに研究を発展させることができればと思っております。

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 わたなべしるす

 PS. News and Viewsにこの論文の内容の解説記事ワシントン州立大・McCubbin教授が記してくれました。同教授は、渡辺が初めて国際学会に行ったとき、ペチュニアの自家不和合性の研究を発表していたペンシルベニア州立大・Kao教授のところで、かつて、博士研究員をされていた方。こちらの研究について、とても丁寧な解説記事を書いて頂き、ありがとうございました。感動でした。

20170627152047-5092e2dc76d0821f25f6b1af47d1766f2311d484.JPG PS.のPS. 現時点で、どこかの新聞紙上などに取り上げられたという情報は得ておりませんが、大学のtop page研究科のtop page、あと、共同研究先である大阪教育大にプレスリリースの記事がuploadされております。あわせて、ご覧頂ければ、幸いです。新聞紙上などで取り上げられましたら、改めて、このpageから、お知らせしますので。

 PS.のPS.のPS. 6/29(木), 14:00. まだ、新聞紙上での取り上げを見つけておりませんが、web上(日本の研究.com, 日経バイオテクオンライン, マイナビニュース)では、こちらがプレスリリースしたものを取り上げてくれていました。ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS.のPS. 7/6(木), 9:15. 毎日新聞・科学面に今回の研究成果を取り上げて頂き、「交配妨げる遺伝子の仕組み解明」と題した記事として、掲載されました。毎日新聞のweb上でも「サイエンス」の所に同じ記事を見ることができます。広く社会に「なるほど!」と思って頂ければと思いいます。ありがとうございました。

20170706091847-2c0d21b5a7535c01f753c916e92816f14b834645.JPG PS.のPS.のPS.のPS.のPS. 7/28(金), 17:15. Nature Plantsの日本語サイトの「最新Research」のコーナー、2017年7月ですが、そこに、「Letter: 重複した花粉・雌ずい認識座位がBrassica rapaの種内一側性不和合性を制御する」と題して、今回の論文を簡単に紹介してくれています。昨日の「ライフサイエンス 新着論文レビュー」と、あわせてご覧頂ければ、幸いです。






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