生命科学セミナー「シロイヌナズナの集団ゲノムデータから探る生殖システムの進化」を11月30日(木)に開催します。今回は、千葉大学大学院理学研究院 土松 隆志 准教授に、セミナーをお願いしました。
土松 隆志 准教授とは、彼がチューリッヒ大へ留学中だったと思いますが、2010年にシロイヌナズナの自家和合性から自家不和合性へのchangeというか、花粉側S因子の修復で自家不和合性に戻せるという実験のゲノムdata解析の部分でずいぶんお世話になりました。その後、別のlabでPDをされた後、今年からでしょうか。千葉大にポストを取られて、シロイヌナズナを使った生殖システムの進化の研究を生殖的に展開されております。これまでの研究、さらにはその先を見すえたようなセミナーをして頂けるのだと思っております。今回は、生態適応セミナーとの合同開催ということで、担当の長嶋様には色々とお世話になりました。
↓クリックでポスターのPDF版がダウンロードできます(size=130kb)
では、しばらく先になりますが、予定を立てられる方もいらっしゃると思い、少し早めのお知らせになっております。近くなったら、また、改めてお知らせしますが、11/30(Thr), 16:30~18:30に、生命科学研究科・プロジェクト棟・講義室A (片平キャンパス)で行います。たくさんのご来場をお待ちしております。
わたなべしるす
PS. 7月には3名の方をお呼びして、セミナーを開催できましたが、その後は、なかなか。。。また、時間を見つけて、興味深い研究をされている方に、セミナーをお願いしたいと思いますので。
【お知らせ】生命科学セミナー(生態適応セミナー)「シロイヌナズナの集団ゲノムデータから探る生殖システムの進化」を11月30日(木)に開催(9/26)(ポスターを最終版差し替え10/26)
2017年9月26日 (火)
【研究成果】アグリバイオ 2017年 10月号 Academic Researchに「コマツナ栽培品種とトルコ由来系統間の交雑に生じた一側性不和合性の認識機構」と題した解説記事が掲載(9/25)
2017年9月25日 (月)
このところ、湿度も下がった秋晴れが続いて、秋のアブラナの実験には好条件。上野のパンダの名前も決まったとか。ただ、国内、国外は色々とあるようで。。。そんなことに気を配らないといけないわけですが、。。まずは、教育研究をどうにかすること。 2ヶ月近く前に、英国・科学雑誌「Nature Plants」にアブラナ科植物のBrassica rapaでの離れた地域間での生殖を妨げる仕組みを解明したことを発表。それが、毎日新聞の科学面に取り上げて頂き、続けて「ライフサイエンス 新着論文レビュー」に日本語の解説記事も掲載して頂きました。さらに、Nature、Nature sister journalに論文が掲載された日本人著者にインタビューコーナーに記事が公開されました。
今回は、そのことを受けて、(株)北隆館「アグリバイオ」編集部から「Academic Research」のコーナーに原稿依頼を頂き、高田ら (2017)コマツナ栽培品種とトルコ由来系統間の交雑に生じた一側性不和合性の認識機構. アグリバイオ 1: 60-62.として発表できました。このような機会を頂きました、関係の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。これからもよい研究発表に精進したいと思います。
わたなべしるす
PS.(株)北隆館 ニューサイエンス社のfacebookページでもアグリバイオ10月号の表紙をご確認頂けます。
【お知らせ】学部講義・展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」の受講申し込み状況、その2(9/6)
2017年9月 6日 (水)
この前の土日は、比較的天気がよかったような。。。週が明けると、また、曇り空。。。ベランダ栽培のゴーヤの生長には、気温上昇が重要なはずなのですが、。。これではちょっと期待薄。。。困ったものです。というか、仙台では、ぼちぼち今年はあきらめないといけないのかも知れないですが。。。作物栽培も現状は基本、経験と勘。これだけ、涼しいと。この夏作はどこも大変なようで。。。経験と勘というか、勝負の世界である将棋も、経験値は重要。昨今は、AIとの勝負で、若い世代と世代交代なのか。若手の藤井四段は森内九段をNHK杯で破り、第65期将棋王座戦五番勝負第1局は、仙台での開催だったとか。挑戦者の中村六段が羽生王座に先勝。。。若い者ががんばっているのだと。。。 さて、前置きが長くなりましたが、今年で4年目となる展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」。今年度の紹介については、このHPから4月12日(水)に、お知らせしているかと。今年で4年目ということで、先輩などから渡辺の「展開ゼミ」鬼仏度については、調査済みなのでしょうか。今では、そのようなものは、存在しないのか。。。この展開ゼミの基本は、野菜を育てながら、観察すること、文章を書くことなどを能力を養成・向上できればと思っています。
前回、8/16(水)にお知らせした時点では、4名の申込でしたが、今日、現在で8名になっております。残り、あと12名です。最初の4/12(水)の記事にも書いたとおり、20名で〆切とします。講義を行う側がいろいろなことをfollowしないといけないこともあり、人数制限をしていることは、HPの記事、シラバスなどから、ご理解下さい。ということで、残り12名となりましたが、記事、シラバスなどを読んで、是非、やってみようと思う方、必要事項を渡辺までご連絡下さい。栽培するだけならと思うかも知れないですが、観察力、文章力を養成してほしいというのが、この展開ゼミの肝ですので、。。ちょっと大変かも知れないですが、それなりのことはあったというのが、これまでの受講生の感想です。考慮中のあなた、お待ちしております。申込を頂きましたら、何番での受講かと言うことをお知らせしますので。mailで。その確認mailの受取も確認をお願いします。
わたなべしるす
PS. 若手の台頭といえば、2011年のシロイヌナズナの研究でご一緒した土松さん。あの当時は、スイスの清水教授のところでPDをされていたような。現在では、千葉大・理学部にポジションを取られて、さらなる研究を展開されておられます。その土松さんが「植物はなぜ自家受精をするのか」という本を慶應義塾大学出版会から出されて、先日、頂きました。ありがとうございました。この10年近くのシロイヌナズナの生殖の研究をまとめて理解できました。ありがとうございました。若手に負けないように、こちらもがんばらないと。。。 PS.のPS. 8月15日から雨漏りしている天井。おかげさまで、雨漏りは止まりましたが、完全な修復までには、今月いっぱいかかるとか。これも長雨の影響なのか。。。平成30年が来ようとしているこの時代に。1ヶ月以上かかるとは。。。昭和40-50年代なら、。。。逆に、雨漏りなどしないから、そんなことができる人が減ってしまったからか。。。いずれ、こんな作業にも経験と勘は大事なことなのだろうと。。。困ったものです。。
【お知らせ】日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナー「自家不和合性の打破」への回答(9/1)
2017年9月 1日 (金)
今日から9月。9月1日は「防災の日」。1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災に由来するもの。仙台駅周辺では帰宅困難者訓練があったとか。。。2011年3月11日を思い出します。真っ暗な中を帰ることはできたわけですが。。。そんな日にちなんでか、明日から明後日にかけて、台風15号が仙台に接近とか。雨は明日だけのようですが。。。大きな被害が出ないことを祈りつつ。 さて、今年の5月には、日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナーから「アブラナの子房とがくの間にある緑色の玉状のモノ」という質問に回答したのを思い出します。今回は、サイエンスアドバイザーの櫻井先生にお願いされて「自家不和合性の打破」について。アブラナ科植物を用いて、自家不和合性を打破することは、遺伝学の実験を行う上で、重要なわけです。ただ、今回のは、いわゆる「mentor pollen(メンターポーレン)」という現象に近いもの。。。古い論文を少し調べたりしながら。。。そういえば、学生の頃に、読んだこともあると思いつつ。。。
質問は「自家不和合性の打破」について。。。かなり詳しい方というか、これまでも、色々なことにチャレンジされた方のようで、こちらの回答が満足いくものであったのか、気になるところですが、。。何かの方向性をということで、お役にたてれたのであれば、と願うばかりです。なお、渡辺の回答は、ここをclickすると、学会のHPにlinkしてありますので、お時間のある方、ご覧ください。万が一、間違いなどありましたら、渡辺までお願いします。また、こうした機会があれば、お手伝いできればと思っておりますので。
わたなべしるす
PS. 大学で研究をしているものには、9月1日は「科研費」の書類の募集というか、書類のformatが公開されて、書類書きをがんばらないといけないと思う日付け。。。今年もがんばらないと。。。
【研究成果】Nature Plantsに掲載された論文がNature Japan/Nature Plants/著者インタビュー「日本とトルコのアブラナは、なぜ交配できない? ─自家不和合性遺伝子が作り出す生殖隔離」が掲載(8/30)
2017年8月30日 (水)
仙台は今日も雨で、20oCくらいの最高気温とか。。。台風15号の影響にしては、早すぎると思うのですが、一方で出張先の愛媛、香川は30oCを超えるような気温。。。体調を整えるのが、ちょっと大変な気温差で。。。そんな不安定な天気の関係か、東京・練馬で100mm/hrの記録的短時間大雨が。ちょっと想像できないですが。。。将棋の第58期王位戦七番勝負は、羽生王位に菅井七段が挑戦者で第5局に挑戦者が勝利して、敗れた羽生王位は二冠に。。若手が出てくるのはどこの世界でもよいことですが、寂しさもあるわけで。。 ほぼ、2ヶ月近く前になるでしょうか。アブラナ科植物のBrassica rapaを材料にして、自家不和合性遺伝子の「遺伝子重複」が、離れた地域間での生殖を妨げる仕組みを解明したと言うことを英国・科学雑誌「Nature Plants」に発表しました。そのことが、毎日新聞の科学面に取り上げて頂いたのが、7/6(木)。そのあと、7/27(木)には「ライフサイエンス 新着論文レビュー」に日本語の解説記事を掲載して頂きました。
今回は、Nature、Nature sister journalに論文が掲載された日本人著者にインタビューというコーナーがあり、今日、その記事がweb上で「日本とトルコのアブラナは、なぜ交配できない?─自家不和合性遺伝子が作り出す生殖隔離」と題して公開されました。今回の論文というか、実験の背景であったり、裏の世界として、こんなことがあったというようなことを。インタビューは2hrほどだったのですが、あっという間で。とても素敵に仕上げて頂きました。最後になりましたが、今回の取材などでお世話になったSpringer Nature (Nature Japan)・池田様、サイエンスライター・藤川様には、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、こうした機会を頂けるように、精進したいと思いますので。
わたなべしるす
PS. 出張していたこともあり、気がついたのは、新学術領域研究「植物新種誕生原理」でご一緒している産総研・瀬々様からのmailでのお知らせを頂いて。ありがとうございました。新学術領域研究のHPにも、改めて記事をと思うわけですが。なかなか。。少しお時間を。
PS.のPS. 記事があるweb上のアドレスは上述の通りですが、それ以外にも、Nature Japan/Nature Plantsのwebの「著者インタビュー」のところにも。さらには、著者インタビューをその年ごとに整理したアドレスにも。natureasia.comのJapanのアドレス。Nature Japanの「著者インタビュー」のところにも。SNSのTwitterにも。。。色々なところの入り口から見て頂ければ、幸いです。