2015.03.15
2015.03.12
アメリカ・サンディエゴの国際学会に参加して
こんにちは。そしてお久しぶりです。
山形県立山形西高等学校2年の佐藤真由です。
今回は、研究重点コースでアメリカの国際学会で発表をさせていただいてきたので、そのご報告をしたいと思います。
では早速、アメリカのサンディエゴで行われた国際学会に参加してのご報告を、、、。
私は、渡辺先生、TAをしてくださった院生の方、仙台二華の丹野さんとともに、1月9日に出国、1月14日に帰国し、アメリカのサンディエゴ(メキシコに近い所)で開かれた国際学会に参加してきました。
私たちが国際学会に参加する、と知らされたのは昨年の夏。重点コースの研究で、渡辺先生の研究室にお邪魔させていただいているときでした。渡辺先生からアメリカに行く!と聞いたときは、私も丹野さんも半信半疑でした。私に至っては海外経験ゼロでありまして、、、。パスポートも持っていない、ESATAの意味もよく知らない、そんな状態からのスタートでした。日が近づくにつれ「あぁ、本当なんだな、、、。」と自覚せざる負えない状況となりました(笑)
いざアメリカに着いてみると、そこはすべて私の知らない世界でした。見るもの聞くもの食べるもの。すべてが新鮮で衝撃的でした。会場は和気あいあいとした雰囲気で、東京で発表した時とは全く違う空気が流れていました。
自分たちのポスター発表日以外は世界の研究者の方々の発表をお聞きすることができました。最初はネイティブな英語に苦戦し、単語を電子辞書で引きつつ、ついていくこともきつかったですが、毎日聞いているうちに耳が慣れていき、図や表、グラフがあれば話の内容をつかめるようになっていきました。どの研究も興味深く、とてもためになりました。
そして、自分たちのポスター発表日。私は緊張があまり顔に出ないタイプなのですが、内心とてもとても緊張していました。
私たちの研究は「プラズマ照射法で自家不和合性は打破できるか」というものです。今まで、発展コースの発表会、東京での発表会、そして渡辺先生の研究室での猛特訓、、、と様々な経験を積んできましたがそれでも、このときの緊張は今までのものとは比にならないほど、、、強烈なものでした。周りはほとんどがもちろん外国人。困っても日本語は話せません。
発表本番。ポスター発表は自分たちの研究を目にとめてくれる人がいるか、という点でも大事なのですが、少し離れたところにスタンバイし、誰かががポスターの前で止まったらすかさず話しかける。という戦法を使いました。(ポスターの目の前にいると、見る人にとっては見にくいそうです。)そして実際の発表はどこから突っ込まれるかもわからず、どこまで理解をしている人が聞きに来るかもわかりません。その点でもとても緊張するものでした。実際に発表すると、頭の中でまとめて英語に変換して、、、と脳みそがフル回転で、一回一回のカロリー消費が相当なものでした。しかし、聞き取れないときは単語を変えてくれたり、とみなさんとても優しかったです。説明したり、質問に答えたりと、今までの研究を伝えてくることができたのではないか、と思います!
また、最先端の機械が展示してある展示コーナーにも行かせていただきました。そこでは、全員別行動で自分の力で交渉してペンやライトにストラップ、Tシャツ等ををもらってくるというミッションが、、、。英会話が苦手な私にとってはとても過酷なミッションでした。しかし、今までの経験を思い出し勇気を振り絞って、自分からたくさん話しかけてきました!すると研究のことや機械のお話、雑談などもすることができ、楽しむことができました。機械も興味深く、とても楽しかったです。怖がらずに勇気を出せば世界は広がる、そう感じました。
他にも様々な経験をさせていただくことができました。言葉では伝えきれないくらい大きな経験です。
発表に関しても自分ができる最大限のことをしてきましたが、それでもまだ悔いは残ります。研究して、自己満足で終わらず、自分の力で相手に伝えてわかってもらって認めてもらって。研究者の方々は皆そうして社会に貢献されています。今回、自分たちの発表だけではなく、世界の研究者の方の発表をお聞きして、「研究すること」について深く知れた気がします。今までは、うまく発表したい、とかちゃんと伝えられるだろうか、など周りからの目ばかり気にしていた気がします。確かに研究は相手に伝わって初めて意味のあるものになりますし、どんなに素晴らしい研究でも周りに伝えることでやっと価値あるものになります。しかし、それだけではまだ足りない。自分自身がSCIENCEを好きであることが一番大切だ、とそう思いました。研究者のみなさんのわかりやすい発表の中からは、楽しんで研究している、ということがひしひしと伝わってきました。SCIENCEを思いっきり楽しんで、その楽しさを人に伝える。 、、、私もいつかそんな存在になれるように今回学んだ反省を生かして日々を過ごしていきたいと思います。
私がこのように国際学会に参加させていただくことができたのも今まで支えてくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました。
今回の経験を通して勇気を出して行動する大切さや、自分で相手に伝えることの大切さを再認識しました。また、緊張感の中で発表したことで緊張に打ち勝つ強いメンタルも得ることができました。(大抵のことがあっても緊張に打ち勝てる気がします笑)
この経験は私の一生忘れられない宝物です。
さて、3月14日はついに科学者の卵の発表会ですね! 私も研究重点コース生としてポスター発表に参加させていただきます。今回の発表で私にとっての科学者の卵が本当に最後なので、緊張する反面、この二年間でどのくらい自分が変われたのかを知ることができる、という面でもとてもワクワクしています。
それに今回は科学者の卵が飛躍型になったので、発展コース生の人数も増え、学校推薦枠やスカウトなど、発表する人数もかなり増えたので皆さんの発表を聞けるのもとても楽しみにしています!!そしてみなさん、ぜひ私たちのポスターへいらしてください!
科学者の卵のいいところの一つは、毎回新しい出会いがあり、SCIENCEが大好きな友人に出会うことができたり、ずっと連絡を取り合うようなそんな素晴らしい出会いがあることだと思います。私自身も今まで科学者の卵を通して、数え切れないくらい友人が増えました。私もみなさんとたくさんお喋りしたいと思います!
また14日のあとにもブログに感想を載せられたらいいなと思っています。
それでは、3月14日科学者の卵で皆さんとお会いできることを楽しみに、、、。
山形西高2年 佐藤真由
2014.11.25
全国受講生発表会の報告
2014.09.13
英語サロンに参加して
今日は、第3回科学者の卵でしたが、
英語サロンは初めての開催ですよね(^^)
私は飛び入り参加的な形で、(本当にすみません)
1番のテーブルで参加させていただきました。
生の英語を使う機会は滅多にないので、本当に新鮮で、楽しかったです。
英語サロンでconversationを行う留学生の方はネイティヴではなく、私たちと同じように、
英語を第1外国語として学んでいる人たちです。
ネイティヴの方と話しているときとは違って、
私たちが相手の話す英語を理解できないことはもちろん、
相手が私たちの使う単語を知らないこともあります。
(まぁ圧倒的にこちらが理解できないことの方が多いけれども)
そのときは、今度はこちらが、自分の言いたいことを、
また別の表現を使って話さなければならない、ということに気づきました。
このように、英語を使わなければいけない環境に身を置く機会を、
月に1度でも、定期的にいただけることは、とても嬉しいです。
1回1回と、英語サロンに参加するごとに、
何か一つでもいいので、自分のためになるような発見を持ち帰れたらいいですね(*^_^*)
ではでは($・・)/~~~
小松陽花
☝
友達が増えましたー♪
これからもよろしく!!
2014.09.07
2014 UK-Japan Young Scientists Workshop に参加して
とてつもなく長いのですが、最後まで読んでくれると嬉しいです♪
夏休み期間中の8月3日~11日に、宮城と福島を舞台に、23人のイギリスの高校生と33人の東北の高校生が、幅広い科学分野で、実験や討論をすることにより国際交流をしました。
私は、科学者の卵枠で参加させていただきました。
今回のプログラムは、本当に、私の心に残るものになりました。
私たち、日本の高校生は、学業を含む日常生活において、英語を使う機会がほとんどありません。使う、と言っても、授業や卓上だけで、「実践」することは滅多にありませんよね。
今回のワークショップでは、毎日が英語。
つまり、英語による会話ができなければ、コミュニケーションが成り立たないため、いわゆる「英会話」を実行しなければなりませんでした。
最初は、彼らの話していることが理解できず、また、自分が伝えたいことを理解できず、もどかしい気持ちになることも沢山ありました。
最初は、分からない単語が出てくると、とたんに会話についていけなくなり、あいまいな返事をすることしかできませんでした。
(もちろん、これではコミュニケーションは成り立っていませんよね。)
しかし、英語に慣れ、分からない、と伝えてみると、彼らは簡単な表現で私たちでも理解できるように、ゆっくりと話してくれました。
理解できないなら、分からない、そう正直に伝えることも、大切なことです。
困っているだけで、言葉に出さないと伝わりませんから。
時が経ち、相手と打ち解け合うなかで、次第に、恥ずかしがることなく、ジェスチャーも交えながら、伝える努力をするようになりました。
お互いに、「理解する努力」「伝える努力」をして、初めて、コミュニケーションが成立するのです。
今年から、英語交流サロンというものが始まりましたが、ネイティヴの方や、そうではない外国人の方と英語で会話ができるということは、とても素晴らしいことだと思います。
将来、大学に進学し、研究を行う中で、英語で会話をする相手は、ネイティヴの方だけとは限りませんよね。
英語交流サロンは、自分の英語力を飛躍させる大きな機会だと思います。^^
Workshopでは、Seeing Nanostructures Uing SEM つまり、「SEMを用いた物質の構造観察」というテーマで研究させていただきました。
SEMとは、走査型電子顕微鏡のことで、100万倍まで拡大できるというから驚きですよね!!
(SEM・・・電子銃をうち、物質の表面にあて、そこから放出される二次電子を集め、画像化することで拡大して見るというかなり優れた電子顕微鏡。ものを直接見るのではないので、色は当然のことながらついていない。つまり、モノの構造を見ることに特化した顕微鏡、ということ。)
非常に小さなスケールの世界では、物質の表面の構造が、その性質に大きな影響を与えます。
構造と性質の関係性について考察をすることが、このプロジェクトの主な内容でした。
(軽くおさらい、abalon shell つまり、アワビの貝殻の表面の構造が六角形を形成していて、それがあの赤みが強い虹色のきらきら、構造色を生み出している原因となっていることとか、、、)
私にとってその内容は難しく、日本人のプロジェクトの友人と、最初は2人だけで分からないところを解決しようと悩んでいました。
イギリスの仲間にも1度は尋ねてみたのですが、英語で説明してくれた内容がおおまか過ぎて理解が深まらず・・・
ワークショップに参加していたSSH高の顧問の先生に、物理の先生がいらっしゃったので、友人と質問をしに行きました。
一度は疑問は解決しました。
その後、夜1時まで考え、議論を続け、ましたが、また新たな疑問点が見つかり、再び物理の先生にお世話になることになりました。
そこで得たのは思いがけない答え。
「君たちは、それを理解できないことを、言語の違いのせいにしているんじゃないか。」
自分に問い正してみました。
正直、それは図星でした。
「このワークショップは、ただ単に研究することだけが目的なわけじゃないんじゃないかな。いかに言語の壁を越えて、イギリスの高校生と、日本の高校生が、意見をぶつけ合って、新しいものを生み出していく、それが目的なんじゃないかな。」
衝撃でした。
プレゼンのために準備し、完全に理解しきっているイギリスの仲間に追いつこうと、自分たちだけでなんとかしよう、理解しよう、確かにそれしか考えていなかったのです。
その先生は、
もう一度、イギリスの仲間にきいてみなさい。分からないと伝えてみなさい。そう助言して下さいました。
イギリスの仲間に助けを求め、理解することもでき、今まで以上にコミュニケーションもとることができるようになり、プレゼンも成功させることができました。
今でも、あの、先生の言葉は忘れることができません。
当たり前のようなことですが、
意外とできないものです。
将来、大学や社会で、国際的な交流をすることが多々あるでしょう。
そのとき、この体験は必ず生かされてくると思います。
また、このプログラムに参加すろことで、多くの友人ができました。これらの友人と様々な場面で意見交換することができ、大変、刺激になりました。
加えて、友人それぞれの知識の多さ、考え方の多様性に感銘を受け、
自分自身も、もっともっと貪欲に知識を深めなければならないと感じました。
ワークショップ終了後も、国を問わず、連絡を取り合っています。
このようなプログラムでヨコの繋がりをさらに広げることができて、(さらに海外へも)とても嬉しいです。
科学者の卵の皆さんも、科学者の卵で得たつながりを大切にしていってください!
将来、ここでできた友人と再会し、研究をしているようであれば、異なる分野を融合させ、また新たなものが生まれるかもしれません。(渡辺先生談)
次回お会いするのは9月13日でしょうか。
次回も楽しみですね^^
では、それまで($・・)/~~~
BYE!!笑
回折格子を用いた実験の風景
プロジェクトの仲間たち