東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

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平成26年度 活動ブログ

2015.08.05

科学者の卵 重点コース(初回)の感想

こんばんは。三本木高校 二年 齋藤 早樹子です。

昨晩、保存だけしたつもりが、中途半端なまま公開されていました。

申し訳ございません。

 

暑い~!わぁ、涼しい~! を、繰り返した三日間。

仙台でも珍しい猛暑日(三日連続)だったようで 笑

夜になっても照り返しで真昼のよう・・・。

なになに、新記録だと?!

 

と、ここ数日の異常気象はさておき、重点コースの感想を。

 

今回の重点コースで「自家不和合性」をテーマとして選んだのは、

昨年の基礎コースの渡辺先生の講義と、3月11日の発表会で「自家不和合性」を研究した班の研究をみて興味をもったから。

 

メンデルの遺伝の法則を学んでから、植物の近親交配はどのように防がれるのかなぁ。と疑問に思っていました。

植物のイメージはどうしても『静』。風やら、雨やら自然現象にされるがままのイメージがありました。

でも、今回の実験で『動』へと。

こんな小さい体の中にこんなパワーがあったのかと驚かされるばかりでした。

 

どんな実験をしたかというと、

花の花粉にプラズマを照射し、そのプラズマ放射が自家不和合性にどう影響するのか、

準備や、染色などいくつかの工程を丸三日かけて行いました。

一日目の、花やつぼみを採取する作業にしても、つぼみのめしべだけを残し他を取り除く作業にしても、プラズマを照射した花粉をピンセットを使い柱頭に付ける作業にしても、細かく、とにかく正確さが求められる(失敗するとやり直し、三階からまた別な建物へと花を採取しに行く。何度も失敗してしまい、何度も往復。指導してくださった、渡邊さんごめんなさい)ものでした。この三日でだいぶ、集中力と忍耐力がついたかなと自画自賛している、齋藤です。

 

二日目は、前日花粉をつけた柱頭を染色。二時間ほどで終了。

その後、タイムラップスを。タイムラップスとは一定間隔で写真をとる、いわゆるこまどりです。

まず、柱頭を顕微鏡を用いて観察。

そこへ、花粉をばふっ! 大量に付着。例えると、たらこみたいな感じの塊が笑 

すごく、気持ちがいい。

というもの、前日にも、柱頭に花粉をつける作業をおこなったのですが、しっかりついた気配を感じられず、ひやひやしていたんです笑 きっと昨日のやつにもついているだろう!と、一安心。

そのあとの、柱頭に20個ほどだけ花粉をつけるという、至難の技も。

タイムラップスの後のお手伝いも根気のいる作業。

 

そして、三日目。

まとめともいえる、観察。

花粉管と、維管束の見分けが難しい。。

 

 

この三日間、研究の厳しさを目の当たりに。

少しでもミスしてしまうと、即やり直し。

研究職を目指している私には、将来と向き合ういい機会となりました。

向き合う、というのは、研究者が自分に向いていないいんじゃないか?というようかことではなく、今後どういうことを目標に高校生活を送っていくか。そんな感じのことです。勉強はもちろん、性格的なことも。繰り返しが苦手な私(だから、暗記も苦手なんです汗)、でも、この三日間の繰り返し?は全然辛くも、大変でもなかった!もしかしたら、自分の好きなことを研究していけるのであれば向いているのかもしれません。研究者に大事なことは、「好きであること」。三日間、お世話になった渡邊さんも教えてくださいました。

 

私の高校生活も、折り返し地点。

まだまだ二年生。勉強にしても、なにかしらの挑戦にしても。

『自分探し』といういい方は少し変かもしれませんが、

『自分に合うもの』というものを、自分の限界に挑戦し、見つけ、一年半後、そして、何年も先に、

胸を張って、今回のこの三日間を話せるように、精進していこうと思います。

 

三日間、お世話になりました渡辺先生、渡邊さん、辺本さん、研究室の皆様、

本当にありがとうございました。

また、お世話になります!よろしくお願いします。

 

 

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2015.07.21

「ISEFに参加して感じたこと~ 先輩としてこれから挑戦する後輩に向けて~(奈良女附・上田)」

 僕は、ISEFに参加して、世界の場で各国の代表者と発表しあうという、日本でただ暮していては想像もつかなかったような体験をさせていただきました。そしてそれは、これから僕がどうしていくかを変えてしまうほどの、大きな経験になりました。

DSCN8098.JPG 皆さんは、研究発表というと、どんなイメージを持つでしょうか。ピリピリした会場で、用意してきた原稿を間違えずに読むことでしょうか。そのようなイメージは、発表するよりも前に崩れます。まず最初に、彼らはポスターセッション前日にパーティーをします。それも理系らしいお堅い食事会ではなく、DJを呼んだダンスパーティーです。審査前に他の発表者と仲良くなろうとすることは、日本人からすると驚きですが、ISEFでの発表を「競技」として捉え、他のファイナリストたちと大会を「楽しもう」とする考え方は素晴らしいと思いました。またISEFでの発表自体も、発表者が原稿を読むことがメインである日本の発表とは全く異なるものでした。短い発表の時間を同じ文章を読むことに使わず、審査員からの質問と議論の時間に充てられます。また質疑の内容も、日本の学生発表ではこないような、専門的な方式の話であったり、プログラムのコードであったり、具体的な利用価値であったりと、学生ではなく一研究者として扱っていただけました。実際に、僕の研究は白黒写真をカラー化するというものですが、是非使いたいと喜んでくださる審査員もたくさんいらっしゃいました。このように、海外での発表とは、日本のものとは全く違う、そして奥深いものでした。

 僕はISEFの発表で、後悔していることがあります。出場した後でわかったことですが、僕は準備も経験も不足していました。ISEFでの発表とは、発表者主体の日本の発表とは異なり、審査員と議論することに時間が使える素晴らしいものです。しかしそれは、発表原稿が短くなるという話ではなく、いかに審査員が深めやすく話すか、いかに審査員の要求する内容が話せるかが重視される、とも言えます。だから僕はそのような大会を事前に知るべきだった、そのような審査を経験しておくべきだったと後悔しました。

2015_5_13 (14).JPG 皆さんの中にはこれから、ISEFや他の国際大会に出る方も多いと思います。是非恐れず参加してください。自分の大好きな研究を深く議論できる楽しさや、海外での発表の言語以上の難しさを、皆さんにも体感して欲しいです。


奈良女子大学附属中等教育学校    上田 樹

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2015.07.21

「ISEFに参加して感じたこと~ 先輩としてこれから挑戦する後輩に向けて~(仙台二・遠藤)」

 初めまして。仙台第二高等学校3年の遠藤意拡です。昨年度の科学者の卵養成講座に、学校推薦枠で参加させていただきました。

DSCN8097.JPG 突然ですが、皆さんは7月18日のミニ講座「ISEF報告と世界へのチャレンジ」には参加しましたか。参加できなかった人のためにいうと、ISEFは、「International Science and Engineering Fair」の略称で日本語では「国際学生科学技術フェア」といわれます。世界75の国と地域から集まる高校生の代表が自分の研究を競い合う世界最大の科学の大会で「科学のオリンピック」ともいわれます。具体的に、日本の代表になるためには「高校生科学技術チャレンジ」または「日本学生科学賞」で上位入賞して代表に選ばれる必要があります。詳しいことは、「ISEF」で検索していただければ分かると思います。ぜひともチャレンジしてみて下さい。ISEF本番では、パーティーやピンバッジ交換会などの国際交流の時間もありますよ。

 ここからは、ISEFに参加しての感想とアドバイスを記していきます。私がISEFの代表に決まったのは、昨年12月。高校生科学技術チャレンジで科学技術政策担当大臣賞を受賞して代表になることが決定しました。その際に同時に、科学者の卵養成講座受講者の上田樹君が文部科学大臣賞を受賞して同じくISEFの代表になりました。それから、五月のISEF本番まで共に切磋琢磨していくことになります。

 代表決定から本番までは、やることがたくさんあります。アブストラクトと呼ばれる研究の要旨、リサーチプランと呼ばれる研究の動機から内容に至るまでを詳細に書いたもの、ポスター作成、代表合宿など様々です。発表はもちろん英語です。卵の英語交流サロンには出来るだけ参加するようにしましょう。私も初回の英語交流サロンでは留学生の人とほとんど話すことが出来なくて悔しい思いをしたのを覚えています。次回こそは、留学生に自分の研究や興味のあることを伝えようと準備しました。サロンでの短い時間でも自分の研究を的確に伝える経験はISEF本番でも生かされたと思います。

 結果的に、私はISEFでは日本勢で最高のグランドアワード3等を受賞しました。私の周りの人たちは、これだけを聞くと「頑張ったね。」「すごいね。」といってくれます。私自身としても、とても感激しましたし、誇りに思います。ですが、科学者の卵養成講座受講者の皆さんには受賞までの四苦八苦を知っていただきたいと思います。まず、私はISEF日本代表の中でおそらく一番"手のかかる"代表だったと思います。代表合宿のときも、発表の研究構成が一人だけ決まらず、人一倍時間がかかりました。夜中でも宿泊したホテルで、指導してくれたISEFのOBの方と研究の構成を練り続けました。周りの人からも大丈夫かと心配されるほど進行が遅かったからです。

2015_5_13 (23).JPG ISEFでは、審査員がローテーションでやってくるので短時間で自分の研究を分かりやすく伝える必要があります(細かい内容の審査は前日に発表者なしで行われるのだが)。したがって、発表時間中に研究過程を順に一から話す時間はありません。そのため、審査員に伝える用の発表構成が必要になります。その構成が私ひとりだけいつまでたっても決まらなかったのです。周りの人たちからは研究の一部の省略した発表を提案されるのですが、私はそれでは自分の研究ではなくなってしまうと考えて元々の研究のストーリーを崩さずに圧縮した形にこだわり続けました。ストーリーを崩してしまうと、話に不自然さが生じてしまう上に、専門家である審査員の質問に耐え切れないと考えたからです。そのことが、ISEFでの入賞に繋がったと大会を終えて感じています。皆さんも研究を始めたからには、必ず動機があったはずです(災害、エネルギー問題‥)。その動機を研究発表の場であっても忘れてはいけません。研究の基礎段階、理論、知識においてはアドバイスを素直に聞く心は大切です。科学者にとって必須の素質です。しかし、研究の内容を人に伝える上では、その研究は自分のものなので、ある程度自分の意志を通す覚悟が必要になると思います。科学者の卵受講生の皆さんは、困った時はメンターさんに思ったことをそのまま伝えてみると助けになると思います。研究内容だけではなく、研究を通して思ったことを打ち明けられる存在がいるのは皆さんの特権です。私もメンターの日置さんには大変お世話になりました。

 最後に、皆さんの研究はたくさんの人の支えがあって成り立っています。東北大学の講師の方々、事務野の方々、メンターの方々、学校の顧問の先生、部活の先輩方、他にもたくさんの人の協力があって初めて出来ることですので、その感謝の気持ちを忘れないで下さい。
 
 皆さんの活躍の声を楽しみにしています。

DSCF0703.JPG
仙台第二高等学校 遠藤意拡




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2015.05.11

三本木高校2年、齋藤早樹子です。

三本木高校、二年生の齋藤早樹子です。

『科学者の卵』が終わりかなり寂しく、ほぼ毎日ホームページをみにきています。
発表準備に追われていた3月。友人に卵の話ばかりしていまっていたようです。
そして、ブログは初投稿です。最後まで読んでいただけたら、幸いです。

現在、今年度生の募集を行っているようですので、科学者の卵に参加して感じたことをかこうかなと、思います。

参加を決意したのは、自己推薦書締切間近。文化祭の学級展示の準備と並行して行い、夜遅くに自己推薦書を書いたことを今でも覚えています。文章を書くことがとても苦手で、特記できるような活動もしていなかった私はとても苦労しました。ひたすら、自分の考えたことを、ただただ並べた自己推薦書でした。まさか、受かるとは思っていなかったので、合格通知を聞いたときはとても嬉しかったです。

いざ、講座を受けてみると、講義の難しさと周り方々の質問している姿に圧倒されるばかりでした。英語サロンも最初はとても楽しみにしていたのですが、うまく聞き取れず、間違えることが嫌で、最初は三回ほどは、ほとんど話すことができませんでした。とても、もったいないことをしたと思います。わからなくても、質問と答えがマッチしていなくても、やはり、答えるべきでした。後半の方は、我先に!(?)というふうに話せましたし、自分の好きなアーティストさんの話がてできたときはかなり(文法はなっていなかったとは思いますが)イキイキ話していたようです。留学生の方と連絡先も交換していただき、英語でやりとりをさせていただいています。普段外国の方とゆっくりお話しする機会がないので、違う国の方とお話することは、自分の世界が広がるようで、とても新鮮で楽しいです。

この講座で必要なこと。確かに、難しい講義を理解し、その講義に関するレポートをサラサラと書けるような能力も大切ですが、一番は、『失敗を恐れない、行動力』ではないかとおもいます。英語サロンで質問と答えがマッチしていなければ、同じ班の方がフォローしてくださいます。レポートもわからなくても勘でも空欄を作らないことを心がければ、知らず知らずうちに分かって書けるようになってきます。同じ学校、学年からたった1人での参加でも、皆さんとてもフレンドリーで優しいので心細さはないと思います。実際、私も、学年唯一の女子(私の高校は参加してる同じ学年の男子や、先輩がたもいらっしゃったのですが、誰とも話したことも、顔すら見たことない方ばかりでした)が、卵を通じて話したことのなかった同高校の人、別な高校の方々と仲良くなることができました。

様々な学校、地域の同世代の人とふれあい、大学に施設で大学の先生の授業を受けたり、実験・研究を行う。こんな恵まれた環境は滅多にありません。
今、参加を悩んでいる方は是非参加してみてください。きっと、これからの学業、社会に出たときに役に立つ大きな財産になると思います。


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2015.03.31

お疲れ様でした。

 お久しぶりです。福島県立福島高等学校の鹿股です。

 

 卵の発表会のあと、自分の学校でも校内研究発表会があり、その後もいろいろと用事があったりなどと時間がなくて、投稿が遅くなってしまいました。

 

 さて、本題に入りますが、2回の発表会を通して成長したこと、そしてこれからやっていきたいことがたくさんありました。すべてを書くとキリがないので成長したこととこれからやっていきたいことを一つずつ述べたいと思います。

 

 まず、成長したことは人前で話すことを楽しく感じるようになったことです。自分の研究(あくまでも大学の先生方がいらっしゃらなければできないことですが)を自分の言葉で精一杯伝えるのは不安でもあるし、質問がとても怖かったです。しかし、どの人も最後に「ありがとう」と言ってくださって、その一言がうれしかったです。皆さん真剣に話を聞いてくださって、研究を頑張ってさらにそれを伝えることができてよかったと感じています。

 

 次に、これからしたいことは今回発表した研究を続けたいということです。先に述べたようにたくさんの方が最後に「ありがとう」と言ってくださったのですが、さらに「頑張ってください」と声をかけてくださる方もいらっしゃいました。そのときに意地でも研究を続けなければならないと感じました。また、"研究を頑張って"と先ほど述べましたが、まだまだするべきことは数多くあり、もっとたくさんの人に自分の研究について理解していただけるようにできれば良いなと思っています。

 

 最後になりましたが、1年間卵を続けてきて、毎月仙台まで通い、英語サロンで自分の不甲斐なさを感じながら講義を受けて新しい知識や考え方を学んで、決められた時間でレポートを書き、時にはこうやってブログを書いて...。テストや学校行事との両立が大変だったり、学びのレベルが高かったりなど、辛い部分もありました。でも、その分、時間の使い方をそれなりに考えてみたり、英語を学びたいという意識が芽生えたり、興味の範囲が広がったり、日本各地に友達ができて、自分の意識が高まったりなどと、辛いことよりも学んだことも多く、1年間続けてよかったと思っています。たくさんの人にこのような経験をしてもらいたくて、後輩には卵に行くことを薦めたいと思っています。それくらい、卵は私に大きな影響を与えてくれました。ありがとうございました。

 

 東北大の先生方、事務局の方、発展コースでお世話になった瀬野先生、卵を紹介してくださった学校の先生方、今まで月に一回、一緒に学んできた皆さんに感謝したいです。ありがとうございました。

 

 そして、ここまで長文を読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

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