東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成29年度 活動ブログ

平成29年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.07.23

第三回科学者の卵養成講座を終えて

皆さん、こんにちは。宮城県仙台第一高等学校1年の栃木陽太です。

昨日、今年度三回目の飛翔型「科学者の卵養成講座」が行われました。午前中のサイエンスチャレンジでは科学・社会・生命倫理について学びました。最初に5~10年後に実用化されそうな技術を考え、その後それらの技術を悪用する方法を話し合いました。実用化されそうな技術に関しては、様々な発想と共に現在の技術に関する情報も交換できたので内容の濃いものになったと思います。悪用する方法の話し合いでは夢のある技術でも簡単に悪用できてしまうことを実感しました。その後に、研究者・技術者の責任についてのお話がありましたが、私は研究成果を発表する前にそれが及ぼす影響についてきちんと考えなければならないと思います。自分が将来何かの開発に携わるときは悪用方法やその対処法などについても考え、責任を持って発表しようと思いました。

午後はまず浅井圭介教授による講義で航空機について学びました。この講義は、航空工学の発展についてのお話から始まり、その中でライト兄弟が行った研究について知りました。それまでの文献を調べ、理論を立て実験し、その結果をもとに新たな理論を構築し実験を行うという現在に繋がる研究方法を当時行っていたということを知り感動しました。結果はしっかりとした方法の上に成り立っているということを感じ、研究の基本を再確認できたように思います。

午後二つ目の講義は中村教博先生による原始惑星系円盤や隕石に残る磁石などについてのものでした。太陽系などの惑星系ができる過程やそれを調べる方法などについてのお話がメインで、聞きなれない言葉も多かったのですが、分かりやすく説明していただいたので理解できました。ガスやダストがどうして円盤になるのか、まだ解き明かされていないジェットなどの謎があることなどとても興味深かったです。宇宙にはまだまだ不明な点が多いことを知り、それらが一つ一つ解き明かされていくことでさらに人類が進歩していくのだろうなあと思いました。

さて次回の講座は再来月です。暑い夏を乗り切って、次も頑張りたいです。

投稿者:事務局 |個別ページ

2017.07.23

たくさんの刺激

 秋田県立大館鳳鳴高等学校の金谷理利果です。このたびは、科学者の卵の事務局の方をはじめ、卵の仲間たち、大変ご心配をおかけしました。おかげさまで、帰りの道中、新幹線やバスを利用し無事帰ることができました。ありがとうございました。
 さて、今回の講義に向かう途中に気がついたことがあります。地下鉄を降りていいにおいがするなあと、ふと見上げたら、なんと、ゆりがゆらーり、ゆらーりとゆれており思わず写真を撮りました。かわいらしいですね。第三回01.JPG 今回サイエンスカフェでは、科学・社会・生命倫理を学びました。5~10年後の技術について考えました。私の班は、自動で動く歩道が作られているということ、仮想現実での働く場ができる、無人飛行機といったさまざまな意見が出されました。どれも、新鮮で納得させられえるものばかりでした。私たちは、この中で無人飛行機という意見に注目しました。無人飛行機は、あったら確かに便利になりますが、それを悪用してどこかの国で爆弾を発射してしまうかもしれないのです。だったら、世界的に一箇所で管理し、空の規正法を作るべきだという考えに至りました。ほかにも、さまざまな話し合いができて、楽しかったです。
 午後の講義では最初に航空機について学びました。人は昔から空を飛ぶことに憧れを持っていることが分かりました。この講義で衝撃だったのがベルヌーイさんらの考えである「空気は切っても切れない連続した流体だ」ということです。マグナス効果と言うのも初めて知りました。飛行機は、力のつりあいによって成り立っていることや安定性をつけるため上半角の構造になっていることなど初めて知ることばかりでとても刺激を受けました。
 二回目の講義では原始惑星系円盤について学びました。周りから物質が集まるほど高速回転することや太陽の引力と太陽の回転による遠心力が原因で球から円盤になることなど宇宙についてより深く学べた講義だったと感じています。この写真は、中村教博先生が持っていた隕石の写真です。初めて見て感動しました。第三回02.JPG また次回皆様とお会いできることを心から楽しみにしています。

投稿者:事務局 |個別ページ

2017.07.22

第三回科学者の卵

秋田県立大館鳳鳴高校二年の花岡真衣です。本格的な夏が始まり仙台も暑かったです。

今回のサイエンスカフェでは科学・社会・生命倫理という題でグループの人と意見交換をしました。今回も他県の方々と、活動が始まる前に、SSHで行う実験や、所属する部活動についてなど様々な話ができました。活動では、将来実用化されているであろう技術を悪用するとしたらどのようなことが考えられるかを話し合い、自分が思いつかなかったような案がでて面白かったです。また、今回自分には知識と自信が足りないと感じました。まず、知識についてですが、現在はどこまで技術が進み、どこまで実用可能なのかが分からないと、推測になってしまうので現実世界と結びつけにくくなってしまいます。もっと、現在の技術について知ることが必要だと感じました。次に、自信についてです。今日は自分の発想が大切になることが多く、正誤の判断をつけるものではなかったので、もっと自分の考えに自信を持つべきだったと思いました。他の人に聞いてもらうことで、学べることも多いと思うので今後、積極的に意見発表したいです。

今回の一つ目の講義は航空機についてでした。ライト兄弟について学んだことで、ものの見方を変えてみることと過去の文献にとらわれず、経験したことから理論を考えていくという心構えを学びました。そして、空に浮かぶ鉄の塊といわれる飛行機の仕組みでは、ベルヌーイの定理とクッタの理論で揚力が説明され、とても興味を持ちました。実際に紙飛行機を作ってみて、安定する仕組みが分かりました。そして、鳥人間コンテストはテレビで見ているので憧れがありました。風のない時を狙って早朝から取り組むなど、熱心な活動をきいてさらにかっこいいと思いました。また、地球とは異なる環境の火星で飛行機を飛ばすという計画は火星に近い高度で実験することや風洞を作ることでデータを集めていると聞きました。私も学校の活動で実験する場合、本来の場所に行くのが難しいとき、そこに近い環境で実験をしてみることからはじめたいです。

二つめの講義は磁石と宇宙についてでした。どのようにして惑星が形成されるのかや、磁力による働きを証明する方法について学びました。溶けていたものが再び固まることで、熱振動によってそろわなかった磁力の方向が定まり、磁場が固まるため、宇宙について知りたいなら隕石を調べることで磁場が証明できるとわかりました。分からないところもありましたが、宇宙は謎で包まれていてそれを解明するのは人類や地球を知る上で大切なことだと思いました。

他校の友達やレベルの高い講義から刺激を受けとても考えさせられた一日になりました。また、今回は大雨によって帰りが大変でしたが、交通機関について調べてくださった方々ありがとうございました。

投稿者:事務局 |個別ページ

2017.07.22

第3回「飛翔型科学者の卵養成講座」

こんにちは。宮城第一高等学校1年の佐藤美歩です。

今回の科学者の卵ではサイエンスカフェ~科学・社会・生命倫理~と「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」という講義と「磁石、隕石と原始惑星系円盤」という講義を聞きました。

まずサイエンスカフェについてです。最初に10年後に実用化されそうな技術を質問し、それを掴みとしてもし悪用したらどうなるか、それを防ぐためにはどうすればいいかなど、とても面白い内容でした。どのような悪用方法があるかは同じテーブルについた4人で考えました。みんなが私は思いつきもしなかった悪用方法をたくさん出してくれて驚きました。

次に「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」という講義ではまず、科学者と飛行の歴史について学びました。人間が空を飛びたいと思う気持ちはこんなに昔からあったのかと驚きました。また、ライト兄弟のすばらしいところをたくさん学べました。ライト兄弟は過去の文献を徹底的に調べ、その理論に基づき飛行機の装置を設計し自作しました。飛行機を飛ばすためには安定した風が必要と考え、ノースキャロライナ州キティーホーク砂丘にいき、実験をしたり、風洞を初めて設計の道具として使ったりしました。また部位ごとに分けて空を飛ぶためにはどのような構造が最も適しているかを研究しました。これは現代にも通じる研究方法です。ライト兄弟は今から100年以上前にこれを実行しています。ライト兄弟はとても凄いと思い、私も実行したいと思いました。

最後に「磁石、隕石と原始惑星系円盤」という講義は一言で言うととても難しかったです。しかし、先生がとても面白く説明してくださったおかげで少しだけ宇宙に親しみを持てるようになりました。地球は太陽の100分の1位の大きさだと知って人類は意外とちっぽけな星に住んでいるもんだなぁと思いました。そんな小さな星で争うのはみっともないとも思いました。また水素の核融合で光り輝く恒星の話は前から知っていたとは言え、面白かったです。難しい専門用語がたくさん出てきて混乱してしまったけれどもいつかこの言葉が全部わかるようになりたいです。今回はあまり触れていませんでしたが、ブラックホールや宇宙の始まりの秘密を知りたいと思ったので今度街角サイエンスにて投稿したいと思います。

このようなすばらしい機会を設けてくださった東北大学の皆様、本当にありがとうございました。

投稿者:事務局 |個別ページ

2017.07.22

第3回科学者の卵養成講座を終えて

皆さん、今日はお疲れさまでした!
仙台青陵中等教育学校4年 山本望海です。
秋田から来た皆さんは大丈夫でしたでしょうか。安全に気をつけて無事帰って下さい。


さて、午前はサイエンスカフェで長神 風二先生による科学・社会・生命倫理について学びました。
サイエンスカフェとはそもそも一体何なのか?科学者が絶対に大事にしなくてはいけないものは何なのか?
科学に興味をもっていたり、科学者を目指している私たちにとって、これらを「知らないこと」はこれからの将来において「科学に携わっていく資格がない」と言っても過言ではないほど大切なものです。
しかし、私は今回このサイエンスカフェに参加するまで、ここまで深く科学と生命倫理について考えたことはありませんでした。

最初の「2017年から5〜10年後に初めて実用化されそうな技術を想像してみてください」という質問を与えられたとき、私は「あると便利になるだろうというもの」を作り出す技術を考えました。グループで一緒になった方たちも画期的でかつ役に立ちそうな技術を意見として提供してくれました。

しかし、その次に「先ほど出た技術をできる限り悪用する方法を考えてください」という質問が来て、改めて自分が出した技術について考えてみると悪用する方法が思いつきました。グループのメンバーにも私が思いつかなかった自分の技術についての悪用方法を指摘され、「こんなつもりで考え出したはずじゃなかったのに...」と自己嫌悪に陥りました。その後の長神先生のお話で、どんな技術にも善と悪の使い道が存在することを強く感じました。

核兵器の使い道について聞いていたときに、ライト兄弟の2人が作った「ライトフライヤー1号」は当初「ヒトが空を飛べるようになりたい」という純粋な興味と意志から生まれたはずでしたが、結果として第一次世界大戦で「戦争で勝つため」に使われるようになってしまったことを以前本で読んだのを思い出し、自分の生み出した技術がヒトを傷つけ、悪の使い道を社会に選択されてしまったライト兄弟やアインシュタインはどんな心境だったのだろう...と少し居た堪れない気持ちになりました。

-準備のない社会に「何にでも使える」ものを投げ込むことこそ無責任-(長神先生より)
これは彼らをはじめ、研究者・技術者には重い言葉だなと思いました。私が研究者になったときには、常にあらゆる可能性を考えて研究に取り組む姿勢を忘れないようにしたいと思います。
また、あらゆる可能性を考えるためには普通の感覚を失わないようにする必要があり、普段一緒にいる学校の仲間との交流の大切さも教わり、「科学に興味を持っている仲間がほしい!」とばかり思っていた私にとって忘れかけていた大切なことに気づかせていただきました。

また、研究の世界ではあたりまえの事なのかもしれませんが、特許を巡ってライト兄弟はライバル社のカーチスを訴えて裁判を行い、兄のウィルバーは腸チフスと心労が原因で亡くなったそうです。特許は研究者の誇りでもあり、もし同じ状況に置かれたら私でも特許を大事にしたいと思いますが、それが科学者の精神的な健康を奪い、本来なら協力し合ってさらに高度な飛行機が作れたであろう同じ研究者同士が歪み合っているのは間違っているように思いました。そういった意味で、最近進んでいる会社や地域、国を越えた共同研究・開発の動きは素晴らしいなと思います。
何のためにそれを研究・開発しているのかを忘れないようにすれば自然と協力し合う姿勢になれると考えたので、研究や開発に留まらず、普段の生活から協力する姿勢を心がけたいと思います。


そして午後は宇宙をテーマにした講義が2つありました。1つめは浅井圭介教授による「進化する航空機〜ライト兄弟から火星飛行機まで〜」という講義でした。

レオナルド・ダ・ヴィンチの鳥の模倣スケッチから始まり、航空工学が発展していく過程とその中でめざましいシステム工学的アプローチを行なったライト兄弟について、そして最後には現在開発中の火星探査航空機のお話を聞くことができ、まるで航空機の歴史をタイムマシンに乗って体感しているように感じました。

私は浅井教授の講義で航法誘導制御システムについて聞いているとき、最近盛り上がっている「AI(人工知能)」がいろいろな乗り物に搭載されていることについて考えていました。確かにAIは非常に優れていると思いますが、あくまで想定範囲内の状況下に対応できるのであり、全く想定していなかった状況に置かれたときの安全性はどうなのだろうと不安な部分も大きいと私は思います。しかし、パイロットは肉体的な限界が存在するのに対してAIはそれがないのでそういった意味ではとても安全性に長けていると言えます。そこで、私はパイロットとAIのどちらにも偏らない(頼らない)運転方法をこれから行なっていくべきだと思いました。


また、東北大が鳥人間コンテストで好成績を残していることや、実際に活動している様子を見てとても"Windnauts"に興味を持ちました。実は以前に「トリガール(著 中村航)」を読んだことがあるので、そのストーリーも思い出し、非常に興奮しました。ごく普通の女の子が鳥人間コンテストのパイロットになることになり、人生初のプロテインに挑戦するところから始まるとても面白い本なのでぜひ読んでみてください。


2つめは中村教博先生による「磁石、隕石と原始惑星系円盤」という講義でした。今までほとんど地学に触れたことがありませんでしたが、私のような素人にもわかるような噛み砕いた面白い説明のおかげで、目の前に宇宙があるような感覚に陥っていき、どうやって原始惑星系円盤が形成されていったのかがかなり理解することができました。

また今まで太陽系のスケール感が全く把握できていなかったことに気づかされ、23cmの太陽に対して2㎜しかない地球に住んでいる私たちはとてもちっぽけな存在なんだな...と思いました。裏を返せばそれだけ宇宙は広く、地球の中だけでも数多くの課題や未だ明らかになっていないことが存在するのだから、宇宙には無限に未だ明らかになっていない神秘(秘密)が眠っているのだろうと感じました。

今回の講義では「微惑星から固体惑星になる過程がどうしてもわからない」といったり、ジェット形成の過程でダストやガスの超高速加速の謎など、今までの講義の中で最も「まだわからない」という言葉が聞こえてきましたが、わからないことがたくさんあることが私の興味を掻き立ててくれ、とても天体や地学を魅力的に感じることができました。

今回の講義の2つは私の今まで興味の対象ではなかった分野でしたが、想像をはるかに超えてとても面白い世界で、興味深い研究がなされていることがわかり、自分の世界がグンと広がったように思います。
いろいろな分野に手を伸ばしてみよう!と思いました。

次回は9月と少し間があいてしまいますが、皆さんに会えるのを心待ちにして、夏休みを充実したものにしようと思います。皆さんも夏休みを満喫してください。

投稿者:事務局 |個別ページ

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