お久しぶりです。米沢興譲館高校我妻孝樹です。本日科学者の卵第6回講義が行われました。本日は話して、聞いて、そして話して、じぶんの将来について考えるいい機会になったと感じています。まず午前中はサイエンスカフェと題し倫理教育を受けた後、進路ガイダンス、そしてひよこさんたちとの語り合いの3本立てでした。ひとつずつ振り返っていこうと思います。
倫理教育では3~4人のグループに分かれて、様々な質問に対して考えそして発表しました。10~20年後この世界にどんな科学技術が誕生しているだろうかという質問に対しては、多くの人から様々な意見を聞けましたが、僕はドラえもんが好きだったのでドラえもんのような夢のロボットが誕生していたらいいなぁと考えました。僕の班の人は、火星に移住できるような準備が整ってくるのではないかとか、受精卵の時に遺伝子操作を行って理想の赤ちゃんを出すデザイナーズベイビーであるとか自動車などの自動化であるなど様々な意見を出してました。これは自分の理想であるとか、こんなものができてたら...と考えるだけだったので簡単だったのですが、この次の2つの質問には頭を悩ませました。まず、それらの科学技術を悪用させようということで、たくさん考えました。遺伝子操作をするだとか、火星に移住させてあとは飢え死にさせるとか、だけど他の班はもっとすごいことを考えていて、レストランでの唾液からDNAを図りだして保険会社などが悪用するというものでした。そんな発想には至らなかった自分はそんな発想をできるくらいの想像力、発想力を持つ受講生がすごいなぁと思ってみていました。最後の質問はどこまでが誰の責任なのだろうかと言うことです。つまり、科学者が悪用されるところまで考えて世に自分の研究を発表しなければいけないのか、そのような研究を許してしまう政府の責任なのか、この考え方は人それぞれであるのではないかと考えます。僕が科学者だったら自分の研究が悪用されるのは嬉しくないのできっと悪用されることなど考えないで、研究を進めてしまうのではないかと考えてしまいますが、やはりそのような推測をしつつ研究を進めていくのも必要なのかなと思う一方で、やはり世に送り出す前に一歩引き下がって多くの科学者、政府の人で検証を行うこと、ある程度の法律を作ってから、規制をかけて世に送り出すことも必要なのかなと感じました。なかなか精神論的な話にも近く難しい内容ではありましたが、これは科学者だからとかそういう話ではなく、実際どんな職業でも自分の仕事、やっていることに責任を持って取り組まなければいけないと言うことを教わったのかなと感じます。やはり、動物実験なども命をいただいてしている実験であるので、なんでもかんでも許されるわけではなくて、それに見合う結果や考察を出さなければいけないと感じるし、責任を持って行動していこうと感じました。
続いて、渡辺教授による進路についての話でした。決して人ごとではなく、かなり興味津々になって聞いていました。教授はかなり多くの夢を持って、児武運と照らし合わせながら科学者という夢に向かって生きてきたのだなと思うと、それくらい将来のことを思って歩んできている教授に憧れの念を抱きました。僕は小学校からサッカーとか水泳とか、ピアノとか習字とか様々なものに取り組んできました。もちろんそれぞれの分野のプロになってみたい(サッカー選手とか、ピアニストとか)と思うことは多くありました。ですが、やっぱり自分と照らし合わせて考えると自分よりも周りの方がうまいことも多く、そのような夢は諦めて来ました。しかし、僕には一つだけ絶対譲って来なかった夢があります。それは中学校の理科の先生になるという夢です。もしかしたらこの夢というのは科学者の卵の理念から少し外れてしまうのかもしれませんが、僕は魅力ある科学の世界を多くの生徒に伝えたい、そして科学のすごさを体感してほしい、知ってほしいという思いがあります。理科に少し踏み入れる中学校の時期、心身共に不安定ではあるけれど好奇心が1番旺盛な時期でもあり生徒一人ひとりがたくさんの芽を持っている時期でもあります。つまり殻を破れば様々なひよこが出てくるように、まさに科学者の卵に近いのです。やっぱり、専制色になったときにそれなりに科学の魅力、科学の世界を知っている先生とそうでない先生では生徒への魅力の伝わり方が違うのではと感じます。僕は、この科学者の卵を通し、様々な科学の視点を持っている多くの人とふれあい、先生方に出会い、ここで得られた知識、経験を生かして自分が先生という立場になったときにこの経験を伝えられるようにしたいなと思っています。レポートの質問もなかなか難しかったようには感じたものの自分なりに今まで生きてきて感じることを書き記しました。何事においてもどんな職業、特に科学者だったら僕は意志を持ち続けることこそが大切なのではないかと思いました。意志を持つ、つまり自分の研究を世に伝えたいという意志、自分の疑問を少しでも解消したいという思いがあったら、きっと研究職を続けられると思います。ですが、すこし浅い考え、意志でやっている人はすぐへこたれてしまうと思います。どんな分野、どんな職業でも自分の思いを貫き通すことは大切なのだと感じます。最後までその気持ちを持てる人が様々な場面で成功できるのではないのかなと感じています。成功する人は自分の意志、目標が明確です。自分も聞かれたときに目標、自分の意志をしっかり伝えられる人になりたいと思いました。
上の進路教育に続いて、最後にひよこの皆さんとお話しする機会をいただきました。僕が行ったのは「教員」「理学部生物」「農学部」の3つです。正直農学部には興味はありませんでした。ですが、実際話を聞いたり,先輩方の姿を見ているとすごく生き生きとしていて活気に満ちあふれていました。まさに上で述べたようにじぶんの気持ちを貫いて、気持ちを持ち続けて物事に(研究に)取り組んでいる先輩方、そしてそういう機会を提供している東北大学は素晴らしいなと感じました。どの学部でも共通して言われることは「英語力」です。圧倒的に英語力が足りない人は大学で躓くと言われました。先日シンガポールで研究発表をしてきたのですが、そこで感じたのもやはり英語力でした。東南アジアの他の国は英語がペラペラです。自分が全然話せないわけではないけれど、東南アジアの他の子に比べるとネイティブ感は薄れます。高校の時期から英語、たくさんの興味のある論文などを読んで英語力を楽しくつけられたら良いなと感じます。また。、上でも述べたように教員になりたい僕は、理学部と教員養成系で迷っていました。ですが実際にそれらの学部に通っている先輩に話を聞くとそれぞれの学部で良さがあり、もちろん短所的な部分もありました。教員になる上で自分が何を身につけたいのか、どの学部で何をするのが適しているのか残り一年しっかり考え、卵をそれを考える機会にもしていけたら良いなと感じます。今回の話、そして先輩方の姿をしっかり目に焼き付けてこれからの進路活動、自分の意志決定に役立てたいと思いました。貴重な体験でした。
今回もこんなに長文になってしまうくらい、もっとかけるのでは!?と思うくらい実り多い一日になりました。科学者の卵は本当に毎回充実した1日(半日)を過ごさせてもらえて本当に感謝です。吸収できるだけ多くのことを吸収していきたいと思います。残りわずかとなってきましたが1回1回の講義を大切に、関われる機会を大切にレポートも頑張っていきたいです。本日もありがとうございました。
投稿者:山形県立米沢興譲館高等学校 |個別ページ