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公募研究のご案内|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関

 今日の生物学は、均一化されたゲノムを持つ扱いやすいモデル生物を中心に発展してきた。一方、自然界の生物集団は多様なゲノムとエピゲノム構成を持ち、それらが相互に協調あるいは相反し合うことで、さらに多様な表現型や従来の遺伝学では解の得られない複雑な生命現象が生み出される。こうした遺伝的協調やコンフリクト(「ゲノム・遺伝子相関」と呼ぶ)は、同一細胞内や同一個体内では勿論のこと、異個体(例えば、オスとメス)や異種個体(例えば、宿主とパラサイト)が出会う際にも発生する。

 本領域では、多様な生物種を対象に、ゲノムの組合せにより個体内あるいは個体間に生じる「ゲノム・遺伝子相関」の実体を解明し、それらの中に含まれる共通機構・原理を明らかにすることを目的とする。さらに、これらが複雑かつ多様な生物種を生み出してきた進化の過程を検証し、「ゲノム・遺伝子相関」の概念を取り入れた新たな遺伝学分野の創成を目指す。

 このため、下記の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、これらに関連する2年間の研究を公募する。1年間の研究は公募の対象としない。また、研究分担者を置くことはできない。

 公募研究の採択目安件数は、単年度当たりの応募額500万円を上限とする研究を12件程度、さらに1,000万円を上限とするゲノム解読や研究支援者の雇用を必要とする研究を4件程度予定している。

 公募研究では、計画研究で扱う現象に加え、雑種強勢、共生など、幅広い「ゲノム・遺伝子相関」現象に関する提案を求める。バイオインフォマティクス、理論科学の提案も歓迎する。特に、若手研究者からの萌芽的・挑戦的な提案を期待する。

(平成24年度公募研究 平均配分額 5,082千円 最高配分額 9,000千円)

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