東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

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平成22年度活動ブログ

平成22年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

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2010.10.09

第1回・キャリア教育を終えて。。(生命科学・渡辺)

受講生の皆さんへ。生命科学の渡辺でございます。先週の講義は以下だったでしょうか。質問が何もなかったですが、その後、mailで質問をもらったり、レポートにそれなりにこちらの話が、参考になったようなことも書かれており、こちらの意図は伝わったのかなと。ただ、レポートのコメントを書き始めて、いくつか、気になったことがあり、HPに記しておくことにします。

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こちらとして伝えたかったことのポイントは、偶然の連続で今の仕事というか、キャリアがあるように聞こえたかもしれないですが、もちろん、その背景には渡辺なりに「努力」というか、やることはやったように思います。川の流れのままに、ほったらかして、今があるとは思っていません。特に、高校の時に、何を大学で勉強したいというか、どういう学部にいくかは変化しましたが、論理的に解析できる遺伝学というものを目指したのは、高校1年で、生物を学習して、遺伝学のおもしろさというか、生物の遺伝学なら、理解できるというか。それは、心の中にあったと思います。それも植物の遺伝学というのは、植物を小さな時から、見ていたことが起因していると思います。

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偶然という意味では、大学を選ぶときに、結果として、「東北大学」になったことをお話ししました。さらに、研究テーマを「自家不和合性」にしたことも。これは、確かに偶然だと思います。それは否定できないと思います。ただ、ここで大事なことは、著名な教授の下で、研究ができたことです。渡辺の時代にはどこの大学にどんな教授が何を研究しているのか、ほとんど不明でした。今であれば、Internetを使えば、ほとんどのことはわかります。このことをある意味、違う角度から、答えているのは、今年のノーベル化学賞の2名の日本人の受賞者だと思います。2人の先生は、どちらもノーベル賞受賞者の教授の下で研究をして、どんな研究をすることが大事なのかを、身につけたということです。アメリカという外国ではありましたが。高校では、どうしても偏差値などに一喜一憂しがちかもしれないですが、どの教授の下で、どんな研究をするのか、どんな研究に対する心構えを教えられるかが、皆さんの人生を決めると思います。そんなように、今一度考えてみてください。

毎月、違う講師から講義があり、それぞれについて違ったイメージがあると思います。おもしろいとか、自分にむいているとか。いろいろ。そうして考えて、今までの自分を考えて、よりよい進路を見つけて、キャリアを形成してください。

来月は、渡辺の研究室見学や生命科学系(農学系を含む)の大学生、大学院生と話をする機会を作ります。ぜひ、たくさんの質問を考えてきて、より年代の近い方々から、話を聞いてください。

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では、来月に片平で。


わたなべしるす

PS. 渡辺の研究のHPにも記事を記してあります。ぜひ、ご覧ください。そこから、研究成果などの発表もしていますので。
それから、仙台市内の受講生に限られるかもしれないですが、昨年行った「自家不和合性」の講義を、東北大・サイエンスカフェという形で、10/29(金), 18:00-19:45, せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町2-1)に行います。植物に興味のある方は、ぜひどうぞ、いらしてください。


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