東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 活動ブログ

令和3年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2022.03.11

eggs of scientists

こんにちは、酒田東高校1年斎藤真由です。いよいよ明日で科学者の卵養成講座での講義が最終回を迎えるというこの日に初めて投稿してみます。(時期が時期なのはご了承ください笑)

前回の講義では薬を創る化学技術、知っておきたい研究倫理のキホン、そしてEnglish cafeの豪華三本立ての講義を受講でき自分の知識が増えたように感じました。

薬を創る化学技術の講義では薬の発見の歴史から現在COVID-19関連で使用されているワクチン(通称 mRNAワクチン)のことまで幅広く学習しました。その中でも特に創薬するのにはなんと1000億円ほどの経費が掛かり、創薬研究が成功し市場にデビューする確率は約30000分の1であることに大変驚きました。基礎研究を始めてから承認・販売のステップに移るまでかなり長い年月をかけ、1つの薬ができることに感銘を受けました。薬のおかげでちょっとした風邪から大きな病気まで治療することができるなんて改めて薬さまさまだなと感じているところです。

倫理の講義では、研究活動を行う上で注意すること、守らなければいけないことを学習しました。私の高校では2年生になると課題研究という1年間かけて1つのテーマを深く研究するという活動があるのですが、来年度自分が研究をするという立場になった際にどの研究テーマであっても気を付けたいと思うものばかりでした。ただ研究をするだけでなくきちんとルールを守った上で研究を行うことが大切なのだと実感しました。

最後にEnglish cafeでは私たちの身の回りの環境問題について留学生の方々と他校の科学者の卵養成講座受講生と一緒にブレイクアウトルームで交流しました。事前に伝える内容を考えていたのですが、いざ自分の番が回ってきて意見を発表するとなると、なんとむずかしい!でもそこは多少英語を間違えていても相手に伝わるように身振り手振り使いながら発表することができました。自分が考えていた環境問題の他にも多くの問題が出てきてやはり交流しながら会話していくことは楽しいと感じましたし、もっと自分の英語力やプレゼンテーション能力も身につけていかなければいけないと再確認することができた良い機会でした。

明日で科学者の卵養成講座での講義も最終回...とても寂しいです。ですが今までの講座1回1回を振り返りながらラスト1回楽しみたいと思います。それでは、また。

投稿者:山形県立酒田東高等学校 |個別ページ

2022.02.27

卵のなかで成長中 step 2

おひさしぶりです
筑波大学附属高等学校の國井結月花です

このブログやまちかどサイエンスのことは特に話していないのに
何人かの先輩方から「読んだよ」とメッセージをもらい、
「どうやってたどり着いたの?」
......と、とても不思議な気持ちと同時にプレッシャーを抱きました笑



さて、昨秋以降の私がどのように過ごしていたかというと、
学校行事に忙殺され、流されるように日々が過ぎ去る中、
月イチの卵の講義が、まとまって科学的なものに集中して向き合える癒しの時間でした

11月の講義は、
翌日が科学の甲子園東京都予選、
翌々日から修学旅行だったため、泣く泣くオンライン参加でした
(緊急事態宣言でも蔓延防止措置でもないわずかな期間に、
高校の入学式すらなかった私たちの学年の「学年全員での」最初で最後の行事として
修学旅行が催行できたのは奇跡的だと思っています)


12月の講義の日は、初めての仙台でした!
仙台でも珍しい(と聞いた)大雪の中、青葉山キャンパスに向かいました

人見知りなので緊張していたのですが、
医工学研究科の神崎先生も研究室の方も、一緒に活動する仲間二人もとてもやさしくて、
また、研究室で勉強させていただく内容が刺激的で楽しくて、
仙台へ通う日が待ち遠しくなるほどでした
(蔓延防止措置期間になってしまい、
予定の半分くらいしか研究室へ行けなくなってしまったのは残念ですが......)

研究室へ行けない現在は、
オンラインで講義をしていただいたり、発表会へ向けての作業をしたりしています

発表会は仙台でできるといいのですが......



ブログの更新回数が少ない私ですが、
この卵での活動を含む、将来の研究生活への思いなどをとある文章にまとめたところ、
望外の素敵な賞をいただいてしまいました

高校生まで活動のまとめのような気持ちで書いたので、
肯定され、応援していただけた感覚になりました



話は変わりますが......
やらなきゃいけないものがあるときに限って、
部屋や勉強机の周りを片付けたくなるような、あえて横道にそれるときってないですか?

そう、今の私がまさにそうです
学年末考査まで一週間を切りました

このブログを書きながらここ数ヶ月のことを振り返り、
早く大学で研究したいなぁとあらためて実感したので、
その基礎の基礎となる高校の勉強も頑張ろう~となったこのへんで
テスト勉強に戻ろうかなと思います
(考査が終わったらすぐに発表会ですね、準備も頑張ります)


それでは、また

投稿者:筑波大学附属高等学校 |個別ページ

2022.02.23

やましたまご日記⑧

こんにちは。仙台育英学園高等学校2年のやました美玲です。

 

今回は、科学者の卵養成講座の第8回目でした。コロナの影響で、全員オンラインでの開催となりましたが、二つの講義が行われました。

 

講義(1)「薬を創る化学技術」

一つ目の講義は、東北大学大学院薬学研究科の岩渕好治先生による、「薬を創る化学技術」という講義でした。
時代をさかのぼり、今日まで薬がどのように進化してきたのかを学びました。
中でも印象深かったのは、「アンメット・メディカル・ニーズ」というグラフです。
これは、縦軸が「治療に対する薬剤貢献度」、横軸が「(医者としての)治療満足度」になっていて、様々な病気が、点で示されています。
このグラフを初めて見ましたが、将来何らかの病気の治療薬を開発したいと考えている私にとって、どの病気の治療薬が今、必要なのかを考える一つの材料になるなと思いました。
また、創薬研究の成功確率が1/21677ということを知って、非常に低いなあととても驚きました。
薬が新薬として実用化されるのには、多大な時間と費用が掛かることも知りました。
 

講義(2)「知っておきたい研究倫理の基本」

二つ目の講義は、東北大学大学院医工学研究科の西條芳文先生による、「知っておきたい研究倫理のキホン」という講義でした。
今まで、「研究倫理」というものをあまり深く考えたことがなかったので、今回、このような講義をして頂き、「科学者の卵」としてとても大切なことを学ばさせていただきました。
また、研究を安全に正しく行うためには、それだけの知識が必要だということも学びました。大学に入って、すぐ研究ではなく、一旦授業で知識を得るのにはこのような理由があったのだと分かりました。
将来、研究活動を行うときは、今日学んだ「3Rの原則」(脊椎動物を使わない代替手段の検討・使用する実験動物の数を削減・与える痛みや苦痛を最小限にする)を常に念頭に置き、もし動物等を実験に利用する際は、感謝を忘れないようにしたいです。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

投稿者:仙台育英学園高等学校 |個別ページ

2022.02.20

The egg record 第8回講義

 栃木県立宇都宮女子高校の平山陽菜です。
 いよいよ最後の特別講義を迎えました。第8回特別講義で行われたのは薬学研究科の岩渕好治先生による「薬を創る化学技術」と医工学研究科の西條芳文先生による倫理教育「知っておきたい研究倫理のキホン 」、そして英語サロンです。この中から、私は「薬を創る化学技術」をピックアップします。  私は今回の講義の中で、薬の作用について初めて具体的に知りました。今まで、薬が作用する仕組みについてあまり調べてこなかったことに気づくと同時に、なぜウイルスを構成する成分に直接作用する薬ではなく、ウイルスの作用を阻害する薬が多いのだろうかと疑問に思いました。私はこれには2つ理由があると考えました。

①ウイルスは変異しやすいから

 まず1つ目は、ウイルスのDNAを覆うタンパク質が変異しやすいため、ウイルスのタンパク質に作用する有機化合物が製造しづらいからです。ウイルスに直接アプローチする治療薬を製造するとすれば、最も効果的なのは開発した有機化合物をウイルス表面のタンパク質に結合して変性させ、ウイルスが生存できなくなるように作用させることだと思います。しかし、ウイルスは変異しやすいです。例えば、新型コロナウイルスの変異株は約2年という短い期間で約10種類の変異株が生まれました。新型コロナウイルスの変異株とは、ウイルス表面にあるスパイクたんぱく質に変化が生じたウイルスの種類です。つまり、ウイルス表面のタンパク質を標的とする抗ウイルス薬を製造するためには短期間の変異に対応しなければなりません。もともと特定の有機化合物を製造することは容易でなく、その上でこういった変化にも対応しなければならないことから、ウイルスの表面のタンパク質を標的にしないほうが得策だと考えられます。

②DNA・RNAの複製方法にアプローチさせるほうが容易だから

 2つ目は人間とウイルスで大きく異なるRNA・DNAの複製方法に作用させる手法が容易であるからです。人間を含め動物は細胞内でDNAポリメラーゼが働くことで鋳型DNAからDNAを複製し、セントラルドグマという流れに乗ってDNAからmRNAを転写、mRNAからタンパク質に翻訳します。一方、ウイルスは宿主の細胞に侵入すると、逆転写酵素を用いて持っているRNAを複製します。逆転写酵素はウイルスにとって不可欠な要素であり、どのウイルスにも共通している物質です。したがって、ウイルスの逆転写酵素に作用する薬が1種類開発されれば、さまざまなウイルスに応用できると考えられます。                              これらの理由により抗ウイルス薬はウイルスを直接殺す作用ではなく、ウイルスの作用を阻害する効果をもつのだと考えました。

 

 科学者の卵の特別講義に参加してきて、文章を書く力、質問力、批判的思考力などが高まってきたのを実感します。卵の特別講義が終わっても、普段の生活からこれらを意識して、将来優れた科学者になるために励んでいきたいと思います。

投稿者:栃木県立宇都宮女子高等学校 |個別ページ

2022.02.19

孵化するべく~第八回~

こんにちは。仙台第二高校の熊澤康太郎です。

講義も気づけば8回目。今季の科学者の卵は3月の発表会を残すだけということになってしまいました。

今回の講義は岩渕先生による医薬についての授業と、西條先生による研究倫理についての授業でした。

 

研究倫理というのはいわば研究者が守るべき規範です。例えば生物を殺すような実験は代替の手段を探す、避けられない場合は被検体となる動物の数を減らすといったようなものです。

たかが倫理と思う人もいるかもしれません。しかし倫理と道徳というのは決定的に異なります。

道徳というのは英語で moral 。これは各自の内面に任せられるものであり、多少破ろうと罰せられたりはしません。

倫理というのは英語で ethnic 。これは外部から守ることを要請されるものであり、破った場合には罰せられることもあります。

つまり研究倫理とは守らなければならないものです。

どんな研究をしようとこれはついて回るものです。これを読んでいる方はきっと理系志望でしょうから、必ず心に留めておいてください。

 

岩渕先生の薬学の講義は今まで漠然としていた創薬というものへのイメージを一変させるものでした。

私は今、学校で有機化合物のことを勉強している真っ最中なのですが、講義の中でサリチル酸やアゾ染料などが出てきて自分が勉強していることがこのようなことに繋がっていくのだと分かり、今後の化学の勉強にやる気が湧いてきました。

特に印象に残ったのは簡単そうに見える化合物もいざ生産しようとなると難しいということです。

皆さんが何気なく飲んでいる風邪薬や抗生物質も、信じられないほどの努力と時間をかけて作り上げられたものなのです。

 

さて、今回の記事はここまでです。相変わらずの短文でしたが読んでいただきありがとうございました。

投稿者:宮城県仙台第二高等学校 |個別ページ

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