東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 活動ブログ

令和3年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2022.02.07

The tamago record 1

 栃木県立宇都宮女子高校の平山陽菜です。先日、東北大学大学院環境科学研究科の准教授である、久保田健吾先生のもとでの活動が始まりました。テーマは「遺伝子情報を用いた微生物群集構造解析」です。

 
 活動の初回であった昨日は、下水処理の基礎情報や久保田先生の今までの研究の説明をしていただいた後、研究で使用するソフトウェアの基本的な操作をしました。研究テーマが「遺伝子情報を用いた微生物群集構造解析」であることを知ってすぐはどのような微生物がどのように分布しているのかを遺伝子情報に基づいて調べるのだろう、と表面的にしか理解できていませんでした。しかし、久保田先生から下水処理や微生物について教えていただいたことで、下水処理の方法には好気性処理と嫌気性処理という微生物を用いた手段があり、その微生物は非常に小さく形態的に多様性がないため遺伝子情報から微生物を解析する必要があるのだと分かりました。また、遺伝子解析にソフトウェアのダウンロードや基本操作を行ってみて、今まで使用したこのないようなソフトウェアだったので分からない部分がありましたが、未知のものに対する高揚感もあり、これからの活動の意欲が高まりました。
 先生の説明の中で特に印象に残ったことは、下水処理には脱炭素化が求められているということです。下水処理の方法のうち、好気性処理では水中に空気を送り込むために多量のエネルギーが必要で、嫌気性処理では強力な温室効果ガスのメタンが発生してしまうために脱炭素化が必要とされています。脱炭素化が叫ばれている業界として、私は自動車産業やエネルギー産業のようにメディアで頻繁に取り上げられている場しか知りませんでした。現在は日本全体で脱炭素化を目指しているため、下水処理場のように私が日常生活ではあまり関わらない場所でも、脱炭素化が必要になっている産業について知らなければならないと思いました。

 3月の研究発表に向け、頑張っていきます!

投稿者:栃木県立宇都宮女子高等学校 |個別ページ

2022.01.30

殻の中の自分~香りの世界に魅了されて~

 こんにちは。福島高等学校1年の高野あかねです。寒さが続く中、いかがお過ごしでしょうか。

 私は先日、渡邊賢先生のもとで「ユズの香料抽出に及ぼす酵素前処理」というテーマで活動が始まりました。研究の目的としては、搾汁後のユズに含まれる香料を超臨界二酸化炭素を用いて抽出する際の酵素前処理として適している酵素を選出するというものです。比較対象とする酵素は、スクラーゼN、スクラーゼX、スクラーゼC、スクラーゼAの4種類です。先日は、それらを使った酵素前処理と、今後使う装置についての説明を受けました。随時質問を受け付けてくれていたため、理解を深めることができました。皆さんは、冷結乾燥機、赤外線水分計、超臨界二酸化炭素抽出装置、ガスクロマトグラフィー(GC)についてご存じでしょうか。様々な装置が研究室にはありましたが、一つ一つ丁寧に説明して頂きました。

 ここで「香り」について皆さんはどれほどの知識を持っているでしょうか。私は何らかの香りの成分が鼻の受容体に付着して香りを感じるのかなあ、くらいの事しか知りませんでした。そこで『「香り」の科学』(ブルーバックス)という本を予習として読んでみました。その本には、香りの正体や効用、香りの種類などが詳しく書かれていて、とても勉強になりました。もし、私のブログを読んで「香り」に興味を抱いていただけたなら、ぜひ読んでみてください!

 最後までお読みいただきありがとうございます。3月の研究発表会に向けて、全力で取り組んでいきます。

投稿者:福島県立福島高等学校 |個別ページ

2022.01.03

卵(らん)!卵(らん)!~もうすぐ殻から卒業~

みなさん、こんにちは。矢板東高校2年 鈴木結です。

お久しぶりです。

ブログの更新が、途絶えてから今日で.........(deja vu)。

またもや更新が途切れてしまいました。ペコリ(o_ _)o))


久しぶりの投稿になりましたが、前回の第7回講義のお話を少しだけ。


講義では、「進化する航空機」「防災情報を活用しよう」の2つの講義を聴講しました。


 「防災情報を活用しよう」の講義では、防災教育の在り方や緊急速報等に対する社会の
「空振り許容」などについて学びました。
防災教育に関しては、私自身この講義を受けるまで、「地震発生時は机の下」という考え方が
染みついていて、「なぜ机の下に隠れるのか?」という根本的な目的を忘れていました。

今後の防災教育は「手段」と「目的」のセットをいかに幼い子供たちに教えていくかを
考えなければならないと思いました。


 「進化する航空機」の講義では、飛行機が空を飛ぶことができるメカニズムの説明から、

現在の航空機が空飛ぶ車や超音速飛行まで進化していること、
火星での探索のための飛行機開発が進められていること等


「空を飛べる」鳥や昆虫に昔から興味を持っていた私にとって、
今回の講義は疑問解決の大きな糸口になり、終始、ワクワクしながら聞いていました。


「空を飛ぶ」ためには「揚力」という力を発生させる必要があり、
流体の速度が増すと圧力が下がるという流体の性質を示したベルヌーイの定理、
流体は不連続を嫌うというクッタの理論など、このような空気の性質が
翼の上面、下面に気圧差を生じさせ「揚力」が発生していることを学びました。



いよいよ残すところ講義もあと2回!


最後まで、学び取れるものは何でも学び取って、自分の糧にしていきたいです。


では、また今度。(^.^)/~~~

投稿者:栃木県立矢板東高等学校 |個別ページ

2021.12.19

卵の階段〜七段目〜

 こんにちは。岩手県立一関第一高等学校2年の石川由梨乃です。今回の講座もハイブリッド形式で行い、前回と同様に現地で受講しました。ただ、残念なことに、大雪で...。会場まで歩くのが大変でした。これはきっと私が雪女だからでしょう。

 さて、今回は、久利先生による「災害情報を活用しよう -災害の教訓を生かす-」&浅井先生による「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」の2つの講義が行われました。

  まず初めに久利先生の講義が行われました。皆さんは、災害に対してどのような意識を持っているでしょうか?学校で避難訓練を行う機会があると思います。地震を想定した訓練の場合、多くの人が机の下に身を伏せて自分の身体を守るでしょう。しかし、それは100%守れるとは言い難い部分が出てきます。掃除の時間に地震が発生したら机の上に上げてあるであろう椅子が飛んできます。ですから必ずしも守ることが出来る訳ではないのです。どんな状況でその行動は役に立つのか、考えてみることが大切です。また、災害情報は全て正しいものではありません。空振りの(想定とは違った)情報が多いのです。情報だけを頼りにして行動するのではなく、自らの判断も大事にすべきだと考えました。3.11から間もなく11年。今一度、家族と防災について話していざという時のための備えをしたいです。

 続いて、浅井先生による講義です。なんと、講義日の12/18は有人飛行に成功した日ということでした!118年前に人類初有人動力付き飛行が成功してそれが今の飛行機などに繋がっていると思うと、鳥肌が立ってしまします!ところで、なぜ飛行機は飛べるのでしょうか?エンジンが凄いから!...当たっているかもしれませんが、それよりも翼が凄いからです。時代は15世紀、レオナルド・ダ・ヴィンチは洞察力が良く、水の流れによく注目していたそうです。それが今の航空工学の風の流れに繋がっています。ライト兄弟をご存知かと思います。彼らは教科書を頼りにして翼の形などを研究しました。他にも様々ありますが、こういった時代背景が今にも繋がっていて驚きました。それが更に発展して、火星へ探査機を飛ばしたりしています。今後も様々な惑星へ探査機を飛ばすことが予定されているので、とても楽しみです!

 もうすぐでクリスマス、それが終われば2021年も終わり。早いですね!2021年を振り返ってみてどうでしょう。私は色々な経験をして飛躍出来た年になったと思います。今後も様々なことにチャレンジして精進して、科学者のひよこになって羽ばたいていきます。乞うご期待!

 最後まで読んでいただきありがとうございました。Merry X'mas &良いお年を!

投稿者:岩手県立一関第一高等学校 |個別ページ

2021.12.19

やましたまご日記⑦

こんにちは。仙台育英学園高等学校2年のやました美玲です。

今回は、科学者の卵養成講座の第7回目でした。今回も前回同様、東北大学に行き、講義を受けることができました。その日は天気が荒れていたので、東北大学に来て講義を受ける人は少ないのではないかなと思っていましたが、ほとんど前回と変わらない、多くの人数が来ていました。そのため、各講義後の意見交換では、一人ひとり違った様々な意見がたくさん出てきて、とても楽しかったです。

今回は、講義が二つありました。

 

講義(1)「災害情報を活用しよう -災害の教訓を生かす-」

一つ目の講義は、元々は東北大学災害科学国際研究所にいて、現在は気象庁で働いているという久利美和先生による、「災害情報を活用しよう -災害の教訓を生かす-」という講義でした。地球科学(火山)から災害研究・防災へと学んできた先生から、今日は様々な事例・調査をもとに防災に関する講義をしていただきました。中でも、なるほどと思ったのは、「緊急地震速報の抜き打ち訓練時の児童行動事例」です。ある学校で、緊急地震速報の抜き打ち訓練をしたところ、清掃時間中、落下物・飛散物の可能性が低い廊下から、掃除中で机の上に椅子があげられている教室の机の下に潜ろうとする(地震発生時、机の下に潜る行動の理由が理解できていない)児童や、「おはしも」と叫びながらその場にたちすくむ(速やかに避難する上での合い言葉だと理解していない)児童などが見られたそうです。これらのことから、何が「目的」でその行動をとるのかを理解し、「自分で考える」ことが大切だと分かりました。
私自身も、普段の避難訓練では、あまり緊張感をも持たずに、自分で考えるということをしていませんでした。理由としては、避難訓練が、地震速報が鳴って、机に潜るというように、1パターン化してしまっているからかなと思います。そのため、毎回違ったシチュエーションで行った方が効果的だと考えました。 

 

講義(2)「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」

二つ目の講義は、浅井圭介先生による、「進化する航空機~ライト兄弟から火星飛行機まで~」という講義でした。私は今まで伝記を読んだことがなく、ライト兄弟兄弟についてもあまり詳しくは知りませんでした。 しかし、今回の講義を受けて、ライト兄弟は本当にすごい人だと知りました。教科書をうのみにしないで、違うと思う所に印をつけていたり、誰にも教わっていないのにシステム工学的アプローチができていたりと、将来科学者になったら見習うべきところがたくさんありました。
他にも、100分の1気圧の世界は普通の気圧と大きく違うことや、地球以外の惑星・衛星の探査機はマルハナバチをモデルに作成していることなどを知りました。 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

投稿者:仙台育英学園高等学校 |個別ページ

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