東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 活動ブログ

令和3年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2021.10.03

これからの新型コロナウイルスと私たち

20211003165606-33e52afa2901db5fe148c9dcb54b8b9c4145f40c.jpgこんにちは。青森県立青森東高校2年の加藤優喜です。卵ブログ8回目の投稿になります。

 

講義の感想

さて、今回のブログはミニ講義「科学記事を読みこなす:コロナ後の未来を考える討論会」についてです。このミニ講義は、Natureダイジェストに掲載された「政治家はワクチンに関して無関心な発言をしないで」と「稀な接触感染、続く徹底消毒」の2つの記事を読んで、班ごとに討論した意見を1枚のGoogleスライドで発表するというものでした。私たちの班は、政府と国民の間の信頼関係を構築するために、両者が正しい情報でつながることができる仕組みについて討論し、発表しました。シンプルで分かりやすいスライドと簡潔な説明がされている班が多く、私も「人に伝える能力」を育てていかねばと思いました。

新型コロナウイルスにより患者の受診数が減少している?

ミニ講義と直接関係はありませんが、堀井先生が「21世紀のがん医療〜Precision Medicineと遺伝子医療」の後半部分で新型コロナウイルスについてのお話をしてくださったので、その中で印象に残った箇所をメモしておきます。

コロナ禍になってから、がんの患者数が減少しているそうです。これは良いことのように聞こえますが、実際はがんの罹患者数が減っているわけではありません。コロナ禍で病院を受診する人が減ったことにより、確認されるがんの患者数がデータ上減っただけだということです。これは、危惧するべき事態だと思います。この事態を止めるためには、一刻も早く新型コロナウイルスを収束させることはもちろん、自宅でがん検査ができるような仕組みが必要であると感じました。

 

ヒトは1時間に4回も口を触っている?

堀井先生によると、私たちはおよそ1時間に4回も口を触っているそうです。また、目と鼻については1時間に3回触っているとのこと。私は口を触っている実感はないのですが、鼻はめちゃくちゃ触っている気がします。粘膜を触ることは新型コロナウイルスの感染リスクを上げるので、注意していきたいものです。次回のブログも読んでいただけると嬉しいです。それではまた。

投稿者:青森県立青森東高等学校 |個別ページ

2021.10.02

ひとりひとりに合ったがん治療を行うには?

20211002194957-8ee140079278839abd2f64c84abd99680ac5f42f.jpgこんにちは。青森県立青森東高校2年の加藤優喜です。卵ブログ7回目の投稿になります。前回のブログで投稿ペースを揃えると言いながら、今回も先延ばしを重ね、来週は卵の講座か...ブログを書かねば...という定石を踏んで今に至っております。うーん、悲しい。

 

講義の感想

さて、今回のブログは堀井明先生による「21世紀のがん治療~Precision Medicineと遺伝子治療~」についてです。講義は、がんについての基礎知識と統計のお話から始まり、がんの遺伝子治療について知ることができました。私は統計に興味があるので、データサイエンスが必要不可欠である医療のお話を聞けるということもあり、興味深々で講義を受けました。新しい発見の多い講義だったように感じます。また、講義の後半では、新型コロナウイルスについてのお話も伺うことができ、貴重な時間を過ごすことができました。

 

ピリオド法(Period analysis)とは?

講義の中で、がんの10年生存率を求めるための手法として、ピリオド法が紹介されていました。調べてわかったことをメモしておきます。

ピリオド法とは、直近5年ほどの期間に限って生存率を計算する手法のことです。期間を限定することによって、最新の医療による生存率を求めることができます。例えば、2008年から2010年にがんと診断された人を追跡調査するという方法で10年生存率を求めた場合、2008年から2010年を治療のスタート地点とした患者の10年生存率が出てしまいます。医療は日々進歩していくため、このような方法では現在の生存率よりも低い値が出てしまいます。そこでピリオド法を用いて、調査の対象となる患者を直近5年ほどの患者(2018年にがんと診断されてまだ10年経過していない患者なども含まれる)に変更すると最新の医療が反映された生存率を求めることができるというわけです。がんの生存率は治療において大切な指標となるため、できるだけ正確な値が必要ですよね。

 

"がん"と"癌"は違う?

ひらがなの"がん"と漢字の"癌"には、それぞれ別の意味があるんですね。

がん:悪性腫瘍全体

癌:上皮細胞から発生する癌腫

ちなみに、堀井先生によるとカタカナの"ガン"は医学的にNGだそうです。言葉の意味を間違えないために、無難なのは"がん"ということですね。

 

がんはなぜできるのか?

がんの根本的な発生原因は遺伝情報伝達のミスであります。人間は、塩基をおよそ10の9乗個複製して1個ミスします。通常、コピーミスによって生まれたがん細胞は免疫系によって排除されますが、免疫が低下していたり、コピーミスが蓄積していたりするとがんになってしまうんですね。遺伝情報伝達のミスは人類に進化をもたらすと同時に(渡辺先生の講義とも繋がりそうですね。)、がんという病気にも繋がってしまうというわけです。

 

抗がん剤の副作用はなぜ起こるのか?

がん細胞の特徴の一つとして、「増殖が活発である」ということが挙げられます。この特徴を利用して、増殖が活発な細胞をやっつけるように作られたのが抗がん剤であります。抗がん剤は、がん細胞かどうかに関わらず、増殖が活発な細胞をとにかくやっつけるため、粘膜や骨髄、毛根などの細胞はダメージを受けてしまいます。これが副作用となって現れるんですね。

この抗がん剤のデメリットをなくして治療の負担を減らすために、現在開発が盛んに行われているのが分子標的治療薬であります。

 

分子標的治療薬とは?

分子標的治療薬は、がん細胞の遺伝子変異によって生じたタンパクなどを標的にする薬です。非特異的に細胞をやっつける抗がん剤とは異なり、がん細胞だけをやっつけてくれるんですね。これにより、抗がん剤のような副作用は起こらないようになります。(もちろん他の副作用がありますが。)分子標的治療薬は、それぞれのがんや患者に合った"personalized"型の治療を可能にするわけです。

 

がんとの戦いの壮絶さは、がんを経験したことのない私のような人にとっては、平易に想像できるものではありません。そのため、分子標的薬によって、がん治療に苦しむ人たちが減るのは本当に素晴らしいことだと思います。今自分にできることは、自分の身近な人や、未来の自分のためにも、がんについての知識をもっとつけておくことだと感じています。予防のための取り組みはもちろん、がん検診についても積極的に調べていこうと思いました。次回のブログも読んでいただけると嬉しいです。それではまた。

 

参考文献:http://www.jacr.info/publicication/Pub/NL/NL24/NL_24-3_4.pdf

 

投稿者:青森県立青森東高等学校 |個別ページ

2021.09.24

夢をかなえるタマゴ。第4回。

 仙台二華高校1年の石川結愛と申します。

 学校の期末考査がありまして...。第4回の講義からかなりの時間が経ってからの投稿となりますが、よろしくお願いします。

 さて、まずは滝澤先生の「科学の場を探る〜マテリアルデザインと新物質探索」の講義についてです。

形態によって材料の機能が変わる

酸化アルミニウムの粉末の例で示すと、焼き固めるとルツボや絶縁碍子のようになり、融かしてゆっくり冷やすとサファイアになります。これにクロムが入ると、ルビーになります。同じ酸化アルミニウムの固体でもここまで変化するということに驚きました。

ユビキタスな元素

ユビキタスな元素とは、鉄やアルミニウムなど、ありふれた元素のことです。永久磁石や超伝導体の開発ではレアメタルが用いられることも多いのですが、最近ではユビキタス元素を中心とした材料開発にすることが重要視されていることがわかりました。

 次に、堀井先生の「21世紀のがん医療〜Precision Medicineと遺伝子医療〜」の講義についてです。今回の講義では、COVID-19についてもお話ししてくださいました。

分子標的治療薬

従来の抗がん剤は、増殖細胞を非特異的に殺すもので、これにより髪の毛や爪の細胞の増殖も妨げられるという副作用が現れてしまっていました。その一方で分子標的薬は、がん細胞の遺伝子変異により生じたタンパク質などを標的にすることができるため、そのような副作用を解消することができるようになりました。治療の際に、抗がん剤の副作用について心配する患者さんも多いと聞いたことがあるので、とても画期的な薬だと思いました。

COVID-19について

特に印象に残ったのは、人は無意識に目・鼻・口にそれぞれ1時間あたり3〜4回触ってしまっているということです。このことで感染リスクが上がってしまうので、今後は汚れた手で顔を触らないように意識したいと思いました。

 最後に、ミニ講義「科学記事を読みこなす:地球の未来を考える討論会」の発表会がありました。他のグループは、発表のテーマ設定が本当にグループごとに違っていて、どのグループ楽しく聞かせていただきました。また、スライドもとてもよくまとめられていて、情報が頭に入ってきやすかったです。私はスライド作成が苦手なので、今後は皆さんのように上手く情報をまとめられるようになりたいです。今回は、私の所属グループが上位に入っていたことがとても嬉しかったです。私は発表者ではなかったのですが、同じグループの皆さんと一緒に何度も吟味した結果がしっかり現れたのかなと思います。皆さん、本当にありがとうございました!(ペコッ)

嬉しすぎて長くなってしまいましたが、今回はこのような回となりました。次回もよろしくお願いします!

投稿者:宮城県仙台二華高等学校 |個別ページ

2021.09.19

鶏の首を前後にして歩く理由は...

 皆さんこんにちは、栃木県立矢板東高校の小幡楽です。    タイトルにもある通り、鶏は歩くときに首を前後にかくかくさせることはご存じだと思います。実は、鶏はこの歩き方をすることで世界を見ているのです。鶏は、人とは異なり目が横についており、さらに目をほとんど動かすことができません。もし、鶏が首を動かさずに歩くと、視界が流れてしまい景色が良く見えません。つまり鶏は、目が横向きであるために流れる視界を頭を細かく止めて静止画のようにしっかり見ようと首を振るように頭を動かしているのです。ただし、利点もあって目が横についていることで、視界はかなり広いです。      今回の満義は、滝沢先生による「化学反応の場を探る〜マテリアル・デザインと新物質探索〜」と堀井先生による「21世紀のがん医療〜Precision Medicineと遺伝子医療〜」、「科学記事を読みこなす:コロナ後の未来を考える討論会」の発表会が行われました。                     まずは、滝沢先生の講義についてです。マイクロ波加熱というものをご存じですか?簡単に言うと電子レンジで食べ物を温めるに使われているものです。このマイクロ波加熱を使うことで、非平衡反応場を作ることで従来A + B = CとなるものA + B = X.Y、Zなど新しい化合物ができるのです!とてもわくわくしませんか?特定の元素と元素を合わせたら、特定化合物しかできないと思っていたので、互いの元素の温度を変えて非平衛反応状態にすることで異なる化合物を作れると知り化学は無限の可能性があると思いました。しかし、今の化学産業(LED、イオン電池など)はレアメタルが重要となってくるのでユビキタス元素(地球上にたくさんある元素)でそれを補うのが大切だということが分かりました。           次に、堀非先生の講義についてです。「がん遺伝子」と聞いたら、皆さんはどのような印象を持ちますか?私もはじめはがん遺伝子は悪者で、がん抑制選伝子はヒーロー的なものだと思っていました。しかし、講義を聞く中でほどほどに働くと人にとってはなくてはならないものだと知りとてもきました。がん治療の副作用で髪が抜けたりする理由が分からなかったのですが、そもそもがんの治療薬は細胞分裂を抑えるものと分かり納得できました。だからこそ、これからの治療はpersonalizedという患者のゲノムを調べてそれに合わせて薬を作ることで副反応を抑えることが必要だと思いました。コロナについての情報も知ることができ、マスクは裏表で効果が変わるや、フェイスシールドは意味がないなど、有益なこと教えていただきました。                           最後に、発表会についてです。私たちの班は約一か月かけて、グループで作ってきたデジタル格差について発表しました。他の班より少ない人数で作りましたが、発表はうまくいきました。また、他の班の方々のPowerPointはとても見やすく興味がひかれるものばかりでした。グループで協力して作るといういい経験ができました。                                 活動ブログを書くための管理画面にパソコンでサインイン出来ず、急遽スマホで作りました。そのため、見にくかったと思いますが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。それでは、次回の鶏の雑学をお楽しみに

投稿者:栃木県立矢板東高等学校 |個別ページ

2021.09.19

卵(らん)!卵(らん)!お久しぶりです〜(^。^)No,2 

みなさん、こんにちは。矢板東高校2年 鈴木結です。
お久しぶりです。

ブログの更新が、途絶えてから今日で2ヶ月。
私は...元気です!笑

この2ヶ月間、何をしていたかと言いますと、
夏休みだ!講義だ!レポート!宿題!テスト勉強!講義!レポート!テストだぁ!
こんな感じです。
よく「To Do リスト」と言われますが、「やること」というのは無限に出てくるもので、
終わりはありません。この2ヶ月間、これやってアレやってその次にこうして
...あっ!活動ブログ......でも、これとあれ片づけてからやろう!(The 後回し)
というわけで今に至ります。笑
これからは、頑張って更新していきます。


さて本題、卵としての活動報告です。
9月11日の第4回講義では、「21世紀のがん医療」「化学反応の場を探る」
「科学記事を読みこなす〜発表会〜」の講義を聴講しました。

「21世紀のがん医療」講義では、
・良性腫瘍と悪性腫瘍の違いを初めて正しく理解し、良性だからといって安心してはならず、
 良性腫瘍が進行して、悪性腫瘍となること
・従来の抗がん剤は、増殖が活発な組織全体に作用するため、がん細胞だけでなく
 消化管上皮、髪の毛などにも作用してしまい、髪が抜けるなどの副作用が起こること
・21世紀の治療として、Personalized型の医療(オーダーメイドの医療)への転換、
 分子標的治療薬(特定の機能、細胞、遺伝子のみに作用する)の開発とゲノム医療の促進
 が進められていること
などを学びました。

さらに、コロナの話題もあり、
・マスクの表裏で機能が異なること
・ワクチンの副反応は、mRNAを包み保護する役割の脂質の膜PEG(ポリエチレングリコール)
 が原因かもしれないということ
・ワクチンの有効性95%などの数値は、95%の人が「かからない」ではないこと
ネット上に様々な情報が飛び交う中、貴重なお話を聞けたことに感謝しています。

「科学反応の場を探る」講義では、
・酸化アルミニウムの粉末が、サファイアやルビーになり得ること
・水晶の結晶が振動することを利用して、時計になっていること
・現在の先端技術が僅かなレアメタルに支えられていること
・電子レンジに使われているマイクロ波が、新しい化学反応の場になりつつあること
など、身近にこんなにも面白い科学が潜んでいたことに驚きました。

「科学記事を読みこなす〜発表会〜」では、改めて発表するときの話し方、
資料作り、プレゼン力を学び、自身の研究を発表する際に生かしたいと思いました。


これを読んだみなさんも「もっと知りたい!」「気になる!」という気持ちがあれば、
面倒くさがらず、調べてみてください。知って何になるんだという人もいますが、
一つ一つの小さな知識が、時々、問題解決の「ひらめき」につながることがあります
(自身経験済み)。

それでは、また今度(今度もなるべく更新します笑)。


投稿者:栃木県立矢板東高等学校 |個別ページ

≪ Prev 3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13

ブログトップへ戻る

高校別

仙台市立仙台青陵中等教育学校(0)

仙台白百合学園高等学校(1)

仙台育英学園高等学校(9)

光塩女子学院高等科(0)

八戸聖ウルスラ学院高等学校(0)

埼玉県立熊谷西高等学校(0)

宮城県仙台二華高等学校(10)

宮城県仙台第一高等学校(0)

宮城県仙台第三高等学校(3)

宮城県仙台第二高等学校(8)

宮城県宮城第一高等学校(0)

宮城県岩ヶ崎高等学校(0)

尚絅学院高等学校(3)

山形県立山形東高等学校(0)

山形県立新庄北高等学校(0)

山形県立東桜学館高等学校(0)

山形県立米沢興譲館高等学校(8)

山形県立酒田東高等学校(2)

山形県立鶴岡南高等学校(3)

岩手県立一関第一高等学校(8)

岩手県立宮古高等学校(0)

岩手県立水沢高等学校(1)

岩手県立盛岡第一高等学校(0)

岩手県立花巻北高等学校(4)

岩手県立葛巻高等学校(0)

岩手県立西和賀高等学校(0)

岩手県立軽米高等学校(0)

岩手県立釜石高等学校(0)

成城高等学校(7)

新潟県立新潟高等学校(0)

東京学芸大学附属高等学校(1)

東北学院高等学校(0)

栃木県立宇都宮女子高等学校(6)

栃木県立矢板東高等学校(5)

桜蔭高校(0)

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校(5)

浦和明の星女子高等学校(0)

渋谷教育学園渋谷高等学校(0)

福島県立安積黎明高等学校(0)

福島県立橘高等学校(0)

福島県立磐城高等学校(0)

福島県立福島高等学校(2)

秋田県立大館鳳鳴高等学校(4)

秋田県立秋田北高等学校(0)

秋田県立秋田高等学校(0)

立命館宇治高等学校(0)

筑波大学附属高等学校(2)

群馬県立高崎女子高等学校(0)

青森県立三本木高等学校(3)

青森県立五所川原高等学校(0)

青森県立弘前中央高等学校(0)

青森県立青森東高等学校(8)

青森県立青森高等学校(3)

鴎友学園女子中学高等学校(0)

PAGE TOP