こんにちは。仙台第二高校の熊澤康太郎です。
気が付くと科学者の卵も四回目。今回は滝澤先生の「化学反応の場を探る~マテリアルデザインと新物質探索~」、堀井先生の「21世紀のがん医療~Precision Medicineと遺伝子医療~」の二つでした。
簡単にまとめると、滝川先生の授業は圧力を掛けたりマイクロ波加熱を使うことで新物質を作り出すというもので、堀井先生の授業は個人毎に最適ながん医療を提供していくというこれからの医療についてのお話でした。
特に印象に残ったのは私が滝澤先生に「周期表で炭素の両隣のホウ素と窒素を混ぜてもダイヤモンドになるわけではない。どうやって新物質の性質を予測するのか?」と聞いた際に、「窒化ホウ素という物質もあって、それはダイヤモンドもどきになる。新物質の性質は周期表を見たりコンピューターで考えることである程度予測できる」と返されたことです。
あり得ないことの例として挙げたつもりの、ホウ素と窒素でダイヤモンドもどきになるという話があり得たというのは本当に驚きでした。周期表から性質が予想できるというのは解説されてはいたもののまさかそこまで似るとは思いませんでした。
後から調べたところ一番上の画像が高圧相窒化ホウ素と呼ばれるダイヤモンドもどき、下二つが白い黒鉛とも呼ばれる平面型の窒化ホウ素の構造だそうです。
ダイヤモンドのような構造があるだけでなく、黒鉛と同じ構造も持てるというのは本当に炭素と似ています。これフラーレンやカーボンナノチューブのようにも整形できたりするのでしょうか?調べた限りでは見つからなかったのですが、ダイヤモンドもどきと黒鉛もどきになれるならできそうですね。
今回はそんな想像の膨らむ楽しい授業でした。第四回講義のレポートは以上となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
投稿者:宮城県仙台第二高等学校 |個別ページ