昨日はずいぶん暑い1日で。それに対して、火曜日は最高気温が20oC前後。かなり涼しいというか、こんな天気が渡辺の理解している「仙台の梅雨」。昨日のような暑い日があるのは。。。ちょっと仙台らしくない天気かなと。。。そういえば、記録的に遅く発生した台風1号。「非常に強い」勢力で、記事を書いている時点で中心付近の気圧が「945hPa」。来週には偏西風で東北、北海道に影響がなければよいのですが。。。 そんな火曜日。先月から始まった仙台市教育センターとのコラボの仙台市理科特別授業。先月は仙台市立袋原小学校で「キャベツとブロッコリー」の講義。今回は仙台市立荒町小学校で「環境と植物から考える」。小学校でいろいろな植物を育っているのですが、各個人がダイズを植えているのは、たぶん、はじめてのこと。小学校の時に、マメ科の植物を植えて、根瘤菌のことを学んだようには。。。おもしろい試みだなと。小学校で普通に栽培する、アサガオ、ヘチマというような食用に供することができないものでないものを栽培というのが。もちろん、niceなwelcome boardが。慌てて撮影したので、少しピントが合ってなくて、申し訳ありません。
講義は「環境」がテーマ。夏休み前に「生態系」に関連したことを学ぶとか。。。では、この荒町小学校の校区内の動植物は。いろいろなものを観察していました。学校の帰り道のような所でもよく見ているなと。あと、広瀬川周辺の場所でも。危ないところには近づかないのは、渡辺の子供の頃から同じ。でも、危なくないところから、見てみること、大事だと思います。そんな話をしたあと、渡辺の自己紹介。仙台とは少し環境が違う愛媛県今治市という町。今治タオルのことは知ってくれていて、使ってくれていました。niceです。そのふわふわの感触、覚えて下さい。また、なぜ、渡辺が科学者になろうと思ったのか、大学は農学部・植物育種学という品種改良の基礎を勉強しようと思ったのか。。。そんなことも。環境の要因だと。
環境問題としてよく言われるのが、地球温暖化。その原因はメタンガス、二酸化炭素といわれていますが。。。もちろん、教科書でいろいろなことを学びますが、何が起きているのか、それらの相互の関係は何なのか。ちょっと考えてみて下さいと。。。もちろん、地球シミュレータが予測しているようなことが起きたら。。。。校長先生くらいの年齢になる頃には、今よりも平均気温が3oC上昇すると。。。そんな風に気温が上がると、今は栽培できない「柑橘類」が栽培できるようになる。それがよいことなのか。しっかり、それはよくないと。これは素晴らしかったですね。なにより、仙台も含まれるか、ぎりぎりの「大崎平野」は、お米の産地。昔の品種は「ササニシキ」、今は「ヒトメボレ」。そのおいしいお米ができなくなると。。。
そのお米の一生。生活環と言いますが、それを復習。何のために、種子形成をするのか。子孫繁栄。では、その子孫をたくさん食べているのは、お米から見たら。。。先週、今治で行った「ふるさと出前授業」の時に使った、リンゴの種子の話。種子を捨てるというのは、その種子を作った植物にとっては、子孫を絶えるようなことをすること。。。明日の朝起きたら、その植物が支配する世界になっていたら。。。。もちろん、そんなことはないと思いますが。食べる時、子孫を頂いていることをちょっと考えるきっかけになったのでは。
また、植物もストレスに弱いので、いろいろな研究がされていますが、作物で調べるのは難しいので、モデル植物という小さな植物で調べると。また、キャベツとブロッコリーを一緒に植えておくと、その雑種ができることがあると。せっかくなので、後輩の方々にそれを教えて作ってもらえば。是非、チャレンジしてみて下さい。キャベツはアブラナ科、キュウリ、ゴーヤはウリ科。では、そのウリ科はちょうど、今が旬。そこで、その形がよく似ていることを果実で実感。キュウリとゴーヤをたくさん用意頂き、ありがとうございます。横断面を観察して、それが不思議なものと似ていると。そんなものが見えるので、ウリ科はあまり横断面を見るようにしないで、縦断面で切るのだと。不思議ではなかったでしょうか。
では、そんなおいしい野菜の品種改良はどうやっているのか。いろいろな不良環境で選抜して、雑種強勢と言うことも調べて。結構大変なことをして、作物の種子生産が起きていると。野菜が違って見えるのでは。。。最後はいつもとんかつ定食からイネ科、アブラナ科の作物がなくなったら。。。とんでもないことに。いろいろなものがあるから環境としてよいわけで。今日の講義で毎日の食卓を見る眼であったり、身の回りの環境が不思議に見えてくれれば、幸いです。
講義のあと、坂本校長先生と最近の教育問題についてdeepな議論の時間を頂きました。ありがとうございました。なにより、坂本校長先生には、七北田小学校、仙台市教育センターでもお世話になりました。3つの異なる環境でお世話になるとは。。。不思議なご縁であるとともに、そんな環境、場所を頂いたことに感謝でした。ありがとうございました。
最後になりましたが、仙台市立荒町小学校、坂本校長先生、理科担当の鎌田先生をはじめとする6年生担任の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。次年度も是非にとリクエストを頂きました。ありがとうございます。片平キャンパスのとなりの校区。来年度も楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 大学から近く、先々週に場所などの確認も含めて打合せ。その時、お世話になったのが理科の鎌田先生。話を伺っていると、渡辺の15級くらい上の大学の先輩。渡辺は農学部でしたが、鎌田先生は理学部の出身。驚きだったのは、鎌田先生の大学の知人に渡辺の高校の先輩の方がいると。。。実家は瓦を作っている方と。。。今治市と言うより、旧越智郡菊間町が瓦の町。旧菊間町の方ではないかと。。。また、世の中が狭くなりました。
PS.のPS. 5, 6時間目の途中休憩の時、児童の皆さんと果物について、話をしていたら、6年生の担任の先生から、数年前に七北田小学校への出前講義でお世話になったと。渡辺は、名前・顔を覚えるのが苦手で、。。申し訳ありません。
【出前講義】仙台市立荒町小学校・仙台市理科特別授業「環境と植物から考える」(7/5)
2016年7月 6日 (水)
夏です!メロンです!水族館です!
2016年7月 4日 (月)
こんにちは~今日の私のお昼はカレーでした。
ちなみにM2の岡本さんのお昼はグリーンカレーです。示し合わせたようにカレーでした。
さすが岡本ズ。運命共同体ですね(By まゆちゃん)
さて、今日から夏っぽくなりました仙台です。私も今日から半袖です。
意地でも七分袖って思っていたのですが、暑さには負けました。
そんな今日でしたが!いいこともありました。それはこれです。
いえーい!まゆちゃんめっちゃいい笑顔。
さくらんぼに引き続き、渡辺研は果物シーズンですね。なべさんありがとうございます。
どこを食べても甘くておいしいメロンでした。
おいしかったのでバシャバシャ写真を皆で撮っていました。
こうすると、私が前回に引き続き、お菓子の記事しか書いてないような気がするので・・・
違うんですよ。たまたまなんですけど、お菓子ばっかりになってしまって。
なべ研お菓子ネタには困らないほどお菓子が常備されているので(幸せ)
なので!この間、バシャバシャ写真を撮ったことをお話ししたいと思います。
実は、私水族館が大好きなんです。
だから、この研究室に来る前になべもとさんが仙台うみの杜水族館で撮った写真を見た時、
「絶対ここに行きたい」と強く思ったんです。
そんな時、丁度2016年7月1日で開業一周年を迎える仙台うみの杜水族館でナイトモクテリウムというイベントがありまして、行ってきました~!ど~ん!
参加者はMock(真似事の、にせもの)とCocktail(カクテル)という単語が合わさったMocktailという新しいノンアルコールカクテルを片手に、館内を観ることが出来ます。
そして館内は、カラフルな照明を用いた演出、大水槽前のテーブルには各モクテルにちなんだカラーの水槽を展示やクラゲのカクテルなど、普段とは異なった大人の雰囲気でとても楽しく観ることができました。
アザラシもMocktailに興味津々でした。そして、私が一番撮りたかった写真はこれです
そう!大水槽前でドーンと!撮ってみたかったのです。撮ってくださった方、本当にありがとうございました。大満足です。
仙台に来てまだまだ日が浅いですが着々と探索できている気がします。また何かしらのイベントがあればぜひ参加したいですね!
おわり
M1 岡本(美)
【出前講義】今治市立近見小学校「花の不思議な世界」(2016年度ふるさと出前授業-6、7/1, 21:00追記)
2016年7月 1日 (金)
昨日が吉海小学校。その途中で、通過したのが近見小学校。去年から出前講義に伺い、今年が2回目。4日間の6月の出前講義も今日が最終日。ふるさと・今治で今治の言葉でしゃべって理解をしてもらえるというのは、とてもありがたいこと。というか、うれしいこと。最初の方はずいぶん、雨に降られましたが、最終日には晴れ間もみえて。これも前線の気まぐれかも知れないですが。。。昨日の夕方から、別案件でばたばたでしたので、どうなることかと思いましたが、何とか。。。 講義の最初の所は、森校長先生から身に余る渡辺の紹介を。ありがとうございました。自己紹介に時間をあまりとらなくてよくなった分、少しだけ、今治の小学校のよいところ。というか、これまでもHPに書いた「今治自然科学教室と理科専科」と、今回の国分小学校で掲示を見つけた「うしお」のこと。渡辺も研究室の学生さんに文章力をつけるためにHPに記事を書くことをよく言うのですが、そういえば、子供の頃に渡辺も投稿したことがあり。その積み重ねが実はあるのではないかと。なので、是非、このうしおの取組へ積極的に参加してほしいと。将来のために。そんな理科とは少し離れた国語の話から。
5コマとも「花の不思議な世界」、つまり、受粉・受精から結実まで。普段見ている花であっても、意外と注意してないと、気がつかないこと。で、いつものように、花の名前。ヒルガオの影があることに気がついたのは、niceでした。ガーベラの名前は難しいようでしたが、中が中空になっていて、タンポポもそうということに気がついていて。もちろん、イネ、ムギなども。あと、ガーベラ、コスモスが含まれるキク科。集合花という複雑な構造ですが、小さな花と種子の関係を理解できており、とてもよかったです。次の話につながるバラ科の果樹。ほぼ、全体をカバーしていたのでは。プルーンとアーモンドもというと、言われれば、そうだと気がつくことができるのも、観察していることの賜物ですから。
雌しべの先端の電子顕微鏡写真と動画。電子顕微鏡写真はなかなか実感がないようですが、拡大されすぎて。動画は、どこの小学校でも感動もので。花粉が吸水してふくらみ、花粉発芽、花粉管伸長をすることは、中学、高校以上で学ぶことでもあることから、かなり不思議というか、驚くべき光景のようです。
この後は、リンゴの開花から結実。受粉するというと、どうしても雌しべとおしべが1つの花の中にあるので、自分の花粉がつくと考えがち。そうではないというのを、3人の児童の皆さんに手伝ってもらい、頭が上が雌しべの先端。両手を挙げて雄しべのように。そこに、訪花昆虫が来るとしたら、どこに蜜があるのか。その時、虫が動いたら、花粉は虫に付着して、となりの花に移動したときに、一緒に動くわけで。。。意外な盲点というか、こんなことをちょっと小学校の教科書に盛り込むだけで、自殖性、他殖性、メンデル遺伝など、楽しく理解できるのではと。
また、摘果することで、リンゴの果実を大きくすることができる。大きさだけ出なくて、味もよくなると。アメリカに行ったことがあり、リンゴを食したことがある方がいて、外国のはリンゴが酸っぱくて、小さいと。このあたりもよく観察というか、気がついています。日本のリンゴのすばらしさを実感してもらえたのでは。この後は、自家不和合性の話。なぜ、他人の花粉でないといけないのか、自分ではだめなのか。その当たりで、困っているとき、先生が助け船。この当たりも普段からの先生と児童の皆さんのあうんの呼吸だと思いました。ちょっとしたヒントで、考えが発展することがありますから。
最後は、リンゴの果実の観察。どこに花があったのか。その観察。リンゴを2つに切って。蕚の根跡というか、そんなのを見て、かなり、「へーーーー」だったようです。これからは、リンゴを逆さまにおくという方も。ありがたいですね。いつもはここまでなのですが、今回の今治での5回の講義で覚えたネタを披露。種子は子孫であり、みんなは食べる時に、この子孫繁栄に対して、協力的であるのかなと。。。普段、リンゴを食べる時にどうしているか。。。考えれば、リンゴの子孫繁栄に対して、なんとむごいことをしているのか。。。明日の朝、起きたら、リンゴの世界になっていたら。。。。なんと恐ろしいことか。。。もちろん、そんなことはないのですが。せめて、これからの給食などで、種を見つけたら、播種してみて下さい。そういえば、3月に仙台市教育センターの先生がいらしたとき、ミカンが給食に出て、その種をまいたら、今ではミカンの鉢植えが生長していると。是非、そんな風に、子孫を大切にして下さい。
講義が終わったあと、質問の時間。緊張が長かったからでしょうか、質問がなかったですが、手紙を書くことがあるようですので、その時に、書いておいて下さい。それから、代表の方が、今日の講義についてのお礼の言葉。講義の内容を的確に捉えて、とてもしっかりしたコメントでした。今回の講義がこれからの学校生活、普段の生活の糧になればと思います。がんばって下さい。もちろん、最後は世界に向かって情報発信。机の片付けをして、そのあと帰る頃には、ここでも握手会。ずいぶんたくさんの子供たちが。子供たち、先生の両方から、おもしろかったといってもらえたのは、うれしかったですね。ありがとうございました。
最後になりましたが、近見小学校校長・森先生、木山教頭先生、担当の田窪先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。
これで、無事、2016年度ふるさと出前授業の6, 7月期の6コマが終了。次回は、9月を予定しています。統括頂いている今治市立吹揚小学校の高橋校長先生に少し無理をお願いして、島嶼部の小学校へもと言うことを秋以降は計画しています。一番近い大島にある吉海小学校へは今回もうかがえましたし、宮窪小学校へも企画があると。それ以外の島嶼部の小学校へうかがえるのを楽しみにしております。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. この記事をuploadが完成したとき、近見小学校のHPには、渡辺の出前講義のことが。今回の実施校の先生方の光速の対応に、感動でした。ありがとうございました。
PS.のPS. 講義の前に校長室に伺って、教育のことなどについて話をしていたのですが、何かの拍子に、この近見小学校に仙台市内の小学校から転校してきた児童がいると。びっくりでした。今治の子供たちがしゃべる言葉は、少し早口なので、慣れるまでに大変だと思いますが、出前講義の最終日に、こうしたことで仙台市内からの転校生にお目にかかれるとは。不思議なご縁でした。渡辺と逆パターンですが、今治の町になじんで、しっかりがんばって下さい。というか、仙台のよいところをみんなに教えてあげて下さい。 PS.のPS.のPS. 木山教頭先生。以前は吉海小学校に勤務されており、その時にもお目にかかりました。最初の校長先生からの渡辺の紹介の時、木山教頭先生と渡辺が高校時代の同級生だと。児童の皆さん、びっくりだったようですが、世の中、そんなもの。友達を大切にして下さい。いつか、こんな風に不思議な巡り会いの時がきますので。
PS.のPS.のPS.のPS. この日のお昼はお弁当。近見小学校の校区に「大浜」という海沿いの地区が。漁業を営んでいる方も多く、今治でも魚のおいしいところ。ごちそうさまでした。今治のお魚を思い出に、仙台に戻れそうです。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS.のPS.のPS. 昨日までの出前講義での議論で話題となったちゃんとしないといけないときは、ぴしっとすること。近見小学校の児童の皆さんは、話をする人の方向に向いて、聞くことができる。また、2コマ連続の講義ですが、1コマ終わったところで、終わりの挨拶を。このあたりは、普段からの先生方の指導の賜物だと。。感動でした。こうしたこと、大事だと思います。これからも続けて下さい。
PS.のPS.のPS.のPS.のPS.のPS. リンゴの側から考えることをこれまでも行ったのですが、5コマ連続で行ったこともあり、少しヒントをつかめました。出前講義を行った小学校の先生からもそんなmailを頂きました。ありがとうございました。次回以降も是非、使いたいネタになりました。
PS.のPS.のPS.のPS.のPS.のPS.のPS. いつもなら、統括を頂いている吹揚小学校・高橋校長先生と議論する時間を作るのですが、今回は他案件などもあり。。。電話で時間を頂戴して、近見小学校へ出前講義に伺う前に、議論を。その中には、国分小学校で見つけた「うしお」のことを。昨日、吉海小学校・村上校長先生との議論の中で、「うしお」のことであれば、吹揚小学校・高橋校長先生へと言う言葉を頂きましたので、少しばかりの時間を頂戴して。渡辺が普段関わっている高校のSSH活動の小学校版といえるような活動として、自然科学教室、うしおがあるのだと。。。目から鱗でした。。。今回の出張での大きな収穫でした。ありがとうございました。
【出前講義】今治市立吉海小学校「花の不思議な世界」(2016年度ふるさと出前授業-5、6/30)
2016年7月 1日 (金)
前日は、午前が国分小学校、午後から常盤小学校。ずいぶん、雨が降りましたが、出前講義の方は何とか、滞りなく。。。今年の前線の位置は、本当に読みにくいものがあります。6月のふるさと出前授業も折り返し。木曜日は島嶼部へ。今でこそ、市町村合併で今治市となりましたが、昔なら越智郡吉海町。そこを結ぶのは、しまなみ海道ができる前は、港から船で。だったのが、しまなみ海道の開通後は、便利になりました。一部、高速道になったのですが、それまでは、国道317号線。子供の頃、島の中には道路はあるけど、島と島の間は海。これでどうやって国道なのだろうか。切れ切れになって。。。不思議に思ったのを思い出します。 途中には、明日伺う近見小学校、来年あたりだったと思うのですが、愛媛県で国体が開催されることに伴い、今治市営球場も渡辺が高校生の頃、観戦に行っていた時代にはなかった夜間の照明灯も。そこから、しまなみ海道へ。三連の吊り橋である来島海峡大橋の手前には、いくつかの造船所があり、以前、伺った波止浜小学校の校区。来島海峡大橋からはいくつもの島々が見えると同時に、海の要所となっている来島海峡が。時間帯がよかったのか、あまり潮の流れが速くなかったようですが。。。その先が大島。昔は、越智郡内の吉海町と宮窪町だったのですが、市町村合併で今治市。渡辺にはいまだにぴんとこないのですが、。。大島の中の学区の線引きを正確に理解してないのですが、どちらかと言えば、今治市に面した側が吉海町。その反対側が宮窪町のような。
前置きがずいぶん長くなりました。吉海小学校へ来るのは、今回が3回目。2012年度、2014年度とちょうど偶数年に。3回とも「花の不思議な世界」の話。2年前なので、今日の受講生は当時は、3, 4年生。ということで、渡辺の自己紹介。なぜ、遺伝学、品種改良のようなことを始めようとしたのか。高校時代にテレビを見たというちょっとしたきっかけだと。吉海小学校の校区には、たくさんの自然があり、そんなきっかけはたくさんありますので。大切にして下さい。渡辺も吉海小学校と同じくらい自然が豊かでしたので。
最初の花のクイズ。みんなよく考えてくれましたし、バラ科の果樹について、たくさん考えてくれましたし、よく知っていました。学校の帰り道にナシ、ビワ、サクランボなどあるのを観察しているのだと思います。学校の隣にもミカン、ビワなど、たくさんありましたし。
そんな花はなぜ必要なのか。もちろん、子孫繁栄なのですが。5年生はまだ学習する前だったかも知れないです。リンゴをモデルに、開花から結実までを。受粉が起きたとき、雌しべの先端では何が起きるのか、電子顕微鏡写真と動画を見ながら、「吸水」、「花粉発芽」ということをしっかり考えてもらうことができたのでは。花を見かけたら、是非、受粉してみて下さい。講義の合間にも質問に来る方もいて。niceでしたよ。
愛媛県はミカンの産地。ミカンの果実が大きくなるのは、見たことがあるかも知れないですが、リンゴはさすがに。。。では、摘果をしてない、諸外国のリンゴの大きさは。。。。子供たちくらいの握り拳の大きさ。比較をしたら。。。日本の農家のおじさんたちがどれくらいがんばっているか、わかると思います。もちろん、リンゴの種類はあまりしないですが、ミカンの種類たくさん知っていて。その当たりは、愛媛の子供たちです。どこの小学校へ行っても。学校の正門のすぐ前に「レモン」の木がありました。是非、観察して下さいね。もちろん、おうちの周りのミカンも。
そのあとは、なぜ、自家不和合性という、他人の花粉で受精するシステムが必要なのか。他の遺伝子を取り込んで、自分よりよい子孫を残すか。すごいストライクでした。よく自然を観察しているなと。感動でしたというか、素晴らしかったです。そのあと、リンゴの果実のどこに花があったのか。そんなことを考えたことがないかも知れないですが、実物を見て、ここに蕚片の名残があるのだと。だから、リンゴは逆さまにおいてみましょうと。冬まで覚えていて、やってみて下さいね。
講義の最後はいつものように世界に向かって、情報発信。そのあと、解散となるのですが、握手を求めてくる方も。それ以上に感動だったのは、もっと続きの講義がほしいと。続けてほしいと。感動でした。その気持ちを忘れないで、これからもがんばって下さい。
最後になりましたが、吉海小学校校長・村上先生、5, 6年担任の先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 渡辺がこの記事を書いているのは、当日の夜。その時間というか、夕方には、吉海小学校のHPに渡辺の出前講義の記事がupload。ありがとうございました。次は高校生になったときに、お会いしましょう。あと、こちらが学校をあとにするとき、低学年などは帰る時間。「さよなら」と挨拶をしたら、ちゃんと挨拶をしてくれて。まだまだ、日本もしっかりと頑張れる素地はあると。そんなことを感じさせてくれました。ありがとうございました。というか、その気持ちも忘れないで下さい。 PS.のPS. 講義が終わったあと、前日の常盤小学校での渡部校長先生ともずいぶん長い時間をとって頂き、議論ができましたが、この日も村上校長先生と2hrあまりの議論の時間を頂戴しました。中学校との連携を試みておられ、HPにもあるとおり、となりにある大島中学校の先輩が授業にきてくれたと。昨今、失われつつある、縦の連携、あるいは、学級委員長、副委員長というがまだ、機能していた時代、そんなことをしていたなと。また、職員室の近くにだったでしょうか。集団登下校の時に使う、班長さんが持つ旗が。渡辺の頃は、他の地区にはあって、渡辺の所にはなかったような気がしましたが、あれば、班長になれば、気も引き締まったのではないかと。こんな昔ながらの取組こそが、すでに行われていた日本版アクティブラーニングではないかと思いました。niceなideaを頂き、これからの活動のヒントになりました。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS. どこの小学校にもそうですが、校長室には貴重な歴史を語るものが。1つは、この吉海小学校ができたときに、統合された数多くの学校名とその校長先生。こんなに多くの小学校があった、つまり、少子化が起きているというのも、こうしてみると、明確にわかります。また、きっと著名な方の「書」だと思うのですが、2点ほど。誰かわかれば、もっと感動があったのかも知れないですが、大事なことをいっている「書」のように見えました。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS.のPS. 帰り道に、村上校長先生に「村上水軍」の歴史、花崗岩の切り出し、銅の精錬所があり、今は廃校になった四阪島小学校の設備が。子供の頃をも出すすてきな歴史を見せて頂きました。もちろん、大学にもいろいろな歴史があり、その歴史の流れの中で、現在があるのだろうと。そう考えたとき、先日の図書館での講義の時に拝見した狩野文庫にあるような書籍、すぐ近くにある資料館にある資料などを調べてみると、これまで見つけることができなかった新しいきっかけがあるのではと思った次第です。ありがとうございました。
【出前講義】今治市立常盤小学校「花の不思議な世界」(2016年度ふるさと出前授業-4、6/29, 7/9追記)
2016年6月30日 (木)
午前中が国分小学校。午後は、このふるさと出前授業という名前ができる前、今治市内の小学校で出前講義をするきっかけをもらった小学校が、午後からの常盤小学校。その当時、教頭先生をされていたのが、今の吹揚小学校で校長先生をされている高橋先生。また、理科専科として、理科の達人にも認定されていたのが、今の四国中央市川滝小学校で校長先生をされている村上先生。あれから10年がたつのだと。。。時間がたつのが、こんなに早いとは。玄関先には、とてもきれいなコチョウランが。このように育てるのは、すごいなとおもいつつ、また、今日の講義が「花」であったので、そんなこともあるのかなと。。 講義の最初は、渡辺の自己紹介。渡辺の母校である桜井小学校の校区に遊びに行ったことがある方も。子供時代の「探検」は、大きくなってからのチャレンジ精神に結びつくのでは。。また、なぜ、今のような「遺伝学」の研究をするようになったきっかけは。ということで、ハイブリッドライスの話を。細長いコメであるインド型イネのことを知っていたり、毎日のご飯粒を「のり」として使ったことがある方も。そうした経験、大切にして下さい。
イントロのあとは、花の名前と分類。少し苦労しましたが、無事5つの名前とその類縁関係も。モデルとして話したがの「リンゴ」でしたので、バラ科。バラ科の果樹には何があるのか。花の特徴的な構造であったり、できた果実から類縁のものを創造したり。イチゴがバラ科というのは、よく観察できていると思いました。
そのあと、花粉、雌しべの先端の電子顕微鏡写真、花粉発芽、花粉管伸長の動画から何が起きているのか。花粉がふくらむ原因を考えてもらい。。。吸水するというのは、イメージするのが少し難しかったでしょうか。また、訪花昆虫が飛ぶことで、花粉がつく様子について、考えてもらったり。蜜がある位置と雄しべ・雌しべの位置を考えると、わかるのでは。というか、花がたくさんある時期、ハチなどの訪花昆虫をたくさん見かけます。是非、観察してみて下さい。
続いて、リンゴの開花から結実まで。収穫までには、摘果という作業をします。もちろん、普段見かけているたくさんの柑橘でも。そうやっておいしくて、大きな果実ができることを実感してもらえたでしょうか。諸外国へ行くことがあったら、是非、実感してみて下さい。また、リンゴの品種のことはあまり知らなかったかも知れないですが、この機会に覚えてほしいですし、柑橘の種類も今まで以上に。これからも品種は増えると思いますので。
そのあとは、自家不和合性が起きる理由。遺伝的な多様性について、雑草がなぜ、いつまでもはえてくるのか、不思議なことが、そんな遺伝的多様性にあることもわかったでしょうか。また、リンゴの花がどこにあったのか、いつもの置き方は、逆さまだと。どうでしょうか。ぜひ、秋のリンゴのシーズン、逆さまにしてみて下さい。
講義が終わったところで、世界に向けて、情報発信。この小学校ではいつも各クラスごと。みんな、しっかり自己主張していたのが、niceでした。最後になりましたが、常盤小学校校長・渡部先生、教頭・山川先生、5年担任の飯尾先生、川上先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 講義が始まる前、きちんと整列していない児童の方がいたのだと思います。「ちゃんとしなさい!」という先生の声が。。。いつだったかの立花小学校の竹内校長先生と同じように、びっしとした声が、子供たちをよい方向に成長させているのだなと。というか、今治の小学校の先生方のよいところなのだなと。これからもよろしくお願いします。それから、講義が終わったあと、先生たちの指導の下、児童の皆さんで、椅子、机などの後片付け。とてもしっかりしていました。自分がなにをすればよいのか、自主的に行動していたのが、よかったです。 PS. 講義を行った体育館と校長室の間に「宇宙メダカ」の説明書きと水槽にたくさんのメダカが。渡辺が出前講義に伺う以前の校長をされていた和田清身先生が企画・実行されたという掲示物が。。。和田先生には、自然科学教室でもお世話になりました。その後、市内の多くの小学校などで飼育され、こうした活動が日本国内の多くの小学校で見かけます。そんな企画のはしりだったのだと思います。この頃が。こうしたことを通じて、科学に親しんだのだなと。そんなことを感じるものでした。
PS.のPS. 講義が終わったあと、渡部校長先生と1hr近くだったでしょうか。現在の教育について、議論の時間を頂戴しました。夕方のお忙しい中、ありがとうございました。渡辺自身を考えても、小学校で学んだことがその先の学校生活につながっているわけです。その意味では、まさに、小中高大の連携をきちんと考えないと、どこかで何かの不都合が生じれば、そこまでの努力がだめになるし。。。その意味では、社会に出る前の最後を預かる、渡辺の所がよりしっかりしないといけないのだなと。。。学校現場に加えて、教育委員会など、多岐にわたる職場を経験されてきた先生ならではの数多くのコメント、ありがとうございました。渡辺も教育研究をする上で、こうしたより多くの経験を持っておられる方から、いろいろなことを学んで、幅を広げることの重要性を改めて感じた1hrでした。ありがとうございました。また、来年度もよろしくお願いいたします。
PS.のPS.のPS. 渡辺が記事を書いているのは、24hr以上あと。講義が終わってから。常盤小学校のHPには大雨警報で大変な中、渡辺の記事のことを書いて頂いておりました。ありがとうございました。
PS.のPS.のPS.のPS. 講義のあと、先日、西条農業高校でお世話になった別府先生らと新しい農業の方向性など、考える時間を頂戴しました。いろいろなことにチャレンジすること、どの様にそれをよりよい形に実現するかの大変さを実感しました。ありがとうございました。また、出前講義でもお世話になれればと思います。新しいことへのチャレンジの写真、送って頂き、ようやくuploadできました。こんな所での栽培なので、作土を何トンという規模で入れたとか。。。(7/9(土), 6:50写真追加)