東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.07.17

第3回 科学者の卵

秋田県立大館鳳鳴高等学校の吉田まりあです。

3回目の講座では、サイエンスカフェに続いて2つの講義がありました。

サイエンスカフェでは、5~10年後に実現していそうな技術を想像しました。50年前に想像された現代は、今考えるとおかしいものが所々あって、それもそれで面白いと思いました。未来のことなんて誰も分からないので、想像するだけなら自由ですから、こうなっていたらいいな、だとか、今の技術が発達したらこうなるのだろうな、だとか、色々考えてみました。しかし、卵の友人に見てもらうと、ただの願望だらけで、目的もなく、幅広い知識すらないことに気付きました。同じテーブルの皆さんは、とても壮大なことを書いていて、悪用する手段を考えるのが大変でした。優れた科学技術を、どう悪用するか、考えてもみなかったので全く思いつきませんでした。悪用する側の手段を与えないようにするのは、とても難しいと思いました。研究者は、自分の生み出す科学技術を一番理解しているからこそ、技術のメリットとデメリットを同時に考えるべきで、また、技術の様々な可能性を考えるのに、研究に携わる人でない人との関わりが大切なのだと知りました。自分とは違った視点から考える他人の意見は、とても感心することが多いです。そんな風に考えることもできるのか、と深く悩むのは日常生活でもよくあるので、改めて人との繋がりを大事にしようと思いました。

海野先生の講義では、マグニチュードにマイナスがあるということに驚きました。難しい内容でしたが、とても興味深いものでした。

伊藤先生の講義では、遺伝子組み換えのお話でした。ブロッコリーのDNAを取り出すのがとても楽しかったです。私が所属する、高校の生物部では、ヒトのDNAを取り出したり、動物のゲノムについて調べたりと動物をおもに扱っているので、植物のDNAを初めて見ました。見た目がヒトのDNAとあまり変わらないことに驚きました。食べ物にはDNAが含まれていてそれを毎日食べているのは当たり前なのですが、DNAというと、何となくヒトのDNAを想像して少し怖いです。また、アグロバクテリウムの働きがT2ファージというウイルスの性質に似ていると思いました。

最初のサイエンスカフェを始め、昼や講義のときなど、たくさんの卵の方々やひよこの方々と色々なお話をする機会があって、とても楽しかったです。特にひよこの方々との会話はとても興味深いものばかりでした。次回の講座も楽しみにしています。

長文で申し訳ありません。

投稿者:秋田県立大館鳳鳴高等学校 |個別ページ

2016.07.17

第3回が終わって・・・

こんにちは。埼玉県立浦和第一女子高等学校の川崎弥矢です。みなさんのブログの更新がとても早く、びっくりしています。前回は直後に期末テストと文化祭が控えていたため、投稿することができずに3回目が来てしまったので、今回こそは!と思い、投稿しました。今回はサイエンスカフェと講義2つでした。順番に感想などを書いていこうと思います。

       

サイエンスカフェのテーマは「科学・社会・生命倫理」でした。始まる前はウォーミングアップのようなつもりでしたが、先日、長神先生が勤務していたという日本科学未来館に伺ったこともあり、予想以上にテンションが高くなりました。科学者のほとんどは世の中に役立ててもらおうと研究を進めていると思うので、悪用についてはあまり考えたことがありませんでした。しかし、実際の例を聞くと、悪用されてしまったこともあるようなので、自分の目で見るだけではなく、他の分野の人の目も借りる必要があると実感しました。そしてこれまで科学コミュニケーターという職業を知らなかったので、少しまとめてみようと思います。簡単にいうと、科学者・技術者と市民とをつなげる役割を担っているそうです。私は、科学は理系の人だけのものではないと思っているので、おもしろそうだなと思いました。

       

1つ目の講義のテーマは「地震学のススメ」でした。最初に出てきたのは「地震・雷・火事・親父」という有名な言葉。親父が台風を意味するということも、知らなかったので驚きでしたが、地震が江戸時代の人々にとっても怖いものの筆頭だということにかなり驚きました。このことをはじめ、驚きの連続となる講義でした。地震は揺れた瞬間ではなく、断層が急激にすべるという地面の揺れた原因だということに最も驚きました。今日も気づかない大きさの地震も含めたくさんの揺れが起きているのだと思います。逆問題を解くだけではなく、S-netが活用できるようになれば、より人々の助けになるのではないかと思いました。東日本大震災では私の住んでいる埼玉でもかなり揺れましたが、仙台はさらに強い揺れだったのだと思います。残念ながら、関東では忘れかけている出来事となりつつある状況だと思われますが、今日の話を聞いて、改めて1人の人間としても、科学者の卵としても忘れてはいけないと思いました。

       

2つ目の講義のテーマは「DNAと遺伝子組換え植物」でした。小さいころによく見ていたアニメがたくさん出てきてとてもおもしろかったです。もう一度見直してみようかなと思いました。納豆などのパッケージに書いてある「遺伝子組換え大豆は使っておりません」という言葉を見ていましたが、どんなことなのかは分かっていませんでした。遺伝子機能の解明とは、暗号の解読であるということに最も興味が湧きました。これまでは突然変異はただの偶然として自分の中では終わらせていましたが、植物の生態の解明につながると教えていただいたとき、とてもわくわくしました。アグロバクテリウムの力にも驚きました。青いカーネーションは知っていましたが、細菌の力を借りているとは思っていませんでした。アグロバクテリウムの遺伝子がどのように植物に入っていくのかをさらに知りたいと思いました。また、その細菌の力を借り続けるためにも環境保護を進めていかなければいけないではないかと思いました。

      

まだまだ知らないことばかりで、知らないことを知ることができる卵はとても楽しいです。私は卵から帰宅した後、家族に簡潔にその日の内容をまとめて話すことをやっています。その内容について知らない人(家族は全員文系)に自分の言葉で伝えると理解が深まると思います。みなさんも機会があればやってみてください。そして、科学好きの仲間が増えていくことも嬉しいです。またお会いしたいです。長くなりましたが、見ていただきありがとうございました。

投稿者:埼玉県立浦和第一女子高等学校 |個別ページ

2016.07.17

わくわくサイエンスカフェ

宮城県古川学園高等学校の佐藤幸です。サイエンスカフェは本当に有意義でした。初めて話す卵の方と意見を出し合い、話し合ったことがとても楽しかったです。人それぞれ違った意見に「なるほど」と納得したり、「でもそれは・・」と思ったり。集中して話を聞くこと、耳を傾けることを学びました。ひよこの先輩方の話をとても勉強になりました。次回も楽しみです!

投稿者:古川学園高等学校 |個別ページ

2016.07.16

第三回講義を終えて

こんばんは、群馬県立前橋高等学校の山田桂一です。

本日の講義について早速記事にしていきます。

本日は、午前は長神風二先生によるサイエンスカフェ「科学・社会・生命倫理」、午後は海野徳仁先生による講義「地震学のすすめ」と伊藤幸博先生による講義「DNAと遺伝子組換え植物」を受けました。

サイエンスカフェでは、研究成果の倫理的問題について考察しました。

まず、今後510年の間で実現しそうな技術について個人で考え、その後、班の人たちと交換し、協力してその技術の悪用法を考えました。

自分では良かれと思って考えた案であっても思わぬところに落とし穴があり、それへの対応策を考えるのは難しいものでした。

サインスカフェを通して、新しい技術の研究・開発をするときには、その利点と危険性を、開発者というその技術に最も精通した立場の人間が、十二分に理解し吟味して、危険に対応しうる準備をしておくことの重要さを学びました。

私はこれまで、研究はその分野を修めた人のみで行われるものであると思い込んでいました。しかし、今回、研究成果を社会に出すためには、多岐にわたる危険性を、他分野の専門家と共同で探らなければならないことを知りました。そのためにも、閉鎖的、盲目的に研究を行うのではなく、他の学問との横のかかわりも重視すべきであると感じました。

しかし、このことは最近になってようやく遵守されるようになったものの、今でも曖昧な落としどころを探りあっている状況であるそうです。しかし、新技術の危険性が、暴力的な側面だけでなく、「差別」という定義づけしにくい分野にまで及んでいるため、完璧にするのは不可能だと私は思います。技術の発達と倫理的問題との両立を図るためには、やはり綿密な対策を練ったうえで妥協点を見つけて運用していくしかないのだと思います。

研究職に就くことを志望している私にとってはとても深く考えさせられた素晴らしい時間でした。

昼休みの時間では、ひよこの方と話しました。

偶然にも、私の志望している農学部の方で、大学生活や本の話など大変参考になりました。

私は、身の回りに農学の分野に進んだ人がいなく、話を伺う機会が皆無なので貴重な時間でした。紹介してくださった本は今度読んでみます。

海野先生の講義では、地震について、アニメーションや地図を用いて非常にわかりやすく教えていただきました。海底に圧力計や光ケーブルを埋め込む日本海溝海底地震津波観測網のプロジェクトで、これまでは地上のデータしかなかったが海底のデータも得られるようになり、さらに、緊急地震速報や津波警報もより速く正確になる取り組みはとても興味深く感じました。

地震についてだけでなく、「逆問題を解く」という自然科学を研究する上で大切なことも教えていただきました。

確かに、自然科学の研究では、結果だけわかっていて、なぜ・どのようにそうなるのかという過程を模索することが多いように感じます。その際に、検証するデータに大きな誤差があると可能性を絞り切ることができないためデータはより正確なものでなければならないこと考えられる可能性は複数存在し、そこからさらに検証を進めていく必要があることなど、この講義でも科学者としての姿勢を学ぶことができました。

伊藤先生の講義では、遺伝子組み換えの技術について、噛み砕いた言葉で、面白おかしく且つとてもわかりやすく教えていただきました。

遺伝子組み換えの技術はもともと関心を抱いていた分野でしたが、同時に、その方法について書籍やインターネットを利用して調べても今ひとつ理解にかけていた分野でもあったので、今回の講義ではそれを理解することができ、悩みが一つ解消されました。今回の講義でより興味が湧いてきたので、個人的に調べて学びを深めていきたいです。

また、表皮細胞ができなくなり、その結果細胞内部も不完全になり成長が妨げられるというONION1の例のように、一つの遺伝子に異常が発生すると複数の異常が全体に起こることは大変興味深く感じました。

本日は、「科学者とは何か」を深く考えさせられた一日でした。ただ自分の専門分野を研究するだけでなく、倫理的背景や、他の学問とのつながりなど、社会に流布させるには課題がたくさんあること、自然科学の研究は多くが逆問題であること、といったことを学び、これに対しどう向き合っていくのか、ただ諭されるのではなく、自力で考察することが多かったように思います。しかし、自分で考え、周りの人と議論を交わすことこそが本当に大切であるということも感じました。

投稿者:群馬県立前橋高等学校 |個別ページ

2016.07.16

第3回を受講して

 栃木県立栃木高等学校1年の新井駿斗です。夏休み前といえ梅雨明けしていない仙台は肌寒く、準備してきた上着が役に立ちました。

 

 長神先生のサイエンスカフェではサンダーバードを例として、5~10年後の未来の技術について班のメンバーと意見交換を行いました。前回同様に自己紹介から始まり共通なことを見つけ合いました。

 

 僕の班はスターウォーズ、サマーウォーズ、バック・トゥ・ザ・フューチャー、ハリーポッターそれにチャーリーとチョコレート工場の映画に登場した道具や武器の話題を中心に話し合いました(さすがにサンダーバードの話題は出ませんでした。)。悪用はすぐに思いつきましたが、それを防ぐ方法はなかなか出ませんでした。

 

 海野先生の地震学の講義では、地震は地面が揺れているのではなく、弱面が動いているからだということが分かりました。また、マグニチュードにマイナスがあることや、プレートが変形すること、S波はH方向とV方向に分けられること、アニメーションで地震の揺れ、津波の広がり方を知りました。

 

 講義の中で印象に残ったのは、逆問題を解くということです。これはある事柄の原因を直接調べることができない場合、その事柄の結果から推定して原因を求めるということでした。しかしこの方法では、本当の原因と誤差が生じてしまうことから、沢山のデータを集めて精度を高めることが必要になります。これはすべての分野においても言えることで、とても重要だと思いました。

 

 伊藤先生の講義では、遺伝子の性質や構造のことや、突然変異体を利用して、変異する前の遺伝子がどのような性質をもっているのかを調べるのかをONI1で詳しく説明していただき、遺伝子の理解が深まりました。ブロッコリーのDNA抽出実験や遺伝子組換えの仕組み、それに稲わらの糖化性の工場などを写真、図、グラフで説明してくださり、とても分かりやすい講義でした。

 

 二つの講義とも興味の沸く内容で、受講生の皆さんも多くの質問をしていました。二つの講義と受講レポートを作成し、帰る時にはいつもより疲れた感じがします。次回は卵の先輩たちとイギリスの留学生のプレゼンテーションが行われます。内容がしっかり聞き取れるよう頑張りたいと思います。

投稿者:栃木県立栃木高等学校 |個別ページ

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